グーグル、週替わりでリンクネットワークを次々と駆逐
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グーグル、週替わりでリンクネットワークを次々と駆逐
次はどれにするかを投票で選出!? (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)
Anglo Rank(アングロ・ランク)というリンクネットワーク(リンク販売サービス)の有料リンクにグーグルが一斉に制裁を与えたというニュースを先週お伝えした。
続けざまに、別のリンクネットワークにも制裁を与えたことを、グーグルのスパムチームの隊長、マット・カッツ氏がツイートした。
「私たちが販売しているリンクに使われているインストールコードやソフトウェアは、検索エンジンのロボットに検出されることはない」だなんて、とんでもない!
"Our installation code/software used to publish the sold links is not detectable by the search engine bots." Au contraire!
— Matt Cutts (@mattcutts) 2013, 12月 13
一見すると何のことを言っているかわからないが、リンクネットワークに対処したことを暗に伝えている。
ターゲットになったのは、どうやらBacklinks.comというリンクネットワークのようだ。ブラックハットが集まるSEOフォーラムで報告が挙がった。
毎週金曜日にリンクネットワーク駆逐のアナウンスをツイートしているとフォロワーに言われたマット・カッツ氏は、次のようにジョークを返した。
「次はどのリンクネットワークをやっつけるか、スパムチームは投票を始めたほうがいいんじゃないのか」なんて冗談を、僕たちは言い合っていたさ (^ ^)
@jenstar we were joking that the team should start taking requests for which link networks to tackle next. :)
— Matt Cutts (@mattcutts) 2013, 12月 15
ツイッターで公表するのは、まだ標的になっていないリンクネットワークに対する「次はお前の番だ」という牽制も兼ねているのであろう。日本のウェブスパムチームも、マット・カッツ氏と同じようにやってみたらどうなるだろうか?
スマホ固有じゃない処理なのにスマホURLのブロックエラーと報告されるのはなぜ?
データが安定するまでには時間がかかることも (Google Webmaster Help Forum)
先週お伝えしたように、スマートフォン固有のクロールエラーレポートをグーグルウェブマスターツールで見られるようになった。ところが、少しばかり厄介な状況が発生しているようだ。
英語版の公式ヘルプフォーラムで、次のような問題が報告された。
スマートフォンのブロックされたURLに大量のエラーが出ている。
たしかにrobots.txtでクロールをブロックしてはいるが、スマートフォンだけでなくPCも含めてサイト全体でクロールを拒否している。スマートフォンのGooglebot用に別のrobots.txtを設置しているわけでもない。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏は、次のように説明した。
簡単にいえば、状態が安定するまでには少しばかり時間がかかるかもしれない。
私たちのモバイル用クローラからモバイル向けサイトをさまざまな理由でブロックしようという意図でrobots.txtを使っているサイトが、たくさんある。
そんなふうにやられると、基本的に、モバイルサイトが存在することを私たちはまったく知ることができなくなり、PC向けサイトと関連付けることもできなくなってしまう。
スマートフォンのクロールエラーレポートの目的は、こういった問題を浮き彫りにするためでもある。とは言え、データが安定するまでには時間がかかることがある。
robots.txtによってURLを全体でブロックしているなら、エラーが表示されるべきではない。我々は、スマートフォンに対してだけブロックしている場合にエラーを表示したいのだ。
そういう理由で、新しいデータが収集されレポートに出るまでには、時間がかかると認識してほしい。
わかりやすくいうと、「まだうまくいっていない部分もあるので、ちょっと待ってくれ」ということだろう。スマートフォン固有でないのにブロックのエラーが出ていたとしても、しばらくは様子を見たほうがよさそうだ。
また関連するヘルプには、以下のような説明がある。
これは、必ずしもスマートフォン固有のエラーではありません(たとえば、同等のパソコン向けページもブロックされている可能性があります)。
ただしエラーが出ているならば、スマートフォン向けのURLだけを本当にrobots.txtで拒否していないかを、必ず確認しておこう。
ウェブマスターツールのURLエラーを「修正済み」にしてもランキングには影響しない
「非表示」にラベルを変えれば? (Technical SEO on Google+ コミュニティ)
ウェブマスターツールには、Googlebotのクロール時に発生したクロールエラーをチェックできる「URLエラー」レポートがある。そして、個々のURLエラーの詳細を調べる画面に「修正済みとする」というボタンがある。
この機能の動作について、グーグルのジョン・ミューラー氏が説明した。
「修正済みとする」は、検索アルゴリズムには使われない。エラーを非表示にしてリストを確認しやすくするだけだ。「修正済みとする」にしても、クロールやインデックスにもまったく変化を与えない。
以前にもこのコーナーで説明したように、このボタンはただ単にエラーの一覧からそのURLを消し去るだけの役割しか持たない。「修正済みとする」よりはむしろ「非表示にする」や「一覧から削除する」とすれば多少は誤解が減るのではないかと、筆者は思った。
グーグルの“セマンティック技術”の進化が見えるナレッジグラフ
グーグルのセマンティック技術の進歩を感じる (Google on Google+)
グーグルは、ナレッジグラフに自動車の情報を表示するようになった。たとえば、排気量や馬力、タイプごとの値段といった情報だ。
下に見える「People also search for」では、他のユーザーがよく検索する同系統の自動車も提示している。
今のところは米グーグル(google.com)だけでの提供だ。
我々の普段のSEO施策に直接かかわるサービスではないが、“モノゴト”が持つ情報を関連付けるグーグルの能力、言い換えればグーグルのセマンティック技術が確実に進歩していることを伺わせる点で、注目に値する。
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