元・現恋人の10人に1人が「ネトスト」してる!? 日本は「ストーカーウェア」認知が世界最低【ノートン調べ】

「アプリによるネットストーキング被害を防ぐ7カ条」とは?

ノートンライフロックは、「ネットストーキング」に関する調査結果を発表した。パソコン・スマホを通した監視・ネットストーキング、ストーカーウェア(ストーカー行為に利用可能なアプリ)について、日本1,000人を含む、10か国・1万人以上の消費者を対象にアンケートを行っている。

「ネットストーキング」(ネトスト)とは、インターネットやデバイスを悪用し、特定の人物の行動を同意なしに監視することを指す。

ストーカー行為全般に厳しい日本

まず「元・現パートナーにネット上でストーカーされていても、オフライン(対面)でなければ気にしない」「元・現パートナーが満足するなら、ストーカー行為は問題ない」「元・現パートナーをオンラインでストーキングするのは問題ない」といった複数の設問について、同意するかどうかを聞いた。その結果、「元・現パートナーにネット上でストーカーされていても、オフライン(対面)でなければ気にしない」に対して賛同した日本の調査対象者はわずか9%で、10か国のなかでも最も低かった。

「元・現パートナーが満足するなら、ネットストーキング行為は問題ない」9%、「バレないと分かっていれば、自分も元・現パートナーをネット上でストーキングする可能性は高い」11%も海外との比較では最低値であり、日本は諸外国以上にストーカー行為を認めず厳しい立場だと考えられる。

日本ではネットストーキングを行ったという人は12%で、最多のインド(73%)と比較するとかなり低い。

これらネットストーキングを行ったことがあるという人に「ストーキングのもっとも多かった手段」を聞くと、世界10か国全体では「現・元パートナーのスマホを見て、メッセージ(メールやDMを含む)、電話履歴、写真を確認」17%が最多で、「現・元パートナーのパソコン・スマホ・タブレットなどで検索履歴を確認」13%、「知っているパスワードを使って、相手のデバイスやオンラインアカウントにアクセス」10%が上位だった。“相手の行動を追跡する”というより、“覗き見”や“監視”といったありふれたものが多い印象だが、これらもネットストーキングに当たると考えられる。

ネットストーキングの手段として、「ストーカーウェア」と呼ばれるアプリによる監視行為が、最近は拡大している。日本のAndroid端末では、こうしたストーカーウェアの検出が徐々に増加している。一方で認知度は、「知っている」8%、「名前だけ聞いたことがある」21%、「聞いたことがない」71%と、非常に低調なことが明らかとなった。

なおノートンライフロックでは、「アプリによるネットストーキング被害を防ぐ7カ条」として、以下の7ポイントをあげている。

(1)画面はロック。パスコード/パスワードは安全に管理を。
(2)二段階認証の設定を。
(3)アプリは公式アプリストアからインストール。
(4)アプリ一覧をチェック。ダウンロードした覚えのないアプリは削除。
(5)スマホの充電減少スピードをチェック。
(6)アプリのアクセス権限を確認。
(7)セキュリティソフトのインストールを。

調査概要

  • 【調査対象】10か国の成人(18歳以上)
  • 【調査対象国】オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ニュージーランド、イギリス、アメリカの10カ国
  • 【調査方法】「ノートン サイバーセーフティ インサイトレポート」をもとにした分析。
  • 【調査時期】2021年11月15日~12月7日
  • 【有効回答数】10,003人

オーストラリア(n=1,002)、ブラジル(n=1,000)、フランス(n=1,001)、ドイツ(n=1,000)、インド(n=1,000)、イタリア(n=1,000)、日本(n=1,000)、ニュージーランド(n=1,000)、イギリス(n=1,000)、アメリカ(n=1,000)

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