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モバイル向けECサイトで売上を伸ばすための6つの必須要素

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モバイル向けECサイトで売上を伸ばすための6つの必須要素
★★★★☆ モバイルでのコンバージョン率アップ (Smart Insights Digital Marketing Advice)

スマートフォンでオンラインショッピングするユーザーが増えてきた。

こちらの記事では、モバイル向けECサイトでコンバージョン率を上げるためにあったほうがいい6つの要素を挙げている。筆者が、他の記事や海外のカンファレンスで知ったことと共通したものばかりなので紹介する。

  • 最寄りの実店舗を見つけやすくする

    店舗がいくつもある場合は、スマホのGPS機能を使い最も近い店舗を表示するようにする。

  • ゲスト購入/ソーシャルログインを提供する

    購入するのに会員登録を必須にすると、コンバージョン率が下がる。登録せずに買うことができる「ゲスト購入」ができるようにする。

    また、ツイッターやフェイスブック、グーグルアカウントなどでECサイトにログインできる「ソーシャルログイン機能」を提供すると、新たにアカウントを作成する必要がなくなるので、気軽に利用してもらいやすくなる。

  • 支払い方法を複数用意する

    支払い方法の選択肢を増やす。日本なら次のようなものがポピュラーだろう。

    • クレジットカード決済
    • 銀行振込
    • コンビニ決済
    • 代金引換
    • 電子マネー払い
  • 商品を動画で紹介する

    実物のイメージをつかめるように、動画で商品を紹介する。「動画を見たほうが買う決心がつく」と半数以上が回答した調査もある。

  • 画像ギャラリーで商品を見せる

    スマホのディスプレイは小さいので商品の姿全体を見ることが難しい。その商品を拡大した写真を、複数の角度から見ることができる写真ギャラリーを用意するといい。

  • ソーシャルメディアの共有ボタンを設置する

    ソーシャルメディアに共有するためのボタンを設置する。デスクトップユーザーと比べて、モバイルユーザーは2倍シェアするという調査データもある。

    筆者注: ソーシャルボタンの設置により、ページの読み込み速度が遅くならないように注意が必要だ

グーグルは301リダイレクトしなくてもサイト移転を認識する、がペナルティも一緒に連れていく
★★★☆☆ 時にはありがた迷惑 (B&M SMB Site-Clinic office-hours hangout)

グーグルのジョン・ミューラー氏は、英語版のウェブマスター向けGoogle+のハングアウトオンエアでサイトの移転に関して次のように語った。

301リダイレクトしていなくても、サイトが移転したと判断できればサイト移転として処理することがある。

ドメイン名を移転したときは、通常は301リダイレクトやrel="canonical"を使って、新しいドメイン名のサイトへ移転したことを検索エンジンに通知する。こうすることで前のサイト(URL)の評価を新しいサイト(URL)へ引き継げるからだ。

しかしコンテンツをコピーして2つのサイトの内容が同じだったり、そのほかの状況からサイトが移転したと判断できたりすれば、301を設定していなくてもサイト移転として処理することがあるらしい。

無料ブログならば、301を設定できない場合や、headセクションを編集できないためrel="canonical"を挿入できない場合もあるだろう。そういうケースでも、元のサイトの情報を新しいサイトに引き継ぐことができるのならば、非常に助かる。

ところが、良いことばかりではない。

もしサイトがペナルティを受けていた場合でどうしても解除できず、そのドメイン名での運用をあきらめたとする。

そして新しいドメイン名を取得し、以前のドメイン名のサイトのコンテンツをそっくりそのまま移す。ペナルティを引き継ぎたくないので301リダイレクトは設定しない(301リダイレクトはペナルティも移転先サイトへ継承する)。

だがミューラー氏が言うには、グーグルが自動でサイト移転として認識すれば、こっそり引っ越ししていた場合でも、ペナルティも引き継いでしまう可能性があるそうだ。

301リダイレクトなしでもサイト移転として認識してもらえるのは、普通に考えればありがたいことだ。しかしペナルティを受けたサイトにとっては厄介な処理だと言える。

グーグルにコピーサイトを通報しよう
★★★☆ 2度目の募集 (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

グーグルのマット・カッツ氏が、オリジナルよりも上位表示しているコピーサイトの情報提供をツイッターで呼びかけた。

コンテンツのオリジナルの情報源よりも上に表示されているスクレイパーのURLを見たら、我々に教えてほしい。bit.ly/scraperspamreport

2011年の8月にも、同様のデータ提供をマット・カッツ氏は求めていた。コピーサイト対策のためのアルゴリズム改良に役立てるに違いない。

日本語サイトでも受け付けてくれる(日本の担当者に確認済み)。オリジナルよりも上に位置しているコピーサイトを発見したら報告しよう。

報告フォームは英語だが、次のようなわかりやすいものだ。

手動措置を受けていないことを確認する方法を解説したページはここ

リンク否認ツールの知られざる7つの秘密
★★★★☆ ツールを使う状況にあるなら知っておくこと (Search Engine Watc)

知らない人も多いだろうと思われるリンクの否認ツールに関する7つの仕組みを、Search Engine Watch(サーチエンジン・ウォッチ)ブログがリストアップした。

リストの項目を、筆者なりに簡潔にまとめて紹介する。

  • 否認したリンクもウェブマスターツールに表示され続ける

    リンクを否認したとしても、ウェブマスターツールのリンクレポートには依然として表示され続ける。リンクの否認はリンクの存在を消去するわけではなく、リンクを評価の対象から除外するだけだ。

  • 否認ファイルのサイズには上限がある

    否認するリンクを記載するファイルのサイズは2Mバイトまで。それより大きなファイルはアップロードできない。

  • コメントは処理に影響しない

    否認ファイルにはコメントを書き込める(「#」で始まる行)。このコメントをグーグルの人が読んで何らかの対応をすることはない。否認ファイルは自動で処理され、コメントは無視される。コメントはファイルを作った人のためだけの補足情報だ(たとえばリストを時期ごとやサイトごとに区切ってわかりやすくするため)。

  • nofollowのリンクは、否認ファイルに含める必要はない

    nofollowが付いたリンクはすでにリンク評価の対象になっていない。否認ファイルに記載したURL/ドメイン名にあるリンクは、nofollowリンクと同等に扱われるようになるのだから、もともとnofollowが付いていれば問題ない。

  • 否認したリンクを再び評価対象のリンクに戻せる

    そのリンクがあるURL/ドメイン名を否認ファイルから削除すれば、否認したリンクは再び評価の対象に戻る。つまり問題がないリンクを誤って否認したとしても元に戻せる。

    ただし再クロールと再インデックス、再処理が必要なので状況によっては数週間~数か月かかるかもしれない。

  • 301リダイレクトした場合は機能しないかもしれない

    たとえばサイトAを管理していて、サイトAに張られている不自然なリンクを否認したとする。サイトAをサイトBに301リダイレクトした場合は、サイトBのウェブマスターツールでも改めて同じリンクを否認しておくほうが安心だ。

  • 否認されたリンクのデータをグーグルは利用していない

    否認されたリンクをグーグルはアルゴリズムの改良や開発など、何かに利用していそうだが、少なくとも今のところは二次利用していないらしい。「リンクの否認」としての目的のみに利用される。

否認ツールを使用する状況に置かれているなら、知っておくといいだろう。

「関連性がない」という理由でリンクを否認する必要はない
★★★☆☆ 問題を引き起こすリンクが否認の対象 (Google Webmaster Help Forum)

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに次の質問が投稿された。

ガーデニングのサイトを10年間運用していたクライアントがいる。数年前にテーマがまったく異なる精神の旅に関するサイトに変えた。ドメイン名は同じだ。

ガーデニングのサイト時代に集まったリンクは、自然に張られたものばかりで教育機関からのリンクも含まれている。しかしリンク元サイトは今のサイトのテーマとは関連性がないサイトばかりだ。

否認ツールを使って昔に張られたリンクを否認したほうがいいだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は、次のコメントを返した。

このケースに関してはっきりと断言しておく。他のテーマのサイトからのリンクを否認する必要はない。否認ツールを使うのは、「問題があり」「不自然で」「PageRankを渡すリンクがどうしても取り除けない」場合だ。

投稿者が気にしているのは、クライアントサイトが得ているリンクが今は関連性に乏しくなったことだ。しかしそれらのリンクは「不正なリンク」では決してない。どうして否認しなければならないのだろうか?

むしろせっかく集まっていた自発的なリンクを失ってしまい、マイナス影響が出てしまうかもしれない。

質問投稿者はクライアントのSEOを手伝っているそうだが、頼りなさをいささか筆者は感じてしまった。

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