マーケティングの企画力・発想力がアップする!? 自分に刺さる映画の探し方
みなさん、映画は好きですか? 「趣味が映画」と言うと、「趣味がないのと同じ」と揶揄されることが多いですが、それは違います! 私は映画が好きです!! しかし、可処分時間は有限ですし、映画は1本あたり1時間半から時には3時間もの時間を使うこともあるので、どの映画を観るかの選択は悩ましいところです。
日本では映画は邦画洋画合わせて年間1,000本以上が劇場で公開されています(映連調べ)。私は映画館に行く時間がとれないので配信で視聴していますが、配信でもU-NEXTには見放題で14,600作品、レンタルで1,700作品あるそうです(2022年10月時点)。今回の記事では、これだけの選択肢がある中から、私が普段、どのようにして映画を選んでいるのかを言語化してみます。
映画を見るようになったきっかけ
幼少期から家庭で映画を観る機会が多かったのですが、明確に「映画をたくさん観よう」と思ったのは、2020年のことでした。鈴木おさむ著『新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます』という本の中で、「放送作家をしているのであれば映画を見るのは当たり前、PCでWordやExcelで仕事ができるくらいの基礎能力である。映画の鑑賞量が一定を超えると脳内に情報が蓄積されて、ワンシーンが浮かび、アイディアのヒントになる」と書かれているのを読んだことがきっかけです。
自分の脳をいい検索エンジンにするには、やはり情報を入れなきゃいけないし、ある程度色んな情報が入らないと、検索ワードを一つ入れても何も出てこない。
私は放送作家ではありませんが、マーケティングにもアイディアは必要です。この一節が心に刺さり、インプットとして映画をたくさん観ることにしました。
初めはただ観ていただけでしたが、ある程度数を観るにつれて何を観たのかを記録したいと思い、Notionで映画鑑賞を記録するようになりました。作品名、公開年、監督名、鑑賞日と感想を残していたのですが、アプリの方が記録しやすいのではないかとある日気づき、そこからはFilmarks(フィルマークス)という、映画・ドラマ・アニメのレビューサイトのアプリを利用しています。
Filmarksは膨大な作品データベースも保有しており、アプリから作品情報を参照できますし、もちろん、他の人のレビューも見られます。いつも、鑑賞後に「そういう視点もあったかぁ」と思いながらレビューを読んでいます。
余談ですが、私は事前に映画のネタバレを見ても、その映画を楽しく見られるタイプです。Filmarksには鑑賞前に観たい作品をクリップする機能がありますが、そのページをスクロールするとレビューも見られます。ネタバレが嫌な方は用心して利用したほうがいいかもしれません。
また、Filmarksは試写会の参加者を頻繁に募集しています。私は第92回アカデミー賞のパブリックビューイングの抽選に当選して、TOHOシネマズ 六本木ヒルズでWOWOWがライブ中継をしているアカデミー賞の受賞式を見ました。この年は『パラサイト』が非英語作品として初の作品賞を受賞したほか、国際長編映画賞、脚本賞、監督賞と4冠を獲得した年で、特に作品賞を受賞した瞬間はパブリックビューイング会場がとても盛り上がったので、印象に残っています。
映画選びの軸
現在利用している配信サービスは、Prime Video、U-NEXTです。以前は、Netflixや(『愛の不時着』が流行っていた頃)、Disney+も利用していました(以前のコラムに、私がNetflixからU-NEXTにスイッチした経緯を紹介したものがあります)。
映画を無意識に選ぶと、自分の好みのジャンルだけになってしまいませんか? ちなみに、私が一番好きなのは、実話を元にした映画です(最近だと『AIR』が面白かったです)。その次に好きなのは、コメディやドラマなど、軽い気持ちで観られて楽しめるもの。ただ、そればっかりだと映画鑑賞の幅が広がらないので、下記の方法で映画を選んでいます。
特定の◯◯をディグる
ふいに、「このシリーズの作品を全部観たい!」「この監督の、女優さんの、作品を全部観たい!」といった、個人的なブームが来るときがあります。そんなときは、その欲望に従います。
こうした形での選び方は小学生くらいからやっていましたが、記憶を辿ると、TSUTAYAの陳列方法が俳優・女優ごとに分けられていたからではないかと思っています。おかげで、小学生の頃はブラッド・ピットの『ジョー・ブラックによろしく』や『ファイト・クラブ』、レオナルド・ディカプリオの『タイタニック』をきっかけに、2人の出演する映画をTSUTAYAで芋づる式に借りて観ていました。
Podcast『COTEN RADIO』
自分で選べないなら他人に頼れ、ということで、私が参考にしている情報源のひとつが、普段からよく聞いている『COTEN RADIO』です。歴史をテーマにしたインターネットラジオ番組で、とにかく歴史をおもしろく学べます。
番組では、紹介した歴史エピソードにまつわる映画も紹介されることがあり、そこで興味を持って観ることがあります。ラジオでおもしろく語られているため、映像でも観てみたいと思うんですよね。映画なので事実とは異なる部分もありますが、衣装やセットなど、その時代の空気感を知るためにも映画はわかりやすくてとても良いです。
『COTEN RADIO』をきっかけに観たのは『エリザベス』『エリザベス:ゴールデンエイジ』『ブーリン家の姉妹』(この3本は『エリザベス1世 波乱に満ちた女帝の一生』の回で紹介された)、『奇跡の人』(『ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン-愛とキセキの物語』の回で紹介された)などがあります。特に、『奇跡の人』のFilmarksのレビューを見ると、私と同じように『COTEN RADIO』がきっかけで作品を観た人がいたので、やっぱり紹介の仕方がめっちゃうまいんだなぁと思います。
町山智浩氏の映画紹介
もうひとつの情報源が、映画評論家の町山智浩さんです。いろいろな媒体で映画紹介をしていますが、私がよく聞いているのが、TBSラジオ『こねくと』で火曜日に放送される「アメリカ流れ者」というコーナーです。このコーナーだけ、YouTubeやPodcastでも配信されていますが、そのコーナーを文字起こししているサイトがあって、それをよく見ています。
このルートで興味を持って観た映画には、『なぜ君は総理大臣になれないのか』『アイリッシュマン』があります。前者は紹介をきっかけに小川淳也議員を知り、映画を観たことでその後に開催された2021年の衆議院選挙を、映画の続きのように見ることができて面白かったです。『アイリッシュマン』は、観た後に解説音声も聞いたので、この映画に対して鑑賞と解説で4時間もの時間を費やしましたが、そういう映画の楽しみ方もいいなと思っています。
他にも町山智浩さんの紹介をきっかけに観た作品はたくさんあります。作品のあらすじや作品に込められた意図だけではなく、時勢やキャストの背景などの裏話もあわせて紹介してくれるので、より一層、観たい! という気持ちが高まります。
インプットのひとつとして映画を見るようになったわけですが、映画からのインプットが仕事に活きているかと言われると、わかりません。が、映画から得られるパワーが仕事を頑張ろう!というモチベーションになっているのは間違いないです(実話ベースの映画だとよりそういう傾向があります)。なので、これからもたくさん映画を観ます。
みなさんの映画の選び方、楽しみ方も教えていただきたいです! おすすめ映画の紹介もお待ちしております。お気軽にXの@sweet_chihoにおすすめ映画をメンションしてください!それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
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