[特集]日本のWeb担当者
CMSにかけるコストは50万円以下で依然としてブログツールが人気
TEXT:インプレスR&D インターネットメディア総合研究所、編集部
ここでは、CMSの導入・運用状況を調査した。グラフとしては示していないが、CMSの導入に関する設問では、「導入している」が6%、「今後、導入する予定である」が7%、「導入していない」が68%となっている。まだまだCMSの恩恵を受けていない企業が多いようだ。もちろん、更新の作業をウェブサイト制作会社に任せていて制作会社がCMSを利用していることもあるが、ここではほぼ「CMSを導入して自社内のスタッフが更新する仕組みを作っているかどうか」という意味になる。
では、どんなCMSを使っているのか、CMSをどのように活用しているのかを見てみよう。
求められているのは50万円未満のCMS
CMSといっても幅広く、オープンソースのものから数十万円のもの、数百万円のもの、数千万円のもの、さらにはブログツールなどさまざまあるが、CMSの価格帯(導入済み/導入予定)に関しては、「50万円未満」が57%と群を抜いて多く、次いで「150万円未満」が16%、「500万円未満」が4%。CMSの予算は150万円未満という企業が73%を占めている(図1)。
圧倒的人気のブログツール
どんなCMSを導入しているか、または導入する予定かを調べた結果が図2だ。代表的なブログツールである「ムーバブルタイプ」が23%とトップで、次いで「その他のブログルーツ(インストール型)」「オープンソースのCMS」が19%となり、ブログツールとオープンソースのCMSが上位を占めている。また、「独自開発」のCMSが11%で4位となっている。
現場の人など幅広くCMSを使って更新
CMSを使用してコンテンツを更新する担当者は(図3)、「会社全体のウェブマスター」と「部のウェブ担当者」が25%でトップ。以下「製品やサービスの担当者」の19%、「営業スタッフ」「マーケティング担当」の17%となっている。
CMS導入メリットの1つとして、HTMLの知識がない人でもウェブサイトのコンテンツを更新できるようになることがあるが、すでにCMSを導入している企業では、この点に関しては比較的うまく活用しているようだ。
- 調査対象:企業におけるウェブサイトの企画および制作・運用・管理、およびオンラインマーケティング担当者
- 対象地域:全国
- サンプリング:NTTレゾナント株式会社gooリサーチの保有するアンケートパネルからの条件抽出によるメール配信、アンケートサイトへの誘導
- 有効サンプル数:2154
- 調査期間:2007年4月18日(水)~5月2日(水)
本記事は、インプレスR&Dによる『インターネット利用動向調査報告書〈ウェブ担当者編〉2007』の資料を基にしている。同調査報告書は、「個人動向編」「企業動向編」「ウェブ担当者編」の3種類の調査による「インターネット利用動向調査」のうち、企業のウェブ担当者の利用動向をまとめたもの。
本記事で紹介した内容以外にも、ブログやSNSの利用、Web APIの利用、コンテンツ連動型広告やアフィリエイトの導入状況、B2C/B2Bの売り上げ比率、ドロップシッピングの利用状況、Web2.0に対する取り組みや売り上げ規模など、さまざまな設問や集計軸による詳細な集計結果が収録されている。
- 価格(税別):
- 書籍:98,000円
- PDF版(プリントアウト可):98,000円
- PDF版(プリントアウト不可):49,000円
- サイトライセンス利用期限1年):98,000円
- サイトライセンス利用期限なし):196,000円
- サイズ・判型:A4版
- ページ数:400P(仮)
- 調査・執筆:インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
- 発行:株式会社インプレスR&D
- 発売:株式会社インプレスコミュニケーションズ
この利用動向調査報告書に関して、詳しくはhttp://www.impressrd.jp/iil/net07_webを参照。
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