Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座解析上手はメモ上手。Googleアナリティクスの メモ機能を使いこなせているか? [第32回]
Webサイトのアクセスが大きく変動することはしばしばあるが、その原因は、各種の集客施策や思わぬ外部要因など、さまざまだ。「なぜアクセス状況がこう変化したのか」を知るためにも、自分たちで行った施策や、外部で生じた事象を記録しておき、データとの関係性を見ておくことは大事なことだ。
通常、アクセス解析などの効果測定データは、Excelでデータを加工し、PowerPointなどに資料やレポートとしてまとめることが多いと思う。そういった作業をする過程においても、レポートする期間に実施した各種施策などを記載するのが普通だろう。
Googleアナリティクスには、こういった各種施策を備忘録として記録しておくことができる「メモ機能」がある。本稿ではそのメモ機能について解説することにする。将来予定している事象についてもあらかじめ記述しておくことができるので、すでに決定した施策などをメモしておくこともできるよい機能だ。
メモ機能の基本的な使い方
[ユーザー]>[サマリー]レポートを例にして、メモ機能の基本的な使い方を説明しよう。まずは、以下の手順に従って、レポートを表示する。
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする。
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする。
- メニューが開くので、[サマリー]をクリックする。
レポート画面上部に表示された折れ線グラフの中央下部分に、目立たないが「▼」の箇所がある(図1赤枠部分)。ここをクリックすると、図2のように矢印が「▲」に変わり(図2赤枠部分)、その右側に「+新しいメモを作成」という表示が出てくる(図2青枠部分)。
この「+新しいメモを作成」をクリックすると、図3のように、メモを書く画面になる。メモは日付に対して記録する仕組みで、標準ではレポートに選択している集計期間の最後の日が自動的に指定されている(この場合は2012年3月31日)。
日付(2012/03/31)の右隣がテキスト入力ボックス(図3赤枠部分)で、ここにメモを160文字まで入力できるようになっている。
その右側の「公開設定」(図3青枠部分)は、「共有」か「非公開」かを選ぶラジオボタンになっている。「共有」を選ぶと、該当プロファイルの閲覧権限のあるユーザーにもメモが共有される。「非公開」にすれば、他のユーザーとは共有されない状態になる(自分だけのメモ)。メモを入力し終えたら[保存]ボタン(図3緑枠部分)をクリックする。
日付を選んでメモを作成するには?
あらかじめメモを作成したい日を指定することも可能だ。その場合はまず、上部グラフの折れ線で、メモを作成したい日をクリックしてマーキングする(図4赤枠部分)。それから、先ほどと同様に、グラフの下の「▼」を開いて「+新しいメモを作成」をクリックすればよい(図1、図2)。
カレンダー機能を使って日付を指定する方法
別の方法もある。いったん、最初の方法でメモ作成画面を開いておく。それから、メモ作成画面の左側の日付部分(図5赤枠部分)をクリックすると、カレンダーが表示される(図5青枠部分)。このカレンダー機能を使って日付を指定すれば、メモを作成する日を選択できる。
試しに、2012/03/09と2012/03/16の2日分のメモを入力した後の画面が図6だ。メモが入力された日のグラフには、メモの存在を示すフキダシのようなマークがつく(図6赤枠部分)。
また、2012/03/16のメモは、入力後に左の「☆」(図6青枠部分)をクリックしたので、☆が黄色くなっている。こうしておくと、「表示」の「スター付き」(図6緑枠部分)をクリックすれば、黄☆のメモだけが表示される。たとえば、自分たちで行った施策の場合にはスターを付けておき、外部要因の場合はスターを付けないなどの区分けをする利用法が考えられるだろう。
加えて、「公開設定」を「非公開」にしたメモには、「非公開」の表示がつく(図6黒枠部分)。
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