行動につなげられる指標(#4~#7)
4. ページの読み込み速度
これまで意識していなかったかもしれないが、グーグルは速度に徹底してこだわっている。その理由は分かる。ウェブが高速になれば誰にとってもありがたいし、ページの読み込みに数秒以上の時間がかかると、誰もがイライラしてしまうからだろう。
グーグルは、サイトの速度がアルゴリズムの一要素だと認めている(それが要因としての影響力は比較的小さなものであっても)。また、それは同社のウェブマスターツールで測定でき、さらに最近では、Google Analyticsでも測定できるようになった。
今ではGoogle Analyticsで読み込み速度を測定できるので、手を加えた結果を確認することはずっと簡単になった。それに、サイトのどのページが他のページに比べて速度が遅いのかを判断することも容易になったおかげで、試行して原因を探り、改善することが可能だ。
ここで指摘しておきたい。読み込み速度を気にするべき理由は、「グーグルのアルゴリズムにわずかながら影響を与えるから」ではない。そうではなく、サイトの訪問者にとって重要なことだから意識するのだ。サイトの訪問者がページの読み込みのためにしばらく待たされるようなことがあれば、そのサイトには二度と来なくなってしまうだろう。
取るべき行動
- サイト内でもっとも速度の遅いページまたはセクションを突き止める。
- 販売ページの速度向上に注力する。
- 開発者に速度の重要性をしつこいくらい教える。
サイトの速度向上のためにできることについてもっと知りたければ、クレイグ・ブラッドフォード氏のSite Speed For Dummies Part 1とPart 2を見ることをお勧めする。
5. 平均注文額(AOV:Average Order Value)
この指標は、1つ1つの注文から可能な限り多くの収益を得るためのものだ。SEO担当者は、プロジェクトを開始するとまっ先に「トラフィックを増やせば顧客からの売上も増える」と考えることが非常に多い。これは正しい場合もあるが、往々にして、既存のトラフィックからより多くの価値を得る方法をじっくり検討する方が、最も早く効果を得ることにつながるものだ。
注文額を増やしてくれるトラフィックを引き寄せようという気があるのなら、実行可能なことはいくつか出てくる。
取るべき行動
- 購入手続き中に出来る限り多くの商品を表示させる――Amazonはこの点が素晴らしい。
- より高い注文額を生み出している検索キーワードに注目する。
- より高い注文額を生み出しているトラフィックの参照元に注目する。
6. SEO変数の測定
最初の項目と同じように、運営するウェブサイトの各種SEO変数を追跡するのにも、カスタム変数を使うことができる。以下にいくつか例を示そう。
- 「link rel="canonical"」が付いたページ
- サイト全体からリンクが張られたページ
- サイト内の特定の「タイプ」のコンテンツ
取るべき行動
- 上記のような要素を測定し、そういったページが検索結果内でどのようにふるまうかを調べる。
7. 検索ワードの占有率
サイトにたどり着くのに使われた検索キーワードにどんなものがあり、どのキーワードがどれくらい多いのかを把握するデータだ。
僕はこの指標が大好きだ。それは、SEOを知らない人も含めて、誰もが理解できるものだからだ。市場シェアという伝統的なマーケティング指標とよく似ているからだろう。だからこれは、SEOの成長やターゲットを顧客に説明する際に利用できる。
これがどんな風に見えるか、例を示しておこう(データはダミーだけどね)
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