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教訓4:明快な目標と焦点の絞り込み

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教訓4:明快な目標と焦点の絞り込み

4つ目の教訓は「明快な目標を持ち焦点を絞り込め」というものだ。

先にもいった通り、Googleには最初から、明確に会社の使命をミッションステートメントにまとめている。

その解釈を変更したことはあるが、基本の精神は創業以来一度もゆがめていない。

mixiは、こうした目標の明文化はしていないが、ユーザーからどんなにたくさん新機能のリクエストがあっても、それをすべて受け入れるのではなく、着実に本当に必要だと判断した機能だけを堅実に取り入れていく姿勢に、何かディシプリンのようなものを感じる。

iPodも、基本はパソコンとデジタルがジェットの連携で、人々の生活を豊かにするという点で1本筋が通っている。

教訓5:人々の暮らしに影響を与えよ

5つ目の教訓は「人々の暮らしに多大な影響を与えよ」というものだ。

「誰も気にしてくれないようなサービスをつくっても面白くない。それよりは人々が情熱を感じられるサービスをつくった方がいい。人々がそれまでやろうとしていてできなかったことをやれるようなサービスをつくるのが望ましい」とペイジ氏は語っている。

Googleで何が可能になったのか。「10年前だったら図書館に1日中こもって調べなければいけなかったことが、今ならGoogleですぐにわかる」

ペイジ氏は、「私は凧好きだが、これまで世界で一番高くあがった凧はどれくらいまであがったのだろうか――そんな疑問もGoogleで検索すれば、すぐに答えが分かる。これはリサーチ好きの私にとってはたまらないことだ」と言う。

もっとも、インターネット検索そのものはGoogleの登場以前からあった。Googleの登場前後でインターネット検索がどう変わったかは次回以降の記事でとりあげたい。

mixiやiPodは人々の暮らしぶりに影響を与えたか? これは今更、説明するまでもないかもしれない。

筆者が知る限り、何十人という同級生が、それまでずっと消息知れずにいた同窓生との旧交を温め、一緒に仕事を始めたりしている。

筆者自身も親しい友達との話題が増えた。

一方でiPodは、すっかり忘れていた音楽を聴く楽しさをよみがえらせ、多くの人の暮らしぶりを変えてしまった。

教訓6:大きなマーケットに狙いを定める

「自らターゲットとする市場を絞り込んでしまわずに可能性を広げるべきだ。そうすれば成功したときには、その報酬が何十倍になって跳ね返ってくるし、それほど成功していなくても、なんとかうまくやっていける」

この教訓が正しいことは、Googleが自らの失敗で証明している。mixiが流行する直前、日本のIT業界にいる人達はGoogle社員がつくったOrkutというソーシャルネットワークにハマっていた。2004年にいきなり始まった同サービスは、Googleのブランド力もあって、あっという間に広まった。

IT業界の超有名人達が入っていたこともあり、それが呼び水となってわずか2か月で日本人ユーザーが1万人を突破した。

しかし、Orkutは日本語が使えず、当初、英語圏の人しかターゲットにしていなかった。そのため、すぐにGREEに、そしてやがてmixiに追い抜かれることになる。

mixiも、元々はイーマーキュリーという社名で、求人情報サイトのFindJob!に力を入れいてた。同社は、常に自社サイトの集客性を高めることにこだわってきた。そんな中、求人情報以上に間口が広い友達との交遊ができる「SNSサービスをやってはどうか」とバタラ氏が提案し、「それじゃあやってみよう」とmixiが始まった。

iPodの目的は、アップル社のデジタルライフスタイル戦略を広めることだ。

2001年、IT業界では、しきりに「パソコンの時代が終わった」と言われていた。アップルのCEO、スティーブ・ジョブズは、これからはデジタルカメラやビデオカメラ、携帯型音楽プレーヤーといったデジタル機器をより楽しく使うためのハブ(中枢)として、パソコンがますます重要になると説いた。

そうしたパソコン依存型デジタルライフスタイルの実例製品としてiPodをつくった。5年前、秋の発表会で「デジタルカメラとか、他の製品をつくるアイディアはなかったのですか」という記者の質問に、ジョブズは「もっとも多くの人が関わりを持てるのは音楽だろう」と答えており、自身も「音楽が好きだ」と付け加えている。

今から5年前に語られたことではあるが、Googleの教訓からはまだまだ学べることが多そうだ。

※現在、Googleでは自らの理念を「Googleが発見した10の事実」として公開している。

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