博報堂DYメディア、クロスメディア型広告の効果測定手法「CROSCOPE」を開発
博報堂DYメディアパートナーズは7月29日、博報堂と協働で、複数のメディアを組み合わせることで広告効果を高めるクロスメディア型広告キャンペーンの効果測定を行う新手法「CROSCOPE(クロスコープ)」を開発した。
CROSCOPEは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオのマス4媒体だけではなく、インターネット広告や屋外広告、さらには商品パンフレットやキャンペーンサイトなど、従来では測定が難しかった、複雑に組み合わされたクロスメディア型の広告キャンペーンと広告表現(クリエイティブ)効果を含めた効果測定を目的に開発。
従来の広告効果測定は、メディア接触回数と購入意向などの指標との関係を継続に調査することにより広告効果を算出していたが、クリエイティブの内容も各メディアによって異なるクロスメディアキャンペーンの広告効果を測定するには、限界があった。また、インターネット広告や屋外広告などのマス4媒体以外の広告と、マス広告との重複接触効果の測定を行うには、膨大なサンプル数が必要となりコストがかかるなどの課題もあった。
新たに開発した「CROSCOPE」では、高度な統計処理・解析が可能な独自のWeb実験調査システムを使用することにより、一度の調査だけでクロスメディアキャンペーンの広告効果測定やプラニンングに必要なデータの獲得が可能になり、低コスト化も実現する。
なお、開発にあたっては、統計数理研究所の河村敏彦助教の協力を得て、調査設計・データ解析を行っている。
博報堂DYメディアパートナーズでは、今後CROSCOPEのトライアル調査を重ね、今夏以降にシミュレーションを含めたプランニング商品の実用化・商用化を行う予定である。
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