クレカでもスマホ決済でもない選択肢「デビットカード」、継続利用意向は意外な結果に【MMD研調べ】

デビットカードを利用し始めたきっかけは、キャンペーンが最多。

MMD研究所とビザ・ワールドワイド・ジャパンは、「デビットカードに関する調査」の結果を発表した。「コロナ禍での支払いやお金の管理に関する調査」を実施し、そのなかからデビットカード利用者1,000人、デビットカード未利用者1,000人から回答を得ている。

デビットカードを利用し始めたきっかけ、キャンペーンが最多

まずデビットカード利用者1,000人に「デビットカードを利用し始めたきっかけ」を聞くと、全体では「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」16.2%、「お金の管理がしやすいと思ったから」13.1%、「ATMで現金を引き出すのが面倒だったから」12.5%が上位となった。デビットカード自体はかなり昔から存在するが、キャンペーンで利用を開始した人が多く、近年のPRが奏功していると考えられる。

年齢別で見ると、30代・40代・60代が「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」が2割前後で全体平均より多い。10代は「お金の管理がしやすいと思ったから」「新しく銀行口座を開設したから」「信頼できる銀行が発行しているものだったから」が高い。なお60代も「信頼できる銀行が発行しているものだったから」は突出している。

デビットカード利用者とデビットカードに興味があると回答した人(n=1,208)に、「デビットカードのどのようなところに魅力を感じたか」を聞くと、「銀行口座と直結していること」25.3%、「現金でチャージをしなくても利用できること」20.7%、「ポイントが貯まりやすいこと」20.4%が上位だった。

年齢別で見ると、10代は「ATMで現金を引き出す必要がないこと」が27.6%と高く、40代~60代は「銀行口座と直結していること」が高かった。同じ利便性でも「日常使いの利便性」と「出金管理の利便性」とで世代差が出た形だ。

デビットカードの継続利用意向、5割台に留まる

そこで、デビットカード利用者に「デビットカードの継続利用意向」を聞くと、「積極的に継続利用したい」21.8%、「今と同じ程度継続利用したい」33.6%とあわせて55.4%が利用意向を示した。デビットカードの利便性の割には、やや物足りない数値かも知れない。なお年代差はバラバラで特別な傾向は見られなかった。

また「デビットカードを周りの家族や友人に勧めたいか」という質問でも、「勧めたい」18.3%、「やや勧めたい」47.0%で、勧めたいとした人は65.3%だった。年齢別では、若年層のほうがやや高めで、壮年・老年層は少し落ちている。

調査概要

  • 【調査対象】15~69歳のデビットカード現在利用またはデビットカード未利用の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2021年8月17日~19日
  • 【有効回答数】2,000人(デビットカード利用者1,000人、デビットカード未利用者1,000人)
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