こんにちは、ウェブディレクター&コンサルタントの井水朋子です。
4月17日に開催された英語のウェビナー「The importance of Web Analytics for driving online success」を視聴したルポをお届けします。
ちなみに、ウェビナーはウェブ+セミナーが合わさってできた言葉で、オンラインのセミナーです。今回はZoomで行われました。
一般社団法人 ウェブ解析士協会が主催となるこのウェビナーは今回初めてということもあり、内容はベールに包まれている印象でした。申込当初は「普段から日本語で聞くアナリティクスの内容を英語にしたものかな?」「初心者向けだし語学の勉強にいいかな」とフワッとした軽い気持ちでしたが、そんな甘い空気は早々に消え、自分の誤解に目が覚めました(笑)
誤解① 英語が久しぶりでも大丈夫かな?
これはとても個人的な感想ですが、結構厳しかったです。
ご存知の通り、小川さんは日本語でも早口ですが、英語でも早口でした(笑)
TEDよりも早いのは間違いない!
誤解② 普段の内容を英語にしたものかな?
今日のツールは、Adobe Analyticsや海外の事例も多く、最新のデジタルマーケティングについて触れることができました。単純に言語が英語になったのでなく、内容までグローバルになっていました。
というわけで、本日の内容です。
・Why Web Analytics?
(なぜウェブアナリティクスなのか)
・User behavior can be improved by creating a user experience.
(UXを変えれば、ユーザーの行動も変えられる)
・Optimizing User Experience (UXO)
(UXの最適化ーUXO)
・Final thoughts
(まとめ)
というわけで、今日のテーマを一言にまとめると「UX」でした。オンラインで成功するためにUXをどのようにすべきか、アナリティクスを活用してUXを改善していく手法を学べる内容になっていたと思います。
すべてのスライドを紹介できませんが、全体を通して印象に残ったところを紹介していきたいと思います。
プレゼンの始まりに出てきたスライドがこちら。「このデータから読めることは?」

サイトの訪問数(上)とコンバージョン(下)を日ごとの曜日×時間帯にまとめたものです。青くて大きな四角ほど大きな数値を表します。
ご覧のとおり、数字はなし。余計な数字が入っていないことで、ユーザー像や属性、意思決定行動などを推定するのにフォーカスできます。
訪問は日中から夜が多いが、コンバージョンが多いのは週末であることが分かります。このようにデータからユーザーの行動を伺い知ることができます。
それにしてもTableauを使って作られた図らしいですが、とてもわかりやすいビジュアルですね。いつまでも慣れ親しんだ表計算ソフトだけに頼っていると、時代に置いて行かれる感覚が残りました。
最近のアナリティクスはOne by oneでユーザーの行動を追っていくことができるため、One by oneで確かめていくという話が印象に残りました。そして、重要なのがコチラ。

「指標を改善するのではなく、ユーザー体験を良くするプランを考えよう」
指標ありきの解析になりがちな現場では、とても大事にしたい言葉だと思います。
例えば自分が旅行をした時に思い出すのは、ホテルの価格でも星の数でもなくて、旅行で何を食べどんなデートをしたかという体験ですよね。ユーザーにより良い体験をしてもらうために、どのような良い体験を提案するべきか、という話も印象的でした。
UX(ユーザー体験)最適化は3ステップで考えることが推奨されていました。

FUD(ファッド)とは、ユーザー側が持つネガティブ要素3点の頭文字を合わせた言葉です。

Fear(恐れ)~私は的外れのサイトに来てない?
Uncertainty(不確実なもの)~もっと良いサイトがあるかな?
Doubt(疑い)~このサイトは信頼できる?
ユーザーの頭からFUDがなくならなければ、その後のポジティブなコミュニケーションも成立しません。
FUD(ファッド)という言葉は聞きなれない方も多いかもしれませんが、英語圏のデジタルマーケティングの分野で使われている言葉だそうです。
私は初耳でしたが、とてもしっくりと腹落ちしました。
「ユーザーのニーズを知る」という話はよく聞きますよね。「どのように」という表現をしっかりするとニーズの形がしっかりしてきます。

ウェビナーでは、最近の関心事が例になっていて、Covid-19の例でいえば、
「情報をいち早く知りたい」
「正しい情報を知りたい」
「精確な情報を知りたい」
など、要望によって情報サイトの最適なあり方が変わってきます。
Zero Moment of Truthとは、商品を手にする前にオンラインで購買を決定するタイミングのことです。
サイト分析では、Zero Moment of Truthを確かめることができます。

「ユーザーの態度変容」「購買の意志決定」なんて言い方をしますね。
ところで、英語圏では、Moment of Truthという言葉がポピュラーなようですね。正直なところ、このあたりは英語の内容を聞き取れなかったのですが、Moment of Truthというフレーズに不慣れだったのが原因だと分かりました。
(勉強不足でお恥ずかしい・・・)
セミナー後に英語検索すると、多くのブログ記事が出てきて、どれだけポピュラーな言葉なのかがわかりました。英語でマーケティングをするなら、単純に覚えるだけでなく、使いこなせるようにしておきたいフレーズですね。
補足をすると、Moment of Truthは、元をたどると、闘牛士が闘牛にとどめを刺す瞬間に使われていた言葉らしいですが、マーケティングでは消費者がブランドの質を決定する瞬間を指します。
など、4種類のタイミングがあります。
言語が変われば、思考回路も変わりますね。
Adobeアナリティクスでは、ユーザーのカスタマージャーニーステップごとにユーザーを分類して、データを見ることができます。

講座内ではAdobe Summit 2020 で紹介された最新機能や事例なども紹介されました。

データを分析するのも、人ではなくAiがする時代が来ていることを実感しました。
UXOの最終地点は、大規模なパーソナライゼーションです。Adobe社のテクノロジーでは、自分と同じような体型の人に服を着せることができるというものを開発しているようです。

まさにUXを劇的に改善できますね。
このような高度なテクノロジーを使ったパーソナライゼーションは、スモールビジネスには真似できないと思いますが、例えば
・メルマガの配信内容を購買履歴やユーザー層ごとに変える
・配送無料 / 相談無料
・バーチャル相談
などはスモールビジネスにも可能なものもあるのではと思いました。
個人的にウェビナー前に持っていた誤解もありましたが(笑)、期待を大きく上回り、最新のデジタルマーケティングの一端に触れることができました!
『旅行をした時に思い出すのは、ホテルの価格でも星の数でもなくて、体験したこと。』
今回のウェビナーを通じて、基本に置くべき軸足はユーザー体験なのだと実感しました。
また、自分の英語力はまだまだでしたが、英語だからこそ持てる感覚があったり、最新のデジタルマーケティングにも触れられたりと、英語のメリットを多く感じました。
日本人が国内でひとりで英語マーケティングを深めていくのは、結構地味な作業ですが、今回のウェビナーで新しいヒントを頂けたように思います。特に紹介があったAdobe SummitのBreakoutsの動画は自分でも見ていきたいと思います。
最後に小川さんのメルマガの紹介です。
こちらは日本語ですので、英語が苦手な人にも◎
海外のマーケティング事情を発信しているメルマガですので、ご興味のある方はどうぞ。

エアークローゼットは、商品を自宅でレンタル利用してから購入できるメーカー公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall(エアクロモール)」をスタートした。ユーザーがオンラインで商品を「見つける・申し込む・レンタルする・購入する」の手続きを完了できる自宅完結型サービス。メーカー公認の月額制レンタルモールは国内初となる。
商品ごとに月額レンタル料金が設定されており、商品購入時にはレンタル料金の一部を購入者に還元する。返却期限は設けておらず、1か月ごとにレンタル契約が更新されるシステムになっている。
また、サービスの公式@LINEでレンタル商品に合った情報を取得でき、レンタル中の使い方などを確認することができる。

メーカー公認サービスのため、全てメーカー監修の元メンテナンスを行った正規品が届く。第一段としてユーザーからレンタルの要望が多い家具・家電を中心とした3ブランドから展開し、順次取り扱いブランドを拡張する。



エアークローゼットは「airCloset Mall(エアクロモール)」のスタートに際し、下記のように述べた。
「airCloset Mall(エアクロモール)」は、良い商品とお客様が 「新しい出会い」をするための架け橋としてお楽しみいただけます。自宅完結型で、オンラインで見つける・申し込む・レンタルする(試す)・購入するまでをワンストップで体験することが可能です。
これまでのお買い物時に悩みのタネになっていた「探す・迷う」の時間や労力を省いて「まずは試す」ことで、ご自宅でじっくり検討し納得してから購入でき、「失敗しないお買い物」が可能になります。
レンタル利用だけで「便利で持たない生活」を追求するのにも活用していただけるサービスです。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:エアークローゼットが商品をレンタル利用してから購入できる「airCloset Mall(エアクロモール)」をスタート
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新型コロナウイルスの拡大に伴い、リモートワークでの業務に切り替わったという方も多いのではないでしょうか。さらなる拡大を防ぐために、三密と呼ばれる「密閉」「密集」「密接」の3つの空間を避けることが推奨されています。
対面での営業活動や商談を行うことが難しくなったり、展示会の開催が延期となったり、新人向け研修が中止となったりと、ビジネス場面でも多くの影響が出ています。
この状況の中、動画の活用が見直されています。商品やサービスを紹介した動画をウェブサイトに掲載することで動画が営業ツールの代わりとなったり、展示会で放映予定だった動画をSNSやサービスサイトに掲載することで潜在顧客との接点をオンライン上で作ったり、研修を動画にまとめて新卒社員に向けて配信したりと様々な活用方法があり、多くの企業が動画活用を強化しています。
そこで今回記事では、動画制作を検討している方向けに完全リモートワークで動画制作を完結させる5つのポイントについてご紹介したいと思います。VIDEO SQUAREを運営するCrevoで提供している機能も盛り込みながら、リモートワークで動画制作を行う上での不安や疑問を解消していければと思います。

リモートワークで動画制作を円滑に進める上で、制作側と依頼側含めた関係者間で制作目的やゴールなど共通認識のすり合わせを最初に行うことが重要です。その際にポイントとなるのが、オンラインでのキックオフミーティング(※)の実施です。
対面でのミーティングでないと、打ち合わせは難しいのではと不安に思う方もいるかもしれません。そこで、オンライン上でミーティングができるウェブ会議ツールを使うことで、リモートワークでもキックオフミーティングを実施することができます。電話やメール中心ですり合わせを行う代わりに、ウェブ会議ツールを活用することで一度に関係者間ですり合わせを行うことができ、共通認識のズレもその場で修正することができます。また、お互いの表情を見ることができるので対面での打ち合わせに環境を近づけることができます。
特に、制作目的、ターゲット、メッセージ、掲載媒体、ゴールの共通認識は明確にしておくことで、その後の制作を進めやすくなります。
※キックオフミーティング:プロジェクトを始める上で最初に開かれる関係者が集まるミーティング
リモートワークで制作を進める上で、ビジュアルをフル活用してコミュニケーションを取ることは円滑に進める上でポイントとなります。
その際、動画の細かなニュアンス、テイスト、色合い、ストーリーなどを制作側に伝える上で、参考動画やイメージ画像を通して伝えることで、言葉のみの説明よりもグッと伝わりやすくなります。
例えば、一口に「カッコいいイメージ」といっても、モノトーンを基調としたスタイリッシュなカッコよさ、爽やかさをポイントとしたカッコよさ、テンポの早い切り替えで見せるカッコよさなど、「カッコいいイメージ」も無限にあるのです。
そこで具体的な参考動画やイメージ画像を活用しながら、「◯秒のシーンがイメージに近い」と動画内のどの部分がイメージに近いか具体的に提示することでより的確にイメージを伝えることができます。
動画制作を進める中で、関係者を最小限の人数で進めることは、リモートワークの環境下でポイントとなります。関係者が多くなるほど、やりとりが増え、コミュニケーションの量が増えます。
そのため、複数の役割を担うことができるクリエイターに依頼することで、制作人数を最小限にとどめ、効率的に進めることができます。
Crevoでは、ディレクターもアニメーターもできるなど複数の役割を担うことができるクリエイターも多く登録しています。(Crevo Jobs公式サイトで詳しく見る)どんなクリエイターが必要かわからないという方も、お気軽にご相談ください。
動画には、大きくアニメーションと実写の2つの表現方法があります。実写の場合は撮影が必要となり、三密の空間を作ってしまう可能性はありますが、アニメーションの場合は完全リモートワークでの対応が可能となります。
実写のカットを動画に盛り込みたいという場合は、既に撮影した素材を活用したり、ロイヤリティーフリー(※)の動画や素材を活用してアニメーションと組み合わせることで撮影をせず、動画に実写表現も取り入れることができます。
※ロイヤリティーフリー:一度許諾されれば、使用許諾の範囲の中で追加料金無しで何度でもに使用することができる著作物。
<関連記事>アニメーション動画を制作するなら!知っておきたいメリットと表現手法
動画制作を進める上で、動画の初稿や途中段階を確認するレビューの場は非常に重要です。依頼側から制作側にフィードバックを行うことで、双方での認識のズレを修正することができます。
このフィードバックをオンラインで行う上で、レビュー機能のあるツールを活用することでより的確に修正点を指摘することができます。

Crevoでは、動画に直接修正点を書き込むことができるレビュー機能を活用し、スムーズに動画制作を進めています。直接書き込みができることで、「◯秒の◯◯を変えたい」という細かな指摘をメールや電話よりもピンポイントに伝えることができ、効率的な動画制作にもつなげることができます。
また、レビュー機能を活用することで、各自ができるタイミングでレビューをすることができ、関係者の時間を合わせてミーティングを開催する手間を省くこともできます。
そして、フィードバックが一箇所に記録として残すことができます。メールや電話の代わりとしてやりとりを一箇所にまとめることで、関係者間での共有漏れや確認漏れが防ぐことができます。
いかがでしたでしょうか。リモートワークでも、ポイントをしっかり抑えることで質の高い動画を制作をするが可能です!
VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、スムーズな動画制作を可能とする体制を整えております。動画制作をご検討の際は、ぜひご相談ください。

串カツ田中ホールディングスは4月22日から、オイシックス・ラ・大地のECサイトを通じて串カツ10本セットの販売を開始した。串カツ田中として初のEC販路を通じた商品販売となる。
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う自粛要請が続いている中、串カツ文化を認知してもらう新たな活動としてダイレクト販売を強化する。“ステイホーム”が続く消費者に、食を通して活力を与えることを期待している。
販売するのは「串カツ田中10本セット」で、内容は串カツ10本入り1袋を2袋セット(計20本)にしたもの。串カツの種類は豚、牛、エビ、レンコン、チーズを各4本づつ用意した。このほか、オリジナルソース4グラムが2パック付く。価格は2980円(税別)、税込・送料込で4277円。

串カツセットは冷凍状態で届ける。冷凍状態のまま、180度に熱したたっぷりの油で揚げて調理する。揚げ時間はチーズが2分、豚・エビ・レンコン・牛は3分。
オイシックス・ラ・大地は4月15日から、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって事業の休業を余儀なくされ外食産業への支援策を、食品宅配サービス「Oisix」を通じて随時販売する取り組みをスタートしている。
外食産業支援の第1弾として、エー・ピーカンパニーが運営する飲食店「塚田農場」の食材販売を始めた。串カツ田中の串カツセットの販売も、外食産業支援策の一環。
このほか、千葉・木更津の体験型農場施設「KURKKU FIELDS」内の飲食店も、「Oisix」のECサイトで商品の販売を予定している。
新型コロナウィルスの感染拡大における緊急事態宣言に伴い、外出を控える政府の要請が続いている。オイシックス・ラ・大地は飲食業界の企業と組むことで、通常とは異なるメニューを提供することで、消費者の自宅で過ごす時間に変化を出すことができる。オイシックス・ラ・大地は今後、その他の飲食店への支援活動などを含め、支援企画を検討している。
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オリジナル記事:「串カツ田中」の味を自宅で!オイシックス・ラ・大地を通じて10本セットをEC初展開
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新型コロナ感染拡大による政府の緊急事態宣言発令から2週間余りが経過。5月6日まで一時閉鎖や営業時間を短縮している小売り業は多く、事業面であらゆる影響が出ている。こうした状況に拍車をかけているのが消費者行動の変化。「対面接客ができない」「衣類品の購入を控える」。この2つの課題をアパレル業界はどう乗り越えたらいいのか? アパレル店員のデジタル接客支援サービス「STAFF START」を開発・提供するバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表取締役に話を聞いた。
「STAFF START」は、アパレル店員1人ひとりのデジタル上の接客や業務を円滑にするアプリ。従来は可視化されにくかった、スタッフのオンライン上でのコミュニケーションや投稿がどの程度売り上げにつながっているか、個人成績がすべて数値化されるのが特徴だ。1つのコーディネート投稿が起点となり、月間600万円以上の売り上げにつながった実績もある。

最近ではアパレルに限らず、コスメ、家具・インテリアなどでの業界でも利用が広がっている。導入ブランドは、アダストリア、ベイクルーズなどの人気ファッションブランドなど計811ブランド(2020年4月時点)。
各種SNSと連携できるため、Instagram(インスタグラム)内で人気が出ると今までリーチできていなかった潜在的なファンを獲得できたり、LINEを通じて顧客とOne to Oneコミュニケーションが行えることなどから、1人ひとりのスタッフにファンがつきやすい特性がある。月間8,000万円弱を売り上げたアパレル販売員もいる。
店頭の売上減が避けられない今、非対面でも販売員個人のSNSから接客や集客ができる「デジタル接客」が注目されるが、そもそもデジタル接客とはどういうものか? 「STAFF START」のサービスは一例になる。その内容を見ていく。




バニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表取締役は、デジタル接客に着目した背景について、アパレル業界が抱える課題をあげる。
従来、店頭スタッフがSNSにコーディネートを投稿しても、それらがどの程度EC売上に貢献しているかは可視化されにくかった。
その構造が、「STAFF START」の登場で大きく変わった。店頭の販売員が「STAFF START」のアプリを利用しSNSに投稿した写真経由で売れた場合、個人の成績と結びつくようになったからだ。
ブランドによっては、「売り上げに対して最大7%(平均は3%)を販売員に還元」(小野里氏)しているところもある。
デジタル接客で貢献した分だけ対価がもらえるという直接的なインセンティブは、販売員のモチベーションを上げやすい。それまで月に1回しかなかったSNS投稿が、10倍になっているケースもあるという。会社としても、利益率の高いECサイトでの売り上げが向上することはメリットが大きい。

もう1つ、「STAFF START」が解決したのは、「EC売上を、店舗売上に換算できる」という点だ。
たとえば、実店舗で働いている販売員がECのために写真を撮影しSNSに投稿したとする。その稼働コストは「実店舗の人件費」で計上されることになるが、SNS投稿経由で商品が売れた場合の売り上げは、EC部門になる。
「STAFF START」では、A店舗、B店舗、C店舗などの「実店舗」と「EC店舗」を並列で考えるのではく、「A~C店舗のために売り上げがあがるEC店舗」として考える。つまり店舗形態や立地に関わらず、店舗とオンライン(SNSやEC)を連携させることで、「会社全体で売上目標をクリアする」という考え方にシフトできるというわけだ。
現在のように店舗の一時閉鎖などの非常事態が起きたときでも、デジタル接客は強みを発揮しやすい。
店頭で接客するような感覚で、店員がLINEを通じて顧客ごとに商品を案内したり、自宅で撮影したコーディネート写真をインスタグラムに掲載しECサイトへ誘導したりと、減少した店舗売上を吸収できる。
STAFF STARTを利用しているブランドのなかには、3、4月のEC売上が前年同期比で2倍になるなど、コロナ不況を感じさせない実績を残しているところもあるという。
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オリジナル記事:ファッションブランドは非常事態をどう乗り切る? 「STAFF START」の「デジタル接客」がコロナ禍でも強い理由
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IT導入補助金の特別枠(C類型)概要を公表。補助率は2/3、公募前の導入ツールやハードウェアのレンタルも補助対象に

「俺のフレンチ」などの「俺の」がシリーズの通販サイト「俺のEC」を開設

店頭売上が大幅減のアパレル企業、消費者のネットシフトでECは堅調に推移[新型コロナの影響]

withコロナ時代のECを読む— 変化する市場、伸びるジャンル、淘汰されるジャンル【ネッ担まとめ】

【2020年】EC売上トップ200サイトの表示スピードランキング。「Amazon」よりも速いECサイトが続々と登場、その理由は?

「アフターコロナの世界でブランドはどう変わるか?」。ECエバンジェリスト川添氏が語る【公開インタビュー4/21開催】

ヤマト運輸が当日再配達の電話受付時間、営業所の受付業務を全国で短縮(4/21~5/6)

新型コロナで本業の収入が実質ゼロも、「巣ごもり消費」で通販事業が急伸!ECで売上減をカバーする東急スポーツオアシスの事例

ロコンドのEC取扱高は25%増の138億円、EC事業売上高は28%増の66億円

優れたECサイトにはどんな工夫がある? ネットショップグランプリ受賞5店舗に学ぶサイト作りのポイント【2020年版】
※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。
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オリジナル記事:IT導入補助金の「特別枠」とは?/「俺の株式会社」が「俺のEC」開設【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング
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従業員が新型コロナコロナウイルスに感染したら? 感染してしまった場合、休業した場合の手当は何かあるのだろうか? 経営者、会社員、個人事業主などが知っておきたい、新型コロナウイルス感染症に関する傷病手当金を紹介したい。
傷病手当金は、健康保険制度や健康保険組合に加入している被保険者とその家族の生活を保障するための所得補償制度。被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される。
厚生労働省は3月、健康保険組合と全国健康保険協会に、「新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の支給」の事務連絡を発出。被保険者が「新型コロナウイルス陽性」と判定された場合、自覚症状の有無にかかわらず労務に服することができないケースは、傷病手当金の支給対象とするよう適切な対応を求めた。
また、個人事業主やフリーランスなどが加入する国民健康保険について厚労省は3月、都道府県に対して、新型コロナウイルス感染症に感染した被用者に対する傷病手当金の支給を「市町村、後期高齢者医療広域連合、国民健康保険組合において検討するようお願いしたい」と事務連絡。傷病手当金の支給に要した費用については、市町村、後期高齢者医療広域連合、国民健康保険組合へ全額の財政支援を行う予定と通知している。
新型コロナウイルスに感染し、都道府県知事が行う就業制限により労働者が休業する場合、一般的には「使用者の責に帰すべき事由による休業」に該当しないと考えられとのことから、休業手当を支払う必要はないという。
仕事中など「使用者の責に帰すべき事由による休業」の場合には、使用者は休業期間中の休業手当(平均賃金の100分の60以上)を支払わなければならないとされているという。
療養のために労務に服することができなくなった日を起算日として3日を経過した日から、直近12か月の平均の標準報酬日額の2/3が傷病手当金として補償される。
被保険者が新型コロナウイルス感染症で療養のために会社を休み、事業主から報酬が受けられないなどの要件を満たしている必要がある。
被保険者が発熱などの自覚症状があるため自宅療養を行い、療養のため労務に服することができない場合、傷病手当金は支給対象となり得るという。

国保制度などにおいては、さまざまな就業形態の人が加入していることを踏まえ、傷病手当金は、条例を制定して支給することができることとした(任意給付)。そのため、全国の市区町村で条例を制定しする動きが出始めている。
また、国内の感染拡大防止の観点から保険者が傷病手当金を支給する場合には、国が特例的に特別調整交付金により財政支援を行うという。
支給額は「直近の継続した3月間の給与収入の合計額を就労日数で除した金額×2/3×日数」。

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オリジナル記事:従業員が新型コロナに感染したら? 手当は出るの? 傷病手当金を知っておこう
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EC通販専用CRMツール「うちでのこづち」を提供するE-Grantは、新規契約企業への無料支援策を展開している。対象期間は、4月15日~5月29日(※感染症の拡大状況を考慮し、予告なしに終了する可能性もあり)。
同期間に新規契約した企業に対し、サービスの月額利用料(最大60万円)を最大2か月間無料にする。新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、企業の在宅勤務導入促進が求められている状況を踏まえ始まったもの。
E-Grantは支援に踏み切った背景について、「新型コロナウイルスの感染拡大により、EC業界においても業務の繁忙、人手不足から正常な運営に支障が生じている。実際にコールセンターの人員確保が難しく従来の売り上げを確保出来ないEC事業者からの相談も増えている」(プレスリリースより)とする。
「うちでのこづち」はさまざまなデータを統合管理し、CRM分析からMAによるアクション自動化までをワンストップで提供するCRMプラットフォーム。化粧品・健康食品・食品、アパレル・総合通販、BtoB通販など幅広いジャンルで活用。顧客分析から、メール配信、DM、アウトバウンド、SMS配信、DMP広告配信機能などさまざまなMA施策、効果検証までを一気通貫して行う。
通販事業者による利用が多く、導入実績は、年商数千万円~数百億円まで累計500社を超える。分析機能が強みで、通販業界の実績を機能に反映することで、業界ニーズに即した顧客分析と、分析結果を生かした施策の実行(自動化)を同時に実現する。
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オリジナル記事:【新型コロナ対策支援】EC専用CRMツール「うちでのこづち」、新規利用者を対象に月額利用料金を最大2か月無料
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ネットショップ担当者フォーラムでは、新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けているEC・小売り・メーカーおよび、周辺支援事業者によるサポートなど、事業推進に向けた取り組みに関する情報を募集しています。こちらまで情報をお寄せください。
※すでに関連リリースがある場合は、直接こちらにお送りください。
宛先: netshoptan@impress.co.jp (担当:公文)