動画ECで注目の「ライブコマース」、購入経験者の6割は購入前から商品を知っていた【ネオマーケティング調べ】
ネオマーケティングは、ライブ配信の動画を活用してユーザーの購買を促す「ライブコマース」をテーマに調査を実施した。全国1,000人(ライブコマース利用者500人、ライブコマース非利用者500人)が回答している。
ライブコマース利用者は非利用者よりリサーチに注力
まず、「ふだん利用しているSNS」「ふだん利用しているライブコマース(アプリ・サービス)」を聞くと、SNS最多は「LINE」74.3%、ライブコマース最多は「YouTube」42.8%だった。ライブコマースアプリ・サービスでは、スタンダードなSNSの他「Rakuten LIVE」「SHOPROOM」などの名前も並ぶ。
YouTubeは利用SNSとしても多い一方、ライブコマースアプリ・サービスとしては、2位の「Instagram」19.2%に大きく差を付けた。
ふだんの購買行動において、「ネットでレビューを検索してから購入する」「誰かに相談してから購入する」「できるだけサンプルを試してから購入する」「できるだけ実店舗でも実物を見てから購入する」の傾向を聞くと、レビュー検索、事前の相談の割合は、ライブコマース利用者が非利用者よりも約15ポイントも高かった。サンプル試用はライブコマース利用者のほうが20ポイントほど高い。一方、実店舗での実物確認にはほとんど差がない。ライブコマース利用者は非利用者よりリサーチに注力しているといえる。
ライブコマースでの購入経験者の6割は、購入前から商品を知っていた
ライブコマース利用者に対し「ライブコマースを視聴した理由」を聞くと、「購入したい商品があったから」29.6%が最多で、「使用感を知りたい商品があったから」25.2%が続いており、購入商品をすでに決めている“決め打ち”が多いようだ。ライブコマース購入経験者に「購入したその商品は以前から知っていたか」を聞くと、すでに認知していた割合は60.5%。そのうち15.9%は「内容までよく知っていた」状態でライブコマースを視聴していた。
またライブコマース利用者に「ライブコマースの良い点」を聞くと、「店頭に行かなくても良い点」26.4%、「様々な商品を知ることができる点」22.0%、「商品の活用方法がわかりやすい点」21.8%が上位だった。商品をすでに知っているユーザーが多いため、さらに深い活用方法の紹介などが、ライブコマースでは求められていると考えられる。
一方でライブコマース非利用者に対し、「どういったライブコマースなら興味を持つか」を聞くと、「使用感がわかりづらい商品」「モデルの写真ではイメージが湧きづらい商品」「使い方がよく分からない商品」「高額で、購入に慎重になる商品」のいずれでも、あまり興味がわかない・興味がわかないの合計は半数前後を占めていた。非利用者への訴求には、利用者とは異なるアプローチが必要だろう。
調査概要
- 【調査対象】全国の20歳~69歳の男女(アイリサーチ登録モニター)
- 【調査方法】ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート
- 【調査時期】2022年1月17日~19日
- 【有効回答数】1,000人(ライブコマース利用者500人、ライブコマース非利用者500人)
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