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5. サイトで利用している技術

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5. サイトで利用している技術

サイトではNodeやReactといったJavaScriptライブラリを使っているかもしれない。Facebookのライブラリだったりグーグルのライブラリだったりするだろう。では、もしFacebookのライブラリを使っていたら、グーグルに厳しい態度を取られるだろうか?

そんなことはない。Facebookは、特許の問題のためにそうするかもしれないが、ここでは関係ない。.NETを使っていたり、いまだにHTMLを使ってコーディングしたりしていたとすれば、どうなるだろうか。OKだ。問題にはならない。

グーグルがそのURLをクロールして、ユニークなコンテンツを見ることができ、グーグルが見たコンテンツとサイト訪問者が見るコンテンツが同じであれば、そのコンテンツをブラウザに表示するために何が使われているかなど、グーグルは気にしないのだ。

6. 検索結果の右側にナレッジパネルが表示されるかどうか

ナレッジパネルが検索結果ページに表示され、サイトに関する情報やWikipediaからの情報を提供してくれることがある。

サイトリンクはどうだろうか。ブランド名で検索したときに、そのブランドのサイトリンクが表示されることがある。サイトリンクとは、検索結果の下にインデント表示されるリンクのことで、そのリンク先はすべて、そのウェブサイト内のどこかのページになっている。

これらのことが検索順位に影響を与えるかと言えば、そんなことはない。他のどのような検索クエリの順位にも影響しない。

たしかに、自分のサイトと一緒にナレッジパネルやサイトリンクが表示されれば、クリック数が増えたり、クリックのシェアが増えたりするだろう。これは良いことだ。

しかしクエリにサイトのブランド名がまったく含まれない場合でも、検索順位に影響があるだろうか? そんなことはまったくない。僕ならたいして気にしないだろう。

サイトリンクとナレッジパネルは、ブランドが成長して名前を知られるようになり、オンラインでもオフラインでも取り上げられる回数が増えたときに、ようやく表示されるようになるものだ(つまり結果論)。

したがって、これは気にかけるようなものではない。

7. 共用ホスティングや、巷にある安価なホスティングサービスの利用

直接的には、読み込み速度や稼働時間に問題がない限り、このことが影響を及ぼすことはない。どちらを利用していたとしても、以前から快適に動作しているか、高価なサービスや専用のホストを使った場合と同じように動作しているなら、それで十分だ。気にする必要はない。

8. グーグルがすでにデフォルト設定とみなしている設定の指定

グーグルがサイトをクロールするときやサイトにやって来たとき、そのサイトでrobots.txtが使われていない場合や、robots.txtファイルはあるが例外設定や拒否設定がされていない場合、それからmeta robotsタグがない場合、グーグルはすべてをクロールしてすべてのリンクをフォローする必要があると考える。

したがって、meta robotsタグで「index, follow」などを使おうが、各リンクのhrefタグで「rel="follow"」を指定しようが、グーグルがすべてをクロールできるようにrobots.txtファイルで指定しようが、検索順位が上がることはない。どれも、グーグルがデフォルト設定とみなしている内容だからだ。

該当のタグやファイルでこのような設定をして、「さあどうぞ、デフォルト設定を利用できますよ」と言ったところで、特にメリットはない。悪影響を及ぼすことはないが、メリットもないのだ。グーグルはまったく気にしていない。

9. title要素の中でセパレーターとして使っている文字

HTML文書のhead内にあるページのtitle要素では、ブランド名などを記述した後にセパレーターを追加し、単語やフレーズを入れることができる。あるいは、その逆に、単語やフレーズを記述してからセパレーターを追加し、その後にブランド名を入れることも可能だ。

そのセパレーターが、縦線(|)、ハイフン(-)、コロン(:)、あるいは他の特殊文字のどれなのかということは、問題になるだろうか。

答えはノー。グーグルはそんなことを気にかけないので、心配はいらない。これは個人の好みの問題だ。

ひょっとすると、この中のどれかの文字を使ったほうが、他の文字を使ったときよりも、クリックスルー率が上がったり人によって好みがあったりするのかもしれない。そのような文字が見つかれば、素晴らしいことだ。

しかしウェブ全体でそのような効果をもたらす文字は、まだ見つかっていない。人によっては、縦線のほうがハイフンよりいいと言うかもしれないが、僕はそれほど重要だと思っていない。どう思うかはあなた次第だ。

10. h1、h2、h3などの見出し要素の使用

こんな話を聞いたことがある。

見出しをh1要素ではなくh2要素を使って記述すると、グーグルはその見出しを重要性が少し低いものとみなす。

これはまったく事実ではない。実際のところ、h1、h2、h3のどれが使われているかをグーグルが気にかけているかどうかさえ、僕にはわからない。グーグルがコンテンツを見て、

これは文字が大きいし、一番上に書かれていて太字になっているから、見出しに違いない。見出しとして処理しよう。これは下のほうにあるし、文字もやや小さいから、おそらくサブ見出しだろう

などと考えているかどうかも知らない。

h5を使うのか、h2やh3を使うのかは、サイトのCSSの設定次第であり、あなたやデザイナーが決めることだ。

今でも、最も大きな見出しにはh1を使うことが、HTMLのベストプラクティスになっている。僕なら、デザインのために、またクリーンなHTMLとCSSを生成するためにそうするだろう。だが、グーグルにどう思われるかは気にしない。

デザイナーがあなたに、

この見出しをh1要素に含めることはできないんだ。スタイルシートの設定がそうなっているので、h2を使わなくちゃいけない

と言うなら、それでいい。たいした問題ではなく、気にする必要はない。

みなさん、ありがとう。またお会いできるのを楽しみにしている。ではごきげんよう。

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