コムニコは、「炎上レポート」2024年版を公開した。批判的な言及や引用ポスト数が多い「SNS炎上事件」を2024年の1年間調査し、その傾向分析をまとめた内容となっている。
炎上総数は「168件」、炎上元の媒体1位は「X」
2024年に観測されたSNS炎上事件の総数は168件、炎上期間中に言及された関連キーワードの総数は984万2,139件、平均炎上日数は22日だった。炎上日数では、鎮火するまでに136日(4か月以上)かかったものもあったという。
SNS炎上がもっとも多かった媒体は「X」で、それ以外だと「YouTube」「オフライン」「テレビ」などでの炎上が見られたが、いずれもX上での拡散が目立つ。

同レポートでは、炎上カテゴリ一覧を以下のように分類している。
- リテラシー不足(知識や配慮が足りない場合)
- セクシャル(みだらな話題、LGBTQ、ジェンダー、性差別など)
- オフライン(テレビ・新聞・雑誌・街頭広告などオフライン上での露出があった言動やメッセージ)
- 差別(人種差別、地域差別、職業差別)
- 操作ミス(誤投稿、投稿内容ミス、誤爆など)
- 思想
- 災害(感染症、大地震、台風、テロ、戦争など)
- 熱狂的アンチ(スポーツ、アイドルなど)
- モラル(不祥事、スキャンダル、不倫、公序良俗に反する内容全般)
- 巻き込まれ炎上(実は無関係なのにデマやフェイクニュースといった第三者の勘違いなど)
- 政治
2024年において炎上件数が1番多いカテゴリは「リテラシー不足」だった。不適切な表現だという認識(知識)が足らず多数が不快になる投稿、法律に関する知識が不足した状態での投稿などが批判を浴びたという。

一方カテゴリ別で「言及数」を見ると、投稿に対する言及数の平均値が1番多いのは「政治」だった。2024年は衆議院選挙や自民党総裁選、海外ではアメリカ大統領選挙と話題になりやすい選挙が複数行われたことも影響したと推察される。

またカテゴリ別「炎上日数」においても、炎上日数平均が1番長かったのは「政治」だった。選挙に加え議員の不正行為疑惑の報道が続いたことも影響したとみられる。

調査概要
- 【調査対象】Xトレンド入りした投稿、ネットニュース化された投稿、引用リポストで批判が多い投稿、批判的なリプライが多い投稿、メンションはつけないが批判的な言及でリプライされている投稿
- 【調査方法】SNS投稿収集ツール「Quid Monitor(旧NetBase)」を使用。批判的な言及や引用ポストが多いSNS投稿をコムニコ従業員が目視でピックアップ
- 【調査時期】2024年1月1日~12月31日
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