コンテンツマーケのROIを機械学習でリアルタイムに最適化するサービスをアウトブレインが国内提供開始
コンテンツマーケティングにおける記事や動画などのコンテンツを、どのようなメディアでどのようにレコメンドすると効果的にROIを向上させられるかを、あらかじめ定めたKPIに対して最適化するサービス「KPI Optimization(ケイピーアイ・オプティマイゼーション)」を、アウトブレイン ジャパンが7月22日に日本で提供開始した。
KPI Optimizationは、同社が提供する広告主向けレコメンデーションプラットフォームOutbrain Amplifyを利用してキャンペーンを実施している広告主が無料で利用できる新機能。
KPI Optimizationで設定できるキャンペーンの目的設定には、たとえば次のようなものがある。
- 直接購入などのコンバージョン
- 資料ダウンロード
- ユーザー登録
- 店舗検索
- ソーシャルメディアでのシェア
- 記事へのコメント
- エンゲージメント用アプリの利用
- 動画閲覧
- 特定コンテンツの一定時間以上の閲覧
コンテンツマーケティングキャンペーンにおいて、そうした行為に対する最大許容CPAを設定(たとえば1アクションで500円など)しておき、機械学習(2週間程度)に基づいてそのCPAゴールに対してキャンペーンを最適化するもの。
キャンペーン最適化のために、KPI Optimizationは次のようなことをリアルタイムで自動的に判断する。
- どのメディアにコンテンツを露出するのが良いか
- どのコンテンツをどうレコメンドするのが良いか
- どの時間帯に、どんなユーザーにコンテンツをレコメンドするのが良いか
こうした判断をもとに、効果的な組み合わせに対してはCPCを自動的に上昇させるなどのパーソナライゼーションを実施して、最終的なCPAとコンバージョン数が改善されるようにキャンペーンを最適化するのが、KPI Optimizationの機能。
コンテンツマーケティングは一般的に潜在ニーズの掘り起こしや認知獲得といった、コンバージョンファネルにおける上部の役割を中心とする。KPI Optimizationでは、その後段階におけるリスティング広告などを活用した刈り取りによるコンバージョンに対しても、コンテンツがどの程度貢献したかのアトリビューションも測定することで、キャンペーンの全体的なROI向上を目指す。
同社のレコメンデーションプラットフォームは、CNN、Time、Fox News、Le Monde、The Guardianなど世界のメディアで利用されており、月間5億人以上のユーザーにリーチし2000億以上のレコメンドインプレッションがあるという。
日本では2014年4月にサービスを開始しており、2015年6月時点で100メディア以上が導入、15億弱のPVに対してレコメンデーションを実施しているという。
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