フィッシング詐欺の9月最新状況、「連休」「申請期限」「新製品発表」に便乗する詐欺が急増【フィッシング対策協調べ】

報告件数が10万を上回る。マイナポイントの申請期限や新iPhoneが大きく影響。

フィッシング対策協議会は、2023年9月に寄せられたフィッシング報告件数(海外含む)の集計結果を発表した。同協議会では、事業者などに寄せられた問い合わせ情報をリアルタイムに集約し、共有データベース化している。

連休や新製品の発表があった9月、便乗する詐欺も増加

2023年9月のフィッシング報告件数(海外含む)は、前月99,585件より増加し11万7,033件となり、ふたたび10万件を突破した。

フィッシングサイトとして使われたURLの件数(重複なし)は14,934件で、前月からかなり減少した。

2023年5月に悪用されたブランド件数(海外含む)は、前月より11件減少し80ブランド。内訳はクレジット・信販系17ブランドが最多で、通信事業者・メールサービス系13ブランド、金融系11ブランド、配送系6ブランド、EC系5ブランド、オンラインサービス系5ブランドだった。決済系ブランドが大きく減少している。

8月に比べAmazonを騙るフィッシングの報告が増加しており、報告数全体の約40.8%を占めたという。以下ETC利用紹介サービス、三井住友カード、Apple、マイナポイント事務局が続き、これら上位5ブランドで全体の約71.3%を占めた。

9月の傾向としては、連休期間があったことでETC利用照会サービスを騙る詐欺が増加した。そのほか、申請期限が9月末だったマイナポイント、iPhone 15が正式発表されたAppleを騙るフィッシングも増加した。

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