GWの投稿ネタ、新デザイン、スポンサー記事終了など、重要ポイントを伝授
本連載の特徴 「Facebookの仕様がまた変わっている!」「いつの間にこんな機能が?」……そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。
記事内容のポイントをまとめたPowerPointファイルは、自由に転載・コピー・共有・配布できます。会議の資料として、社内の勉強会で、部内の情報共有に、ぜひご自由にお使いください。
※PowerPointファイルの最終ページに記載されている「利用上の注意」に従ってください。
今回の内容
- ゴールデンウィーク投稿ネタは「GWの準備」「こどもの日」「GWも終わり…」の3パターン
- 投稿のリーチ数増加に期待大! Facebookページのタグ付けが可能に
- Facebookページデザイン変更 投稿が1カラム表示で見やすく
- ニュースフィード新デザイン 全ユーザーに適用
- スポンサー記事が4月9日で表示終了!
- ページインサイトで競合Facebookページの詳細な分析が可能に
- 投稿者が明確に Facebookページの投稿担当者名が表示
ネタ1ゴールデンウィーク投稿ネタは「GWの準備」「こどもの日」「GWも終わり…」の3パターン
今年も4月下旬から大型連休「ゴールデンウィーク」(GW)がはじまります。そこで、Facebook担当者の参考になるような2013年の投稿事例を、「GWにむけて」「こどもの日」「GWも終わり…」の3パターンに分けご紹介します。楽しい連休に胸躍るファンの心理を捉え、エンゲージメントにつなげましょう。
テーマ1: GWの準備
Case. 1 ANA.Japan
GW突入にむけての挨拶と連休による混雑予想をご案内しています。
- 投稿日: 4月26日 (金)
- いいね!: 1,280
- コメント: 52
- シェア: 55
- 当時のファン数: 876,470人
- エンゲージメント率: 0.84%
- エンゲージメント率平均: 0.96%(直近25件)
Case. 2 スターバックス コーヒー ジャパンStarbucks
GW中にコーヒーを持ち寄り、旧友との近況報告会を提案しています。
- 投稿日: 5月1日(水)
- いいね!: 17,946
- コメント: 34
- シェア: 123
- 当時のファン数: 860,352人
- エンゲージメント率: 2.10%
- エンゲージメント率平均: 1.87%(直近25件)
テーマ2: こどもの日
Case. 3 イオン
こどもの日にかけ、キャラクターが「こどもの頃の将来の夢は?」とファンに問いかけています。
- 投稿日: 5月5日 (日)
- いいね!: 1,855
- コメント: 14
- シェア: 32
- 当時のファン数: 124,140人
- エンゲージメント率: 1.56%
- エンゲージメント率平均: 0.39%(直近25件)
Case. 4 チキンラーメン ひよこちゃん
お馴染みのキャラクター「ひよこちゃん」手作りの兜をかぶって登場。
- 投稿日: 5月5日 (日)
- いいね!: 20,825
- コメント: 170
- シェア: 504
- 当時のファン数: 309,734人
- エンゲージメント率: 6.95%
- エンゲージメント率平均(直近25件): 2.78%
Case. 5 セブン-イレブン・ジャパン
「みなさんは何かされましたか?」とファンにこどもの日にどう過ごしたか?を尋ねています。
- 投稿日: 5月3日 (金)
- いいね!: 2,855
- コメント: 9
- シェア: 11
- 当時のファン数: 238,977人
- エンゲージメント率: 1.20%
- エンゲージメント率平均: 1.99%(直近25件)
Case. 6 キリンラガービール
鯉のぼりをながめながらビールを。大人向けの「こどもの日」の楽しみ方を提案しています。
- 投稿日: 5月2日 (木)
- いいね!: 2,570
- コメント: 5
- シェア: 34
- 当時のファン数: 107,595人
- エンゲージメント率: 2.42%
- エンゲージメント率平均: 2.28%(直近25件)
テーマ3: GWも終わり…
Case. 7 ケンタッキーフライドチキン(KFC_JAPAN)
GW最終日に、疲れたお母さんを労うような、GW限定のランチセットを紹介しています。
- 投稿日: 5月6日 (月)
- いいね!: 2,172
- コメント: 5
- シェア: 13
- 当時のファン数: 186,212人
- エンゲージメント率: 1.18%
- エンゲージメント率平均: 0.51%(直近25件)
Case. 8 キリンラガービール
連休明けの仕事復帰初日の気分転換に、仕事終わりのビールを提案しています。
- 投稿日: 5月7日 (火)
- いいね!: 2,428
- コメント: 9
- シェア: 11
- 当時のファン数: 112,496人
- エンゲージメント率: 2.17%
- エンゲージメント率平均: 2.28%(直近25件)
Case. 9 土屋鞄製造所
スタッフが連休中に撮影した写真を紹介。あわせて、写真投稿キャンペーン「旅写真」の告知につなげています。
- 投稿日: 5月11日 (土)
- いいね!: 11,827
- コメント: 47
- シェア: 108
- 当時のファン数: 195,153人
- エンゲージメント率: 5.14%
- エンゲージメント率平均: 1.64%(直近25件)
Case. 10 キリン のどごし<生> / NODOGOSHI NAMA
GWが終わり、担当者の意識は早くも夏休みに! ビールのシーズンに向け気持ちを切り替えています。
- 投稿日: 5月7日 (火)
- いいね!: 1.746
- コメント: 11
- シェア: 17
- 当時のファン数: 111,947人
- エンゲージメント率: 1.58%
- エンゲージメント率平均: 0.62%(直近25件)
ネタ2投稿のリーチ数増加に期待大! Facebookページのタグ付けが可能に
米国時間2月24日より、Facebookページの投稿に、他Facebookページをタグ付けできるようになりました。同機能を設定すると、各投稿のリーチ数増加が期待できます。すでに日本でも提供されています。
ここがポイント「Facebookページのタグ付け」
他Facebookページを投稿にタグ付けすると、タグ付けをしたページのファンにもリーチする可能性があります。たとえば、Aというページの投稿にBというページをタグ付けした場合、該当の投稿がページBのファンへのリーチにつながり得るということです。
ただし、カテゴリ等、まったく関係のないページをタグ付けしても、リーチされないとのことです。また、公示はありませんが、全員ではなく、独自のアルゴリズムで選定されたユーザーのみへのリーチするものと思われます。
Facebookページだけではなく、個人ユーザーがFacebookページをタグ付けすることもできます。ただし、現状、他ページやユーザーからのタグ付けを制限する機能はありません。
ページをタグ付けする方法は、個人ユーザーのタグ付け同様、投稿時に「@(アットマーク)+Facebookページ名」を入力します。
Facebookページを運用する企業への影響
企業Facebookページの場合は以下の2ケースでリーチ数増加を期待できます。
- 自社運営のページ(製品・ブランドページ等)や、関係のあるページをタグ付けした場合。
- ファンをはじめ個人ユーザーが自社ページをタグ付けした場合。
ネタ3Facebookページデザイン変更 投稿が1カラム表示で見やすく
3月10日に、Facebookページの新デザインが発表されました。2014年3月現在、一部のページ(日本国内含む)より順次切り替わりはじめています。
主な変更は以下のとおりです。
ページインサイトのサマリーが表示されます(ページ管理者のみ)①。
自社に関する情報と投稿が2カラムで表示されます。
- 左カラム ―― 「ファンになっている友だちの写真」や自社に関する情報(「電話番号」「地図」「ページURL」「自社に関する写真や動画」などが表示されます(2)。
- 右カラム ―― ユーザーのタイムライン同様、自社の投稿が1カラムで表示されます。新ニュースフィードのデザイン同様、画像が大きく表示されます(3)。
他にも、ページ名がカバー写真上に表示される、プロフィール写真が今までより上に表示されるなどの微調整がなされています(カバー写真やプロフィール写真のサイズ変更はありません)。
今回の変更はPC版のみ、モバイル版の変更はありません。
Facebookページを運用する企業への影響
企業への影響としては以下の4点が考えられます。
- 投既存稿については自動で切り替わるため、特別な対応は不要です。
- プロフィール写真位置の微調整による影響を考慮する必要があります。
- 画像が今までより大きく表示されるため、投稿画像のクリエイティブがより重要となります。(投稿画像の推奨サイズに変更なし)
- 自社に関する情報が従来よりも目立つため、設定の重要性が増します。
- 管理者がページインサイトにアクセスしやすくなります。
参照元:A Streamlined Look for Pages(Facebookビジネス)
ネタ4ニュースフィード新デザイン 全ユーザーに適用
Facebookは3月6日に、ニュースフィードの新デザインを全ユーザーに適用することを発表しました。2013年3月に発表された新デザインを、ユーザーの使いやすさを考え、シンプルに改良して適用するとのことです。今後数週間かけて、適用されていく予定です。
ここがポイント「新デザイン」
変更内容は主に下記のとおりです。
- ネタ3のFacebookページのデザイン変更同様、PC版のみの変更となります。
- 各投稿がカードとして個別に表示されます。
- 投稿画像は従来より大きく表示されます(元素材の縦横比のまま)。
- ユーザーが読みやすくなるよう、表示テキストのフォントも新しくなります。
過去に本連載記事でも紹介しましたが、2013年3月に発表された新デザイン※は米国の一部のユーザーのみに試験的に適用されました。その際のフィードバックを受け、ユーザー目線でよりシンプルで分かりやすいデザインに改良したとのことです。
参照元:国内ユーザー数1,900万人突破、一方で減少報道の理由は?(この連載のバックナンバー記事)
Facebookページを運用する企業への影響
こちらも、画像が大きく表示されるため、クオリティがより重要となるでしょう。以下についての変更や影響はありません。
- 投稿時の推奨画像サイズ。
- 広告出稿時の設定内容(推奨画像サイズ含め)。
- 変更によるニュースフィードアルゴリズムへの影響。
参照元:An Updated News Feed(Facebookビジネス)
ネタ5スポンサー記事が4月9日で表示終了!
Facebookの広告メニューからスポンサー記事(イベント記事広告を除く)が、4月9日で提供終了となります。
ここがポイント「スポンサー記事の終了」
- 4月9日時点で提供終了となります。
- イベント記事広告は今後も提供されます。
すでに新規出稿は3月11日をもって終了しています。3月11日以前に出稿した広告の表示が終了されます。
広告主への影響
広告機能の統合※により、スポンサー記事に表示されていた友だちのアクション(ソーシャルコンテクスト)がPage Like Ad、Page Post Adにも表示されます。両広告を出稿すれば、スポンサー記事同様の成果につながると想定しています。
参照元:Finding Popular Conversations on Facebook(Facebook Newsroom)
ネタ6ページインサイトで競合Facebookページの詳細な分析が可能に
3月より、Facebookページインサイトで競合他社の分析が可能になりました。従来は、競合ページのファン数の増減のみ、管理者パネルでみれましたが、今後はページインサイトでより多くの数値をみることができます。日本語ページへの反映も確認しています。
ここがポイント「追加された機能」
ページインサイトの「概要」タブより、競合ページに指定したページのさまざまな数値を観ることができます。該当のページがファン数順に表示されます。
見ることができる数値は下記のとおりです。
- ページへのいいね! 合計 ―― 現状のファン数を表示(単位:1000)
- ページの新規いいね! ―― 前週比の増加率を表示(%)
- 今週の投稿数 ―― 1週間の投稿数を表示
- 今週のアクション実行 ―― 1週間の各投稿についたアクション(いいね+コメント+シェアの合計値)
自社のページ欄に表示されている「いいね!を増やす」ボタンを押すと「Page Like Ad」の設定画面が表示されます。
Facebookページを運用する企業への影響
- 現状のファン数や増加率が表示され、従来よりも、競合ページのファン獲得状況を把握しやすくなります。
- 1週間の投稿数や投稿に対するアクション数が表示され、運用状況や成果を分析しやすくなります。
ネタ7投稿者が明確に Facebookページの投稿担当者名が表示
2月より、Facebookページ管理者限定で、タイムライン上の各投稿に投稿を担当した管理者名が明示されるようになりました。日本語ページでも表示されます。
ここがポイント「担当者名表示」
ページ管理者がFacebookページ(タイムライン)を閲覧した際、各投稿の上部に投稿した担当者名が明示されます。管理者でないユーザーが閲覧しても表示されません。また、表示されるのはPCからの閲覧時のみで、モバイルからの閲覧時には表示されません。
- 広告ではないFacebookページの投稿にのみ表示される
- ※Facebookページの投稿にのみ表示されます。
- ※ページ投稿広告やパワーエディタから設定した投稿の場合は表示されません
- 2014年2月21日以降の投稿にのみ表示、それ以前の投稿には表示されません。
- 現状、担当者が投稿に付けたコメントには表示されません。
Facebookページを運用する企業への影響
- 投稿を行った担当者が明確となり、各投稿の担当管理がしやすくなります。
『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載19回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
ソーシャルもやってます!