意外な実像? Z世代は「新商品への興味が薄い」「SDGsへの関心も薄い」【ネオマーケティング調べ】

“Z世代はググらない”説は当たっていない? Y世代と同じぐらい検索していることが明らかに。

ネオマーケティングは、「日本のZ世代意識調査:SNSのイメージや消費感度編」の結果を発表した。日本のZ世代(15~25歳)492人とY世代(26~41歳)500人が回答している。

Z世代は圧倒的に「ラガード」で消費に執着しない

まず「あなたの世代はどのような人が多いと感じますか?」(選択式)と聞くと、Z世代は「デジタルネイティブである」「自分の価値観を重視している」「他人に興味がない」「個々の価値観や個性を大切にしている」が特に多かった。Y世代もこれらは多いが、Z世代ほどではない。

Y世代に比べてZ世代が低かったのは「経済感覚は安定志向」「モノをあまり買わない」「ブランドにこだわらない」「環境問題への関心が高い」などだった。

また「Z世代は『SDGs』への関心が高いといわれていることについてどのように感じますか?」と聞くと、Z世代自身、Y世代から見たZ世代それぞれで大きな差はない。また『SDGs』への関心が高いかについては「とても思う+やや思う」が2割前後であるのに比べ、「あまり思わない+まったく思わない」は4割近くとなっている。

さらにZ世代(492人)に対し「新商品の購入について、あなたにもっとも近い考え方」を以下5つの選択肢から選んでもらった。その結果、Z世代は圧倒的に「ラガード」(44.3%)が多く、消費に執着しない傾向が見てとれた。

  • 1. 革新的な商品・サービスは誰よりも先に購入する(イノベーター)
  • 2. 流行には敏感で、世の中ではやり始める少し前の段階で商品を購入する(アーリーアダプター)
  • 3. テレビやネット、SNSなどで取り上げられて、世の中で流行り始めてから購入する(アーリーマジョリティ)
  • 4. 流行や新しい商品には懐疑的で、身近な人も含め大多数が購入して始めて購入を検討する(レイトマジョリティ)
  • 5. 流行や、世の中の動きに関心が薄く、影響は受けることはない(ラガード)

なお「検索エンジンの利用状況」をZ世代とY世代で比較すると、Google検索の利用はほぼ両世代で差はみられず、Z世代もSNS検索だけでなくGoogle検索を利用していることがわかる。ただしYahoo!検索については、Y世代の50%に対しZ世代は42%と下がり“ヤフー離れ”が見てとれる。

調査概要

  • 【調査対象】Z世代:満15~25歳(1996年~2015年生まれ)、Y世代:満26~41歳(1980年~1995年生まれ)
  • 【調査方法】ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したウェブアンケート方式で実施
  • 【調査時期】2022年7月25日~8月1日(月)
  • 【有効回答数】Z世代492名、Y世代500名
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