検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書
SEO(検索エンジン最適化)テクニックで効果的にPRする
2003年に刊行され、「SEO(検索エンジン最適化)」という言葉を世に送り出し、大反響を呼んだ「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」。伝説ともいわれた名著が、最新情報を満載し、ついに刊行!
最新情報・動向、必須テクニックはもちろんのこと、SEOの「なぜ?」「なに?」「どうして?」を丁寧に説明します。
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この記事は、第3章「検索エンジン最適化」の記事です。
これまでに公開された検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書の記事はこちらからどうぞ。
- クロール漏れのリスクを軽減
- サイトマップは訪問者だけのものではない
トップページから3クリック以内で
サイト内のクローラビリティを十分に確保するために、トップページから3クリック以内ですべてのページに到達できるようにします。現実にはクローラーは他のサイトからのリンクをめぐってトップ以外のページからみなさんのサイトに張り込んでくることは当然あるわけですが、少なくともトップページから3クリック以内での到達を目指すことで、クロール漏れのリスクを限りなく小さくします。
これは最大3クリックという意味ですから、できるだけ小さい方が好ましいです。一方、3クリックというのはあくまで検索会社が目安として示している数字であり、4クリックや5クリック程度離れたページではインデックスされないかというと、そんなことはありません。あくまで登録される可能性を最大限に高めるための目安、ガイドラインととらえてください。
ところで、トップページから3クリック以内ということは次の図のように階層で示すと3階層程度になりますが、もっと大量のページで構成されるサイトの場合はどうすればいいのでしょうか。そこで「サイトマップ」を活用します。
サイトマップは「人」と「クローラー」のためのもの
サイト構築におけるサイトマップとは、一般的にサイト内で迷子になったユーザー、目的の情報が見つからない人のために、サイト上に展開されるコンテンツ一覧を示したものです。もちろん訪問者のために用意される地図なのですが、クローラーにとってもサイト上に存在するページを見つける手助けとなる有益な情報です。つまりサイトマップは訪問者のためだけでなく、クローラーのためにも役立つものであり、作成する時にクローラーにも配慮することで検索エンジンフレンドリーなサイトを完成させられます。
さて、クローラーにも配慮したサイトマップを考える時も、先ほどのガイドライン「3クリック以内」を当てはめます。理想はサイトマップ1ページ上に主要コンテンツへの全リンクを設置することですが、数が多すぎると訪れた人にとって扱いにくいページになります。そこで、1ページのサイトマップにすべてが納められない時は、カテゴリー別のサイトマップも別途、用意します。
例えば、図3.24はヨドバシ.comのサイトマップですが、ここは商品カテゴリー別にサイトマップが用意されています。このようにサイトマップがまとまりごとに分割されることで、クローラーは複数のサイトマップを経由して末端部のページまでたどり着けるようになります。
ページ数が少ないサイトであってもサイトマップを適切に用意することでクローラーが巡回しやすくなりますので、数の大小にかかわらずサイトマップは準備しましょう。
なお、サイトマップにはここまで説明した「訪問者向け」のHTMLで記述するサイトマップとは別に、クローラー専用のXMLで記述するサイトマップも存在します(本書では両者を分けるために、後者のクローラー専用のものをXMLサイトマップと呼びます)。XMLサイトマップについてはchapter3-30/「サイト内リンクのSEOテクニック⑧クローラー用のサイトマップを作ろう」を参照してください。
この記事は、書籍『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』の内容を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書
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