タビオの体質に合った形でTwitterを運営していく
タビオの体質に合った形でTwitterを運営していく
3000人を超えるフォロワー数を獲得している@Tabio_JP。フォロワーを増加させるための施策は何か実施したのだろうか。
「おかげさまで3000人くらいの方にフォローいただいていますが、やりたい時にやりたいだけやっていたら、フォロワーさんが増えていたという感覚ですね。フォロワーが増えた要因を挙げるとすれば、Tabio Slide Showやカンブリア宮殿などが話題になってくれた点にあると思っています。あとは、2010年6月のオンラインストアのリニューアルの準備中に、『くつしたからくじ』という父の日に向けたキャンペーンをやったときに500人ぐらいフォロワーが増えました。ただ、くつしたからくじ以降は、Twitterで大きなキャンペーンはやっていません
」
Twitterを使ってタビオという社名を普及していきたい
タビオ株式会社は、靴下屋というブランド名で広く認知されているが社名の認知を広めていきたいなどの考えはあるのだろうか。
「そうですね、靴下屋は店舗数も多いので、女性の方を中心に知っていただけているブランドですが、タビオと言われても靴下屋の運営会社だと知っている方はまだまだ少ないと思います。特に、カンブリア宮殿などのテレビ番組で会長がメディアに露出するときはタビオ株式会社の会長として紹介されるので、男性のお客様には、タビオの靴下がどこで買えるのかわからなくて困っていらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。Twitterは、靴下屋とタビオが同じ会社だということが伝えられる場所だと思うので、そういった方をサポートしていくことで社名の普及にも活用していきたいと思います
」
タビオでは、他のソーシャルメディアとしてAmeba公式アカウントの運営も継続的に行っているが、どのような意図があるのだろうか。
「アメブロは、若年層を強化していきたいという思惑があり現在も積極的に活用しています。弊社の商品は10代~60代まで幅広いお客様にご利用いただいていますが、10代や20代の女性層からより多くの支持を得るため、ブログを使ったプロモーションに少し力を入れています。アメブロの運営を開始しようとしていた頃のTwitter利用者は、まだ男性の比率が多かったと思うんですよね。IT業界の早くからiPhoneを持っているような男性が利用しているイメージがあり、かなりユーザー層に偏りがある印象でした。弊社は男性向け商品ではまだ弱いですし、強化したいターゲットはTwitterよりもブログに多かったので、ブログに注力してきたというところはあると思います
」
男性ユーザーの獲得についてはどのように考えているのだろうか。
「靴下屋は、女性売り場に出店していることが多いので、男性にはまだまだ知られていないと思っています。また、私たちは代理購買と呼んでいるんですけれど、お母さんや奥さんが買ってきた靴下を履いている男性も多いので、女性のクチコミに依存するところは大きいのかもしれません。男性で靴下にこだわる方もまだまだ少なくいと思うのですが、ネクタイやYシャツも一昔前まではそういうものだったので、それと比べると靴下って遅れているんですよね。最近はセレクトショップさんとのコラボなども始めているので、まずはファッションに敏感な男性の方に利用してもらえるようになってほしいと思いながらPR活動をしています
」
TwitterやFacebookを含めた今後のソーシャルメディアの活用予定を伺った。
「Facebookの活用については、今のところ具体的な内容は決まっていません。ただ、オンラインストアとしての機能が使えるので、もしかしたら企業ページのような使い方をするかもしれません。Twitterは、今後もファンの方を大切にしながら日々運営を続けていきたいなと思っています。タビオでは、Twitter以外にもブログやハッピーコーデ、オンラインストアなどを運営しているので、ネット上のメディアがうまくリンクして、最適な方法でユーザーのみなさんとつながっていければいいと思っています
」
Twitterの活用方法は業種や業態、事業規模、投下できる予算によって変化する。今回インタビューしたタビオ株式会社は、靴下屋というブランドで幅広い年齢層の女性から支持を集める一方で、男性に対する認知向上や需要喚起、社名や企業風土を広めていく段階でもある。そんな同社にとってのTwitter運営では、プロモーションに資金を投下するのではなく、顧客サポートとPRを1人でできる伊藤氏がユーザーの声に耳を傾けてながらフレンドリーにコミュニケーションを取っていく運営スタイルが同社に最もマッチしているのだろう。今後も同社のTwitter運営に注目していきたい。
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