Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座新しい[集客]>[サマリー]レポートを見てみよう
新しい[集客]>[サマリー]レポートを見てみよう
それではここから新しい[集客]>[サマリー]レポートについて解説していこう。[集客]>[サマリー]のメニューをクリックすると、図9のようなレポートが表示される。図9はすでに新しいセグメントの機能になっているアカウントのレポート画面をキャプチャーしたものだ。
一覧表とグラフ表示が合体したシンプルなレポートになっている。左上には共通の機能があり、セグメントを切る機能もある。
メインの一覧表示部は「集客」「行動」「コンバージョン」という3つのブロック(図9赤枠部分)があり、それぞれに3つずつの指標群が表示されている。
この一番上の部分にはサイト全体の指標が表示されている(図9青枠部分)。そしてその下の数値とグラフ表示は、各「Channels」別の「訪問数」「直帰率」「トランザクション数」の数値(図9緑枠部分)と、それに基づくグラフ表示という構成だ。
「Channels」とは何かは後述する。
「コンバージョン」ブロックの選択項目
「集客」「行動」のブロックでは3つの指標群は固定だが、「コンバージョン」のブロックは、大まかに分けると、「eコマースのトランザクション(購入)」か「目標設定のコンバージョン」から選択できる。「コンバージョン」ブロックの右上にあるプルダウン(図9黒枠部分、図10赤枠部分)をクリックすると、「eコマース」「すべての目標」「目標n」から選択できる(図10青枠部分)。
プルダウン | 表示される指標 |
---|---|
eコマース | トランザクション数 |
収益 | |
eコマースのコンバージョン率 | |
すべての目標 | コンバージョン率 |
目標の完了数 | |
目標値 | |
特定の目標(目標n) | 目標nのコンバージョン率 |
目標nの完了数 | |
目標nの値 |
デフォルトの「eコマース」が選択されている場合は、「トランザクション数」「収益」「eコマースのコンバージョン率」の3つの指標が表示される。
「すべての目標」を選択した場合は、「コンバージョン率」「目標の完了数」「目標値」の3つの指標が表示される。
「特定の目標(目標n)」を選択した場合は、「目標nのコンバージョン率」「目標nの完了数」「目標nの値」の3つの指標が表示される。
Channelsの機能説明
左上にある「Channels」のプルダウン(図11赤枠部分)をクリックすると、図11のように「Channels」「Source & Medium」「Source」「Medium」の4つから選択できるのがわかる。
おそらく、ここはすぐに日本語化されるだろう。予想すると「デフォルト チャネル グループ」「参照元/メディア」「参照元」「メディア」とでもいった感じだろうか。どういうディメンションで見るのかを指定する部分だと思えばよい。
「すべてのトラフィック」などのレポートでおなじみのディメンションである「参照元」や「メディア」、その組み合わせである「参照元/メディア」に加えて、新しく「Channels」というディメンションが加わっている。
図9黄枠部分を見ると、この「Channels」の項目として「Organic Search 」「Direct」「(Other)」「Referral」「Social」が表示されている。これらは、Googleアナリティクスが標準で設定してある定義に基づく8分類によって表示される。
この標準の8分類を自分の使い勝手のよい分類にカスタマイズすることも可能で、それは「チャネル グループの編集」(図11緑枠部分)から行うことができるが、本稿では省略する。またこのカスタマイズは、コンバージョンのマルチチャネルでカスタマイズ可能なチャネルとは別にカスタマイズができる。
グラフ表示する指標を変更したい場合
グラフ表示したい指標を別のものにすることも可能だ。3つのブロックの一番左側の指標がグラフ表示のために選択されているのだが、別の指標を選択したい場合は、図12赤枠部分をクリックしよう。
すると、その指標が左側にスライドして各3つの指標の位置が動き、それに伴い下の数値と棒グラフも変化する。図12と図9(下に再掲)とでは指標の並び順が違うのがわかるだろう。
たとえば図12では、「集客」の項目では、左から順に「新規訪問数」「訪問数」「新規訪問の割合」となっているが、図9では「訪問数」「新規訪問の割合」「新規訪問数」だった。
こうすることで、「集客」「行動」「コンバージョン」の3つの分類で、組み合わせてグラフ表示させてみたい指標を任意に選択して、自分の問題意識に合わせた軸でデータを視覚化して見ることができるというわけだ。
もちろん並べ替えの機能もある。指標の横にある矢印マークの部分(図12青枠部分)をクリックすることで、この9つの指標の何を並び替えの基準指標にするかを選択できる。もう一度クリックすれば、昇順と降順を切り替えることができるのも従来通りだ。
図12では「Source & Medium」をディメンションとして選択(図12緑枠部分)し、グラフ表示したい指標はデフォルト表示から異なるものを選択したレポートだ。もちろんセグメントをかけることができるので、さらに図13のようにPCとスマートフォンからの利用でどのように違いがあるのかを比較してみることも可能だ。
今回は、集客系の新しいレポートについて解説した。次回は、今回集客系で触れなかったリニューアル部分を中心に解説する予定だ。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール
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