企業の平均寿命って実際どれくらい? 最新調査で「23.3年」と判明。短命化の傾向か【東京商工リサーチ調べ】

コロナ禍、原材料やエネルギー価格の高騰などで“新興企業の短命化”が進んだ?

東京商工リサーチ(TSR)は、「倒産企業の平均寿命」に関する調査結果を発表した。2022年に倒産した企業6,428件(負債1,000万円以上)のうち、創業年月が不明の779件を除く、5,649件を対象に、企業の平均寿命を算出・分析した内容となっている。

コロナ禍で「新興」企業の倒産が増加

それによると、2022年に倒産した企業の平均寿命は「23.3年」。前年の23.8年から0.5年短くなった。倒産した企業のうち業歴30年以上の「老舗」は33.7%(前年33.8%)を占めたが、それより短い「新興」は29.6%を占め過去最高を記録した。コロナ禍などもあり、新興企業の短命化が進んでいる様子がうかがえる。

産業別の平均寿命は、10産業のうち、農・林・漁・鉱業、小売業、運輸業、情報通信業の4産業で延びた。一方、平均寿命が短縮したのは建設業、製造業、卸売業、金融・保険業、不動産業、サービス業他の6産業だった。最長は製造業の「35.7年(前年36.3年)」。構成比は「老舗」62.7%、「新興」8.6%だった。一方、最短は金融・保険業の「12.5年(同15.7年)」で、「老舗」6.6%、「新興」53.3%となっている。

法人格別で見ると、「老舗」企業の構成比が徐々に低下する一方、「新興」企業の倒産が増加したことで、株式会社では「新興」企業の倒産が上回る状況がここ数年続いている。地区別で見ると、9地区のうち上昇が5地区、低下が4地区だった。 最高が北陸の47.1%だった。

調査概要

  • 【調査対象】2022年の全国倒産6,428件(負債1,000万円以上)のうち、創業年月が不明の779件を除く、5,649件を対象に分析
  • 【企業分類】業歴30年以上を「老舗企業」、同10年未満を「新興企業」と定義。法人が設立年月、個人企業は創業年月で起算

※2023年3月9日追記:記事の初出時において、タイトルの文章がおかしかったため、訂正させていただきました。

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