CMSとは――導入から構築まで

業務プロセスの視点―大阪ガス

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業務プロセスの視点―大阪ガス

大阪ガスでは内部統制を目的としてCMSを導入。「当社の運用体制の特徴は、外注を含めてホームページ製作に関わる会社が非常に多いことと、ステージングサーバーが存在すること。煩雑化したプロセスをいかにシンプルにできるかがポイントでした」(大阪ガス 岩木氏)。

検証方法

直近3か月の実績値を取得

定量的効果

評価指標参考データCMS導入前CMS導入後効果
履歴管理プロセス数4325%削減
更新にかかる工数15分14分6.7%削減
新規ページの公開(プレスリリース配信時)プロセス数8537.5%削減
更新にかかる工数155分96分38%削減
ページ共通部分の変更(ヘッダー変更時)プロセス数12925%削減
更新にかかる工数5,300分280分94.7%削減

定性的効果

  • 上書き、バックアップ漏れなどのリスクがゼロに
  • 更新履歴の保持による比較が容易
  • 更新テストの作業効率が向上

学習と成長の視点―オムロン

Webサイト運用の効率化を目的にCMSを導入したオムロンは、企業理念から戦略目標が明確にブレイクダウンされている理想的なケースとして発表。「効率化によりできるようになったことは何か」という観点から現場の変化を考え、指標を選択。

検証方法

導入後3か月の実数値を取得

定量的効果

評価指標参考データCMS導入前CMS導入後効果
効率化・活性化・可能性への気づき独自で更新を行う部署数066部署増加
更新者の人数0人20人20人増加

定性的効果

  • Webに関する意識が変化(外注するもの→自らが関われるもの)
  • 更新の利便性が向上

バランス・スコアカードを自社で適用するためのポイント

3回にわたってCMS導入効果の指標づくりを進めてきたCMS学会。ロフトワーク代表取締役の林氏は、「アウトプットはすべてクリエイティブコモンズのライセンスを付けてパブリックに公開し、Web業界の方々が自由にダウンロードできる状態にしたい」と語り、キヤノンマーケティングジャパン社の事例をもとに、4つの視点でキーワードをプロットした戦略マップを提示。

財務の視点:Webメディアの価値、コミュニケーションコスト、業務プロセスの視点:コンテンツ開発生産性、コンテンツ掲載プロセス、制作パートナー生産性、コンテンツ品質チェック体制、顧客の視点:顧客満足度、クレーム、訪問者数、学習・成長の視点:Web担当者スキル・経験、制作パートナースキル・経験、コンテンツオーナーの意識
戦略マップ

また、監修者の高橋氏は、バランス・スコアカードの活用に向けてさらに理解を深めてもらおうと、ある業務効率化ツールの導入効果の説明に実際に使用したというバランス・スコアカードを例に、実践に役立つ評価指標の策定方法および算出方法を紹介した。

  • 評価指標の策定例
    バランス・スコアカードは、まずどんな数値が取れそうかを考え、軽く検証を実施し、数値が取れることがわかれば、会社の資料を参考に戦略目標を考えるというように、ボトムアップのやり方で考えると書きやすい。具体的には、「評価指標」→「検証方法」→「戦略目標」→「重要成功要因」の順で詰めていく。

  • 評価指標の算出方法例
    定量的評価を定性的評価で補うことが重要。ユーザーの声を拾うためにアンケート調査を行った場合には、ペルソナという手法を使い、アンケートの平均的なユーザー層を架空の人物を通して表現するとわかりやすい。膨大なExcelの集計表を提示してもなかなか見てはもらえないが、これなら1枚の資料でアンケート結果を容易に把握できる。

◇◇◇

戦略的なWebサイト運営には欠かせないツールになりつつあるCMSだが、CMS導入はWebサイトごとに目標や指標が異なるため参考データを入手するのは難しいのが現状だ。CMS導入のメリットはさまざまあるが、どういった視点で製品を選ぶか、企業ごとにその指標は異なるはず。

今回公開されたレポートは、クリエイティブ・コモンズライセンス(表示・非営利2.1日本)を採用し、非営利の利用であれば出展として「CMS学会」を明記するだけで、社内資料などに利用できるので、これからCMS導入を検討するという担当者は、ぜひ参考にしてみてほしい。

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