アライド・ブレインズが東京23区の図書館サイトの品質調査、大半がアクセシビリティ対応不十分

構造化対応の遅れが目立ち、音声読み上げソフト利用者の妨げになる問題も

調査・コンサルティングのアライド・ブレインズは、サイトの品質を評価する「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 図書館編」の先行調査を実施、東京23区の区立図書館ウェブサイトのアクセシビリティ、ユーザビリティの評価を6月14日に発表した。それによれば、全体に各区の公式Webサイトより到達レベルが低い団体が多く、半数以上がアクセシビリティ対応不十分と考えられるDレベル以下。レベルAは太田区立図書館と中央区立図書館だけだった。調査は東京23区内で独自ドメインを取得している図書館の16サイトが対象。同社のWebサイト品質解析プログラム「CRONOS 2(クロノス2)」でHTML内容を収集・解析した。

調査では特に構造化対応の遅れが目立ち、ウェブサイトの各ページ内に構造化タグがほとんど付与されていない例が複数あったという。例えばサイトのほぼ全ページに表示される図書館名を表したロゴ画像に代替テキストが付与されていないなど、音声読み上げソフト利用者にとって利用の妨げとなる問題も見られた。

同社では今後8月にかけて、国内の政党、官公庁・独立行政法人、自治体のウェブサイトを対象とした調査を実施、順次調査結果を公表していく。

アライド・ブレインズ
http://www.a-brain.com/ 

「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 図書館編」先行調査
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/2010_library/index.html

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