RIAシステム 構築ガイド Essential 2

テクノロジーとスキルのハイブリッド化

Adobe AIR, Silverlight, JavaFX。RIA関連キーワードの相関関係図は必見です
RIAシステム 構築ガイド Essential 2

RIAシステム 構築ガイド Essential 2

RIAコンソーシアムが発行したRIAの普及促進や開発に関するガイドライン『RIAシステム 構築ガイド』の2008年版である『RIAシステム 構築ガイド Essential 2』をWeb担向けに特別にオンラインで公開するコーナー。

技術と人材の関係

RIAというキーワード自体、Web業界だけでなく、システムベンダからサービスプロバイダに至るまで、幅広く認知される状況にはなりましたが、RIAテクノロジー自体は日々ダイナミックに進化しており、さらにそれらをハイブリッドに組み合わせて実装していくことも珍しくなくなっています。

理由として、Adobe AIR、Silverlight、JavaFXなど新しいRIAプラットフォームの登場、さらに新たなWebブラウザの登場によるAjaxの発展、モバイルデバイスのハイパフォーマンス化などが挙げられます。

それらRIAテクノロジーのデベロッパー、クリエイターは、個々のテクノロジーをキャッチアップしていくだけでなく、ますます多様かつ高度なスキルを要求されています。

例えば、FlexとFlexBuilderが、Java系のデベロッパーコミュニティに対して、現実的なUI実装技術の一つとして地位を獲得しましたが、それによってコーディングスキルだけでなく、UIデザインやエフェクトなど、クリエイティブな領域にまで踏み込んで実装するJavaデベロッパーも出てきました。

Adobe AIRはそれ自体がハイブリッドなプレゼンテーションアーキテクチャをもつテクノロジーです。FlashとHTML(+CSS+JavaScript)をシームレスに組み合わせたプレゼンテーションを実現することができるので、両方の深い知識が求められます。

また、DBやファイルI/Oの機能により、デスクトップアプリケーションとWebアプリケーションを融合したアプリケーションが提供できるようになりました。

これにより、一昔前はタイムラインとフレームでFlashバナーを作っていたWebデザイナーが、SQLやMVCデザインパターンを学習しながら、ActionScriptでオブジェクト指向プログラミングにいそしむ、という状況をもたらしています。

Silverlight2.0+Expression Studio 2では、本格的にVisualStudioの能力を引き出せる実行/開発環境がようやく整い始めたことになります。VisualBasicで基幹業務系のClient/Serverシステムを開発しているSEが、同じ言語でFlashに匹敵するRIA開発ができるようになりました。VBプログラマであっても動画やアニメーションなどのリッチコンテンツをMac OSに対しても提供できる時代になったのです。

Firefox3.0、IE8などJavaScript実行エンジンの高速化で、Ajaxアプリケーションのストレスが取り除かれつつあります。さらにGoogle Chromeでは、Gearsが含まれ、AIRのようにオフラインでも動作するアプリケーションを提供できます。

また、Googleは、Google Web Toolkitなどの開発環境の提供、App Engineによるサーバーサービスの提供、そして数々のAPIの提供による一連のプラットフォームの提供により、それらを利用するデベロッパは、クライアントサイド、サーバーサイドと統合的な設計開発能力がますます重要になっています。

モバイルデバイスでは、ハードウェアスペックが上がるに伴い、Apple iPhone、AdobeによるOpen Screen Project、GoogleのAndroid、MicrosoftのWindows Mobileなどトピックが豊富で、サービスターゲットによっては非PCによるRIA提供も現実的に対応が求められていく状況になりつつあります。

これらモバイルデバイスでのRIAは、単に画面が小さくなった、という点を考慮するだけでなく、端末のインターフェースや利用シーンに特化したUI設計が求められます。

このように高度化、多様化、複合化するテクノロジーの反面、UIデザイン、広い範囲ではインタラクションデザイン、もっと広い範囲ではサービスデザインをどのように行うか、というプランニングアプローチに関して、ITサービス業界だけでなく、ビジネス全体の課題として高まりつつあります。

特にRIAでは、それらのスキルやプロセスがダイレクトに成果物としてユーザーエクスペリエンスに反映されるので、フィールドワーク、ペルソナ、User Centerd Design、ペーパープロトタイピングなどのアプローチでRIA構築を試みる、という意識も広がりつつあります。

個々のテクノロジーに対するスキルを高めていくこともRIAを構築する上では重要ですが、一方で、サービスデザインやインタラクションデザインに関する幅広い視野や知見を持つことも、非常に重視される状況だと言えます。

RIAに関わるキーワードにおける相関関係図
RIAに関わるキーワードにおける相関関係図
(抽象化したもので、各キーワードの厳密な定義に基づくものではありません。また、レイアウト上アレンジしている点があります。)
生田 大介/IKUTA Daisuke
大日本印刷株式会社
『RIAシステム 構築ガイド』について

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RIAシステム 構築ガイド Essential 2

この記事は、RIAコンソーシアムが発行した『RIAシステム 構築ガイド Essential 2』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。※掲載されている内容は2008年12月発行時点のデータに基づいています。

RIAコンソーシアムの活動記録とも言える本ガイドは、RIAの普及促進、開発に関するガイドライン、課題解決などについて、マネージメント、ユーザーインタフェース、テクノロジーの3つの視点からみた、それぞれのテーマについてまとめています。

冊子のご購入や「無料お試し版」ダウンロード、過去の構築ガイドに関してはこちらをご覧下さい。
https://www.ria-jp.org/about/guide.html

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