Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座「ピボット」表示とは
「ピボット」表示とは
その前に「ピボット」表示の機能も初出なので、簡単に解説を加えておく。
Googleアナリティクスの多くのレポートは、上部に折れ線グラフ(図7赤枠部分)、下部にデータ一覧(図7青枠部分)が表示されている。図7は[標準レポート]>[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートの例だ。
この下部のデータ一覧表示部の右上にボタンが5つ並んでいる。左から順に、
- データ
- 円グラフ
- 棒グラフ
- サイト平均と比較
- ピボット
という名前がついていて。デフォルトでは「データ」表示が選択(図7緑枠部分)されている。通常の「データ」表示では、
- 表頭に複数の「指標」
- 表側に「ディメンション」
を配置するのが標準だ。これに対して、「ピボット」表示は、1つの「指標」について、表頭でも表側でも「ディメンション」を配置するという表示形式なのである。
ピボット表示にしてみよう
表示してあるカスタムレポートで、[ピボット]ボタン(図6緑枠部分)をクリックしてみよう。以下のような表示に変わるはずだ。
表側だけでなく、表頭にも同じ「月(年間)」の「ディメンション」が並んでいる(図8赤枠部分)。このままでは意味のないレポートなので、「ピボット」を選択するボタン(図8青枠部分)をクリックする。すると、「ディメンション」がプルダウンで表示される(図9)。表示された「ディメンション」の中から、「モバイル(タブレットを含む)」(図9赤枠部分)を選択しよう。
出来上がった表が図10だ。
表頭(図10赤枠部分)には、
- サイト全体(合計の表示列)
- PCからの訪問(1.Noの表示列)
- モバイルからの訪問(2.Yesの表示列)
が指定され、表側の「ディメンション」には「月(年間)」(図10青枠部分)、「指標」には「訪問数」が表示された一覧表となる。
全体の訪問数が多い順に並んでいるので、時系列に並べ替えたい場合は、「月(年間)」(図10青枠部分)をクリックすればよい。
10か月を超える期間が対象であれば、表示する行数(図10緑枠部分)を25にして、データをエクスポートしてExcelなどで開き、計算式(「2.Yes」の列の訪問数÷「合計」の列の訪問数)を入れて、モバイル比率を自動で算出するようにしよう。
もし、長期間にわたってデータを管理したい場合は、最初は過去12か月分程度のデータをExcelなどにエクスポートしておき、毎月の月次データ追加作業は、直接Excel上でやってしまったほうが早いだろう。
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