硬派なTwitterアカウントはお嫌いですか? その2「会社として取り組める Twitterによる超ニッチ速報メディア構築術」~<企業セキュリティ情報発信>実験編~
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■Twitterを会社として使うということ
前回( http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2012/02/15/12158 )、TwitterやFacebookを会社として使うための取り組みとして、会社での業務遂行にあたって集めた情報をアーカイブし、同時にSNSを使って発信する超ニッチメディア構築の背景やステップをご紹介した。
また同時に、実際にこの方法で2010年8月から運営してきた「EC関連のData&Report」のTwitterアカウントフォロワー数増加推移、リツイート数やお気に入り登録数などの具体的なアクションのほか、同様の情報を発信しているFacebookやmixi、Google+でのレポートなどをご覧いただいた。
今回は前回に引き続きSNSを会社で使うというコンセプトは同じに、Twitterアカウントだけで運営している超ニッチな速報メディアであるTwitterアカウント「企業セキュリティ情報」をご紹介したい。
■発信側、受信側ともにTwitterの速報性を評価
東日本大震災(お亡くなりになった方、被害にあわれた方、また間もなく1年が過ぎようとしているにも関わらず現在も不便な生活を強いられている方々には心よりお見舞い申し上げます)の発生を受け、首相官邸はリアルタイムに正確な情報を届ける手段として、災害情報のTwitterアカウントを開設したことはみなさんもご存知かと思う。さらにその後、経産省や総務省が自治体や中央官庁に対して、同じく災害時の情報伝達手段としてTwitter活用を促すという報道もされている。
これらは、公共かつ重要性の高い情報において、できるだけ早く情報を届けたいという発信者側の要求に応えるための重要インフラとしてTwitterが認識されているということにほかならない。また拡散力・伝播力に強みを持つことから、ひとりでも多くの人に情報が届くことを期待されていることも推測できる。
一方受信側においても、メディアインタラクティブが2011年11月に行ったSNSに関する意識調査( http://www.i-research.jp/report/report/r_20111129.pdf )のレポートによれば、Twitterは「リアルタイムな情報収集ツールとしての魅力が浸透している」と評価され、アンケート結果からはTwitterの「リアルタイムな情報が得られる」という魅力は、他のSNS(Facebook、Google+、mixi)では上位3位内には見られない大きな特性となっている。
■重要情報を届けるには継続的な発信が欠かせない
今回とりあげるTwitterアカウント「企業セキュリティ情報」をフォローしていただきたい対象は、主に情報システム部門のセキュリティやネットワーク担当者の方、またセキュリティ関連の製品やサービスを提供するITベンダーの方々である。情報システム部門の方には自社のシステムや従業員が使用するPCの安全性を確保するため、またITベンダーの方はセキュリティ動向を把握してよりよい製品やサービスを提供していただくための情報提供ということになる。
これらの情報によって、いち早くアクションを起こしたり何らかの対策を講じることが求められる。そのためには情報そのものの信頼性はもちろん、常に関連ニュースをチェックして重要度を判断し選別して届けているTwitterアカウント自体の信頼性も大事だ。キーワードで自動的に拾い上げてそれを転送するといった方法ではなく、ノイズが混じらないようにコントロールしていくという地道な作業による継続的な情報発信によって、ツイートが重要かつ価値のある内容であるとの認識を持っていただけるようになるだろう。
前回も述べたように、このように情報をチェックしていることは発信者である企業の情報に対する知見、態度から信頼感の醸造にもつながると考える。セキュリティに対して、そして情報管理に対しても意識が高い企業として、取引先や顧客へアピールすることができるのではないだろうか。
■超ニッチ&マイクロメディア「企業セキュリティ」
1.速報性を重視し発信はTwitterに絞り込む
前回のEC事業者向けとは異なり、速報性を重視してSNSはTwitterのみで運用。セキュリティに関する情報を発信している情報処理推進機構、大手セキュリティ関連ソフトウェアベンダー、日本マイクロソフト、アドビのWebサイト、さらにはIT関連ニュースを提供するメディアなどで発表されているセキュリティ関連の情報のなかから重要なものをツイート。
2.情報の一元化がフォロワー(読者)に利便性をもたらす
個人のTwitterアカウントは別として、他の会社やメディアで発信されたニュースをお互いに交換してTwitterで発信しているケースはあまり見受けられない。自社の顧客や読者を他の会社やメディアのサイトへ誘導する結果となってしまうことを考えれば当然といえるだろう。しかしながらフォロワー(読者)の立場からすれば、絞り込まれたテーマでの情報が一元化されていることの利便性は明らかだ。
3.情報を必要とする人を探してフォローしてみる
本アカウントでも前回のEC事業者編と同じく、情報発信のある程度の運用スキームと体裁が整った段階で、セキュリティに関する情報を必要としているであろう方々に対してフォローを行い、このようなアカウントがありますよとお知らせする。対象となるのは、本アカウントにて発信している情報のソースにもなっているIT関連ニュースを提供しているメディアやセキュリティ関連企業のTwitterアカウントをフォローしている方々だ。
■検証結果から導き出されるのはなんなのだろう
◆Twitterアカウント「企業セキュリティ情報」
https://twitter.com/Security_Focus
【対象】
企業IT・ネットワークセキュリティ担当者が中心
【つぶやき内容】
企業におけるIT・ネットワークに関するセキュリティ情報(エクスプロイト、脆弱性、マルウェア情報など)、および、リスクマネジメントに関するレポートや調査データを随時ニュース的に配信
【推移】
・期間:2011/04/18~2012/02/14 ( 303日間 )
・総ツイート数:1,535件
・つぶやいた日数:194日
・一日の平均ツイート数:7.8件
・フォロワー増加ペース:26.4人/日
【結果】※2012/02/14現在
・フォロワー数:7,898
・リスト登録数:605 ※最近何故かList数を掲出していない
【反応】※直近1ヶ月(2012/01/15~2012/02/14)
・つぶやき:167
・つぶやきのリンク先の開封(bit.ly):1,374
・お気に入り登録:52
・公式リツイート:97
・非公式ツイート:22
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となっている。
前回ご紹介した「EC関連のData&Report」同様、この「企業セキュリティ情報」Twitterアカウントの大勢の方にフォローいただくことができた。上記数字上から読み取ることはできないが運用している感覚からすると、本アカウントの場合はツイートしてからリツイートされるまでの時間が早い。これは常に情報をチェックしていただいてることの現れだろう。
情報のスピーディな拡散をめざした、Twitterによる会社的超ニッチ速報メディア運営。重要かつ速報性が求められる情報の継続的な提供が、見込み客への価値提供や発信企業のブランド向上にお役立ていただけると考えている。
株式会社ビー・トゥ・ビー・コミュニケーションズ 枝並(えだなみ)
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なお、フォロワーの獲得も含め、本内容にもとづいた企業のTwitterアカウント運用のためのセミナーを開催するので、ご興味のある方はぜひお越しいただければ幸いである。
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【セミナー】
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2012年 3月 1日(木)/東京/無料
http://www.btob.co.jp/new/seminar20120301/
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株式会社ビー・トゥ・ビー・コミュニケーションズ
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