Z世代(24歳以下)は「世間体も個性も両立」「不完全なものを信用する」「人間関係も“かじる”」【TikTok調べ】
TikTok(TikTok For Business)は、“Z世代”について調査分析した「Z世代白書(2020.6)」を発表した。全国15~69歳の男女17,333人、および関東地区内16~27歳の男女80人に、リサーチとインタビューを実施している。それによりZ世代の“多面性”“不完全性”“かじる”といった3つの特質が明らかになったという。
“Z世代”とは、1996年以降に生まれたネット/スマホユーザーで、いわゆるデジタルネイティブ世代を指す。2020年時点では、15歳~24歳の人が該当する。
世間体と個性を同時に重視するZ世代の“多面性”
まず「周囲の人と比べて、自分が浮いていないかいつも気になる」が該当するかどうかを聞くと、Z世代(15歳~24歳)は46.9%、Z世代より上(25歳以上)は33.2%。「人が自分をどう思っているか気にする」を聞くと、Z世代は73.4%、Z世代より上は58.5%と、人目を気にしている一方で、「人と違う個性が重要だ」はZ世代は74.9%、Z世代より上は64.0%で、個性も重視するなど“多面性”が浮き彫りとなった。
たとえばTikTokの利用自体においても、「有名になりたい」といった功利主義や承認欲求が見えるとともに、「いいねが来るかどうかは気にしない」という意見も多いという。
すべてに完璧を求めないZ世代の“不完全性”
次に、情報の信頼度について聞くと、「自分の日常に近い動画・投稿は信用できる」は、Z世代は50.2%(Z世代より上は35.4%)、「共感できるコメントが多い動画・投稿は信頼できる」48.9%(Z世代より上は35.7%)、そして「失敗などのネガティブな面がある動画・投稿は信頼できる」49.2%(Z世代より上は27.4%)だった。自由意見では「テレビの有名人より、素に近い友達やインフルエンサーに親近感が湧く」との声があがっている。
同調査では「すべてに完璧を求めないZ世代にとって、ネガティブな話など不完全なものが信頼の証となっている」と分析しているが、逆に、Z世代が“不完全性”重視というよりも、さらに上の層は、そもそもネット情報に信頼をおいておらず、ある程度の警戒姿勢をとっているとも考えられる。
SNSだけでも人間関係が成立する“かじる”価値観や生活スタイル
先行きが不透明な時代を送ってきたZ世代は、“特定の価値観に捉われず、いろいろなことに手をつけ、そこそこで止める”=“かじる”価値観や生活スタイルを基本としている、と考察されている。
人間関係においても“かじる”スタイルは通じており、「SNS上でも友人を作ったことがある」は、Z世代は49.3%(Z世代より上は35.9%)、「SNS上でしか話していない友人がいる」35.9%(Z世代より上は19.0%)など、SNS限定でも人間関係を成立させていた。
調査概要
- 【調査時期】2020年3月
- 【調査方法】インターネットリサーチ (調査委託先:マクロミル)
- 【調査対象】全国15~69歳の男女
- 【調査人数】17,333ss(TikTokユーザー:806ss、TikTokノンユーザー:16,527ss)(24歳以下:305ss、25歳以上:1,771ss)
- 【調査時期】2019年10月23日~2020年2月19日
- 【調査対象】関東地区内16~27歳の男女
- 【調査人数】80ss(24歳以下:73ss、25歳以上:7ss)
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