国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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パンダ・アップデートが全言語に導入、だけど……

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パンダ・アップデートが全言語に導入、だけど……
★★★★★ ただし日・中・韓を除く (Google Webmaster Central Blog)

グーグルのパンダ・アップデートが英語以外の全言語にも展開された。パンダ・アップデートは、低品質なコンテンツの排除を目的としたアルゴリズム変更で2月下旬にGoogle.comでの英語サイトの検索を対象に導入され、4月上旬にはGoogle.com以外の全世界の英語サイトの検索にも対象を拡大された。英語以外への言語展開が待たれていたが、ようやく英語以外の言語にも展開したのだ。

ところが残念なことに、日本語は対象から外れており日本語サイトにはいまだに導入されていない(中国語と韓国語も今回は対象外)。

いわゆるダブルバイト文字の言語の壁は厚いのだろうか。改良のためのテストを続けるとのことなので、永遠に来ないということはなさそうなのがせめてもの救いか。

グーグル、「−」(ダッシュ)と「_」(アンダースコア)は別扱い
★★★☆☆ 結局今でも別だった (Google Webmaster Central Channel on YouTube)

URLの中の「」(ダッシュ、ハイフン)と「_」(アンダースコア)の扱いが異なることをグーグルのマット・カッツ氏がビデオで説明した。

」(ハイフン)で単語を繋いだ場合は、単語を分けるセパレータとして扱われる。たとえば、「red-widget」は「red」と「widget」の2つの単語に分けて処理される。

一方「_」(アンダースコア)で単語を繋いだ場合は、1つのまとまった単語として扱われる。たとえば「War_of_1812」は、「War_of_1812」という1つの単語として処理される(「War」「of」「1812」の3つの単語に分割して処理されない)。

」と「_」を別々に扱っていた理由は、もともとグーグルの社員は技術職のプログラマが多く、なるべく正確な情報を探したかったからだ。「」と「_」を同じように扱うように試みたものの、ランキングに与える影響は小さかったのでもっと影響の大きいプロジェクトにリソースを割くことにした。

結論としては、今現在「_」を使っていて問題がないならそのままで構わない。ウィキペディアはURLに「_」を多用しているがランキングが低いということはない。「_」であることは、200以上あるアルゴリズムのうちのほんの1つの要素で大きな要因にはなっていない。

しかしまったく新しいサイトをゼロから作るなら、「_」ではなく「」を使ったほうが良い。

プログラミングで使う命令や名前は「max_index」や「malloc_usable_size」のように、複数の一般的な単語をアンダースコアでつないでいるものが多い。そのため、こうした名前自体を検索するのに、アンダースコアでつながれている場合は1つの単語として扱うほうがわかりやすいとして、以前からそのように扱われていた。

ところがマット・カッツ氏は、2007年7月のWordCampというWordPressのカンファレンスで、「」と「_」を同じように扱うようになったと発言した。しかしその数週間後にはまだこの処理は完了していないと発言を撤回していた。結局今でも、「」と「_」は同じようには取り扱われていないということになる。

このコーナーの読者の大半は日本語サイトを運営していてURLにキーワードを含められるケースは少ないだろうから、それほど神経質になることもないだろう。英語サイトの場合は「」を使うようにするといいだろう。

サーバーダウンでインデックスから消滅!
★★★★☆ ホスティング会社のせい (Google Webmaster Central Help Forum)

グーグルの検索結果から突然インデックスが消えてしまったウェブ担当者が、グーグルの公式ヘルプフォーラムに助けを求めた。

グーグル社員の回答によると、2週間ほどサーバーがダウンしていてGooglebotがアクセスできない状況が続いていたことが原因だったようだ。

グーグルは、サーバーが一時的にダウンしていてもスルーするが、2週間ともなると検索結果に何らかの影響が起こるかもしれないとのことだ。とはいえ、のちほど再度クロールできるようになれば、インデックスは元に戻るだろうとも言っている。

このウェブ担当者が利用しているホスティング会社のトラブルでサーバーがダウンしたらしい。信頼の置けるサーバー会社を選ぶようにしたい。また、サーバーの予定した稼働停止の際には、一時的なサービス停止を検索エンジンに伝えるためにHTTPレスポンスコード503を返すように必ず設定しておこう。

URL削除ツールでドメイン名を正規化してはいけない
★★★★★ 全サイトが消えます (Pierre Far on Google+ )

URLの正規化を目的にURL削除ツールを使用してはいけないとグーグルのピエール・ファー氏がGoogle+で注意を促した。

たとえば「www」付きのURLと「www」なしのURLが混在しているときに、「www」付きに正規化(統一)したい場合があるだろう。そこでURL削除ツールを使えばいいと考える人がいるようだ。

しかし、URL削除ツールを使って「http://example.com/」を削除ツールから削除すると、「http://example.com/」だけでなく、「http://www.example.com/」も削除され、さらには「https://example.com/」や「https://www.example.com/」も一緒にインデックスから消えてしまうとのことだ。

URLを正規化するときは、301リダイレクトかrel="canonical"タグを使うのが大原則だ(グーグルに対するwwwあり・なしの正規化ならGoogleウェブマスターツールからの設定も可能)。

ワンダーホイールが消えた理由
★★★☆☆ メインテナンスに頭が痛かったから (Google Web Search Help Forum)

関連キーワードをビジュアルに探せる「ワンダーホイール」というキーワードツールがあったのを覚えているだろうか?

ワンダーホイール

実はこのワンダーホイール、2011年6月下旬にグーグルがデザインをリニューアルしたタイミングでひっそりと消えていた。グーグルから提供終了の説明はなかったのだが、英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムでのグーグル社員の最近のコメントによれば、「メインテナンスが頭痛の種だった」のが理由の1つのようだ。

しかし、「ワンダーホイールのアイデア自体はすばらしいものだったので、改良を加えて新たなツールとして近いうちに公開したい」とも述べている。

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