Googleアナリティクスでユーザー権限の割り当て範囲が3つに増えた。Manage Users(ユーザー管理)・Edit(編集)・View(閲覧)の3種類。ユーザー管理の役割分離と割り当てレベルの階層化の2つの大きな特徴が変更に伴って導入された。
- Googleアナリティクス、ユーザー権限の割り当てを3種類に拡張 -
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「顧客の評判が悪いネットショップが上位表示できないように今年後半にGoogleはアルゴリズムを改良するかもしれない」と米オースティンで開催されているSXSWカンファレンスのセッションのなかでGoogleのマット・カッツ氏がコメントした。
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スマホと高機能写真アプリが現代社会に増殖させたものは何でしょう。それは、寂しがり屋の「かまってちゃん」です。
つい先日、写真共有アプリのInstagramの月間アクティブユーザー数が1億人を突破したことがニュースになってましたね。

※Instagram、スタートから28ヵ月でアクティブユーザー数1億人を達成(TechCrunch)
今日のお話は、Instagramがなぜここまで短期間で成長したのか、ということじゃなくて、写真(撮影)の目的がすごく大きく変わってきたよね、ということ。
むかし(と言っても数年前)は、写真って楽しい想い出を記録するものだったじゃないですか。それが、ここ最近で起こった、スマホの普及、高性能な無料カメラアプリの台頭、共有するSNSの存在という3つの変化がつくり出したエコシステムによって、写真の目的は「記録」という本来の機能から、「誰かとつながっていたい」 「すごいねって言って欲しい」という人間関係構築ツールに変わってしまった。これってすごい変化だな、と。
写真は、「記録するため」に撮るものから、「誰かとつながって、すごいね、よかったね」って言ってもらうための人間関係構築ツールに
確かに身に覚えがあります。少しばかり恥ずかしいですが、自らの投稿を振り返ってみましょう。過去1年くらいの自分のFacebook投稿を見直してみると、こんな感じの投稿が多い。
これは会社のスタッフから誕生日プレゼントとしてもらった似顔絵イラスト入りゴルフボールでティーショットを打つときに撮ったもの。心理は「みんなからもらったボールで今からティーショット。こんなキュートなボールで今からゴルフやる俺って幸せ!いいでしょ!」って感じ(恥)

次は、この前、出張で青森に行ったときに現地の皆さんに連れて行ってもらったお店で乾杯するときの一枚。お気に入りの一番搾りが地域特産品のグラスで飲めるってことでパチリ。これも気持ちとしては上と同じかな。あとは、こんな早い時間から飲んじゃうよ!しかもいま青森だよ!幸せだよ!みたいな感じかな…。

これは、ここ数年使い続けてきたマスメディアンさんから頂くカレンダーから、かわいらしいカレンダーに変更したときの記念に撮ったもの。気持ち的には 「ほら、俺のデスク、こんなに遊び心があってかわいらしい感じなんだよ。お茶目でしょ。シャレオツでしょ!」 みたいな感じ。もう死にたい。

こちらは目黒で有名なカレーうどん屋さんに行ったとき。名物のエビ天を乗せてパチリ。レストランやラーメン屋さんで皆さんもよくやりますね。皆さんは、焼肉、ラーメン、お寿司、今日のランチなどをどんな気持ちで撮影し、そして何を目的にFacebookやTwitterに投稿してますか? きっと僕も同じです。

最後は昨年のポッキーの日に、イベント会場の東京タワーに行ったときに撮った(投稿)した写真。目が上を向いているのは、恥ずかしさ半分と、茶目ッ毛アピール半分です。今日はポッキーの日だぜ!みんなも楽しもう、俺は楽しいぜ!アピールが目的です。

いかがでしょう。
バカなの? と思った人も、「わかる!」と思った人も両方いるでしょう。バカなの? と思ったあなた。自分のスマホの写真アルバムを開いてみてください。アルバムに入っている写真のうち、SNSなどで共有することを目的とせず(自身の記録用として)撮った写真は何枚あるでしょう。
ちなみに、僕は驚くべきことに(ホワイトボードなどのEvernote保存用を除いて)ほぼ100%が 「共有用」 の写真でした。愕然としましたが、まあそんなもんです。写真は「想い出を記録するもの」から「共有して人とつながるためのもの」に変わったのです。言ってみれば、僕のスマホに入っている100数十枚の写真は、(TwitterやFacebookなどのような)友人や知人と共有するための手段がなければ、撮影しなかったということなのです。
さて、この現象をマーケティングの視点から考えたらどうなるでしょう。
ここであえて造語をつくってみたい。
Shootablity(撮られやすさ)/Shootable(撮られやすい)
用法は、Talkability(話されやすさ)、Buzzability(話題になりやすさ)、Sharability(シェアされやすさ)などと同じです。意味は「写真への撮られやすさ」。
Facebookのフィードには、テキストや動画よりも写真が圧倒的に多いですよね。それは(企業も個人も)写真が一番「いいね!」してもらえることを経験的に知っているからです。だったら、企業のマーケティング(特にショップやイベントなど)は、どれだけ来店者や来場者が写真を撮りやすいか?(撮りたくなるか?)をもっと積極的・徹底的に考えた方がいいと思うんです。だって、撮影さえしてもらえたら、TwitterやFacebookに投稿してもらえる可能性が高いわけですよ。あわよくばチェックインもしてくれるかもしれません。
できることはたくさんあるはずです。例えば、
● 撮影スポットにTwitterやFacebookのロゴ看板を立てる
● ソーシャル文脈の被写体を用意する(思わず撮ってしまいたくなるようなもの/Likeが多く付きそうなもの)
● 「写真お撮りしましょうか?」と積極的に声を掛けるスタッフを用意する(デジカメで撮ったら 「スマートフォンでもお撮りしましょうか?」 と促す)
などなどです。お決まりの写真投稿キャンペーンで「無理に」投稿を促すのではなく、いかに自然に写真を撮って投稿したくなるかを考えるのです。
ソーシャルメディアのユーザーは、日々ネタを探しながら生きています。街を歩いていても、家でご飯を食べていても、仕事をしていても、TwitterやFacebookに投稿する格好の「被写体」を探しています。企業はそれを提供するんです。名付けて「被写体マーケティング」です。
ほら、何かヒントが浮かんできそうでしょ?
ということで、今日は一億総かまってちゃん(&俺スゲーだろ。ドヤッ)社会の到来についてでした。これからも変わらずかまって頂ければ幸いです。
「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。今週は、『グーグル公式(SEO向け)「検索エンジンの仕組み」』、『人がリンクを張りたくなる状況4つのパターン』、『新タイプのtitleタグ書き換えが発生している模様』など10記事+4記事。
- グーグル公式(SEO向け)「検索エンジンの仕組み」 など10+4記事(海外&国内SEO情報)【海外&国内SEO情報ウォッチ】 -
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クライアントとの会議やいろいろな企画書の中で「XXXによってソーシャルメディアでの共有・拡散を狙います!」というフレーズをよく見聞きします。
みなさんも、こんな企画書見たことありませんか?
やっこさん、そりゃ本当かい?
そんなにうまくいきませんよね。
そもそも、僕は「共有」と「拡散」が一緒くたに語られていることに強い違和感を覚えます。「共有」と「拡散」って同じ意味なの?と。
なんでそんなことを言うのかというと、企画書の中で安易に「共有・拡散」と書かれている場合、高い確率で企画が練り込まれていないからです。
例えば、よくある「ユーザーの共感を獲得するような “日常の小さな幸せ” をスマホで写真に撮って投稿してもらい、情報の共有・拡散を狙いましょう。きっと多くの友人が共感して情報が広がると思いますYO!!」という企画で考えてみましょう。
これは先週末にスノボに行った帰り道に寄った焼肉屋で出てきた壮絶なご飯大盛りの写真。Facebookで投稿しました。結果はどうでしょう。54いいね、1コメント、0シェアです。
この大盛りご飯の投稿が、
「おいおい、いま池田が食ってる大盛りご飯がすごいぞww みんな見てみろよ!」(シェア)
とか
「幸せな瞬間ですね♪ シェアさせてもらいます。」(シェア)
なんてことが起こるでしょうか。まず起こりません。普通に考えればわかるのに、なぜか企画書では「ほっこりした日常が友人や知人の共感を呼び、コンテンツがソーシャルグラフを伝わって共有・拡散されます」なんてことが自信たっぷりに書かれている。まあ企画書のフレーズとしては綺麗ですよね。実現できませんけども。。
不幸な企画が量産されぬよう、あくまで便宜的に「共有」と「拡散」を定義づけるとすれば、「共有=Who文脈」「拡散=What文脈」という感じで分類できると思います。
●“Who文脈” の “共有”
コンテンツと人が強く結び付いているからこそ共有される情報。ポイントは「誰が何をしたか」。
●“What文脈” の “拡散”
コンテンツそのものがTalkable(トーカブル)で、人の琴線に触れるもの。コンテンツと発信者は分断されても可。ポイントは「感情が動くかどうか」。(例:インパクトがある、ビックリする、笑える、感動する、深く考えさせられるものなど)
よくわからないですね。事例で見てみましょう。再度、私のFacebook。
まずはこちら。ゴルフウェアを新調した喜びとともに、葉山のショートコースに行ったときにパチリ。よくある週末のリア充アピール投稿です。結果は、31いいね、3コメント、0シェア。
次はこちら。ブルーカレント・ジャパンの本田さんと一緒に書いた『ソーシャルインフルエンス』の見本が会社に届いたときに、嬉しくて思わずパチリ。気持ちは「苦労がかたちになって嬉しい!みんな見て!」というもの。結果は、56いいね、12コメント、5シェア。
ちなみに、5回のシェアは全て身内です。しかも1人は(共著者の)本田さん(笑)
最後はこれ。Facebookなどでよく出てくる白くま君の写真。個別で紹介されることはあっても、3つを並べて〆切までのストーリー仕立てになっているものは無かった。思わず感動してシェア。結果はなんと、53いいね、0コメント、483シェア!! (この写真に限らず、シェアが多いときはコメントが付かない、というのもFacebookのおもしろい特徴です)
ということなんです。
1つ目の僕のリア充投稿は、「はいはい、楽しそうで良かったね」という「いいね!」こそ付きますが、「おい!池田が新しいウェアでゴルフしてるぞ!みんな見てみろよ!」なんてことは起こりませんし、「山田さんが池田さんの写真にいいねしました」というアクティビティフィードを見て僕の友達の友達が見に来ることも無いでしょう。なので、この類のコンテンツは、良くてもエンゲージメント止まり、ということです。
2つ目の本の写真は5人にシェアされました。でも全員身内(うちの会社のスタッフと共著者)です。つまり、「うちの社長がまた新しい本を出したよ」「池田さんと書いた本が出るよ」という投稿(結果として共有)であり、「僕を知っているから」「自分も当事者だから」共有してくれているわけです。
でも、うちのスタッフの友達(友達の友達)にとっては、そんなことはどうでもいい話。なぜなら、うちのスタッフの友達の大多数は僕のことを知らないから。だから、スタッフの友達からさらにその友達(友達の友達の友達)へ共有がされることはない。これがWho文脈。「誰が何をしたか」という「人とコンテンツがセットになって初めて情報に共有価値がある」。図にするとこんな感じ。これが共有の基本構造。
最後の写真はどうでしょう。Twitterは拡散向き、Facebookはエンゲージメントや共有向き、なんてことも言われますが、いやいやなんのなんの、なんと合計483シェアです(僕を起点に、僕の友達の友達の友達…がシェアした回数の累計)。
共有の際のコメントに全ての答えがあります。つまり、誰も投稿した僕のことなんて話してない。だいたい、「ワロスwww」「これわかるわあ!」というシェア(投稿)コメントばかり。当たり前です。純粋にコンテンツがおもしろいからシェアしているだけの話で、誰が投稿した画像かどうかなんて関係ない。「誰が投稿したか」なんて関係なく、コンテンツ自体が持つパワーによってバイラル(伝染)が発生する状態」。これが拡散です。
ということで長くなりましたが、ソーシャルを絡めたキャンペーンを企画する際は、気軽に「共有・拡散」と考えず、「今回の企画はソーシャルグラフ内における(Who文脈での)共有を狙うのか?それとも特定のソーシャルグラフを超えた(What文脈での)拡散を狙うのか?」ということをじっくり考えてほしいんです。
よくある失敗は、Who文脈でも共有される可能性が低い企画で拡散を狙う企画。もはや企画として成立してないんですけど、かなりある気がします。
いまの時代、もはやソーシャルメディアと連携させないキャンペーンの方が少数派になってきました。主役か脇役かは別として、ほぼ全てのキャンペーンでソーシャルメディアでの情報の広がりを期待するし、それが実現するよう企てるわけです。
てことで、プランナーの皆さんは共有と拡散の違いに気を付けて企画を考えるようにしましょう。
あ、共有と拡散は目的じゃなく手段ですから、決してシェア数やRT数などを「目的」にしないように。目的はあくまでマーケティング課題の解決です。共有や拡散はその目的を達成するための「手段」にすぎません。
シェア数やRT数がどんなに増えても、課題が解決できてなかったらそのキャンペーンは落第点なので、くれぐれも手段の目的化には注意しましょう。
※こちらも合わせてどうぞ!
【事例解説】 「共有型」キャンペーンと「拡散型」キャンペーンの仕掛けと仕組み
(キリンビール一番搾り一生分キャンペーンとJAL Flight with Friendsキャンペーンの事例を徹底解説!)
http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=3639