好きな時間の過ごし方、人とつながるか・あえてつながらないか性年代で異なる傾向【CCCマーケティング調べ】

20代女性は「睡眠」が平均の倍以上、男性30代以下は「ゲーム」が高い。

カルチュア・コンビニエンス・クラブグループのCCCマーケティング(CCCMK総研)は、「自分の好きな過ごし方に使える時間」に関するアンケート調査の結果を発表した。16~79歳男女のT会員2,898人が回答している。

「テレビ・音楽・映像・動画」は若年層女性、「スポーツ・運動」「車・ドライブ」は男性に多い

まず「自分の好きな過ごし方に使える時間」があるのは全体の87.6%に当たる2,538人。自分のために使える時間に行っているのは「テレビ・音楽・映像・動画」38.6%がとくに多く、以下「読書(マンガ含む)」18.2%、「スポーツ・運動」14.3%、「ゲーム」12.5%と続く。「飲食」「睡眠」「何もしない」「SNS」なども一定数から上がっている。

性年代別で見ると、「テレビ・音楽・映像・動画」は女性16歳~20代が全体平均より高い。「スポーツ・運動」「車・ドライブ」はほぼすべての年代で男性が女性より高い。「ゲーム」は男性の30代以下、「SNS」は女性の30代以下で高い。その他にも「睡眠」は女性20代が22.0%で平均10.2%の倍以上になるなど、思った以上に性年代で「好きな時間の過ごし方」に傾向差が見られた。

「好きな時間を過ごしているときの気持ち」を聞くと、「楽しい」46.9%、「リラックスできる」46.5%、「心地よい」31.4%、「心が落ち着く」30.3%、「癒される」28.4%が上位となった。基本的にはリラックスタイムとして過ごしているが、性年代別で詳しく見ると、30代以下では「元気になる」「気持ちが高ぶる」といったアクティブな感情が強いが、30代・40代だと男性は「肩の力が抜ける」、女性は「リラックスできる」が相対的に高い。

あわせて「好きな時間を過ごしているときに重要なこと」を聞くと、20代以下は「人とつながること(コミュニケーションをとること)」を重視している。一方で男性70代・女性60代も「人とつながること」を重視しているのが興味深い。「1人でいること(人とあえてつながらないこと)」は男性30代・40代、女性16歳~40代が高く、若年層・老年層は他人とつながって元気になり、ミドル層は1人時間をゆったり過ごすことで回復する、という様子が浮かび上がってくる。「自分自身で行うこと」「継続して行うこと」は年齢が上がるほど増加し、老年層が特に重視しているようだ。

なお、近年の若年層を中心に使われるようになった「チル(チルアウト)」という言葉がある。chill=冷静になる、静かに落ち着くという意味で、そういった気分や音楽ジャンルなどを指す。さらにはそうした過ごし方を「チルする」「チルアウトする」と表現することもある。「チル(チルアウト)」について、認知と実践状況を聞くと、認知率は20.0%でやはり若年層ほど高い。

一方、言葉の認知に関係なく「のんびり、ゆっくり過ごす行動」を実践している人は37.1%で、20代以下と60代以上で実施率が高かった。逆に30代~50代は1人でいることを重視している一方で、なかなかのんびりできないようだ。

調査概要

  • 【調査対象】16~79歳男女のT会員
  • 【調査方法】Tアンケート(実査機関:CCCマーケティング)
  • 【調査期間】2021年5月14日~18日
  • 【有効回答数】2,898人
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