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アメブロのAMPをやめてどうなったか?

4 years ago

昨年の11月にアメブロのAMPを終了する旨のブログを書きました。

アメブロのAMPを終了します

11月15日から新規の記事についてAMPのURLへのアノテーションがつかなくなり、

段階的に過去記事についてもAMPページへのアノテーションを削除していきました。

(アノテーションとは<link rel="amphtml" href="https://gamp.ameblo.jp/xxxx/xxxxx.html>です)

そして2月7日には過去記事すべてにAMPページへのアノテーションが削除されました。

 

当初想定していた問題

AMPだからSEO上有利であるという「AMPブースト」は存在しないと思っていたので、

当初からAMPをやめてもオーガニック検索流入が減少することはないと思っていました。

 

トップニュースカルーセルについてはAMPが必須要件から外れましたが、

通常版のパフォーマンスが悪ければ出なくなるかも?という懸念は持っていました。

 

そして以前の記事でも触れましたが、

アノテーションが削除されることでクローラーが予想をしない動きをして

新規のしかも検索流入が得られる可能性のある記事がクロールされないという弊害が起こるかもしれないという不安はありました。

 

そしてGoogleがAMPとの関係性についてあまり触れていないDiscoverに何かしら影響が出るかもしれないとは思っていました。

少なくとも2019年にGoogleはAMPで大きな画像を掲載するのにAMPを使うと良いとサジェストしています。
参考;Google Discoverの最適化にはAMPがおすすめ⇒大きな画像を表示できるから-海外SEO情報ブログ

 

この3点について不安があったためアノテーションの削除は段階的に行っていきました。

今回は実装&確認を1フェーズとして、それぞれ概ね2週間ずつとっていきました。

展開量としては、最初全体の10%、次に全体の20%、次に30%、最後に40%と徐々に増やしていきました。

そうすることで万一数値に悪影響が出た場合は元に戻せるように準備しておきました。

個人的には大規模サイトのSEOを行うにあたって、全体への影響が大きく出る可能性があるものについては徐々に展開していくほうが良いと思っています。

特にUGCは運営サイドだけの持ち物ではなく、ブロガー様の持ち物でもあるのでそこに悪影響が出るようなことは最小限に止める必要があると考えており、今回のような施策を行う場合には段階的に展開していくことが多々あります。

 

AMP終了をした結果

先に、途中で戻せるように段階的に廃止したと述べていて、最後まで到達している段階で悪影響がなかったことはお分かりいただけるかと思いますが一応まとめます。

 

オーガニック検索流入

特段影響はありませんでした。季節要因と日々の努力によって(?)上昇傾向ではありますが、AMPを削除して下がったということはなくかと言ってクロール状況が劇的に改善したとかいう嬉しい誤算もとくにありません。

 

トップニュースカルーセルの流入

正直わかりません。

ただ全体のGoogleからの流入が低下していないことを考えると下がっていないと思います。

 

Discover

一見落ちているように見えるのですがAMP終了日とは被っていません。

一年間のDiscoverの推移を見ていただくとおわかりいただけると思いますが、AMP終了時点での数値が特別に低いわけではなく、”普通に戻った”くらいの感覚です。

そのためDisocverについても影響はなかったと考えて良いと思います。

 

結局AMPをやめてどうだったのか

現時点では何かが変わったわけではありません。

アノテーションの削除は行ったものの、gamp.ameblo.jpのサブドメインについては残存したままです。

今後いずれ、このサブドメインについても終了させる必要があると思いますが時期は未定です。

依然としてindexは残っている状態で、canonicalの読み込みとlink rel="amphtml"の削除を認識してくれてindexが減ってくれれば良いですが、どこかの段階で削除すると思います。

削除するときもまた段階的に削除できればと思っています。

最終的にこのサブドメインが残っている間は管理コストが発生しているわけなので、なるべく早い段階で削除に持っていければと思っています。

 

今後どうするのか

先のブログでも書きましたが、AMPをやめて遅くなったと言われないこと、AMPをやめたことでUXが良くなったと言われることが目標になると思います。

いろいろと準備はしていると思われますので、期待していただければと思います。

 

 

アメブロとAMPの関係は終わりましたが、6年前AMPというひとつの技術を採用したことは間違っていなかったと思っています。

その後いろいろな技術が誕生したことでAMP自体われわれにとっては必要なくなったということであって決してAMPが悪いということでもありません。

その時代時代で、それぞれのサービスにあった技術を採用していけるかどうかということが結局鍵になるのだと思います。

それが6年前はAMPだったけれど今はAMPじゃないと判断したというだけです。

今AMPのほうが良いであろうサービスもあるはずなので、決してAMPそのものを否定しているわけではないことは勘違いしないでいただきたいと思います。

 

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以下宣伝です。

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事業会社様等に限定されますが、無料SEOセミナーを3/17に開催しますのでよろしければご視聴ください。(応募多数の場合抽選となりますのでご了承ください)

 

 

 

木村 賢 (@kimuyan)

 

アメブロのAMPをやめてどうなったか?

4 years ago

昨年の11月にアメブロのAMPを終了する旨のブログを書きました。

アメブロのAMPを終了します

11月15日から新規の記事についてAMPのURLへのアノテーションがつかなくなり、

段階的に過去記事についてもAMPページへのアノテーションを削除していきました。

(アノテーションとは<link rel="amphtml" href="https://gamp.ameblo.jp/xxxx/xxxxx.html>です)

そして2月7日には過去記事すべてにAMPページへのアノテーションが削除されました。

 

当初想定していた問題

AMPだからSEO上有利であるという「AMPブースト」は存在しないと思っていたので、

当初からAMPをやめてもオーガニック検索流入が減少することはないと思っていました。

 

トップニュースカルーセルについてはAMPが必須要件から外れましたが、

通常版のパフォーマンスが悪ければ出なくなるかも?という懸念は持っていました。

 

そして以前の記事でも触れましたが、

アノテーションが削除されることでクローラーが予想をしない動きをして

新規のしかも検索流入が得られる可能性のある記事がクロールされないという弊害が起こるかもしれないという不安はありました。

 

そしてGoogleがAMPとの関係性についてあまり触れていないDiscoverに何かしら影響が出るかもしれないとは思っていました。

少なくとも2019年にGoogleはAMPで大きな画像を掲載するのにAMPを使うと良いとサジェストしています。
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この3点について不安があったためアノテーションの削除は段階的に行っていきました。

今回は実装&確認を1フェーズとして、それぞれ概ね2週間ずつとっていきました。

展開量としては、最初全体の10%、次に全体の20%、次に30%、最後に40%と徐々に増やしていきました。

そうすることで万一数値に悪影響が出た場合は元に戻せるように準備しておきました。

個人的には大規模サイトのSEOを行うにあたって、全体への影響が大きく出る可能性があるものについては徐々に展開していくほうが良いと思っています。

特にUGCは運営サイドだけの持ち物ではなく、ブロガー様の持ち物でもあるのでそこに悪影響が出るようなことは最小限に止める必要があると考えており、今回のような施策を行う場合には段階的に展開していくことが多々あります。

 

AMP終了をした結果

先に、途中で戻せるように段階的に廃止したと述べていて、最後まで到達している段階で悪影響がなかったことはお分かりいただけるかと思いますが一応まとめます。

 

オーガニック検索流入

特段影響はありませんでした。季節要因と日々の努力によって(?)上昇傾向ではありますが、AMPを削除して下がったということはなくかと言ってクロール状況が劇的に改善したとかいう嬉しい誤算もとくにありません。

 

トップニュースカルーセルの流入

正直わかりません。

ただ全体のGoogleからの流入が低下していないことを考えると下がっていないと思います。

 

Discover

一見落ちているように見えるのですがAMP終了日とは被っていません。

一年間のDiscoverの推移を見ていただくとおわかりいただけると思いますが、AMP終了時点での数値が特別に低いわけではなく、”普通に戻った”くらいの感覚です。

そのためDisocverについても影響はなかったと考えて良いと思います。

 

結局AMPをやめてどうだったのか

現時点では何かが変わったわけではありません。

アノテーションの削除は行ったものの、gamp.ameblo.jpのサブドメインについては残存したままです。

今後いずれ、このサブドメインについても終了させる必要があると思いますが時期は未定です。

依然としてindexは残っている状態で、canonicalの読み込みとlink rel="amphtml"の削除を認識してくれてindexが減ってくれれば良いですが、どこかの段階で削除すると思います。

削除するときもまた段階的に削除できればと思っています。

最終的にこのサブドメインが残っている間は管理コストが発生しているわけなので、なるべく早い段階で削除に持っていければと思っています。

 

今後どうするのか

先のブログでも書きましたが、AMPをやめて遅くなったと言われないこと、AMPをやめたことでUXが良くなったと言われることが目標になると思います。

いろいろと準備はしていると思われますので、期待していただければと思います。

 

 

アメブロとAMPの関係は終わりましたが、6年前AMPというひとつの技術を採用したことは間違っていなかったと思っています。

その後いろいろな技術が誕生したことでAMP自体われわれにとっては必要なくなったということであって決してAMPが悪いということでもありません。

その時代時代で、それぞれのサービスにあった技術を採用していけるかどうかということが結局鍵になるのだと思います。

それが6年前はAMPだったけれど今はAMPじゃないと判断したというだけです。

今AMPのほうが良いであろうサービスもあるはずなので、決してAMPそのものを否定しているわけではないことは勘違いしないでいただきたいと思います。

 

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木村 賢 (@kimuyan)

 

アシックスの「返品サービス」からロイヤル顧客育成のアプローチ。全国3万か所の返品拠点&簡単な手続きを提供する仕組みとは

4 years ago

アシックスジャパンは2022年1月、公式ECサイトに「返品サービス」を導入した。アシックスの顧客はオンラインで簡単な手続きだけで商品を返品することができる。

返品拠点は国内で約3万か所の利用が可能。スマートフォンに表示されるQRコードを使ってペーパーレスな返品が行える。

アシックスジャパンは2022年1月、公式ECサイトに「返品サービス」を導入
「返品サービス」の画面イメージ

アシックスの「返品サービス」は、全国のファミリーマート、宅配ロッカー、ヤマト運輸のセンターで返品できる。ローソンを中心に設置されている約3000か所のSMARI端末においても、非接触・非対面での返品が可能だ。

「返品サービス」を利用すると、顧客は自身の注文履歴から返品したい商品を選択、複数の返品方法から最も便利な方法で、QRコードを使ってコンビニエンスストアや宅配ロッカーからペーパーレスな返品が行える。

米国の調査(Narvar Consumer Survey 2020)では、消費者の96%が返品プロセスに満足したECストアでリピート購入するという意向を示す一方、消費者の33%は返品に不便を感じたECストアでは次の購入をしないと回答している。

「返品サービス」の導入は、リピート購入や利便性向上といった販促面への効果のほか、バックヤード業務へのメリットもある。

マニュアルで管理されている返品業務を自動化、社内業務とコスト削減につながる。また、返品する顧客の住所や返品理由などに応じて、返品先を倉庫、店舗、品質管理部門などに設定できるため、在庫管理や商品管理の効率化にも役立つ。

顧客の返品傾向や返品理由などは、自動的に分析して管理ページに表示。商品ページの改善や商品開発にも貢献するなど、返品データを将来の売上拡大につなげることができる。

アシックスジャパンは2022年1月、公式ECサイトに「返品サービス」を導入
管理画面のイメージ

「返品サービス」は、Narvar, Inc.(ナーバー)の商品注文後の顧客体験を改善するプラットフォームの導入で実現した。注文追跡やタイムリーな通知、返品対応やカスタマーサービスなどをWeb、モバイル、Eメール、SMS、Facebookメッセンジャー、Googleアシスタントなど、さまざまな方法で顧客とコミュニケーションを取ることができる。グローバルでは、リーバイス、ロレアル、パタゴニア、ダイソンなどが導入している。

石居 岳
石居 岳

ロレアルが競合他社に勝つために実践しているAI活用事例 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

4 years ago
ビューティーテックを推進するロレアル。トレンドをいち早く把握するためのAI搭載のシステム「TrendSpotter」により、注目キーワードや話題をマーケティングに取り入れています

世界的な化粧品メーカーであるロレアルは、ネット上に投稿された数百万のコメント、画像、動画をAIで分析するシステム「TrendSpotter」を開発しました。ライバルよりもいち早くトレンドを察知し、次の流行に適した商品の開発、消費者が注目しているキーワードや話題をオンラインマーケティングに取り入れることなどが目的です。

ライバル企業よりも早くトレンドを把握するために

ファッションやコスメの新しいトレンドは、必ずしもニュースの見出しやブランドから始まるとは限りません。

たとえば、人気テレビ番組のワンシーンにコメントが殺到したり、人気インフルエンサーのブログがバズるなど、見逃しがちなソーシャルメディア上のサインからスタートすることもあります。

爆発的に流行する頃には、関連商品を販売するブランドがそのトレンドをキャッチし、競合他社は誰も優位に立つことができません。ロレアル(Digital Commerce 360 発行「ヨーロッパEC事業 トップ500社 2021年版」で19位)はこうした消費者の好みに素早く対応するため、ライバル企業よりも早くトレンドを把握することをめざしています

数年前に予期せず現れたトレンドの一例として、「消費者のカレンデュラオイルへの関心」があげられると、ロレアルグループのグローバルソーシャルインサイト・AIディレクターのシャルル・ベッソン氏は言います。

ロレアルのフェイスクリームブランド「Kiehl's」のマーケティング担当者は、オンライン上の会話のモニタリングを通じて、このトレンドをすぐに発見しました。もしロレアルの全ブランドがこのトレンドに気づいていたら、「大きな付加価値になっていたでしょう」とベッソン氏は振り返ります。

というのも、ロレアルでは商品の構想から開発、店頭に並ぶまでに約1年はかかるからです。ライバル社よりも2-3か月早くトレンドを把握することで、「ロレアルは新商品開発で優位に立てるかもしれない」とベッソン氏は話します。

つまり、次のトレンドを競合他社より早く察知することが大切なのです。

ロレアルグループのグローバルソーシャルインサイト・AIディレクターのシャルル・ベッソン氏
ロレアルグループのグローバルソーシャルインサイト・AIディレクターのシャルル・ベッソン氏

ベッソン氏と、パリにあるロレアルのテクノロジーハブの同僚たちは、将来のトレンドを見極め、そのインサイトを社内に広めることを目的として、2年前に「TrendSpotter」というツールを開発しました。

FacebookやYouTubeなどのソーシャルネットワーク、化粧品に特化したオンライン記事やブログなど、3500のオンラインソースをスキャンし、「今話題のもの、これから流行る兆しがあるもの」など新しいトレンドを探します。ベッソン氏はこう言います。

次のトレンドを競合他社に先駆けて察知できるようにすることが最大の狙いです。

投稿や記事のテキストやハッシュタグ、ネット上の画像や動画に埋め込まれた言葉など、毎年約2500万ビットのデータを拾い上げます。注目すべきは、これらのデータはすべて、消費者や他の人々が自発的にオンラインで共有する投稿で、一般に公開されているという点です。

つまり、EUの一般データ保護規則やカリフォルニア州消費者プライバシー法などの法令、あるいは消費者がオンラインで追跡されないようにするための措置によって、情報へのアクセスが妨げられることはありません

このシステムは、人間よりもはるかに多くのデータを処理できるAIや機械学習の「完璧なユースケースだ」とECアドバイザリー会社FitForCommerceのシニアコンサルタントであるジョン・コニグリオ氏は言います。

また、Webサイトやソーシャルネットワークなど、一般に公開されているコンテンツを検索するため、このようなWebクローラーを適切に設計すれば、プライバシーに関する規制に抵触することはないはずです。コニグリオ氏は次のように説明します。

このプロセスは、Webサイトをクロールする際に遭遇する可能性のある個人情報をすべて無視し、アルゴリズムに必要な関連データのみを収集するように構築することができます。このようなやり方をすれば、プライバシー問題に遭遇するリスクは低いのです。

ロレアルが進めるビューティーテックの一部プログラムに、「TrendSpotter」が活用されている(編注:動画は編集部が追加)

化粧品トレンドに影響を与える6つの国

数百万件のデータを人間が効率的に処理することは不可能であるため、入力されたデータは、AIと機械学習を用いてネット上の発言からパターンを抽出するSynthesio社のソーシャルリスニングプラットフォームに取り込みます。

化粧品のトレンドを左右するアメリカ、イギリス、フランス、韓国、日本、ブラジルの6か国に絞り、システムを構築。いずれは他の地域にも拡大する可能性があるとベッソン氏は言います。

AIが検出した数百の化粧品トレンドの可能性

Synthesioが検出したパターンは、ロレアルの商品開発チームやマーケティングチームにとって有用なトレンドであるかどうか人間が評価します。ベッソン氏によると、「TrendSpotter」は現在までに700から800のトレンドを発見しているそうです。

どのようなトレンドがあるのか明らかにしていません。競合他社が気づいていないトレンドを発見することで、競合他社をリードしなくてはならないからです。

ベッソン氏は新型コロナウイルスの流行初期、在宅勤務の消費者の多くがビデオチャットで自分をより魅力的に見せるためにフィルターを使い始めたという一例をあげています。

そのインサイトが、ロレアルにとってプラスに働きました。数年前に日本でそのようなフィルターが出現した後、ロレアルは2018年にカナダのModifaceを買収しました。Modifaceは、拡張現実技術によって、オンラインショッピングの利用者がさまざまなタイプのメイクやヘアスタイルをオンライン上で試せる技術を有しています。

突如、オンライン上で自分の外見を変えるフィルターに関心が集まったため、ロレアルlは傘下の40ブランドで、その技術の利用を拡大することを奨励。たとえば、消費者はさまざまな色の口紅や化粧品をバーチャルで試着したり、自分の顔をスキャンして最適なスキンケア商品のヒントを得たりすることができます。

以前は、そのようなオンライン機能は日本以外ではあまり普及していませんでした。ベッソン氏はこう振り返ります。

コロナ禍によって化粧品ビジネスのゲームのルールが変わったとき、我々は消費者のニーズに応えるために、社内の技術を押し進める準備ができていました。

オンライン通販利用者が実際に使う言葉でマーケティングする

トレンドを素早く発見することは、商品開発に役立つだけではありません。ロレアルのオープンイノベーション デジタルマーケティングチームは、消費者が使っているキーワードをWebサイトの商品ページ、ソーシャルメディアの投稿、オンライン広告に取り入れるのにも役立てています

「TrendSpotter」を使えば、広く使われているハッシュタグや主要な単語にアクセスすることができます。消費者の声から生まれた適切なコンテンツを使用できるため、デジタル、マーケティング、消費者情報チームにとって、このような新しい情報はすべて価値があるのです。(ベッソン氏)

ベッソン氏によると、全世界のロレアル社員8万8000人のうち、1800人が「TrendSpotter」のインサイトにアクセスしているそうです。ロレアルを単なる化粧品ブランドではなく、「ビューティーテック企業」になるための一環と位置付けられています

「TrendSpotter」チームは、ロレアルの社員7人と外部委託業者5人で構成。パリにある30人のテクノロジーハブの一部として機能しています。ニューヨークと上海にも同様のイノベーションセンターを運営しており、今まではロレアルにほとんど縁がなかったような、データ解析の専門家を雇用しているといいます。

専門性の大幅な多様化が起きている、新しい時代なのです。多額の投資を伴いますが、最終的に、競合に先んじ、市場投入までの時間の短縮を達成できれば、その価値はあります。(ベッソン氏)

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
Digital Commerce 360

イーベイ・ジャパンの2021年取引額1位は「レディースアパレル&バッグ・ブランド小物」。2位は「時計・パーツ&アクセサリー」

4 years ago

イーベイ・ジャパンは、オンラインマーケットプレイス「eBay」における2021年度第4四半期(10~12月)と、2021年の1年間に日本セラー(販売者)が出品したアイテムの販売動向を発表した。

2021年の取引額ランキング1位は「レディースアパレル&バッグ・ブランド小物」

2021年の年間取引額1位は「レディース アパレル&バッグ・ブランド小物」。2位以下は四半期ごとに順位が入れ替わるなか、2021年度第1四半期~第4四半期において首位を獲得し続けた。

2位は「時計・パーツ&アクセサリー」。100万円以上の商品の取引が可能になったことで、エルメス、ロレックスなど高級品の取引が活発になり、平均単価が上昇している。

3位の「トレーディングカード」は2020年の6位から大きく躍進。ブームを超え定番の人気カテゴリとして定着しそうだという。

eBay イーベイ・ジャパン 2021年年間取引額トップ10
2021年年間取引額TOP10カテゴリ

成長率1位は「トレーディングカード」

取引額TOP10のうち、前年比で大きく成長したカテゴリのトップは「トレーディングカード」で、前年比218%増だった。2位の「自動車パーツ」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で半導体不足や、米国のサプライチェーンが寸断されていることで、中古の部品、関連商品に需要が集まったことが起因している。

eBay イーベイ・ジャパン 2021年成長率トップ3
2021年成長率TOP3カテゴリ

カテゴリごとの振り返り、特徴とは?

今回の結果を受け、イーベイ・ジャパンは、取引額、成長率が特に高かったカテゴリの特徴などを振り返った。

「トレーディングカード」「アニメアート&キャラクターグッズ」カテゴリについて、eBay カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャーの市田氏は次のようにコメントした。

ポケモンカード以外にもVTuberグループの「ホロライブ」のカードボックス、MLB大谷翔平選手のカード販売も好調だった。そのなかでも「ヴァイスシュヴァルツ」のカードが大きく伸びた。

ビデオゲームカテゴリのなかでも「Nintendo Switch」「Nintendo64」「PlayStation」など本体機器の販売が増えたことが特徴的だった。(市田氏)

カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャー 北村氏は「ファッション・腕時計」カテゴリについて、「女性向けブランドバッグは日本国内の商材供給が安定し始めたこともあり、引き続き伸びを見せた」と振り返る。

腕時計は100万円以上の商品販売においては50%近くのシェアとなった。特にロレックスは「真贋保証サービス」の効果もあり、アメリカ国内より日本国内の取引がコンバージョンを上回る結果となった。

カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャー 古谷氏は「カメラ」カテゴリについて、「キヤノン、ニコン、ペンタックス、マミヤなど日本の著名メーカーの中古品が非常に好調だ」とコメント。

年間取引額4位にランクインした「フィルムカメラ」については、「日本より海外の方が高く売れる商品が多いという内外価格差と、世界的なアナログ回帰のトレンド、熱狂的な支持者からの購入によりコロナ禍でも高い回転率で販売できることが魅力となり、人気を維持している」(古谷氏)と振り返る。

ランク外だが、楽器の「ギター&ベース」カテゴリも高級ヴィンテージギターの販売が好調で、100万を超えるアイテムも売れている。(中谷氏)

イーベイ・ジャパン カテゴリーマネージメント部の中里力部長は、今回の結果の総括と今後の予測について、次のようにコメントした。

2021年、日本セラーの取扱高は前縁費+40%以上の成長を遂げた。コロナ禍において国内外の市場でさまざまなトレンドの変化があったなか、ランキング外のニッチなカテゴリにも世界中の熱狂的なバイヤーの注目が集まった。

2022年は高額取引の増加、「プロモーテッド・リスティング(サイト内広告)」の進化による販促機能の拡充、「真贋保証サービス」対象カテゴリ・ブランドの拡大により、日本セラーの更なる商品露出、販売率の向上を見込んでいる。(中里氏)

eBay イーベイ・ジャパン カテゴリーマネージメント部 部長の中里力氏
イーベイ・ジャパン カテゴリーマネージメント部 部長の中里力氏

2021年第4四半期は「ポケモンカード」「PlayStation4」などが首位を独占

2021年第4四半期では、2021年12月発売の「ポケモンカードゲーム ソード&シールド」のハイクラスパック「VMAXクライマックス BOX」がトップ。2位は同じくポケモンカードの「25th ANNIVERSARY COLLECTION」だった。

3位には「PlayStation4」、4位に「Nintendo Switch Lite」が年末のギフト需要でランクイン。米国では若者を中心に「あえて中古品を買う」という文化が広まっており、中古品をプレゼントすることに抵抗がない傾向があるという。

eBay イーベイ・ジャパン 2021年第4四半期のトップ5
2021年第4四半期のトップ5
(1US$=115.5円で計算、販売数量順、中古品含む。一部複数アイテムをまとめてカウント)

第4四半期に取り引きされた商品の約50%が「ポケモンカード」関連商品で、2020年第3四半期から6四半期連続で売れ筋ランキングの首位を獲得している。

独自決済システムの導入で100万円以上の商品が取り扱い可能に

eBayは2021年6月から独自の決済システム「Managed Payments(マネージド・ペイメンツ:「eBayペイメントサービス」)」を新たに導入。これにより、日本のセラーは100万円を超える商品の海外販売が可能となった。

第4四半期の3か月間で200点近い商品が100万円超で取り引きされ、最高額は59,920ドル(約692万円)の「ロレックス デイトナ」だった。決済システム導入でロレックスは一気に取引が増加、100万円超えを果たしたブランドにおいて45%のシェアを占めた。

100万円超えの商品カテゴリシェアでは、腕時計が62%でトップ。2位はブランドバックで17.2%、3位はカメラ関連で7.8%となり、上位3カテゴリで全体の約9割を占めた。

eBay イーベイ・ジャパン 100万円超えの売れ筋商品のデータ
2021年第4四半期における100万円超の売れ筋商品のデータ

高額取引のTOP5は時計が独占し、うち4つがロレックスだった。前期でも「ロレックス デイトナ」は最高額となった。高級時計はeBayが商品の取引時に無償で提供している「真贋保証サービス」の対象となっており、高額でも安心してバイヤーが購入できることが人気につながっているという。

eBay イーベイ・ジャパン 2021年第4四半期の販売額トップ5
2021年第4四半期において、販売額TOP5にランクインした商品

日本刀など個性的な商品も

100万円超え商品のなかには、約289万円の12分の1サイズ(全長約1.5m)のガンダム、音響で有名なオーディオテクニカが製作した「AUTEC のりまきロボット」など個性的な商品も販売された。

eBay イーベイ・ジャパン 2021年第4四半期の100万円超え商品
2021年第4四半期において100万円超えした商品

キヤノンのカメラレンズ「アスフェリカル」は1975年発売のロングセラー商品。eBayにおいて、カメラ関連は日本のブランド、日本セラーが人気のカテゴリだが、アナログ回帰のトレンドでフィルムカメラ、レンズに注目が集まっており、高額商品の取引が増えている。

約116万円で販売された日本刀など、日本古来の文化に根付いた商品もコンスタントに取り引きされている。

藤田遥
藤田遥

Androidにもプライバシーサンドボックス

4 years ago

グーグルが、プライバシー保護を優先した広告ソリューションを提供するために、Android向けにもプライバシーサンドボックスを開発する。Android向けのプライバシーサンドボックスは、広告IDなどの複数アプリ共通の識別子を使用することなく、第三者との利用者データの共有を制限する。年内にベータ版を公開するが、今後2年間は既存機能のサポートを継続する予定。

Android向けのプライバシーサンドボックスについて
https://japan.googleblog.com/2022/02/privacysandboxonandroid.html

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/17/news073.html

noreply@blogger.com (Kenji)

「雇用調整助成金」の特例措置は6月まで延長。上限助成額は9000円、助成率は中小企業9/10、大企業3/4

4 years ago

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少した事業者が休業手当を支給して従業員を休ませた場合、支払った休業手当などの一部を助成する「雇用調整助成金」の特例措置について、厚生労働省は2022年4月~6月の運用内容を公表した。

解雇などを行っていない中小企業の従業員の休業および教育訓練に対する助成率9/10(解雇などを行った場合は4/5)、大企業は3/4(解雇などを行った場合は2/3)、1日1人あたりの上限助成額は9000円の現行の原則的措置について、4月~6月も維持する。

大企業への助成率は4/5で解雇せず雇用を維持した場合は10/10、中小企業の助成率は4/5で解雇せず雇用を維持した場合は10/10、1人1日あたりの助成額の上限は1万5000円とする「地域特例」「業績特例」も現状維持となる。

「雇用調整助成金」の特例措置について、厚生労働省は2022年4月~6月の運用内容を公表
「雇用調整助成金」の運用について​​​​​​

7月以降については、「経済財政運営と改革の基本方針2021」に沿って、雇用情勢を見極めながら助成内容を検討、2022年5月末までに公表するとしている。

現行の「雇用調整助成金」特例措置について

原則的な措置

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少した事業者が休業手当を支給して従業員を休ませた場合、解雇などを行っていない中小企業の従業員の休業および教育訓練に対する助成率は9/10、大企業は3/4、1日1人あたりの上限助成額は9000円。

解雇などを行っている中小企業の従業員の休業および教育訓練に対する助成率は4/5、大企業は2/3。1日1人あたりの上限助成額は9000円。

地域特例、業況特例

地域特例は、「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」の対象地域で、知事による基本的対処方針に沿った要請に基づき、営業時間の短縮といったことに協力する企業などが対象。

業況特例の対象は、生産指標(売り上げなど)が直近3か月の月平均と前年または前々年の同期と比べ3割以上減少した全国の企業。

対象となる企業などには、大企業への助成率は4/5で解雇せず雇用を維持した場合は10/10、中小企業の助成率は4/5で解雇せず雇用を維持した場合は10/10。1人1日あたりの助成額の上限は1万5000円。

瀧川 正実
瀧川 正実

「楽天西友ネットスーパー」の新物流センター「DPL茨木」が稼働

4 years ago

楽天グループ(楽天)と西友は2月28日、協働で運営する「楽天西友ネットスーパー」において、新設した大阪府茨木市の専用物流センター「DPL茨木」を本格稼働したと発表した。稼働開始日は2022年1月19日。

搬送や保管などの自動化装備を導入しており、倉庫内の作業効率を大幅に向上させる。自動化装備を導入した神奈川県横浜市の物流センターでは、通常のオペレーションと比較し、約60%の省人化が実現したという。

また、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯を完備、最大3万~4万アイテムを保管できる。当日配送枠を拡充している。関西地域における供給能力の強化を図り、サービスの利便性向上につなげる。

「DPL茨木」の所在地は大阪府茨木市丑寅一丁目1番1。事業主は大和ハウス工業。

楽天グループ(楽天)と西友が協働で運営する「楽天西友ネットスーパー」において、大阪府茨木市の専用物流センター「DPL茨木」を本格稼働
「DPL茨木」の外観

「楽天西友ネットスーパー」の2021年流通総額は前年比26%増と拡大。「楽天西友ネットスーパー」は近隣店舗からの出荷を行っているが、物流センターからの出荷流通総額も拡大しており、前年比79%増と大幅に伸長した。

「楽天西友ネットスーパー」は、楽天が有する楽天ID数1億以上の強固な会員基盤やECの知見、西友が実店舗で培ってきた生鮮食品販売などのスーパーマーケット運営ノウハウといった両社の強みを活用しながら協働運営するネットスーパーサービス。2025年に流通目標1000億円以上を掲げている。

「楽天西友ネットスーパー」の流通目標について
「楽天西友ネットスーパー」の流通目標(画像は楽天グループのIR資料から編集部がキャプチャ)

2018年10月に本格稼働したサービスで、生鮮品をはじめとする食品や日用品などを、西友の実店舗、千葉県柏市などのネットスーパー専用物流センター、および都内に設置した配送拠点から顧客宅へ配達している。

2021年1月に神奈川県横浜市港北センターが稼働、2023年上期には千葉県松戸市に物流センターを新設する予定。

瀧川 正実
瀧川 正実

GMO-PG、「PGマルチペイメントサービス」に「au PA(ネット支払い)」を追加

4 years ago

GMOインターネットグループで決済関連サービスや金融関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は2月28日、総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」において、KDDIが展開するキャッシュレス決済サービス「au PAY(ネット支払い)」の提供を開始した。

「PGマルチペイメントサービス」利用するEC事業者は、他の決済手段と合わせて、「au PAY(ネット支払い)」を一括してECサイトに導入・管理できるようになった。

「au PAY(ネット支払い)」とは

ポイント・決済加盟店で利用可能なスマホ決済サービス「au PAY」を利用することでオンラインでの支払いができる決済手段。スマートフォンで購入する場合は「au PAY」アプリに遷移するか、ブラウザ上でau IDにログインし暗証番号を入力することで支払いができる。

「PGマルチペイメントサービス」とは

「PGマルチペイメントサービス」は、クレジットカード決済をはじめ、さまざまな決済手段を一括して提供する総合決済サービス。複数の決済手段や機能を1つの管理画面で一元管理できる。決済手段により入金形態は異なるが、決済手段ごとの締め日や入金日の統一も可能。

「PGマルチペイメントサービス」の主要な決済手段は下記のとおり。

クレジットカード決済、 コンビニ決済、 口座振替サービス、 多通貨クレジットカード決済(MCP/DCC)、 キャリア決済、 電子マネー決済、 代引決済、 払込票決済、 GMO後払い決済サービス、 PayPal決済、 LINE Pay決済、 楽天ペイ(オンライン決済)、 Apple Pay、 Google Pay決済サービス、 PAYSLE決済、 エポスかんたん決済、 Amazon Pay、 FamiPay、 メルペイ、 PayPay、 au PAY(ネット支払い)[new]など

GMO-PGは「今後も積極的に新しい決済手段を実装・バージョンアップし、EC事業者様の利便性を向上させるべく細かい機能拡充などにも努めてまいります」とコメントした。

内山 美枝子

コナカと東京大学・数学科発のAIベンチャーが開発したAI完全パ-ソナライズドAIレコメンデーションとは

4 years ago

コナカは、店頭の販売員しかできなかったコーディネイトのレコメンドを実現する「AI Coordinate レコメンドアプリ」を完成させたと発表した。

展開するスーツブランド「SUIT SELECT(スーツセレクト)」、東京大学・数学科発AIベンチャー企業Arithmerとのプロジェクトとして、開発を進めていた。

このプロジェクトの核となるのが、「4つのビッグデータ」と「3つのAIエンジン」。

  • 「SUIT SELECT」のアクティブユーザー数百万人の顧客属性データと購買データ
  • SNSを24時間クロールして解析・構造化したデータ
  • アプリユーザーの「デモグラフィックデータ」
  • 「SUIT SELECT」スタッフが構築した2億4752万通りのコーディネイトパターンデータ

4つのデータを、複数の数理的手法を組み合わせて構築した3つのエンジン「AIエージェント」「AIプロファイリングエンジン」「AIレコメンドコアエンジン」が解析。従来店頭の販売員しかできなかったコーディネイトのレコメンド「完全パーソナライズド AIレコメンデーション」をアプリ上で実現する

「パーソナライズド AIレコメンデーション」は3つの特徴的なメニューがある。①1人ひとりの個性に合わせた商品レコメンデーションの「AIデリバリー」②1人ひとりの個性に合わせた自分専用のコーディネイトレコメンデーション「AIコーディネイト」③AIがユーザーの探している服を一緒に見つける「セレクトレンズ」――だ。

「AIデリバリー」について

ユーザー1人ひとりに適したアイテムを最適なタイミングで届ける。

コナカは、店頭の販売員しかできなかったコーディネイトのレコメンドを実現する「AI Coordinate レコメンドアプリ」を完成させた
1人ひとりに適した商品をレコメンデーションする「AIデリバリー」

 

「AIコーディネイト」について

 

お気に入り1アイテムを選ぶだけで、「SUIT SELECT」が保持する購買情報・アプリユーザーのデモグラフィックデータ・SNSから取得したトレンド・人気の着こなし・人間が感じる気候などから、AIが最適なコーディネイトを提案する。

「セレクトレンズ」について

気になるアイテムをスマホで撮影するだけでAIが希望するアイテムを探し出す。「SUIT SELECT」のアイテム総在庫約1万点のなかから、AIが探しているアイテムを見つける。

気になったアイテムはECサイトで購入でき、在庫のある店舗を調べることも可能。お気に入りに登録すると、AIコーディネイトも楽しめる。「セレクトレンズ」には全国190店舗、約1000人のスタッフによる学習データをインプット。学習データのインプットを継続的に行い精度を高めていく。

コナカは、店頭の販売員しかできなかったコーディネイトのレコメンドを実現する「AI Coordinate レコメンドアプリ」を完成させた
AIがユーザーの探している服を一緒に見つける「セレクトレンズ」

 

石居 岳
石居 岳

アパレルECサイト「クロシェ」が語る自社ECサイトの売り上げアップ&DX成功の秘訣とは

4 years ago
神戸のレディースアパレルECサイト「クロシェオンラインショップ」の村岡乃里江氏とフューチャーショップの安原貴之氏が自社ECサイト成功のポイントを語ります

オリジナルバレエシューズブランド「ファルファーレ」など、4つの女性向けアパレルブランドを展開するクロシェ。2018年に自社ECサイトの運営をスタートするも、社内は「実店舗優先」、運営は順調とは言えない状況でした。しかし、2021年に行われた「第13回 ネットショップグランプリ」で準グランプリを受賞するまでに成長。SNS活用や組織のDX推進など、自社ECサイト運営のポイントをクロシェ 室長の村岡乃里江氏とフューチャーショップ 執行役員の安原貴之氏が語り合いました。

ブランドの世界観を確立したポイントは「詩」

クロシェ 業務推進室 室長 村岡乃里江氏(以下、村岡氏):クロシェは4つのブランドを展開しており、そのうちの1つに百貨店催事で成功した「farfalle(ファルファーレ)」という靴のブランドがあります。

以前からモールなどに出店していましたが、ブランドの世界観、多色展開の魅力をお客さまに伝えることが難しく、自社ECサイトを運営することになりました。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ
バレエシューズブランド「farfalle(ファルファーレ)」のECサイト
(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)
クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ 大阪ルクア店で扱っている商品
「ファルファーレ」実店舗の大阪ルクア店で扱っている商品

フューチャーショップ 執行役員 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏(以下、安原氏):ブランドの世界観を確立するために自社ECサイトを構築することは多いと思います。ブランドの世界観を伝えるためにこだわっているポイントはありますか?

村岡氏:「ファルファーレ」はヨーロッパのインポートブランドを扱うセレクトショップが始まりでした。ヨーロッパで買い付けを行う際にバレエシューズがあったのですが、価格的に3万円台はするのに、日本人の足に合わないことが多かった。「じゃあ日本で作ったらどうか」というところから「ファルファーレ」のバレエシューズは始まりました。

ブランディングに注力していた沼部(クロシェホールディングス 代表取締役)から、「日本生まれのふわふわの履き心地のバレエシューズ」という商品に対して、「ブランドの世界観が伝わるような文章がほしい」と言われ、詩を書きました

安原氏:以前から詩を書いていたのでしょうか?

村岡氏:いえ、文章を書くのは好きでしたが詩は書いたことがありませんでした。多色展開の靴にしたいということで、常時20色以上のカラーバリエーションがあるのですが、その特徴から「カラーパーティー」をテーマにしました。

以前、自然豊かな社宅に住んでいたのですが、そこで女の子たちが葉っぱや木の実を集めておままごとをしていたところを見たんです。その記憶から、子どもが持つ独特の世界観、自分がお姫さまや別の人になっているような風景を思い描き、詩にしました。

靴箱を開けると招待状が入っていて、カラーパーティーに招待される、というストーリーを作るところからこのブランドが始まっていますし、成功のポイントだと思います。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ カラーパーティー
「ファルファーレ」のテーマ「カラーパーティー」を詩で表現
(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)

「ブランドの世界観を出す」ことをフューチャーショップも重視

安原氏:「ブランドとしてお客さまとコミュニケーションを取りたい」と考えたとき、自社ECを選ぶことが多くなると思います。

村岡氏:ブランドサイトはあったので「ECサイトを始めるならブランドサイトはどうする?」ということから社内で議論が始まり、「お客さまがたどり着くところは1つにしておきたい」となった。じゃあ「買えるサイトが良い」となったとき、SaaS型ECプラットフォーム「futureshop」はブランドの世界観を表現できて良かったです。

安原氏:自社ECサイトをメインにする意味は「ブランドの世界観を表現して、お客さまときちんとコミュニケーションを取っていただくこと」だと考えており、私たちもそこを大切にしています。

自社ECサイトなので「買ってもらう理由をどうやって作るか」が重要です。そこを達成するためのデザインの自由度、お客さまとのコミュニケーションを取りやすくする、商品をちゃんと見て買いやすくしていただくための機能にこだわっています。

「電子カタログ」のような扱いだったECサイト、SNS強化で存在感を強める

安原氏:2018年から自社ECサイトの運営を始めましたが、最初はかなり苦戦していたと伺っています。その後は順調に進んだのでしょうか?

村岡氏:苦しいときはありましたが、何とか順調に。高い目標を立ててはいなかったのですが、目標をクリアする月が増えてきました。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ 業務推進室 室長 村岡乃里江氏
クロシェ 業務推進室 室長 村岡乃里江氏

安原氏:元々実店舗がメインで、ECサイトの方はあまり注力していなかった。

村岡氏:当時、社内は「一応作っておくか」という雰囲気でしたね。ECサイトを「カタログだよね」と言われたこともありました

安原氏:他の企業からも、実店舗が強いとどうしてもECサイト側が弱くなって、「やりたい施策がなかなかできない」という声がいまだに多い状況ですね。今ではECサイトの存在が大きくなりましたが、何かきっかけがあったのでしょうか?

村岡氏:コロナの影響はとても大きかったです。

SNS強化&EC化率向上のため、「STAFF START」を開始

安原氏:「futureshop」と連携している「STAFF START(スタッフスタート:バニッシュ・スタンダードが提供するオンライン接客サービス)」を導入したのは、コロナ以降ですよね?

村岡氏:2020年10月ですね。2020年の年頭所感で社長から「今年はスタッフ全員が何かしらのSNSを使えるようになりましょう」「EC化率を上げましょう」と発表があったんです。

安原氏:「SNSを強化する」「EC化率を上げる」という方針があって、「STAFF START」を検討し始めたのでしょうか?

村岡氏:コロナで店舗が閉店した際にインスタライブを始めたのですが、インスタライブはその場所では売れないですし、「この後、情報を投稿します」といった説明を何度もする必要がありました。さらに、そこにショップの機能を紐づけたり、お客さまからお電話をいただいたりという流れで動線の確保が難しかったんです。

また、売り場スタッフがオンライン接客に消極的なこともあったのですが、「取り組みに対して評価してもらえるなら」と納得してもらえることも大きかったです。「STAFF START」を通じて販売することで、スタッフの評価につなげられることが導入のポイントになりました。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ スタッフによる投稿
スタッフによる投稿(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)

安原氏:評価は重要ですよね。導入後はいかがですか?

村岡氏:スタッフの抵抗感を軽減するために、最初はお祭り感覚で実施しました。1位、2位、3位のように順位を決めつつ、直接コンバージョンしたスタッフの売り上げ順位に応じてインセンティブを付けました。

その際、「投稿数が多いほど売り上げにつながる」という仮説を立てました。投稿数の順位を5位まで決めて、そこを努力目標として定めました。あわせてページビュー数も確認しています。

投稿数の多い人はページビュー数も多く、売り上げも高いという結果が出て、相関関係が見えました。そういった結果が出たことで、スタッフが「STAFF START」を活用することを意識できた点は良かったです。

ただ、導入時から懸念していたのですが、なかなか順位が上がらないスタッフは疎外感を感じてしまうという課題もありました。そういったスタッフには、「1日に何回も投稿するのは難しいよね、1投稿で良いと思うよ」と説明していました。

「スタッフが楽しく働ける」ということを大切にしているので、そこを保ちつつ、各スタッフのURLが作れる「STAFF START」の仕組みを今後どうやって活用していこうか検討しています。

「組織の中で個人がどう活躍していくか」がカギに

安原氏:以前、コンサルタントの竹内謙礼さんと行ったセミナーでも、「P2C(Person to Consumer)」、個人が売る時代になるだろうという話をしました。

ただ、個人が商品を売るといっても商品確保の問題などもあるので、「組織のなかでどう個人が活躍していくか」という話で、「STAFF START」はその走りだと感じています。「ファルファーレ」ではカリスマ店員のような方はいますか?

村岡氏:いるのですが、コロナで「店舗至上主義」ではなくなり、店舗とオンラインのパワーバランスが変わってきているなと感じます。そういった変化もあるので、「SNS強化」という社内方針はその通りだな、と。

安原氏:さまざまな企業の話を聞くと、仕組みを導入する前から、SNSなどを使ってユーザーとコミュニケーションをとっていたスタッフの方はいたそうです。ただ、企業からすると見えないところでやっているので、炎上のリスク、発言を確認できないなどの課題があり、あまり推奨できなかったという状況でした。

今まで通りスタッフ個人に活躍してもらいながら、企業としてリスクを把握する、コントロールするために仕組みを入れていく、という流れになっていますね。

お話を聞いていると、クロシェさんは、「個人が活躍するのと同時に、それをどのように組織の力にしていくか」ということがより上手になってくるんだろうなと思いました。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ 執行役員 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏
フューチャーショップ 執行役員 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏

「感覚的に買える」ということが重要

安原氏:「futureshop」の機能に「カラー検索」というものがあります。多色展開している商品は、検索結果に検索したカラーの画像を表示する機能です。

他社ではあまり実装されていないサービスなのですが、検索結果に表示される画像と自分が検索していたカラーが違うと「自分が探していた商品ではない?」となりがちで。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ カラー検索
クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ カラー検索
「カラー検索」の赤をクリックすると、検索結果一覧に選択したカラーのサムネイルを表示する
(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)

村岡氏:お客さまから何度かお問い合わせいただいたことがあります。

安原氏:検索結果を見て「自分のほしい色が買えない」と離脱するユーザーは結構いると思っています。特にインターネットでの買い物に慣れていない人は、「検索したカラーが表示される」と考えている人が多いのではないでしょうか。

あと、この機能が実装されているECサイトで買い物し慣れている人も、何回カートに入れても自分が選んだ色にならないので、離脱してしまうケースもある。地味かもしれませんが、重要な機能だと思っています。

村岡氏感覚的に買えることは凄く大事だと思いますね。

安原氏:フューチャーショップのデータを見ていると、この1、2年で初めてECで買い物をする人が増えており、新規会員登録数も例年の1.2倍~1.5倍になっています

それから、50代以上で初めてECサイトで買い物をする人がとても増えています。直感的、説明がなくても買えるようにしておかないと、どこでカゴ落ちしてしまうかわからないので、対策が必要になってきています。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ カラー検索
カゴに商品を入れた際も、自分が選んだカラーの画像を表示する
(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)

検索結果から次の施策を見つけるきっかにつながる

村岡氏:カラー検索結果の閲覧数は、全体の1%ほどで数字としては少ないですが、検索結果経由のコンバージョンは悪くないので、1つの施策として有効だということがわかりました。

4つあるブランドのうち「ファルファーレ」ともう1つのブランドにカラー検索機能を導入しているのですが、導入してわかったことは、ブランド側が狙っていることが、そのまま素直にお客さまに受け入れていただけているということ。ブランド側が「推したい」と考えている商品、たとえば新商品やバナーに掲載している商品がコンテンツ経由で買われているので。

「ファルファーレ」は新商品がほとんど出ない、定番だけのブランドなのでコンテンツを充実させているのですが、カラー検索で最も多かったのが「黒」。そこから、黒い靴を探している方が多いならと、それに対応したコンテンツづくりにつなげています

サイズ検索の話ですが、探している人が多いのは33(21.5cm)や40(25.0cm)といった小さいまたは大きいサイズで、次が真ん中の37(23.5cm)という順番なんです。

ということは、「小さめサイズ、大きめサイズのお客さまは自分に合う商品探しに苦労している方が多いのではないか」という仮説が立てられます。そこから今後、小さめサイズ、大きめサイズを受注形式や、数を増やしていくという施策は、お客さまサービスの1つとして有効なのではないかということが見えましたね。

細かな施策の積み重ねがコンバージョンアップにつながっている

コンバージョン率の高い「再入荷お知らせメール」

村岡氏:すごく地味かもしれませんが、「再入荷お知らせメール」のコンバージョンが良いですね。ただ、SKU単位で設定できない点を改善してほしいです笑。

同じ商品でもサイズやカラーによっては入荷していないことがあり、お客さまから「ないならお知らせしないでほしい」とお叱りを受けたことがあるので。

安原氏:「再入荷お知らせメール」を活用して売り上げを上げられている店舗さんは多いですね。過剰在庫の問題もありますので、「再入荷お知らせメール」の登録件数から発注量をコントロールされるケースもあります

SKU単位の設定はよくご要望もいただきますが、システム的になかなか難しく、すぐの実装ができずご不便をおかけしてしまっています…。今後もより皆さんに使いやすい機能を提供していきたいと考えています。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ 村岡氏と安原氏

チャットを活用するユーザーが増加

村岡氏:Web接客では「チャネルトーク(有人対応、シナリオ型ボットの併用、メール連動の配信などが行えるチャットサービス)」を利用していますが、EC担当スタッフに固定のお客さまがついていることもありますね。

「クロシェ以外で購入した洋服だけど、これに合う洋服を選んで欲しい」といった相談を受けることもあります。そういったお客さまの購買価格は非常に高い傾向があるんですよね。

安原氏:少し前まで「日本人はチャットに馴染みがないのであまり利用しない」と言われていましたが、今では活用されているんですね。

村岡氏LINE感覚で使っているお客さまは多い気がします。

クロシェオンラインショップ ファルファーレ バレエシューズブランド 自社EC フューチャーショップ チャットボット
「ファルファーレ」で表示されるチャットボット(画像は「ファルファーレ」サイトからキャプチャ)

村岡氏:Web接客については、今の施策で100%満足しているわけではありませんが、「チャネルトーク」とチャットボットを導入して、スタッフが使いこなせるようになってきています。

ECサイト専門の責任者はいますが、私の場合はECサイトだけでなく、リアル店舗も含めてどのような施策を行っていくかが課題になるので、そういった視点からも残すツールや新たに導入するツールを検討しています

目先の売り上げではなく、ブランディングを見直すことが大切

安原氏:特別意識していないかもしれませんが、クロシェさんはDXに向けた良い流れを構築できていると感じます。実店舗が強い点をオンラインにもすごく生かしていますし、多少痛みを伴う可能性があっても、向かうべき方向・方針をしっかり持って、それを仕組み化しているのがすごく良いなと。

「新たな価値をデジタルでどう作っていくか」がDXです。正解がないなかで、さまざまなことにトライして、少しずつ社員やスタッフの皆さんの意識が変わって、効果が生まれていくことなので、まさにそれを実践している。

「いかにECサイトで売り上げを上げていくか」より、「いかにデジタルを活用して店舗とEC、それ以外のことも含めて企業全体がどう変わっていくか」ということに重きを置いていると感じています。

村岡氏:企業のスローガンやビジョンはきちんと設定していますね。それから、次の課題や創立25周年から30年に向かうなかでパーパスを設定し、もう一度ブランディングを見直して、お客さまに「どういうプロミスでブランドを運営していくか」を重視しています。

そこがさまざまな施策を行う上でベースになっているので、基盤が整っていないと一時的に売り上げが大きく上がっても、続かなくなってしまいます。これからオンラインショップを始める方にも、是非心に留めておいていただきたいです。

藤田遥
藤田遥

中国の進化するオンライン診療に学ぶCX向上と価値創造を実現するためのヒント | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

4 years ago
中国ではオンライン診療が発展し、多くの不便が解消されています。事例からCX向上や価値創造を実現するためのヒントを探ります

世界的規模で流行したパンデミックは、多くの企業の業績に影響を及ぼしています。コロナ禍で外出が制限されるという特殊な環境下において、Eコマースが独自の優位性を発揮。特に生鮮食品、健康食品(免疫製品、コンビニエンス食品など)、衛生用品(マスク、消毒製品、洗浄剤、使い捨て手袋など)の需要急増は、短期的な消費ギャップを補填し、経済成長を促進しました。

一方で、企業はコロナ禍の苦難のなかでも新たな楽しみや利便性を提供しようと試行錯誤を重ねました。これをビジネスチャンスと捉え、たくさんの「オンライン」商品が誕生したのはコロナ禍の影響によるものでしょう。ここでは中国で進化したオンライン診療にフォーカスし、カスタマーエクスペリエンス(CX)や新しいサービスの価値創造についてお伝えします。

「オンライン」がWithコロナ時代の新たなビジネスチャンス

中国では、オンラインジム、オンライン飲み会、オンライン旅行などのサービスや、公共事業ではクラウドサーバー、オンライン裁判、オンライン診療なども誕生しました。社会全体のデジタル化が大きく進むなか、いかに消費者の期待する「オンライン」サービスを提供できるかが、Withコロナ時代の新たなビジネスチャンスとなります

中国EC オンライン上の消費行動の変化
出典:iClick.cn(n=1000、2020年6月における「iClick.cn」のアンケート調査を通じて得られた結果)

拡大する中国のオンライン医療市場規模

オンライン医療サービスについて詳しく触れていきます。中国のオンライン医療市場規模は、2020年に544.7億元へ達し、医療分野でのオンライン活用は徐々に拡大しています。

中国EC 中国オンライン医療市場の規模と予測
データ元: data.iimedia.cn

オンライン医療は、ユーザーにも受け入れられています。その理由は、中国の特に大都市周辺でコロナ前に存在していた医療の課題も大きく関わっています。風邪などの軽い病気の診察を例に以前のプロセスをご紹介します。

まずは病院で整理券を入手するのですが、都市部の病院は人気が高く地方からも多くの患者が集中するため、早朝から長蛇の列に並ぶ必要があります。整理券を入手できたら診察のための費用の支払いを行い、そのあと診察まで順番待ちを行うだけで少なくとも約半日を要します。

診察が終われば、医師から処方された薬を購入するために院内の薬局でまた長蛇の列に並び、支払いを済ませて薬をもらう必要があります。つまり、軽い風邪などの病気でも病院で診察してもらう場合、1日がかりとなっていたのです。

この大きな課題が、オンライン医療の発展によって、時間や場所を選ばずに診療を受けることができ、かつ迅速な医療プロセスや便利なオンライン決済が実現されました。つまり、多くの“不便”が解消されたのです。

「iiMedia Research」の調査でも、整理券の予約、薬の購入、オンライン診察、オンライン決済などが多くユーザーに利用されていることがわかります。

中国EC 中国におけるオンライン医療サービスの利用率・種類に関する調査 中国におけるオンライン病院選び偏向に関する調査
​​​​データ元:data.iimedia.cn、サンプル元:strawberry Pie
(サンプル数:n=1627、調査期間:2020年11月)

オンライン診療で利便性向上&二次感染の不安を軽減

実際の利用体験について、新浪網の記事から一部抜粋し紹介します。

山東省にある病院での慢性疾患患者のフォローアップ診断をビデオ予約、診察、投薬、支払いまでを、スマートフォンを介して「対面」で完了した患者Liさん(冠状動脈性心臓病患者で、62歳)の例です。

これまでは、2週間ごとに病院へ通院し、薬を処方してもらうという日々を過ごしていました。しかしコロナ流行後、病院での二次感染に怯えながら娘と共に病院に行ったところ、オンライン診療に関するチラシをもらったため、娘がすぐにアリペイを開き、病院を検索。すると、病院の専門医全員を検索することができました。担当医の名前をクリックすると、医師の空き時間が表示され、直接予約することができたのでした。

中国EC オンライン診療 アリペイの基本機能「医療健康」の画面
中国EC オンライン診療 アリペイの基本機能「医療健康」の画面
データ元:アリペイの基本機能「医療健康」の画面

慢性疾患は中高年に多い病気で、かつ2週間ごとに再診する必要があります。抵抗力が弱く、特にコロナ禍では病院での診察はとても心配でした。しかし、オンライン診療を試してみたところ、まったく問題なく診察ができ、とても便利だったとのこと。

また診察後、医師から「オンライン処方箋」が発行されるため、アリペイで患者が自己負担分をオンラインで決済すると、院内薬局で薬が準備され、宅配会社が2時間以内に患者の自宅へ届けました

こうした仕組みは、患者にとって大きな医療体験の変化につながっています。これから徐々に各都市で環境が整えば、より多くの患者をオンライン医療で救うことができるようになります。

中国EC ネット診療のようす
ネット診療の様子(新浪網 2020年3月30日付けの新聞記事より)
中国EC 処方箋の宅配サービス
処方箋の宅配サービス(新浪網 2020年3月30日付けの新聞記事より)
◇◇◇

紹介した内容は、コロナによって起こったオンライン医療に関するほんの一部の例ですが、医療業界に関わらず、環境の変化に対応している企業に共通して言えることは、消費者行動の変化を敏感に捉え、インサイトを正しく把握、カスタマーエクスペリエンスの向上を実現していることです。

そして、既存ユーザーを熱狂的な「ファン」に昇格させることにブランディングやマーケティングの重点を置いているのです。

人々の声に耳を傾け、求められているモノやサービスが消費者の支持を受け、企業は商品として提供できるようになるのです。

【越境EC・海外向けECに必見の一冊】世界30の国・地域のECデータを把握できる書籍『海外ECハンドブック2021』

インプレスは、越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」「EC市場データランキング」などを詳しくまとめています。

『海外ECハンドブック2021』のお求めはAmazonかインプレスブックスで
電子版のほか、AmazonではPOD(プリント・オン・デマンド)版をご注文いただけます。A4サイズの冊子でお届けします。
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
2019年のグローバルB2C-EC市場について(画像は『海外ECハンドブック2021』から)
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
地域別のEC市場規模(画像は『海外ECハンドブック2021』から)

[主要30の国・地域のEC市場概況]

  • 世界のEC市場規模予測
  • 地域別EC市場データ
  • 30の国・地域のEC市場ポテンシャル
  • 越境EC市場規模およびEC利用者の推移
  • 越境ECの地域別利用状況
  • アジア10都市EC利用動向調査
  • EC市場データランキング(TOP10)
  • 各国のEC市場環境比較表2019年
    などを掲載。アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど、主要30の国・地域について、各国のEC市場環境比較表などを掲載しています。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B09MW2GF6D
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)
渡辺 将史
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China), 渡辺 将史

TikTokの購買動線は「無限ループ」

4 years ago

ティックトックによると、消費者を直線的な購買ファネルに押し込もうとするのは時代遅れ。ティックトックは、発見、検討、購入、評価、参加の無限ループを提供するという。

The infinite loop: TikTok’s unique retail path to purchase
https://www.tiktok.com/business/en-US/blog/infinite-loop-tiktok-retail-path-to-purchase

noreply@blogger.com (Kenji)

Googleビジネスプロフィールの新ルール&Googleマップの最新情報などローカルSEOニュースまとめ【2022年1月版】 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

4 years ago
GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報をはじめ、特に注目したい関連ニュースをピックアップしてお届けする「注目のローカルSEOニュース」の2022年1月版

GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールなど、ローカルSEO※に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。

「ローカルSEOニュースまとめ」シリーズでは、毎月GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールの最新情報の中で、特に注目したいニュースをピックアップしてお届けします。

ローカルSEOとは……特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。

ローカルSEOニュースまとめ 2022年1月版
▲ローカルSEOニュースまとめ 2022年1月版

Googleビジネスプロフィールに新たなルール

Googleビジネスプロフィール更新
▲Googleビジネスプロフィールの新オーナー、7日間の待機が必要に:レポートより一部抜粋

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の新たなオーナーまたは管理者に対し、すべての機能を利用できるまでに7日間の待機期間を設けるアップデートがありました。

この待機期間中、新たなオーナーや管理者がプロフィールを削除したり、メインオーナー権限を勝手に譲渡するなどの操作をおこなうとエラーが表示されるということです。

このアップデートは、セキュリティ強化のためだと考えられます。不正なアカウントが管理者になった場合、既存のビジネスプロフィール管理者がそれらのアカウントを削除でき、重大なトラブルに発展するのを防げます。

Googleマップのテストに関する情報

Googleマップ、口コミの強調表示をテスト中
▲Googleマップ、口コミの強調表示をテスト中:レポートより一部抜粋
 

Googleマップでは、店舗名のピンの周辺に、ユーザーから寄せられた口コミの一部を表示するテストを実施中です。

マップを見るだけで口コミまで確認できるため、ユーザーにとって利便性の向上が期待できるいっぽう、マップが見づらくなったとの声もあがっているようです。

なお、同テストは日本では実施されていません。今後の動きに注目です。

Googleビジネスプロフィールに関する「よくある質問」2選

Googleビジネスプロフィールのヘルプコミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。

1. Googleマップのカテゴリ設定に思わぬ落とし穴が

「飲食店なのに『メニュー』機能が使えないのはなぜか」という質問です。

回答としては、カテゴリに問題があるとのことです。サブカテゴリに「宴会場」が設定されていますが、宴会場はもとの英語では「Banquet hall」、つまりホテルの結婚式場や国際会議などの大宴会場を指します。これは飲食店カテゴリに含まれないため、メニュー機能が存在しません。英語と日本語で意味するニュアンスが異なる事例であり、注意が必要です。

「大人数向けの部屋がある」という意味で設定したものであれば、外すことが推奨されます。

2. Googleからの公式電話、拒否するとデメリットはあるか

「Googleからの公式電話を拒否した場合デメリットはあるか」という質問です。

2021年秋ごろから、GoogleのAIから電話がかかってくる事例が報告されています。エキスパートによれば、Googleからの電話を拒否した場合でも、現在のところデメリットはないようです。

なお、電話を拒否する方法は以下の記事で詳しく解説しています。

以上、1月の特に注目したいローカルSEOニュースについて解説してきました。

編集部では、ローカルSEO関連の情報をさらに詳しくまとめた資料「ローカルSEOニュースまとめ」を毎月公開しています。

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ
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日本郵便の郵便局をEコマース商品などの体験スペースにする「JPショールーム」とは

4 years ago

日本郵政と日本郵便は2月28日、Eコマースなどで販売している商品を購入前に気軽に体験(見る、触れるなど)できる新サービス「JPショールーム」を試行運用を始めた。3月26日まで実施する。

「JPショールーム」は、郵便局の空きスペースに商品展示コーナーを設置、「郵便局のネットショップ」「楽天市場」といったEコマースなどの商品を顧客に体験してもらうサービス。

スタッフによる販売促進などは行わない。気になる商品があれば二次元コードからECサイトで検索して購入できる。

日本郵政と日本郵便は2月28日、Eコマースなどで販売している商品を購入前に気軽に体験(見る、触れるなど)できる新サービス「JPショールーム」を試行運用を始めた
「JPショールーム」のイメージ

「JPショールーム」がめざすのは「RaaS(Retail as a service=サービスとしての小売)の体験スペース」という先端ビジネスモデル。セキュアが提供するシステムを使い、AIカメラで来場者の年代や性別、視線などを分析し、顧客の興味関心などをデータ化して出品企業にフィードバック。マーケティング面の共創もめざしている。

今後は地方での展開による地域活性化への貢献やインバウンド対応も想定している。

「JPショールーム」は東京中央郵便局(東京都)と都筑郵便局(神奈川県)の2拠点からスタートし、今後も体験できる商品を刷新しながら、将来的に全国の郵便局に拡大していく予定。

展示商品は、地域や時節に応じて顧客の立場で選定。楽天グループおよびリンベルの協力のもと、コロナ禍のおうち時間を豊かにする商品をセレクトした。出品者のSDGs、環境問題への取り組みも選定に反映している。

「JPショールーム」は、日本郵政グループの若手社員が既存の枠組みにとらわれない発想で考案。グループの変革をめざすす組織「JP未来戦略ラボ」の新サービス第1弾として、リアルとデジタルを融合した郵便局の新たな価値の創造をめざしている。

石居 岳
石居 岳

逆ピラミッド型のファネルなんて幻想。メルマガの成果を決めるのは「リストの質」×「タイミング」×「コンテンツ」【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

4 years ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年2月21日〜27日のニュース

量で結果が出るときは安売りと決まっています。安売りし続けることができないのであれば、リストの質とコンテンツにこだわっていきましょう。

質の高いリストがメールで効果を出す

メールマーケティングを成功に導く配信リストの作り方 | 安藤 健作 | note
https://note.com/kensakurx8/n/n113c3ead3c3a

https://note.com/kensakurx8/n/n113c3ead3c3a より編集部でキャプチャ

メールマーケティングの成果のプロセスをきれいな逆ピラミッド型で捉えてしまうと、リスト数を増やす = 成果も最大化される と思い込んでしまうため、エンゲージメントを無視してリストの量を増やす方向に舵を切りがちです。

(中略)

エンゲージメントが薄いリストにメルマガを配信することで開封率が低く出るのは理解できるけれども、配信母数が大きくなるのだから結果としてCV数は増えるんじゃないのか?と思いますよね。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという考え方です。
しかし、これは明確にNoです。

これは私の感覚からも明確にNoです。量が増えたところでCV数は変わりませんし、変わるときはセールやクーポンなどのお得情報があるときだけです。バーゲンハンターしかいないリストになるわけですね。いつも書いているように資本力があればそれで問題ないですが、できる企業は少ないです。であれば、リストの質を高めてユーザーの温度感ごとにセグメントしたメールを送らないといけません。

考え方は先週の記事と同じで、コミュニケーションの手段がメールになっただけです。セグメントされたコミュニケーションはすぐに効果が出ますので、面倒だといわずにやってみてくださいね。

今週の要チェック記事

Amazon攻略記事があって、日本の広告費がネットの一強になったというデータが発表された2月最終週でした。

Amazon出品大学では教えてくれない、売上を増やすための5つのステップ |
https://bluegoose.jp/?p=1632&utm_source=pocket_mylist

Amazon出店成功の秘訣 費用や審査、楽天市場との比較も紹介 | ツギノジダイ
https://smbiz.asahi.com/article/14549243

【2022年最新版】世界の平均カゴ落ち率は約70% | HXD BLOGS
https://www.xdata.jp/blogs/ec-2/cartdrop2022_20220222.html

フューチャーショップ、商品をECで購入し、店舗で受け取る「店舗受取オプション」をリリース。 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/14707

Amazonなど大手へ対抗するには商品詳細ページのクオリティ向上が重要なワケ。4000人に聞いた最近の消費行動 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9538

単品系通販サイトでやるべき広告施策② 売上最大化を目指すための目標設定と動画の活用法 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9441

コメリが24時間商品を受け取りできる「KOMERI PICK UP LOCKERS」を千葉県に拡大 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9528

2021年 日本の広告費 | 電通
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0224-010496.html

今週の名言

「どうせ」を「どうせなら」へ | shinshinohara | note
https://note.com/shinshinohara/n/n932d0304688e

人間は不思議なことに、バカにし、ぞんざいにしているものはさげすまされるが、心を込めた途端、聖化されて感じる感性があるらしい。

メール1つ、発送1つに心を込めることができるのか。効率化してできればなくしたい仕事も「どうせなら」喜んでもらえるようにしたい。そう思うことで大きく変化することがあります。自動返信メールの文章に手を入れてみたり、いつも入れている同梱物を変えてみたり、ちょっとした変化を起こしてみましょう。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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森野 誠之
森野 誠之

スマホ後払いサービスの利用経験上位は「キャリア払い」「メルペイスマート払い」「PayPay後払い」

4 years ago

MMDLaboが運営するMMD研究所が発表した「スマホ後払いサービスに関する調査」によると、スマホ後払いサービスの認知は50.4%で、そのうち利用経験は62.5%だった。利用したことがあるスマホ後払いサービスのトップは「電話料金合算払い(キャリア決済)」。予備調査対象はスマホを所有している20歳~69歳の男女8847人、本調査はスマホ後払いサービス利用者555人。調査期間は2022年2月4日~2月8日。

スマホ後払いサービス、認知は50.4%

予備調査対象者にスマホ後払いサービスを知っているか聞いたところ、「知っている」と回答した人は50.4%だった。

次に、「知っている」と回答した人に知っているスマホ後払いサービスを聞いたところ、最多は「電話料金合算払い(キャリア決済)」(52.9%)で、「PayPayあと払い」(35.6%)「メルペイスマート払い」(28.7%)が続いた。

知っているスマホ後払いサービス MMD研究所 調査データ
知っているスマホ後払いサービス(n=4461/複数回答可、出典:MMD研究所)

スマホ後払いサービス、利用経験最多は「キャリア決済」

スマホ後払いサービスの利用経験があるか聞いたところ、62.5%が「利用したことがある」と回答した。年代別にみると、60代が69.6%で最も多く、次いで40代が65.9%、50代が64.7%だった。

スマホ後払いサービスの利用経験 年代別 MMD研究所 調査データ
スマホ後払いサービスの利用経験(年代別)(出典:MMD研究所)

スマホ後払いサービス利用経験者に利用したことがあるサービスを聞いたところ、トップは「電話料金合算払い(キャリア決済)」(61.0%)で、「メルペイスマート払い」(19.0%)「PayPayあと払い」(13.1%)と続いた。

利用したことがあるスマホ後払いサービス MMD研究所 調査データ
利用したことがあるスマホ後払いサービス(n=2789/複数回答可、出典:MMD研究所)

コロナ以降利用頻度が最も増えた年代は20代

スマホ後払いサービスを利用したことがある人に、新型コロナウイルス感染拡大以降のサービス利用頻度を聞いたところ、「増えた」が10.5%、「やや増えた」が18.1%で、合わせて28.6%が増えたと回答した。

年代別に見てみると、20代が41.4%で最多、次いで30代が34.4%、40代が26.6%だった。

新型コロナウイルス感染拡大以降のスマホ後払いサービスの利用頻度の変化 MMD研究所 調査データ
新型コロナウイルス感染拡大以降のスマホ後払いサービスの利用頻度の変化(年代別)
(出典:MMD研究所)

66.0%が「利用場所増えてほしい」

予備調査から抽出したスマホ後払いサービス利用経験者に、今後スマホ後払いサービスの利用場所が増えてほしいか聞いたところ、「増えてほしいと思う」が28.5%、「やや増えてほしいと思う」が37.5%で、合わせて66.0%が増えてほしいと回答した。

年代別にみると、20代が73.3%で最も多く、次いで60代が67.7%、30代が67.0%だった。

今後スマホ後払いサービスの利用場所が増えてほしいか MMD研究所 調査データ
今後スマホ後払いサービスの利用場所が増えてほしいか(年代別)(出典:MMD研究所)

メリットは「ポイントがたまる」、不安点は「使いすぎ」

スマホ後払いサービス利用経験者に、スマホ後払いサービスに感じているメリットを聞いたところ、「ポイントがたまる」(44.3%)が最多で、次いで「まとめて後日支払うことができる」(32.6%)「すぐに支払えなくても購入できる」(31.9%)だった。

スマホ後払いサービスのメリット MMD研究所 調査データ
スマホ後払いサービスに感じているメリット(n=555/複数回答可、出典:MMD研究所)

スマホ後払いサービスに感じる不安点を聞いたところ、最多は「使いすぎてしまう」(42.5%)で、次いで「本人確認をした際の情報漏洩」(19.1%)「支払日がわかりにくい」(17.3%)だった。

スマホ後払いサービスに感じている不安点 MMD研究所 調査データ
スマホ後払いサービスに感じている不安点(n=555/複数回答可、出典:MMD研究所)

スマホ後払いサービス未利用者の利用意向は13.1%

スマホ後払いサービス未利用者にスマホ後払いサービスを利用してみたいか聞いたところ、「利用してみたい」が2.0%、「やや利用してみたい」が11.1%で、合わせて13.1%が利用してみたいと回答した。

一方、「あまり利用したくない」が34.5%、「利用したくない」が52.4%で、合わせて86.9%が利用したくないと回答した。

スマホ後払いサービス未利用社の利用意向 MMD研究所 調査データ
スマホ後払いサービス未利用者の利用意向(n=6058、出典:MMD研究所)

「利用したくない」「あまり利用したくない」と回答した人に回答理由を聞いたところ、1位は「クレジットカードで十分だから」(32.1%)で、2位は「使い方がよくわからないから」(20.0%)、3位は「支払い遅れが不安だから」(19.7%)だった。

スマホ後払いサービス見利用者の利用したくない理由 MMD研究所 調査データ
スマホ後払いサービス未利用者の利用したくない理由(n=5265/複数回答可、出典:MMD研究所)
調査実施概要
  • 調査タイトル「スマホ後払いサービスに関する調査」
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2022年2月4日~2月8日
  • 調査対象:【予備調査】スマートフォンを所有する20歳~69歳の男女、【本調査】スマホ後払いサービス利用経験者
  • 有効回答:【予備調査】8847人、【本調査】555人
  • 設問数:予備調査、本調査それぞれ5問ずつ
藤田遥
藤田遥

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