楽しく学ぶアクセス解析&サイト改善【DPZ×ウェブ解析士】

デイリーポータルZの有料会員はどう増やす? ウェブ解析士マスターが改善策を9つ提案

有料会員を増やす改善施策をウェブ解析士から9つ提案。今回も赤裸々に数字を公開しています!【第4回】
井水

データ分析をしたら、DPZでは以下の課題が見えてきました(前回を参照)。課題が見えてきたら、次は課題解決です。データを眺めても解決策は書いていないので、しっかり考えましょう!

データ/分析から見てきたことと課題

やっぱり会員登録ページへのバナーをバカみたいにでっかくしましょう!

井水

落ち着いてください(笑)。改善策には色々なパターンがあります。いくつかすぐに試せそうな改善案を考えてみました。

  1. Topページから「はげます会」ページへの誘導改善(バナーとリンクの改善)
  2. 「デイリーポータルZ」の検索表示タイトルに詳細を追記
  3. 記事リライトでクリック率を上げる
  4. 人気ライターを入会メリットにする
  5. 「はげます会」ページ自体の訴求力を上げる
  6. 「はげます会」の入会ボタンのクリック率を上げる
  7. 新規会員登録の遷移率を上げる
  8. 入会ステップの簡略化
  9. 記事からメルマガへの登録誘導

こんな感じですね。それぞれ詳しく説明しますね。

よろしくお願いします!

改善案を出して、優先順位を決めよう

井水: まず、改善案をそれぞれ説明しますので、実際に対応できそうかどうかを考えてみてください。そして、できそうな施策には優先度をつけて取り組んで行きましょう!

林: 頑張ろう石川クン。リンクを変えるとかは石川クン頼みです!

石川: はい(笑)。

1. Topページから「はげます会」ページへの誘導改善

井水: 1つ目は「はげます会」ページへの誘導を改善する案です。これには、2つの方法があります。

  • Topページに「はげます会」のバナーを設置する
  • Topページの「はげます会」へのリンク(「ごあんない」)の改善

まずはバナーから説明します。DPZはスマホで見ている人が多いのに、一番下までスクロールしないと、「はげます会」へのバナーがない状態です。スマホ表示の場合は人気記事のブロックの下にヘッドラインがあるので、その下に「はげます会」のバナーを持ってきてもいいんじゃないかなと思います。

林: でっかく「はげます会」〇×$&%……。

井水: (食い気味で)ちなみに、いきなり「はげます会」と書いてあるだけのバナーを持ってきても、知らない人は「それなんなの?」ってなっちゃうのでダメですよ!

林: でっかく「はげます会」って書いてあるバナーを入れましょう! と言おうとしたのに先に止められてしまった……。

井水: だんだん慣れてきました(笑)。「はげます会」に入会すると、読者にとってどんなメリットがありますか?

林: 会員だけの限定記事が読めます!

井水: では、限定記事が読めるというメリットを記載しましょう。バナーには「会員になって限定記事を読みたい人はこちら はげます会ご案内ページ」のような文言を持ってくるといいですね。

林: なるほど。「はげます会」だけだとわからないですもんね。

井水: もう1つはTopページ右上の「ごあんない」リンクです。読者の立場で考えると、何のリンクかよくわかりません。これは「はげます会」の「ごあんない」ページと「ログイン」ページでリンクを分けているんですよね?

林: そうです。

はげます会ページの誘導

井水: そもそも「はげます会」が、よくわからない人からすると、「ごあんない」と「ログイン」だけではリンク先の想像がつきません。「有料会員になって限定記事を読む」とか、リンク先の内容がわかりつつ、シンプルな言葉でボタンにする必要があります。もしくは、デスクトップ表示の場合は「今日の見どころ」の下にバナーを持ってくるとか。

林: スマホもデスクトップ表示も、「はげます会」だけだとわからないから、「有料会員になって限定記事」ってバナーで言ったほうが何をやっているかわかるんですね。たしかにそうだ。

井水: Topページはさまざまなページへ「案内」するためのページです。いろんな人が来ている中に、DPZが好きでよく来ている人がいると思うのですが、そういう人に対して「実は有料会員限定でこういうコミュニティや、限定記事があるんですよ」と教えてあげる。そして、リンクをクリックして行った先にどういう案内があるかをわかりやすくしてあげることで、初めてクリックを促せます。

これができていないと、サイトを訪れた人が「なんかある」と思って、リンクをクリックしても全然違うキャッチフレーズや、想像していない写真が出てきてしまう。すると、意図しない人を誘導してしまったり、「思ったのと違う」となり離脱しちゃうのです。

林: なるほどー! ということは、今のままではクリックも促せていないし、離脱の可能性も高い。

井水: そういうことですね。

2. 「デイリーポータルZ」の検索表示タイトルに詳細を追記

井水: リンクやバナーと同じく「何も説明していない」という状態でもう1個関連した改善案があります。それが「デイリーポータルZ」と指名検索して表示されるタイトルに詳細を追記することです。

タイトルに追記

井水: DPZは指名検索が多いです。でも、「デイリーポータルZ」と検索すると、検索結果の画面には「面白いだけかと思ったらちょっと役に立つこともある。これは役に立つかもと思って読むとそうでもない。そんなオルタナティブなポータルサイトです」と書いてあります。

林: 何も説明してない(笑)。

井水: 現状指名検索のクリック率はとても高いですし、これがDPZらしいので良いかなと思う反面もありますが……どんなサイトかわかる一言や、「デイリーポータルZ」を表す一言が書いてあると良いですね。

林: そうですね…。ところで石川クン。検索したときに「デイリーポータルZ」の下に出る説明文は、なんで出てるんだい? 一体何の文章が出ているんだ……。

井水: これはdescription(ディスクリプション)タグで設定していると思います。

林: そうだったのか。metaタグとかに書いてあるのかな? あ、書いてあるわ。

Google Chromeのディベロッパーツールで確認。metaタグに記載

石川: metaタグのdescriptionタグに書いてある文章がそのまま出ているんですね。

井水: すでに多くの方が見ていて、リピーターの方も多いのでこのままで良いかと思いつつも、やっぱり新規の方にも「こういうサイトだよ」と知ってもらうには変えても良いと思います。記事の配信頻度とか、限定記事があるとか、一言載っていても良いですね。DPZなら、概要がわかる上でおもしろい説明文だとベストかなと思います。少しでもTopページからの流入を増やしたいです。

3. 記事リライトでクリック率を上げる

井水: 次は、記事のリライトでクリック率を上げる改善案です。記事がたくさんあるので検索エンジンからの流入を少しでも積み上げたい。そのためには、読者にとって役立つ内容の記事を、検索上位にしないといけないんですね。たとえば、「栓抜き 代用」のクエリだと「栓抜きを使わないドイツ人」というタイトルの記事で、掲載順位7.5位をキープしています。

林: こんな、ことわざみたいなタイトルで……すごい。

井水: この記事すごいなと思っています。今の記事の内容にプラスして、「栓抜きに代用できるものが、こんなにあるよ」という情報を入れたりタイトルに「栓抜き 代用」というテキストを織り交ぜたりするだけでも、もっと掲載順位やクリック率が上がると思うんですよ。

記事リライトでクリック率を上げる

林: ほぉ~。

井水: リライトするには、Google Search Consoleで記事を表示回数順に並べて、クリック率が低い記事から手をつけていくのが良いと思います。これが改善されると、流入数が増えてPVも積み上がります。ただ、これは「はげます会」の申し込みを増やす改善案ではなく、PVを稼ぐ改善案なので優先順位は低くて良いです。

石川: リライトは、本文に追記するんですか? それともタイトルを変えて、クリックされやすくするんでしょうか?

井水: 両方あるんですけど、本文で言えば元々の記事の面白さを崩さないようするとか、タイトルはライターさんが意図してつけている場合は配慮が必要ですね。

石川: 記事の見た目上のタイトルは変えずに、tilteタグだけを変えて、検索で押されやすくする、みたいなのをよく聞きますが。

井水: 検索上位にあるのにクリックされない記事に関しては、tilteタグや、descriptionタグに問題があります。「自分に関係ない記事かも」と思われている可能性が高いです。でも、7位以下の記事は、検索意図に関してちょっと足りないコンテンツがあるとか、構造を見直す余地があることが多いですね。逆に3位以上の記事をリライトしちゃうと落ちる可能性もあるので怖いです。なので、DPZでリライトをするならば検索上位にありながら全然クリックされていない記事を改善する方針が良いと思います。

石川: ありがとうございます。

4. 人気ライターの限定記事が読めることを入会メリットにする

井水: 次は、人気ライターを入会メリットにしましょう。DPZには指名検索されるような人気のライターさんがいますよね。平坂寛さんとか。こういった人気ライターさんに限定記事を書いていただいて、入会メリットを作りましょう。

ちなみに、「はげます会」ログイン後のページに共有事項というのがあるのですが、これは何を表しているのでしょうか?

人気ライターを入会メリットに

林: これはただ単に「共有事項」として、「はげます会」の新着情報を載せています。

井水: なるほど。

石川: 実はちゃんとコンセプトがあったんですよね。

林: あったあった。「はげます会」の会員は仲間になるから、メルマガじゃなくて「共有事項」にして同業の雰囲気にしようという。コンセプト先行ですね。

井水: コンセプトはそのままで良いと思います! でも、全てにおいてひと言説明があるといいんですね。

林: はずかしい~(笑)。

井水: 実はこの説明がひと言足りない状態、世の中の9割くらいのサイトで起きている現象です(笑)。

二村: 自分たちがわかっているから、来る人もわかっていると思ってしまう現象ですね(Web担にも思い当たる節が多すぎてつい発言をする編集部員)。

井水: そうです。たとえば書籍で『Webページの使い方マニュアル』というのがあるとしたら、目次があって、このページはなになにですって説明がありますよね。読み方や認識の仕方が書いてあるというのが重要で、これがないと見る人は、何が書いてあるか読み解きながら「あ、このページってこういうこと伝えたいのね」と考えないといけません。

タイトルやティーザーがある記事ページとは違って、「はげます会」の案内ページやリンク先には「このページはこういうページです、なのでこの後こういう内容が書かれていますので、こうしてください」と、ただひと言書いてあげるだけで来る人にとっては親切なんです。

林: 書こう。すぐに書こう。

井水: そうしてあげてください(笑)。さて、本題に戻ります。この「共有事項」に人気ライターによる会員限定記事などの定期コンテンツが掲載されるといいですね。あとは人気ライターの平坂さんを筆頭に、メルマガや限定記事、入会を呼びかけてもらうとか。大袈裟な話ではなく、SNSでライター自らのシェアしてもらうとかは全員にやってもらっても良いと思います。

林: そうですね。平坂くんに相談してみます!

5. 「はげます会」ご案内ページ自体の訴求力を上げる

井水: 次です。「はげます会」の会員になってもらうには、案内ページ自体の訴求力を上げましょう。現状の「はげます会」入会ページ、トップ画がでかいんですよね……上のところが。

はげます会ページの訴求力を上げる

林: ファーストビューが林で埋まっていますね(笑)。

井水: ファーストビューに「ご入会はこちら」のボタンを入れて、写真も入会を促す訴求力の強いものに変えたいと思っています。それにあたり、以下2案のどちらがいいですか?

  • サポートしてください、助けてください路線
  • DPZはこんな方針で面白いので共感してください&メリットを伝える路線

林: 現状の写真だと、人に物を頼む態度じゃないですね。最初はもっと「仲間になろう」みたいなトーンで書いていて、それで一通り会員ができて落ち着いたので、「ちょっと助けてください」的なトーンに変えたんです。読者の方も「めんどくさいから仲間にはなりたくないかな?」って、思い直して。それで「サポートしてください」にしたんですけど、会員限定のコンテンツがあるんだったら書かないとダメですよね。

井水: 今も「はげます会」の案内ページの下の方に説明が書いてあるのですが、ここまでスクロールするユーザーはほとんどいません。「会員の皆様の声」という部分もすごく良いのに見られていないので、バナーに書いても良いかもしれません。有料会員さんの声がバナーに書かれてて、クリックしたら「はげます会」の案内ページに行くとか。

林: 通販のまねをしました。ご購入者の声っていう。

井水: このファーストビューのクリエイティブに関しては絶対変えないといけないところです。どんなクリエイティブにするかは追々相談するとして、他の案に進みましょう。

6. 「はげます会」の入会ボタンのクリック率を上げる

井水: 「はげます会」の案内ページに「ご入会はこちら」ボタンがあります。これをクリックすると「ログイン、新規登録」というAmazonのページに移動します。これではユーザーは唐突過ぎて混乱してしまうので、「新規登録して、入会する」というフローがボタンをクリックする前にわかると良いですね。

林: ここも説明が必要ですね。

井水: もう1つ、クリック率を上げるちょっとした小ワザがあります。ボタンの上に、ちょっとした訴求ポイント、ユーザーの気持ちをテキストで載せましょう。

林: これだけでクリック率上がるんですか?

井水: 上がることが多いです。少なくとも下がることはないですね。

ボタンのクリック率アップ

林: すげぇ、やろう。

井水: たとえば「これであなたもZ通」「限定コンテンツを見てね」「あなたの励ましが必要です」とかテキストが入ると良いです。

林: 「これで不老不死」とか、あんまり変なこと書かないほうがいいんですよね。そういうんじゃない。

井水: そういうんじゃないですね。 林さんの思考はわかります(笑)。全部「そこじゃない」っていう、1記事で100回くらい言えます。生々しい施策に対して、林さんが全部ボケ倒すという記事だけで1本できそうですね……。

7. 新規会員登録の遷移率を上げる

井水: 次は「ご入会はこちら」をクリックした後のページ、新規登録画面の遷移率を上げましょう。ボタン以外の文言はDPZ側で変更できますか?

「ご入会はこちら」→「Amazonアカウントでログイン」ページ

石川: ボタン以外はの文言は全部変更できますね。ボタンの文言はAmazonが提供している物の中からであれば変更できます。

井水: 「Amazonアカウントでログイン」のボタンの「ログイン」が新規登録者向けではないので。登録を促す内容のボタンがあれば変更しましょう。また、ボタンの文言が自由に変更できないのなら、ボタンの上に「初めての方はこちらのボタンから、新規登録お願いします」とテキストを載せても良いかもしれないです。これは初めての方向けの案内なので、超目立っててもいいくらい。

新規登録の遷移率アップ

林: なるほど。ではテキストは昔のサイトみたいにチカチカ点滅させて画面を流れるようにしますか。

井水: だから違……。次行きますよ(笑)!

8. 入会ステップの簡略化

井水: 次は入会ステップの簡略化です。実際に入会してみましたが、ステップが多いです。「ご入会はこちら」ボタンから「Amazonアカウントでログイン」ボタンがあるページに行き、さらにAmazon Payのログインページに行き、利用規約ページ、支払い方法選択、入会完了と……入会までが長いですよね。

入会ステップの簡略化

井水: 単純化すると新規登録、規約、支払い方法、入会完了なんですけど、新規登録の次は、できれば規約と支払い方法は1つの画面にしたい。なるべくシンプルにするためには、規約のボタンの同意チェックがあり、下に支払い方法選択、その下に月額1,100円という情報だけが理想です。あとこの画面だと税別表示になっているので、税込み表示に直しましょう。

林: あ。まずい。

井水: Amazonのルールで細かく規定があって短くできないとかありますか?

石川: もうちょっと短くはできるはずです。

井水: 利用規約と支払い方法の選択を同じページにする。これでステップを1個減らせるのであれば、減らしましょう。

9. 記事からメルマガへの登録誘導

井水: 次です。スマホからだとメルマガ登録のフォームやリンクがわかりづらいですよね。

林: あれ? スマホ表示だとメルマガ登録どっかにあったけ? 下の方?

石川: 上の方ですね。

林: 上か(笑)。

石川: Topページだと右カラムの真ん中あたりと、記事の直下にたしかあったはずです。

林: あった。記事直下にはメルマガって小さく書いてる。

井水: 「はげます会」もリンクなのかがわかりづらいですね……。

林: 「はげます会」のリンクはレインボーです!

スマホ表示したときのDPZの記事末

井水: これに関しては、なんかもう……(絶句)。一旦置いておきましょう。次は、Topページ右カラムのメルマガのフォームを見てください。

右カラムにメルマガ登録の枠は設けられている

林: あ、はい。

井水: メルマガといえば、ユーザーは「何が届くの? なんか売られるの?」って思いますよね。

林: 何も売りつけないですね。

井水: それか極端に「御利益のある壺が欲しい人は、こちらのメルマガに登録」とか……林さんに引っ張られてる。

林&石川: (笑)。

林: メルマガでは、記事のランキングをメルマガ限定で載せています。

井水: そしたら「人気記事がわかるメルマガ登録はこちら」と説明があると良いですね。

林: あとはひたすら編集部の小話が載ってますね。オリジナルですよ!

井水: 初めてDZPの記事を見に来た人がそこを読みたいのかっていう問題がありますね……。玄人向けな気がします。

記事終わりからメルマガ登録誘導

実行できる改善案と優先順位を考えよう

井水: ひとまず9個ほど改善案が出ました。全部できるといいんですけども、この中で気になった施策、絶対やらないと思った施策はありましたか?

林: 工数的には、「検索表示のタイトルに追記する」、「記事リライトでクリック率を上げる」とかですかね。リンクとバナーでTopページから「はげます会」への誘導を改善するのはできるし……。

石川: 正直、全部やりたいですよね。

林: 入会メリットを呼びかけて貰うよりは、人気ライターに限定記事を書いてもらって、それで「読みたかったら入ってね」って言ってもらうのが素直で良いなと。

井水: では一旦、改善案表の「実施予定」欄に実施するものには〇をつけて、優先順位を決めて行きましょう。

改善案まとめ

短期で成果を確認できそうな改善施策から優先でやりましょう。まず「はげます会ページのメインビジュアル訴求力を上げる」のは必須ですね!まず、メインビジュアルの訴求力を上げるために、どうすべきか考えてみましょう。

3. はげます会ページのメインビジュアル訴求力を上げるにはどうすべき?

井水: 先ほど、保留にしていた「はげます会」ページのビジュアルに関してですが、以下のような課題がありました。

  • ファーストビューに林さんしかいない
  • 入会メリットがわかりづらい
  • 「ご入会はこちら」がファーストビューにない
  • (サポートしてくださいと書いてるのに)写真が人にものを頼む態度じゃない

林: 最後の課題がひどい(笑)。メインビジュアルを変更するとしたら、以下の2パターンですよね。

  1. サポートしてください、助けてください路線
  2. DPZはこんな方針で面白いので共感してください&メリットを伝える路線

林: 井水さん的には、1の助けてください路線を押したい感じですか? やりたくないとかではなく、いま「恥ずかしいな」と思っているだけなんですけども……。

井水: 迷っているなら、まずは「はげます会」のコンセプトに一旦立ち戻って、方向性を決めましょう。

林: 「はげます会」はそのままのコンセプトで、「励ましてほしい」ですね。でも、支援してほしいのも、「あなたの言うことを聞くから支援してほしい」じゃなくて、「皆が知らなそうなことをいっぱい書いたり、調べて持ってきたりして見せるんで、そういうものでいいんだったら支援して欲しいな」という気持ちです。ライティングはサービス業だと思っていますが、サイトに来てくれる人とは対等な仲間でいたいんですよね。

井水: なるほど。気持ちはわかります。それでしたら、助けてください路線ではなくDPZの方針に共感してもらって、メリットを伝える路線で行きましょう。

林: ちなみに、あまり理屈っぽいことを書いても読まれないんだろうなとは思うのですが、どう思いますか? 今のメインビジュアルには「誰も傷つけないスカっとした楽しさを目指しています」とか書いてありますけど、多分理屈っぽいのって読まれないんでしょうね……。

はげます会のランディングページ

井水: もっとキャッチーなクリエイティブにしたいですね。そして、今のメインビジュアルに書いてある「誰も傷つけないスカっとした楽しさを目指しています」って、DPZの話ですよね。なので、「はげます会」に入ってもらうためのメリットを記載しないといけません。

林: たとえば、「はげます会」に入ってお金をくれるとDPZが続きやすいというのは、媒体側のメリットですよね。読者にとってのメリットで思いつくのは、お金を払うと面白いものが見られる、ちょっと良い気分になれるという点です。これを押し出していくのはどうでしょう?

DPZのためにとか、他人のためにお金を使うより、「自分にとってこんな良いことがある」という気分でお金を使う方が気持ち良いですよね。まあ良いことをたくさん提供できるかと言ったら、そんなにないんですけど(笑)。

井水: サービスを提供する対価にお金を貰う場合はそうですね。でも現状では「はげます会」は寄付という面が強いです。寄付なら、DPZらしさを残しつつ、メリットも伝えて、ちゃんとお願いするクリエイティブが良いと思います。

林: どんな感じでお願いすればいいんだろうな~。「はげます会」の会員さんが増えると、DPZの収入が増えて、DPZ的な記事が増えて、少し世界が楽しくなってくれるといいなというイメージなんですよね。よくある募金みたいな。世界が少し良くなります!という感じの。

井水: それいいじゃないですか! みんなで世界平和を実現しましょう(笑)。

林: DPZを救うと世界を救う(笑)。

井水: DPZらしくて良いと思うので、メインビジュアルの改善はこの路線で行きましょう。「はげます会」入会ページのメインビジュアルを変える話が盛り上がってしまいましたが、やるべきことは他にもたくさんあります!

林: なんでしたっけ!

井水: まずは気軽に手をつけられるところからやるのがベストですね。具体的には以下です。

  1. 「はげます会」ページのメインビジュアル訴求力を上げるデザインにする
  2. 「ご入会はこちら」ボタンのクリック率を上げるために、ファーストビューに持ってくる。さらにボタンの上に一言添える
  3. 新規登録とログインの違いをわかりやすいデザインにして、遷移率をあげる

できそうでしょうか?

石川: 着手できるとこから順次始めたいと思います。

まとめ

井水: 今回は分析したデータから見えた課題をヒントに改善施策を考えました。ポイントは、改善施策は自分自身で考えなくてはいけないということです。当たり前の話ですが、ツールは施策を提示してくれません。確度の高い施策を考えるには、サイト内のコンテンツを読み解き、時にユーザーの立場に立って「もっとこうだったら良いのになぁ」と考えてみてください。

そして改善案が出揃った後は、重要なものはどれか?そして実際に組織内で実行に移せる施策はどれか?を検討して着実にアクションに繋げましょう。では次回は実行できた施策が結果に繋がっているか、検証してみましょう!

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