「カーボンニュートラル」の検索は前年の20倍、「オンラインコンサート」は6倍に【グーグル調べ】

2021年はこんな年だった……Googleトレンドでわかった“5つの潮流”。

グーグルは、2021年の検索動向について分析したレポート「Year in Search」を発表した。中国を除くアジア太平洋地域(APAC)の2021年の検索動向をまとめた内容で、5つの生活者動向を紹介している。

トレンド1:デジタルのメインストリーム化
トレンド2:人生観の再構築
トレンド3:距離を埋める
トレンド4:真実の追求
トレンド5:不平等の拡大

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トレンド1:デジタルのメインストリーム化

日本では、インターネットを週1回以上使用している買い物客の半数近くが、リサーチと購入の両方をオンラインで行っていた(Google/Kantar, Shopper Pulse SEA + JP Core Report: Waves 1+2, Sept. 2021.)。また「DX」の検索が前年から60%増加、「ライブコマース」の検索が75%増加、「モバイル決済」の検索が20%増加するなど、デジタル化への動きがさらに加速した。

トレンド2:人生観の再構築

ライフスタイルの見直しが進み、「カウンセリング」の検索が10%以上、「ウェルビーイング」の検索が35%増加した。「家族と」を含む検索は40%の増加を見せた。一方「自己都合退職」「副業」などの検索も増加を見せた。また「セール いつ」の検索が80%も増加するなど、倹約志向も明らかとなった。

トレンド3:距離を埋める

コロナ禍もあり「会っていなくても愛情や感謝を表現できる方法」が注目された。APAC地域では、オンライン人口の半数以上がオンラインで誰かにプレゼントを買った経験があった。日本でも「オンラインギフト」の検索が、前年から40%増加した。また「マッチングアプリ」が65%以上増加、「オンライン 結婚」が35%増加するなど、ニューノーマル時代の出会いの形が広がっている。「オンラインコンサート」の検索は600%もの伸びを見せた。

トレンド4:真実の追求

フェイクニュースや個人情報流出などへの懸念も高まった。日本では「情報漏洩」の検索が30%増加したほか、「詐欺」に関する検索も増加を見せた。ネットショッピングにおいては「(ブランド名) 公式」といった検索も増えている。一方、生活面においては「カーボンニュートラル」の検索が1,950%と驚異的に伸びたほか、「SDGs」「環境 問題」「再生可能 エネルギー」の検索も軒並み増加している。

トレンド5:不平等の拡大

コロナ禍の影響は平等ではなく、失業者の増加や人種による差別も世界的に拡大した。日本、インド、フィリピン、インドネシアでは「差別」に関連する検索が最大60%増えたという。特に日本では「男女差別」が70%以上、「LGBTQ」が100%増加した。また「支援金」の検索も前年より50%以上増加した。

調査概要

  • 【調査対象】Googleトレンドのデータ
  • 【調査期間】2019年9月1日~2020年8月31日と、2020年9月1日~2021年8月31日のデータを比較。
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