SEO Japanの掲載記事からピックアップ
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- グーグルインスタント検索が世界に拡大中
(Official Google Blog)キーワードの入力中に、どんな検索がされるかを予測して検索結果を更新するグーグルのインスタント検索が、ヨーロッパとアジアの国、合わせて18か国で新たに導入された。正確な数字はわからないが、最初に7か国、10月の中旬に5か国に導入されたのを確認できているので、少なくとも30か国で導入済みである。
新サービスは、日本のグーグルにおいては比較的早い段階で導入されるケースが多いのだが、インスタント検索が未導入なのは意外な感じがする。しかも、韓国やベトナム、シンガポールなどのアジア諸国は次々と導入が進んでいるにもかかわらずだ。日本では12月に導入予定だとどこかで見た記憶があるが、ソースを思い出せなかったので参考に留めてほしい。
実際のところ、インスタント検索がSEOに与える影響はほとんどないようだ。一方でアドワーズ広告のインプレッションとコンバージョンには好影響を与えているとの調査データが出ている。アドワーズ広告を出稿しているウェブ担当者にとっては、待ち遠しい機能になりそうだ。
ちなみに、このグーグル公式ブログの記事では、インスタント検索の件だけでなく、1つの検索結果ページに表示される同じドメイン名からの検索結果の数が、これまでの最大2件から、場合によっては4件になっている変更に関して、4件ルールが適用される状況をより多くしたことも伝えている。
- ウィキペディアでは許されるSEOでも、商用サイトではスパム扱いされる?
(WebmasterWorld)次のようなSEO施策を行った場合の動きについて、WebmasterWorldのフォーラム管理者がコメントしている。
- 互いに極めて意味の近いキーワード、たとえば「ノートPC」と「ラップトップ」をターゲットに最適化したページをそれぞれ作る
- 片方のページをもう片方のページにリダイレクトする
- 2つのキーワードで上位表示させるものの、実質的にアクセス可能なページは1つにする
どうなったかというと、両方のキーワードでペナルティを受けたサイトがあったというのだ。
しかし、ウィキペディアではこのような状態になっているページがいくつも存在するそうだ。2つの異なるキーワード、ただし意味が近いキーワードでともに1位であって、片方のキーワードの検索結果をクリックするともう片方のキーワードについて書かれているページへリダイレクトされているらしい。
ペナルティを受けたサイトは商用サイトであり、ウィキペディアは情報提供のサイトであるため、違った判断基準が適用されているかもしれないとのフォーラム管理者は推測している。また、膨大な数のページと大量の被リンクがあるウィキペディアだからこそできることで、普通のサイトではできないのだという意見もある。
大規模サイトが行っているトリッキーなSEOに手を出しても、どのサイトでも同じように効果があるとは限らないし、反対に痛い目をみることがありそうだ。
- グーグルの検索結果でタイトルが勝手に変えられる現象が多発
(WebmasterWorld)通常、グーグルの検索結果に表示されるウェブページのタイトルは該当ページのtitleタグの記述が利用される。しかしここ最近、titleタグとは異なるページタイトルが検索結果に表示されるケースがグーグルで目立っているようだ。
WebmasterWorldでいくつもの事例が報告されているし、他のSEOブログでも記事にあがっている。日本ではパシのSEOブログさんが体験している。
最も多いケースは、会社名やサイト名などブランド名に置き換えられるパターンだ。その他にはhタグや内部リンクのアンカーテキストが採用されるパターンや、検索キーワードに応じて同じページなのにタイトルが変わるパターンもあるようだ。
- Googleの検索結果に表示されるタイトルの謎とか
- グーグルはtitleタグを使うとは限らない: ブランド名を使う場合も
- グーグルはページタイトル変更をテスト中
- グーグルで、titleタグの代わりにブランド名/会社名が表示される?
- グーグルはSERPでページタイトルではなくページ内見出しを表示している
- グーグルは社名検索でtitleタグを短くして表示している
ヤフーではよく起こる現象だし、グーグルでもこれまでにもときおり見られた現象ではある。とはいえ、その適用範囲が広がっているように思える。
- 完全一致ドメイン名が強すぎる?
(WebmasterWorld)英語圏のグーグルでは、検索キーワードに一致したドメイン名が上位表示に有利だという分析がある。
主にナビゲーショナルクエリ(行き先がわかっていて、URLを入力する代わりに検索エンジンを使う検索行動)向けに順位付けなのだろうが、そうでない場合にも発生しているケースが多々あるらしい。米ラスベガスで開催されたPubConカンファレンスで「完全一致のドメイン名が強いのはなぜか」と質問を受けたグーグルのマット・カッツ氏は、「調べてみる」と答え、完全一致のドメイン名の評価が高いのかどうかについては言及しなかった。調査した結果、事実だとしたら評価要因としてのランクを下げるのであろうか。
日本語のサイトだけを運用している場合にはほとんど関係ない話だが、もし英語のサイトを運用しているようならば、このスレッドと、同じく完全一致ドメイン名について考察しているSEOBook.comの記事をよく読んで、完全一致ドメイン名の現状やメリット・デメリットを研究しておくといいだろう。
- インスタント検索、三つどもえの戦い
(Yahoo! Search Blog)米ヤフーは、検索キーワードの入力途中で検索結果を表示する機能「リッチ・サーチ・アシスト」を、一部のユーザーを対象にしてテストしていることを明らかにした。グーグルが導入したインスタント検索に類似した機能だ。ただし、グーグルと違い、検索結果そのものがリアルタイムに更新されるのではなく、検索キーワードの横に該当ページの概要やプレビュー、リンクが表示される機能のようである。
表示は多少違うもののグーグルの真似ではないかと思うかもしれない。しかし、実際には米ヤフーは、ユーザーの検索意図を先読みするインスタント検索機能を2005年にテストしており、関連する特許を取得している。
また、ヤフーだけではなくBing(マイクロソフト)もインスタント検索に相当する機能を2009年の夏にテストしている。このテストの後継かどうかはわからないが、Bing版インスタント検索を体験できるサイトを現在公開している。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週は「SEOに関する都市伝説シリーズ」系の記事と人気の出るブログを運営するコツを明かした記事をピックアップ。
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