実は20代は親世代との会話が好き、一方で親世代は若者との会話に遠慮がち【CCCマーケティング調べ】

「親子の会話」があると世代を超えて話題が認知される。若者向けコンテンツを50代のほうが認知しているケースも。

カルチュア・コンビニエンス・クラブグループのCCCマーケティングは、「年齢が離れた人とのコミュニケーション意識」に関するアンケート調査の結果を発表した。20代と50代のT会員計1,190人が回答している。

親子の会話、20代の67.2%が、50代の74.6%が「楽しい」

まず「50代の親との会話頻度」「20代の子供との会話頻度」をそれぞれに聞くと、20代で「ほぼ毎日」会話しているのは、親と同居している場合は73.2%、同居していない場合は9.3%となった。50代では子供と同居している場合に67.7%、同居していない場合は6.9%で、やや下がる。またどちら側でも、“同居していても月に2~3日以下”と会話の少ない親子が見受けられた。

双方を比較すると、同居していない場合に、親側は極端に会話頻度が減少するが、子供側は比較的均等である。これは子供側が、数秒~数十秒程度でも「会話が成立している」と考えている可能性、「メールやLINEも会話」と認識している可能性などがあるという。

次に会話の状況について「会話が楽しい」「流行や話題を教えられる」「流行や話題について聞くことがある」のそれぞれについてあてはまるかを聞くと、「会話が楽しい」に対して20代の67.2%が、50代の74.6%が「とてもあてはまる+まああてはまる」と回答している。

なお流行や話題に関しては、親が子供から教えられる・聞くことが6割台、子供が親から教えられる・聞くことが3割台だった。

そこで具体的に、「NiziU」「星野源」「サザンオールスターズ」「はじめしゃちょー」「呪術廻戦」「Get Wild」「うっせぇわ」など、やや幅広い世代における話題のコンテンツやアーティスト等の認知を聞いてみた。これを「親/子供と同居でよく会話する」「親/子供と同居で会話は多くない」「親/子供と同居なし」別に分析することで、話題の共有度合いを測っている。

その結果、どの話題においても、「子供と同居でよく会話する」50代は、全般的に20代に負けない認知度を保っていたが、「同居で会話は多くない」「同居なし」になると、途端に大きく認知度が下がっていた。また20代においても、「YOASOBI」「BTS」など若年層に人気のコンテンツであっても、「同居で会話は多くない」「同居なし」の場合、認知度が下がることが明らかとなった。それぞれの世代に人気かどうか以上に、親子の会話が話題の認知を高めていることがわかる。

さらに、「友人や職場に親世代(子供世代)の人が多い」「親世代(子供世代)の話題に関心がある」「自分の親世代(子供世代)の人と会話するのが好き」という3点について質問すると、「親と同居していない」層で、「親世代の話題に関心がある」「親世代との会話が好き」のスコアが比較的高い。

逆に50代は、20代の親世代への意識より全体的にスコアが低かった。親世代は若い世代との会話に慎重になっている様子が見てとれる。実は20代は親世代との会話が好きなのだが、親世代のほうが若者との会話に遠慮がちになっているのかもしれない。

調査概要

  • 【調査対象】20代と50代のT会員
  • 【調査方法】Tアンケート(実査機関:CCCマーケティング)
  • 【調査期間】2021年7月29日~8月4日
  • 【有効回答数】1,190人
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