新型コロナウイルス(COVID-19)対策としてテレワークを導入する企業が増加する中、欠かせないツールとして挙げられるのがChatwork、Slack、LINE WORKSなどのビジネスチャットです。メールよりも迅速にコミュニケーションをとることができ、対面でのコミュニケーションが難しい状況下でもリアルタイム性の高いやり取りを可能にしてくれます。
しかし、表情や声のトーンがわからない文字だけのコミュニケーションは、相手の考えていることが分かりにくかったり、食い違いが発生しやすい傾向にあります。
ビジネスチャットでは、どのような点に気を付けてコミュニケーションを図ればよいのでしょうか?今回のように働き方を変えなければならない事態に見舞われても、生産性を落とさず円滑にコミュニケーションを図るためには、どうしたらよいのでしょうか?
テレワークの成功と失敗、明暗を分けるのは「コミュニケーション」?
テレワーク導入の際、ネックになるのが「これまでとコミュニケーションの取り方が変わる」という部分です。
ペーパーロジック株式会社が実施した「リモートワーク・テレワーク」に関するアンケート調査では、テレワークの課題として「対面よりコミュニケーションが難しい」ことが最も多く挙げられており(45.9%)、次に多い「書類に勤務先のハンコを押印する必要があり上司の承認・決裁が取りにくい」の28.8%に大きく差をつけて課題視されています。
他にも、2019年2月からテレワークを制度化し、現在も全社的にテレワークに取り組んでいる三谷産業株式会社が実施した調査では、72%が「テレワークによりコミュニケーションに不都合がある」と回答しています。
しかし同調査の中で、チームワークに役立っているツールとして95%の社員が「社内チャット」を挙げており、ツールを活用してコミュニケーションを取ろうとしていることが伺えます。
今回の情勢を受けて初めてテレワークを導入した結果、コミュニケーションの難しさが大きな課題として浮上してきている企業も多いのではないでしょうか。
円滑なチームワークに、現場でのやり取りや他愛もない会話がどれだけ寄与していたかを実感する場面が多々あったかもしれません。
また、チャットツールを使い慣れていないと「かえって業務が煩雑になってしまった」「こちらの意図がうまく相手に伝わらない」など、新たな問題が発生することもあります。
テレワークが抱える「コミュニケーションの難しさ」という短所をどのように解消し、どれだけコミュニケーションを円滑にできるかが、成功と失敗を分ける大きな分岐点になります。
円滑なコミュニケーションのために心がけたい6つのポイント
ここからは、ビジネスチャットでコミュニケーションを図るうえで心がけたいポイントを解説していきます。
特別なツールや技術を必要としない、誰にでもすぐにできるポイントだけをまとめました。
トークルームは目的や案件ごとに分けて管理
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