行動につなげられる指標(#8~#11)
8. フォームフィールドの分析
これは簡単にできるうえに、コンバージョンに大きな違いが出る可能性がある。たとえば、いつも顧客が混乱してしまい、挙句にフォーム入力をやめてしまうようなフィールドを特定できれば、その理由を見つけ、コンバージョンの障害になっているものを排除できる。さらには、一歩引いて考え、そのフィールドが本当に必要なものかどうかを再検討することも可能だろう。
取るべき行動
- フォームの中で問題を起こしているフィールドを特定し、削除または改良する。
プロのコツ : どのフィールドが問題を起こしているのかを追跡するには、Google Analyticsのイベントが使える。Google Analyticsのヘルプフォーラムに優れたスレッドがあるので、適切な設定方法についての指針を得られるだろう。
9. ブランド名による検索トラフィックとそうでない検索トラフィックの比較
君がSEO担当者か、またはSEO業者を雇っているなら、この指標を測定しているはずだ。ブランド名によらないトラフィックを測定していて嬉しいのは、その功績のほぼ100%をSEOの取り組みに帰すことができる点だ。一方、ブランド名による検索の増加分については、PR、オフラインの広告、オンラインのディスプレイ広告といった、多数のマーケティングチャンネルの功績によるものかもしれない。
取るべき行動
- ブランド名を含まないキーワードを測定して最大のコンバージョン率を出しているキーワードを見つけ、そのキーワードによる検索順位を上げることに注力する。
10. コンバージョン率
この指標に目を向けていない人がいるわけもないが、中には適切に使っていない人もいるはずだ。ここでいう「適切な測定をしていない」というのは、下の図のような全体的な数字を見ているだけの場合を指している。
この図から何かアクションを起こすなんて無理な話だ。何か対処するには、トラフィックのソースだとか、訪問者のタイプ、場所、キーワードなど、関連性のある特性で区分する必要がある。
取るべき行動
- コンバージョン率を区分してパフォーマンスのよい特性を見つけ、そこにより多くのリソースを投入する。
11. タスクの完了に関する調査
この項目に関してはGoogle Analyticsの話からは外れるが、自サイトについてすぐにフィードバックが得られる優れた方法になり得るので、含めておいた。僕は以前から、サイトを訪問してくれた人が目的の行為を達成できたかを調べるために「4Q Survey」という、オンラインでできる顧客満足度調査サービスをチェックするよう勧めてきた。このサイトは無料のトライアルを提供しているので、まずは試用してどんな感じかをつかめる(残念ながら英語のサービスだ)。アビナッシュ・コーシック氏が自身のブログの中で、4Q Surveyについての詳細なレビューを書いているので、それを参考にするといいだろう。
ちょっと付け加えると、Google Analyticsを使っているのに、コーシック氏のTwitterをフォローせず、ブログも読んでないのなら、ぜひ改めるべきだ。
取るべき行動
- このソフトウェアを使ってサイトの訪問者に質問し、その回答を今後の戦略に生かす。
この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。行動につなげられる指標について紹介した今回に続き、後編では仕事を進める上で役に立つ解析指標についてお伝えする。
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