いちばんやさしいGoogleマイビジネス+ローカルSEOの教本(全4回)

ローカル検索はユーザーとの接触が多い強力な集客施策。注目される理由は?

ウェブサイトの何倍も見られるローカル検索。ユーザーはどんな情報を見ているのか、なぜ業者が注目しているのか。検索結果画面を見ながら紹介します。
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いちばんやさしいGoogleマイビジネス+ローカルSEOの教本

この記事は、書籍『いちばんやさしいGoogleマイビジネス+ローカルSEOの教本』の一部をWeb担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

ローカル検索は驚くほどにユーザーとの接触機会が多く、強力な集客施策となり得ます。なぜ筆者がローカル検索に注目するのか、そして、ローカル検索をするユーザーはどのような情報を目にするのかを、詳しく解説します。

Chapter 1 Googleマップを使った集客の利点を知ろう
  Lesson 04 ローカル検索の効果と表示される情報
    ローカル検索の効果を詳しく理解しよう

ウェブサイトの何倍もユーザーと接触機会がある

インターネットを利用した店舗の集客施策は、ポータルサイトの利用や店舗のウェブサイトの運営、SNSの利用など複数あります。そうした中でも、ローカル検索をうまく活用することの効果は絶大です。

単純に「見られた数」を比較すると、ローカルパックやナレッジパネルは、ウェブサイトの何倍も、業種や店舗によっては何十倍もユーザーに見られます。次のページの図(図表04-1 )は、ある和食レストランにおける、Googleアナリティクスで確認できるウェブサイトのアクセス状況とGoogleマイビジネスで見られる検索状況のデータです。

このレストランのウェブサイトのセッション数(ユーザーが訪問した回数)は1カ月間で3,437でした。対して、ローカル検索でお店のデータがローカルパックまたはナレッジパネルとして表示された回数は124,139回。届けられる情報に違いがあるため、単純に数の違いを集客効果の違いと考えられるわけではありませんが、約36倍もローカル検索のほうが見られています

ユーザーがお店のウェブサイトを見るのは、ある程度お店の候補を絞り込んで、詳しく調べたいときが多いと考えられます。一方、ローカル検索結果は、近くにどのようなお店があるか調べるとき、お店を比較するとき、行き方を調べるとき、目的のお店を訪れる直前(道順の確認)など、多くの接触機会があります。それだけ、さまざまな状況のユーザーにアピールできる場になるといえるでしょう。

これだけ接触頻度の高い媒体を、無料で利用できるのですから、活用しない手はありません。言い換えると、これを競合店だけに使われていたら大きな差を付けられてしまいます!

(左)ウェブサイトの表示結果(Google アナリティクス)
(右)ローカル検索での表示結果(Google マイビジネス)
同じ期間で見られた回数を比較すると、ウェブサイトのセッション数(3,437)をローカル検索数(124,139)が圧倒的に上回っている
ウェブサイトのアクセス状況に関するデータの例 図表04-1

検索意図に対応した適切な情報が提供される

ローカルパックやナレッジパネルは、推測されるユーザーの検索意図に対して的確な情報が提供できるように作られています。上図で、ローカル検索が「直接」「間接」「ブランド名」の3種類に分けられていることに気付いたでしょうか。

Googleではローカル検索を下表(図表04-2 )のように3種類に分類し、それぞれに対応した結果を表示します。次のページから、それぞれの検索に対応してどのような検索結果が表示されるかを、詳しく解説します。

種類	内容と推測される意図	表示される情報
直接	店名による検索。すでにお店の名前を知っており、詳しい情報を知りたい	行き方、連絡方法、営業時間、クチコミ、写真など
間接	「カレー」「美容室」など業種による検索。近くにあるお店を調べ、どこに行くか検討したい	評価(星の数)、クチコミ、サービス内容、写真など
ブランド名	「マクドナルド」などブランド名による検索。近くにあるお店を知りたい	行き方、連絡方法、営業時間など
ローカル検索の3つの種類と表示される情報 図表04-2

お店の名前を知っている人向けのナレッジパネル

3種類のローカル検索のうち1つ目の「直接」は、店名などをキーワードに目的のお店を検索することを指します。直接検索するユーザーはすでにお店の名前を知っていて、行き方や営業時間、評判などを知りたいと推測されます。検索結果には、該当するお店のナレッジパネル(図表04-3 )が表示されます。

スマートフォンでは検索結果の最上部、デスクトップ(パソコン)の画面では検索結果の右上に表示され、内容の詳細を見ると、レビューの星やクチコミ、営業時間のほか、電話番号や経路案内のボタンも載っています。検索したユーザーは、これらの情報から、営業時間やクチコミなどの詳しい情報を調べたり、電話をかける、直接お店に行くなどの行動を起こしたりできます。

直接検索するユーザーに対して、お店のオーナーは、Googleマイビジネスから商品やサービスの詳細情報や最新の取り組みの情報を登録して、お店の魅力をしっかりと届けるようにすることが効果的です。

店名などで「直接」検索すると、店舗の詳細な情報が表示される
直接検索の結果画面(ナレッジパネル) 図表04-3

お店を比べて決めたい人向けのローカルパック

2つ目の「間接」は業種(や商品)、または地名+業種をキーワードに検索することを指し、検索結果にはローカルパック(図表04-4 )が表示されます。

業種で検索するユーザーは、そのエリアで目的の業種のお店を探そうとしており、まだ利用するお店は決まっていないはずです。そのため、Googleでは、ローカルパックにおすすめのお店3件の情報を表示します。店名のほか、星やクチコミ、現在地からの距離などが表示され、「評判がいい」「現在地から近い」などの基準で比較しやすくなっています。

ローカルパックでお店を比較検討するユーザーのため、お店のオーナーは、まず正確な情報が表示されるようにしましょう。そのうえで、ローカルSEOによるキーワードへの関連性や知名度の向上に力を入れましょう。

ローカルパックには3件しか情報が表示されません。これは、ユーザーが短時間で選びやすいようにGoogleが情報を絞り込んだ結果です。お店のオーナーとしては、その3件の枠に自店舗をできるだけ入れるようにするため、近隣の競合店と比べて優れているといえる点を作り、アピールしていくことがカギになると覚えてください。

地名+業種などで「間接」的に検索すると、候補が3件表示される
間接検索の結果画面(ローカルパック) 図表04-4

ローカルパックから表示できる詳細情報

ローカルパックからお店を選んでタップすると、お店の詳細な情報(図表04-5)が表示されます。ここで表示される内容はナレッジパネルに似ていて、実際に「ナレッジパネル」と呼ばれることもありますが、本書では直接検索で表示されるナレッジパネルと区別するため「お店の詳細」「詳細情報」のように呼びます。

詳細情報として表示される内容はナレッジパネルよりも情報量が多く、飲食店では料理の写真なども多数表示され、お店に関心を持ったユーザーに向け、詳細な情報を提供します。もちろん、行き方や連絡先などの情報も掲載されます。

詳細情報を見るユーザーに向けてお店のオーナーができることは、ナレッジパネルと共通です。そのうえで、写真などの情報を豊富にそろえて、ユーザーに競合店よりも魅力的だと思ってもらうことが、より重要になります。

ローカルパックの検索結果から店舗の詳細情報を表示できる
ローカルパックからの詳細情報の例 図表04-5

検索結果の表示内容は適宜変更される

ナレッジパネルやローカルパックに表示される内容や画面のレイアウトは、ユーザーの関心の移り変わりを反映して日々手が加えられ、変更されています。

昨今では新型コロナウイルス感染症の影響から、飲食店では「宅配」「テイクアウト」への対応が目立つ位置に表示されます。また、多くの業種で感染症対策の内容がナレッジパネルや詳細情報ですぐ確認できるようになっています。このような表示内容の変更は常に行われると考えてください。

定期的に自分のお店や競合店を検索して、どのような情報が表示されるか確認してみましょう。

ブランド商品を扱うお店で注視したいブランド検索

3つ目の「ブランド名」は、「マクドナルド」「スターバックス」のように、世間でブランドとして認識されているキーワードでの検索を指します(図表04-6)。検索結果にはローカルパックが表示されますが、星やクチコミは表示されません。

これは、同じブランドの店舗はどこでも同じ商品やサービスを提供しており、評価による比較は必要ないと考えられるためです。また、ブランド検索のローカルパックでは、お店にA~Cのアルファベットが付きます。大手チェーン以外ではあまり意識する必要のない検索ですが、お店でブランドの商品を扱う場合は注目しておきましょう。

例えば「BMW」のようなキーワードで検索すると、正規販売店のほかに非正規の専門店なども表示されることがあります。もしも自分のお店が取扱商品のブランド名で検索した結果に表示されるようなら、Googleマイビジネスから正規店舗との違いや自店舗の特色などの情報を登録してアピールすることで、集客に役立てられます。

「ブランド名」で検索すると、ブランドの店舗のローカルパックが表示される
ブランド名検索の結果画面(ローカルパック) 図表04-6

自分のお店を店名や業種から検索して、どのような情報が表示されるか、情報の不足や誤り、競合店と比べて物足りない点はないかを確認してみましょう。

COLUMN

コロナ禍においてGoogleマイビジネスでできること

まだまだ新型コロナウイルスの脅威が去らない2021年4月現在、感染症対策と新たな集客手段のヒントを求めて、本書を手にした人も多いでしょう。執筆時点でも一部地域で「まん延防止等重点措置」が適用されていますが、このように飲食店などを対象に営業時間の短縮が要請された場合に、Googleマイビジネスでできることを紹介します。

感染症対策の徹底が必要な状況下では、営業時間の変更などの情報をユーザーに正しく伝える必要があります。そのうえで、テイクアウト商品の販売などの情報も、ユーザーが見つけやすいように伝えます。感染のリスクを抑えつつ、身近でおいしいものを買えるお店があれば、誰しも知りたいものです。

①営業時間を編集する

ローカル検索結果では、お店が「営業中」か「営業時間外」かが表示されます。この情報が不正確だと、閉店後にユーザーが来店し、閉まっていてがっかりしてしまうかもしれません。Googleマイビジネスで営業時間を編集し、このような不幸をなくしましょう。設定方法はレッスン9で詳しく解説します。テイクアウトやデリバリーをお店の営業時間とは別の時間帯で提供する場合は、別途「営業時間の詳細」として登録できます。

②感染症対策の「属性」を登録する

お店の特徴を端的に登録できる「属性」で、お店が行っている感染症対策の取り組み、テイクアウトやデリバリーへの対応を登録しましょう。この属性はローカルパックにも表示され、検索するユーザーが見つけやすくなります。詳しくはレッスン11を参照してください。

③「投稿」で取り組みを周知する

お店からメッセージを発信できる「投稿」機能で、テイクアウト専用メニューの紹介や、感染症対策として行っている具体的な内容をアピールできます。詳しくはレッスン23を参照してください。

④宅配などの詳細を伝える

テイクアウトやデリバリーで商品の注文を受け付けるウェブページを作ったときは、「事前注文リンク」として登録しておくと、ユーザーが使いやすくなります。詳しくはレッスン10を参照してください。

Google も感染症対策を重視しており、検索するユーザーが関心を持つ情報をわかりやすく届けようとしています。お店の情報を的確に編集し、ユーザーに伝えましょう。

  • 著者:伊藤 亜津佐
  • 発行:株式会社インプレス
  • ISBN:9784295011019
  • 価格:1,980円(本体:1,800円+税10%)

いちばんやさしいGoogleマイビジネス+ローカルSEOの教本
人気講師が教える「地図」で伝えるこれからの集客術

「何か食べたい」「美容室に行きたい」といったとき、まず手元のスマートフォンで検索する時代。そうしたユーザーのほとんどが利用する検索結果や地図上に、無料でお店の情報を掲載できるツールがあります。

それが本書で解説する「Googleマイビジネス」です。お店のオーナーや店長のために、初期設定からクチコミへの対処方法、検索結果の上位に表示されやすくなるコツなどを解説。本書を見ながら始めることで、確実に集客力を強化できます。

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