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QVCジャパンが公式サイト「QVC.jp」にレビュー・口コミ・Q&Aエンジン 「ZETA VOICE」を導入

1 日 13 時間 ago
QVCジャパンが公式サイト「QVC.jp」にレビュー・口コミ・Q&Aエンジン 「ZETA VOICE」を導入
商品詳細ページでのQ&A表示、レビューを起点とした絞り込みなどを実装し、レビュー投稿の活性化、ユーザーがスムーズに商品比較・検討をできる環境を構築する
fujita-h2026年8月20日

QVCジャパンは、公式サイト「QVC.jp」に、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」を導入した。

レビューを起点とした絞り込み、商品詳細ページでのQ&A表示を実装

QVCは映像を通じてショッピングの喜びを届けるマルチプラットフォーム通販企業。「リレーションシップの力を通じて見つける喜びを届ける」ために、ネット通販のように便利で、ウィンドウショッピングのように楽しいショッピング体験を、24時間365日休むことなく提供している。

「QVC.jp」ではアパレル、ジュエリー、家電などジャンルを問わず多様なカテゴリ・ブランドを取り扱っているほか、ネット限定アイテムの特集、イベント情報を発信している。

QVCジャパン QVC.jp
公式サイト「QVC.jp」(画像はサイトからキャプチャ)

商品詳細ページに商品レビューおよび商品Q&Aを表示するようにした。商品レビューでは総合評価やレビュー件数に加え、商品を購入・使用したユーザーの生の声を確認できる。また、「参考になった」ボタンを設置して、他のユーザーから支持されたレビューがひと目でわかるようすることで、サイト内におけるレビュー投稿の活性化につなげる。

商品のQ&Aでは、ユーザーがサイズ感、使用感・機能面など、購入前に気になる点をサイト上で質問することができる。投稿された質問にはQVCだけでなく他のユーザーも回答できるようにし、公式情報と利用者の声の双方を参考にしながら商品への理解を深められるようにした。こうした機能により、購入前に得られる情報を拡充し、届いた時のイメージと実際の商品とのギャップを軽減し、より安心して検討できる環境を提供する。

レビュー・Q&Aで商品理解を深め、納得感のある商品選びを支援する
レビュー・Q&Aで商品理解を深め、納得感のある商品選びを支援する

QVCジャパンは、既にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入している。「ZETA VOICE」との連携で、商品一覧ページにおいてレビューを起点とした絞り込み、並び替えを行えるようにした。

絞り込み機能ではレビューが投稿されている商品のみを表示できるほか、ブランドや価格帯など複数項目との組み合わせにも対応。条件に合う商品のなかからレビュー付きの商品を見つけやすくすることで、購入者の声を参考にしながら、より納得感のある商品選びが行えるようにした。

また、並び替え機能ではレビュー評価順・レビュー数順で検索結果を表示できるようにした。評価の高さやレビュー件数を基準に商品を比較できるようにすることで、ユーザーが購入者の反応を踏まえながら、よりスムーズに商品比較・検討できるという。

レビューを起点とした絞り込み・並び替えを実現
レビューを起点とした絞り込み・並び替えを実現

「ZETA VOICE」とは

サイト内にレビューコンテンツを実装できるサービス。ユーザーのレビューを複数の評価軸で収集し、さまざまなUIで表示する仕組みを簡単に導入することができる。

ZETA VOICE 基本機能
「ZETA VOICE」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)

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この記事の筆者

藤田遥

ネッ担編集部

保険系SE→ECサイト運営を経て、編集未経験でインプレスに入社し、ネットショップ担当者フォーラム編集者に。趣味は音楽を聴く、ゲーム、ショッピング。ライブと買い物に行くとき以外は基本的にインドア派。カレーとコーラが好き。

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藤田遥

ECプラットフォームのW2、生成AI+ECのメディア化+eギフトなど2026年上半期の機能開発・アップデートまとめ

2 日 10 時間 ago
ECプラットフォームのW2、生成AI+ECのメディア化+eギフトなど2026年上半期の機能開発・アップデートまとめ
W2が2026年上半期に、コマースプラットフォーム「W2 Commerce」で44機能を開発・更新した。生成AI機能の搭載やLINE通知対応、eギフト機能の追加などを通じ、EC事業者の売上拡大と顧客体験の向上を後押しする。
furukawa2026年8月19日

ECプラットフォームを展開するW2は2026年上半期に、コマースプラットフォーム「W2 Commerce」で累計44機能を開発・アップデートした。生成AI機能の搭載をはじめ、LINEサービスメッセージへの対応、eギフト(ソーシャルギフト)機能などを拡充し、EC事業者の売上拡大と顧客体験の向上を支援する。

ECプラットフォームのW2、生成AI+ECのメディア化+eギフトなど2026年上半期の機能開発・アップデートまとめ
「W2 Commerce」で累計44機能を開発・アップデート

上半期のアップデートは、BtoC、BtoB、海外ECを単一プラットフォームでカバーする「W2 Commerce」の機能強化の一環。W2は2026年上半期に、「AI機能の搭載」「販促・マーケティング強化」「顧客体験・UI/UX改善」「決済連携の拡充」「物流・フルフィルメント最適化」「外部連携・エコシステム拡大」「システム基盤・パフォーマンス強化」「セキュリティ・運用安定性」の8領域で、計44機能を開発・アップデートしたとしている。

ECプラットフォームのW2、生成AI+ECのメディア化+eギフトなど2026年上半期の機能開発・アップデートまとめ
アップデートした内容

生成AI関連では、管理画面への生成AI機能の搭載を開始した。第1弾として、AI活用の土台となる「AIプロンプト管理機能」と、EC運営の実務に直結する「商品説明文AI生成機能」を実装した。「AIプロンプト管理機能」では、生成AIへの指示文を管理画面上で一元管理でき、作成や検索、カテゴリ分けにも対応する。担当者は、管理者が用意したプロンプトを呼び出すだけでAI機能を利用できる。

「商品説明文AI生成機能」は、商品登録画面から登録済みのプロンプトを呼び出し、キャッチコピー、商品概要、商品詳細の各説明文をAIが自動生成するもの。文字数の指定やHTML形式での出力、SEOを考慮した文章生成にも対応する。W2は、このほかのAI機能についても開発を進めており、今後、順次「W2 Commerce」に組み込む予定だ。

CRM施策の強化では、LINEサービスメッセージへの対応も進めた。電話番号情報とLINEのユーザー情報をマッチングし、友だち追加されていないユーザーにも重要なお知らせを届けられるようにした。会員登録完了、注文完了、配送手配(出荷)、再入荷、会員情報更新の各通知を、メールに加えてLINEのサービスメッセージでも配信できる。メールの開封率に左右されにくい通知手段を加えることで、事業者のCRM施策の幅を広げる狙いだ。

ギフト需要への対応では、受取人の住所を知らなくても贈れるeギフト(ソーシャルギフト)機能も追加した。贈り主は受取人の住所を知らなくてもギフトを注文でき、受取人は受け取ったURLから自ら配送先を入力して商品を受け取れる。誕生日や記念日、SNS経由のギフトなど、これまで住所確認の手間が障壁となっていた需要の取り込みを見込む。

W2は、技術力と開発スピードを強みに、EC事業者が常に最新の仕組みを活用できる環境を整え、導入企業とともにeビジネスの成長をリードしていくとしている。「W2 Commerce」は、AIを組み込んだ1000以上の機能を標準搭載し、追加可能な拡張プラグイン群によって、高度なコマース戦略と運用を支援するプラットフォームとして展開している。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

楽天、住宅金融支援機構と連携。全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」利用者に「楽天ポイント」を進呈

2 日 10 時間 ago
楽天、住宅金融支援機構と連携。全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」利用者に「楽天ポイント」を進呈
住宅金融支援機構が10月1日に始める新サービス「フラットすまい・るポイント」を通じて、楽天が【フラット35】利用者向けに楽天ポイントを進呈する。借入額に応じて最大15万ポイントを付与するほか、借り入れ後の子どもの誕生やアンケート回答でもポイントを進呈する。
furukawa2026年8月19日

楽天グループは、独立行政法人住宅金融支援機構と連携し、同機構が10月1日に開始する新サービス「フラットすまい・るポイント」を通じて、全期間固定金利の住宅ローン【フラット35】の利用者に「楽天ポイント」を進呈する取り組みを始める。

楽天、住宅金融支援機構と連携。全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」利用者に「楽天ポイント」を進呈
借入額に応じて2000ポイントから最大15万ポイントを進呈

今回の取り組みでは、2026年10月1日以降に【フラット35】(買取型・保証型)を借り入れた利用者を対象に、「ご利用ありがとう特典」として、借入額に応じて2000ポイントから最大15万ポイントの楽天ポイントを進呈する。

さらに、同日以降の借り入れ後に子どもが生まれた場合は、「お子さまご誕生特典」として2万ポイントを付与する。このほか、アンケートに回答した利用者にも、回答内容に応じて楽天ポイントを進呈する。

対象には【フラット20】【フラット50】も含まれ、借り換えもポイント進呈の対象となる。進呈するのは通常の楽天ポイントで、利用者が申請サイトから申請し、住宅金融支援機構が内容を確認したうえで、条件を満たした場合に付与する。ポイント進呈の上限や条件などの詳細は、特設サイトで案内する。

住宅取得を取り巻く環境は、物価高騰や金利上昇などにより厳しさを増している。住宅金融支援機構はこうした状況を踏まえ、住宅取得を支援する新サービスとして「フラットすまい・るポイント」を導入する。楽天は、楽天ポイントを通じて同サービスの普及を後押しする考えだ。

楽天グループは今後も、楽天ポイントを軸としたパートナーシップを推進し、日常利用からライフイベントまで、利用者にとって利便性と価値の高いサービスの提供をめざすとしている。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

「TikTok Shop」は循環型のジャーニー「視聴→発見→購入→再視聴」。「継続的な購買関係を築ける可能性のあるチャネル」

2 日 11 時間 ago
「TikTok Shop」は循環型のジャーニー「視聴→発見→購入→再視聴」。「継続的な購買関係を築ける可能性のあるチャネル」
「TikTok Shop」購入者調査で、継続意向72%、満足度70%、購入頻度増加65%と主要3指標が高水準となり、日本上陸から約1年で“リピート型消費”が定着しつつある実態が明らかになった。
furukawa2026年8月19日

「TikTok Shop」の出店支援や運用代行などを手がけるripplesは8月17日、「TikTok Shop」購入者を対象に実施した調査結果を公表した。日本上陸から約1年が経過した「TikTok Shop」について、「一時的なブーム」ではなく、継続的な購買が起きるチャネルとして定着しつつあるとの見方を示している。

調査では、今後半年以内の購入意向が72%、満足度が70%、1年前と比べた購入頻度の増加が65%となり、主要3指標が高い水準となった。

「TikTok Shop」購入者の3指標

「購入頻度が増えた」が30.7%

「TikTok Shop」はこれまで、「バズった商品が一気に売れる」スパイク型の売上構造として語られることが多かった。一方、今回の調査では購入頻度や満足度、継続意向が同時に高い水準を示しており、単発の話題消費だけではなく、リピート型の消費行動が起きていることがうかがえるとしている。

1年前と比べた購入頻度については、「かなり増えた」と回答した層が30.7%に達した。「1年前はまだ利用していなかった」層も13.4%あり、既存購入者の利用頻度上昇と新規購入者の流入という2つの動きによって市場が拡大していると分析している。

1年前と比べた「TikTok Shop」での購入頻度

今後半年以内の購入意向を尋ねた設問では、72%が購入意向を示した。内訳は「ぜひ購入したい」が35.6%、「まあ購入したい」が約37%。ripplesは、受け身ではなく、再購入を予定する層が一定規模で存在している点を特徴として挙げている。

今後半年以内の「TikTok Shop」での購入意向

「視聴→発見→購入→再視聴」の循環型ジャーニー

こうした定着の背景について、ripplesは「TikTok Shop」特有の購買ジャーニーを指摘する。

一般的なECチャネルでは「検索→比較→購入」が中心になりやすいのに対し、「TikTok Shop」では「視聴→発見→購入→再視聴」という循環型の接点が生まれるという。

ショート動画やライブ配信を通じて商品やブランドとの接触が継続しやすく、単発購入で終わらず、継続的な関係構築につながっているとみている。

「1回の売上を取りにいく場」から継続的な購買関係へ

事業者にとっては、「TikTok Shop」を「1回の売上を取りにいく場」として捉えるだけでなく、継続的な購買を前提とした運用設計が重要になると指摘する。

具体的には、単発売上だけでなく継続購入もKPIに組み込み、コンテンツによる認知形成から初回購入、次回接点までを一連の流れとして設計する必要があるという。

また、広告費だけでなく、クリエイティブ制作や顧客体験の設計に継続的に取り組む体制づくりも求められるとしている。

リピート購入が起きていることは、「TikTok Shop」が単なる直販チャネルにとどまらず、消費者との継続的な接点を持つ場として機能している可能性を示すもの。継続的に接触する層は、購買を重ねるなかでブランドとの関係を深めていくと考えられ、この接点を意識した運用設計が中長期的な取り組みを組み立てるうえで重要になるという。

一方、広告配信のみで運用している場合には、この構造を十分に生かしきれない可能性があり、今後はコンテンツや顧客体験を含めた運用体制の設計が成果を左右するテーマになるとみている。

継続意向72%という数字は、「TikTok Shop」が「買って終わり」のプラットフォームにとどまらず、消費者との継続的な関係を築ける可能性を持つチャネルであることを示していると考える。多くの事業者はいまだに「TikTok Shop」を「広告出稿の場」として捉えている段階にあるが、今回のデータからは、コンテンツ運用や顧客体験を含めた運用全体の設計が、「TikTok Shop」での成果を左右するテーマになりつつあることが読み取れる。(ripples 清水明義社長)

ripplesは、「TikTok Shop」公式認定パートナーとして、出店支援から運用代行、広告運用、クリエイター起用、LIVEコマース運用までを一気通貫で支援している。

調査概要

  • 調査名:「TikTok Shop」に関するアンケート
  • 調査期間:2026年6月16日〜7月14日
  • 対象:「TikTok Shop」で過去1年間に購入経験のある男女
  • サンプル:n=410(15〜39歳 250人/30〜60歳 160人)
  • 調査方法:インターネット調査

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

増える台風・風水害、企業の防災意識と対策の状況は? 対応の判断基準「策定済み」の企業は4割

2 日 11 時間 ago
増える台風・風水害、企業の防災意識と対策の状況は? 対応の判断基準「策定済み」の企業は4割
JX通信社が「台風・風水害に対する企業の防災意識と対策の状況を探る調査」を実施。今後の対策で外部に期待する支援は「突発的な豪雨に関する高精度な予測情報」が43.9%で最多だった。「BCP判断基準の策定支援」が42.5%で続いた
ohshima2026年8月19日

JX通信社が実施した「台風・風水害に対する企業の防災意識と対策の状況を探る調査」によると、台風・風水害を「重大なリスク」と認識する企業は約8割だった一方、事業継続計画(BCP)対応の基本的な出社・帰宅の判断基準を「完全に策定済み」と回答した企業は約4割にとどまった。

調査対象は、国内の企業でBCP関連業務に携わる関係者508名。調査期間は2026年7月18日〜20日。

水害リスクの高い立地、93.9%が台風・風水害を「重大なリスク」と認識

拠点が浸水想定区域など水害リスクの高い立地にある企業の93.9%、その他の地域でも72.7%が、台風・風水害を「重大なリスク」と評価した。立地を問わず、広く共通の経営課題として意識されていることがわかった。一方、意思決定の基準を定めているのは、水害リスクの高い地域でも56.1%と6割に満たなかった。

立地を問わず、台風・風水害は「重大リスク」と認識も、意思決定の基準を定めているのは6割未満

意思決定基準を重要視する企業は87.4%、完全策定は47.0%

「独自の意思決定基準」を「重要」または「非常に重要」と考える企業は87.4%。一方、「完全に策定済み」は47.0%だった。「前日までの出社・帰宅抑制の判断基準」は重要と考える企業が80.9%に対し、完全策定は41.1%と約40ポイントの差があった。JX通信社は「一部策定済みまで含めると7〜8割に達するが、突発的な事象に対応できる『完成した運用』に至っていない企業が多い」と解説している。

「出社・帰宅」の判断基準の完全策定は41%

求める外部支援、「高精度な予測情報」が43.9%で最多

今後の対策で外部に期待する支援は、「線状降水帯などの突発的な豪雨に関する高精度な予測情報」が最多で43.9%。続いて「“空振りを恐れない”ためのBCP判断基準の策定支援」が42.5%、「局所的な冠水・道路寸断等をリアルタイムで把握できる情報」が38.8%だった。

対策が進まない最大の理由は「突発的な豪雨の予測の難しさ」で38.6%、続いて「自社拠点に特化した気象情報の収集・基準設定のノウハウ不足」が32.9%、「空振りへの懸念」が30.9%だった。特に空振りを懸念する層では、局所的な被害をリアルタイムに把握できる情報へのニーズが52.9%に高まった。

求める外部支援

調査概要

  • 調査名称:台風・風水害に対する企業の防災意識と対策に関する調査(JX通信社調べ)
  • 調査対象:国内の企業で事業継続計画(BCP)関連業務に携わる関係者508名
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2026年7月18〜20日

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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大嶋 喜子

小売・EC必見!オイシックスに学ぶAI予測を“現場の意思決定”に変えて在庫ロスを減らす方法【8/26リアルセミナー開催】

2 日 11 時間 ago
小売・EC必見!オイシックスに学ぶAI予測を“現場の意思決定”に変えて在庫ロスを減らす方法【8/26リアルセミナー開催】fujita-h2026年8月19日イベント・セミナー

8月26日(水)に東京・コモレ四谷で「Digital Commerce Frontier 2026 AI×EC Day AIで変わるECの未来―「使う」から「共生」へ―」を開催します。オイシックス、アルペン、元UA/コメ兵でEC責任者を務めた藤原氏が登壇。エージェンティックコマース、AI接客、在庫予測など、AIに関するセッションを多数ご用意! 全公演無料で聴講できます(事前登録制)。まだお申し込みをしていない人のために、編集部おすすめコンテンツの見どころを紹介します。

見どころ② 小売・ECの永遠の課題「在庫問題」にAIで挑む 在庫ロス削減の成果を目指す、PoCで終わらせないオイシックスの取り組み

8月26日(水)14:40~15:10 A-4 特別講演

食×EC事業における最大の課題「在庫ロス」。AIを活用してこの解決に取り組むオイシックスの実践事例を紹介します。複雑な商流の中でいかにデータを活用し、成果を生み出すか。PoCやシステム構築で終わらせず、AIの予測を"意思決定"に組み込み、業務全体でPDCAを回す。この地道な運用で業務定着と成果を実現するまでの裏側をお話しします。

オイシックス株式会社 技術戦略室 久保山 博隆氏

大学卒業後、Web/EC開発企業、外資系コンサルティングファームにて、データ分析やAIの開発・導入を通じた業務改革に従事。2025年にOisixに入社し、需要予測・レコメンドなどのデータサイエンスプロダクトの開発・導入を担当。

ネッタヌネッタヌ

小売やECビジネスにおいて、在庫ロスと欠品による機会損失は「永遠の課題」です。オイシックスはAIを用いた独自の「需要予測システム」を開発し、導入わずか1か月で予測誤差率20.2%改善という成果を達成しました。AIの予測をいかにして実際の「意思決定」や「業務のPDCA」に組み込み、現場へ定着させたのか。本セミナーでは、オイシックス技術戦略室の久保山氏が、複雑なデータ活用や地道な運用の裏側を語ります。EC・小売担当者、必聴のセッションです!

セミナー後に懇親会を開催

セミナー後、8月26日(水)17時30分~19時00分まで、セミナーに登壇した講師、視聴者、外部招聘ゲスト、スポンサー企業などが参加する懇親会を開催します。

講演者やスポンサー企業に直接聞きたいこと、「半年後どうなる?どうする?」の共通テーマのもとにEC事業者のコミュニティをつくり、悩みや課題、アイディアを共有し絆を深める交流の場です。

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AIがもたらしたビジネス成果「事業成長」が56%、「新たな国への進出」が59%、「新製品カテゴリの立ち上げ」が49%

2 日 12 時間 ago
AIがもたらしたビジネス成果「事業成長」が56%、「新たな国への進出」が59%、「新製品カテゴリの立ち上げ」が49%
Amazon Adsの調査で、日本の中小企業におけるAI活用が広告運用の格差是正に寄与している実態が明らかになった。動画広告や越境広告への参入障壁が下がり、事業成長や新市場開拓、新製品カテゴリー立ち上げなどの成果にもつながっているという。
furukawa2026年8月19日

Amazon Adsは8月17日、日本の中小企業におけるAI活用が広告運用の格差是正につながっているとする調査結果を公表した。費用や制作面の制約から活用が難しかった動画広告や越境広告について、AIツールの活用によって中小企業でも取り組みやすくなり、大手企業に対する競争力の強化につながっているという。

中小企業の71%、AIで以前は諦めていた広告が可能に

調査によると、日本の中小企業の71%が、費用や複雑さなどを理由に3年前には諦めていた広告オーディエンス、チャネル、フォーマットに、AIツールのおかげでアクセスできるようになったと回答した。動画配信サービス広告については、70%が「AIを活用した広告ツールのおかげで、自社にとって初めて現実的な選択肢になった」と答えた。

中小企業の71%がAI活用によって以前は諦めていた広告が可能に

2023年調査では、動画配信サービス広告を現実的な選択肢として検討していた中小企業は35%にとどまっていた。当時の主な障壁は、費用(62%)、最低出稿額の高さ(40%)、専門代理店を通さなければアクセスできないこと(31%)だった。

3年前の動画配信サービス広告の参入障壁

現在は、テレビや動画配信サービス広告を活用するメリットとして、「新たなオーディエンスへのリーチ」(50%)、「ブランド認知の向上」(48%)、「信頼性の向上」(45%)などがあげられている。

テレビや動画配信サービス広告を活用するメリット

AI活用で「越境広告」のハードルも低下

AIの影響は国内広告にとどまらない。越境広告についても、AIが言語や文化に合わせたクリエイティブ制作や複数国にまたがるターゲティング、最適化運用のハードルを下げているという。

実際に、56%がAIを活用した広告活動や戦略が「事業成長を支えた」と回答。59%は「新たな国への進出に役立った」、49%は「新しい製品カテゴリーの立ち上げを可能にした」と答えた。

AIがもたらしたビジネス成果

実際にAIを活用しているドウシシャでは、3年前はスポンサープロダクト広告が中心だったが、現在はスポンサーブランド広告やディスプレイ広告、Amazon DSPを組み合わせたフルファネル戦略へ進化した。認知から購買までの顧客導線全体を設計し、広告を分析ツールとして活用しながら、計画や最適化に生かしているという。

75%が広告クリエイティブ作成にAIを活用

クリエイティブ制作面でもAI活用は進んでいる。75%が「広告アセット作成にAIを活用」と回答、73%が「動画配信サービスの広告制作にAIを活用」と答えた。また、51%はAIのおかげで広告表現全般において「よりクリエイティブになれた」と回答した。

AIが広告クリエイティブ・運用にもたらした効果

運用面でも、53%が「最適化を迅速化できた」、53%が「予算内でターゲット顧客をより早く見つけられるようになった」と回答。41%は、広告により大きな予算を持つ企業に対する競争力が高まったと認識している。

Amazon Adsによると、日本ではAIツールを活用するAmazon広告主の割合が前年比60%増加。中小企業がこれらのツールで生成した広告クリエイティブの数は、2026年第1四半期に前年同期比57%増を記録したという。

AIツール導入状況とクリエイティブ生成数の変化

最終判断は「人」、AIとの役割分担が進む

一方で、AI活用が進んでも最終判断は人が担う傾向が強い。

広告運用にAIを導入している企業の最終意思決定者については、マーケティング責任者が36%、事業主が35%、人によるレビューを伴うAIツールが15%。人によるレビューを一切介さない完全自動化の意思決定を行っているのは7%にとどまった。

最終判断の役割

Amazon Adsは、中小企業が「人間主導でAIが支援する」方法を採用し、スピードと実行力を高めながらも、最終的な判断を維持していると分析している。

今後の役割拡大も見込まれる。71%が「将来の競争力維持にAIが重要になる」と回答しており、すでに戦略立案(57%)、データ分析(54%)、競合分析(51%)にAIを活用し始めている企業も多い。

拡大するAIの役割

AIの役割は、広告制作や運用といった実行支援から、企画・分析・意思決定領域へと広がりつつある。

中小企業の間に確かな自信の変化が生まれている。AIツールが、かつて手が届かないと感じていた動画配信サービスなどの広告チャネルへの挑戦を後押ししている。クリエイティブ制作から効果測定・最適化まで、あらゆる規模のビジネスがすぐに始められるセルフサービスソリューションを提供している。(Amazon Ads ジェネラルマネージャー シリル・クレルジェ氏)

AIを活用した中小企業向け支援策も展開

Amazon Adsは中小企業向け支援策として、AIを活用したプランニングや最適化、効果測定をワンストップで管理できる「Creative Agent」や、中小企業の挑戦を紹介する「Rising Stars」プログラムを展開している。

9月15日には、中小企業のAmazon販売事業者向け講演「Amazon Ads Local Tokyo Business Accelerator」を開き、AIを活用した広告運用やフルファネル広告戦略の活用事例などを紹介する予定だ。

調査概要

  • 名称:AI in Advertising
  • 調査期間:2026年4月7日~4月23日
  • 対象:日本の中小企業におけるBtoCマーケティングの意思決定者300人。製造業、EC・小売業、金融サービス、美容業など、幅広い業界の回答者を含む。
  • 調査方法:Amazon Adsの委託により、Opiniumが14か国・計4100人を対象に実施した調査の一部。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

平均ROAS256%を叩き出す広告運用の鉄則。キーワード設計からP-Max活用まで、顧客ニーズ起点で成果を最大化する設計思想とは?

2 日 12 時間 ago

広告運用を自社で行うべきか、代理店に任せるべきか。多くの企業が一度は直面する悩みだ。代理店に依頼すると、キーワードや訴求は一通りそろうものの、無難で平均的な表現に落ち着き、強い印象を残せないケースも少なくない。また、その設計は売り手目線になりがちで、広告の受け手から見ると「自分には関係のない売り込み文句」=「ノイズ」と感じられてしまう。

広告運用の代行や、インハウスでの伴奏支援を手掛けるD2Cエキスパート協会認定スペシャリストの川部篤史氏は、「顧客目線」の広告運用を提唱する。ノイズになりかねない売り込み文句を流し続けるのではなく、必要な人に有益な情報として配信される広告を実現するにはどうしたら良いのか。川部氏の「Google広告で単月平均ROAS256%を出している運用フロー」を公開する。

D2Cエキスパート協会 認定スペシャリスト 川部篤史氏

広告運用の3つのステップと事前準備の重要性

広告運用は大きく分けて3つのステップで構成される。

  • [第1段階]事前準備……商品に関するキーワードを精査する
  • [第2段階]検索広告……選んだキーワードで検索連動型広告を実施する
  • [第3段階]ディスプレイ広告や動画広告……P-Maxへ展開する

はじめから画像や動画に着手せず、まずテキストから始めるのは、テキストだけでテストを重ね、良いパーツ(コピー)を選んだうえで画像や動画に広げていけば、無駄をおさえられるからだ。

広告運用の3ステップ
広告運用の3ステップ

広告を運用する人は、前提条件として「製品を本当に深く理解しているか」「ちゃんとお客さまに伝えられるだけの理解ができているか」ということも当然持っておく必要がある。深い製品理解という土台があるうえで、この3つの段階がある

最も重要なのが、第1段階の事前準備。事前準備において顧客が「何をしたいのか」「何に困っているのか」を深く考え、そのニーズから生まれるさまざまな要素を、キーワードセットとしてグルーピングしていく。顧客のニーズを想像し、共感する力が必要な作業だ。(川部氏)

D2Cエキスパート協会 認定スペシャリスト 川部篤史氏
D2Cエキスパート協会 認定スペシャリスト 川部篤史氏

[第1段階]事前準備
キーワード選定のコツ

最初に行うのは、広告を出稿しようとしている商品やサービスについて、その優位性を整理することだ。顧客のニーズは「○○したい」という言葉で言語化できるため、まずはその「したい」という欲求を明確にしたうえで、そのニーズに対して自社の商品がどのようなベネフィットを提供できるのかへと転換することが重要である。

次に明確にしたいのが、自社商品独自の強み、価値、いわゆるUSP(Unique Selling Proposition)である。同じカテゴリーに属する競合商品と比較し、対象の商品がどこで優れているのかを整理する。競合との差別化ポイントや、模倣されにくい切り口、これらを踏まえたうえで行うテキストワークやコピー設計が、広告の質を大きく左右する。

改めて問うべきは、「この商品は本当に顧客に価値があるのか」という点。自社が売りたいだけになっていないか、他社製品のほうが顧客に適していないかの視点も欠かせない。疑問が残るなら広告以前に商品の課題に立ち返る必要がある。(川部氏)

キーワード選定に有効な「3つの軸」

次に、ユーザーがどのような言葉で検索してくるのかを想定してリストアップする。キーワードは大きく3つの軸で考えると広げやすい。例として「体温を逃がさず、遠赤外線と輻射熱でじんわりと優しく温める女性用の冬用ショーツ」を用いる。

  1. 解決軸……この商品がどのような課題を解決するのかという視点だ。今回の例であれば、「お腹が冷える」という悩みに対して「温める」という解決策が該当する。
  2. 解決手段・メカニズム軸……どのような仕組みや成分で課題を解決するのかという観点でキーワードを選ぶ。今回であれば、「輻射熱」「遠赤外線」といった要素が該当する。また今回の例の場合、「腹巻き」でも同じ課題を解決できる。しかし、腹巻よりもこの商品の方が目立たないため、「腹巻き」で検索した人にも訴求できる――こうした柔軟な視点からもキーワードは広がっていく。
  3. 解決後ベネフィット軸……課題が解決されて何が得られるのかという視点だ。「冷え知らずのお腹」「冬でも外出が苦にならない」といった表現が考えられ「お腹が冷える」という課題に対するキーワードセットは多角的に展開できる。
キーワードの選定の3軸
キーワードの選定の3軸

選んだキーワードを整理する方法

「お腹が冷える」に近い言葉として、「腹冷え」「腰が冷える」なども浮かぶ。ただし、「痛い」「下痢」といった症状系のワードは薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に抵触する可能性がある。表現の工夫次第で扱える場合もあるが、最初から切り捨てる判断も必要だ。特に「下痢」のような表現は、検索ボリュームが大きくても対象外にする

「お腹」と「おなか」には漢字表記とひらがな表記が存在する。キーワードプランナーで調査し、両方に一定の需要がある場合は分けて扱ったほうが良いが、片方の割合が多い場合は、同一のワードセットとしてまとめて処理する。また、たとえば「胃が冷える」のように、キーワードプランナーが提示する類似語のなかで、課題やニーズが異なるものは除外する。語順の違いも同一に扱わないほうが良い。「おなかが冷える」と「冷えるおなか」は別のキーワードとして存在するため、個別に管理する。

このように、似たニーズ、似た表現で構成された30個から50個程度のキーワードセットを作り、広告セットを作っていく。

キーワードのグループ分けのイメージ
キーワードのグループ分けのイメージ

こういったグループ分けは、一度は手作業で行い体感しておくと良い。慣れてくれば生成AIを用いることもできるが、2026年7月現在では、AI利用はその制度において、個人の使い込み方、環境によってばらつきが生じるのも事実である。ただ工数削減の観点ではやはり有効な手段であり、そのクオリティも今後さらに高まることは疑いようもない。最終的にはAIを活用することも選択肢になる。(川部氏)

Google広告の「自動最適化オプション」には注意が必要だ。意図的に細かく分けたキーワードが自動で統合されてしまい、最適化精度が下がる可能性があるためだ。「アカウント設定」から「自働適用の設定に移動」をクリックし、「重複するキーワードを削除しましょう」のチェックを外しておく。

[第2段階]検索広告
Google広告の初期設定とコピーワーク

実際の広告運用は、まずGoogle広告で検索連動型のテキスト広告から開始する。実際の設定の手順についてポイントを整理していく。

アカウント設定

  • キャンペーン名……「どの広告タイプで」「どの商品を」「どの文脈/キーワードグループで運用しているか」が一目でわかると社内共有が進めやすい。
  • 入札と最適化方針……基本はコンバージョン数の最大化から始め、データが溜まった段階でコンバージョン値やROAS(Return On Advertising Spend/広告費用対効果)最適化へ移行する。目標単価は、獲得単価や成果が収束してきてから平均値や事業目標をもとに設定するのが合理的だ。ただし、立ち上げ直後でトラフィックが極端に少ない場合はクリック数を目標にする。
  • 配信ネットワーク……初期段階ではディスプレイ配信をオフに。初動が見定まってから対応すると無駄がない。
  • 地域と言語設定……国内向け商材の場合は、単に「日本」を指定するのではなく「所在地」を指定し、意図しない無駄な配信リスクを防ぐ。言語は「日本語」を指定する。
  • AI最大化設定……オフにする。

AI機能を利用しない理由は2つある。1つは薬機法などに抵触する表現が自動生成されるリスクがあること。もう1つは、ブランド表現を自動生成にゆだねたくないという判断だ。(川部氏)

広告見出しと説明文

広告グループには先に用意した30組〜50組のキーワードセットを設定し、ランディングページ(LP)のURLを入力し、Googleが認識するテーマと乖離がないかをチェックする。この段階で「source」「medium」「campaign」の3項目のUTMタグを設定しておく。

では広告見出しはどう書くか。広告見出しは最大15個で、この枠をどう使うかが成果を大きく左右する。次の観点から作成する。

  • キーワードベース……事前に作成したキーワードセットを、できる限り見出し文のなかに自然に含める。Googleの設定画面上で「一致している(関連性が高い)」状態をめざす。
  • USPベース……商品の独自の価値や解決方法を伝える。機能、仕組み、使用感、他社との違いなど、角度の違う切り口を意識して枠を埋めていく。

まずはキーワードベースで枠を埋め、USPベースで残りを調整する。見出しが決まったら次は説明文だ。見出しで興味を持ったユーザーに対し、より納得感を与える補足情報を書き、どの説明文が最も成果につながるかをチェックしていく。

ここまで作り込むと、最適化スコアが十分に高くなり、Googleから「ユーザーに有益な情報を届けている」と評価される。CTR(クリック率)が向上し、CPC(クリック単価)やCPA(獲得単価)の改善が期待できるようになるはずだ。

テキスト広告で良い成果が出たものには画像を追加する。検索広告ではサイズ違いを含めて最大20セットまで登録できるが、1画像につき横長、スクエア、縦長の3サイズを用意し、それを3パターン程度用意できれば十分だ。管理画面上でトリミングも可能なため、最初から大きめの画角で画像を用意し、管理画面で切り出しても問題ない。Googleが提供する無料画像素材や、社内ポリシー上問題がなければ生成AIの画像も活用できる。

[第3段階]ディスプレイ広告や動画広告
P-Maxへの展開方法

P-Max(Performance Max)はGoogle広告の自動化キャンペーンで、検索、YouTube、ディスプレイ、Gmailなど、Googleのすべての広告枠に配信できる。検索広告で使用したアセットをほぼ流用できるため、検索広告である程度の成果が出たら、その構成を引き継いでP-Maxに展開する。P-Max運用のポイントは次の通りだ。

  • キャンペーン設定……検索広告と同様の考え方で良いが、検索広告で使用できた「所在地指定」がP-Maxでは初期設定時に使えないため公開後に追加調整する。
  • アセットの生成……Google AIにアセットの生成を任せることを促されるが、やはり意図しない表現によるリスクがあるのでオフにする。
  • リスティンググループ(商品グループ)……対象商品以外に配信されないよう必ず絞り込みを行う。カスタムラベルは最大5つまで設定可能なため、「主力商品」「セール対象品」など目的別にラベルを分けて管理すると運用しやすい。
  • アセット……広告見出しセットは最大15個で、検索広告と同じ内容をそのまま使用して良いが、P-Maxでは新たに長い広告見出しを作成する必要がある。元の全角15文字の広告見出しを組み合わせて作るとよいだろう。説明文と画像は検索広告と同じ素材を使用できる。
  • 動画……最低1本必要。画像から自動生成できるスライド動画も使用可能だが、横長、スクエア、縦長の動画を用意するのが望ましい。動画はYouTubeに限定公開でアップロードし、そのURLを指定する。
  • シグナル設定……「検索テーマ」に検索広告で使用したキーワードセットをそのまま登録する。最大50組まで入力できるため、最初から50組で設計しておくと無駄がない。
  • 予算……無理に高く設定する必要はない。1日1000円程度から開始し、成果を見ながら徐々に増額する。

検索広告とP-Maxを同じ粒度で連携させれば、相乗効果で20%前後の効率改善が見込める。運用上はP-Max側にコンバージョンが寄りがちだが、検索広告と合算したROASで評価すれば問題ない。(川部氏)

D2Cエキスパート協会 認定スペシャリスト 川部篤史氏

そして、さらなる潜在層までリーチするために、「デマンドジェネレーション(画像・動画に特化型したGoogleの広告メニュー)」も利用できれば、より太く強い広告セットに育てられるが、検索広告とP-Maxだけでも、十分に収益性の高い構成は作れる。

シンプルな判断がデイリー運用のポイント

キャンペーンが走り出した後、どのような指標をチェックするべきなのだろうか。川部氏は「デイリーでは実際に見る指標は多くない。基本的にはCTRとROASを確認し、調子が良ければ日予算を増やし、悪ければ日予算を下げる。現実的には、全体をしっかり確認するのは週1回程度」と語る。

CTRは最低でも1%以上を基準とする。2%を超えれば合格ライン、3%以上で優秀、5%以上ならかなり優秀と考えるが、「悩み系商材」の場合、ニーズを絞り込むと、場合によっては10%超えも珍しくない。

ROASの目標は企業ごとの収益構造によって異なる。妥当な目安としては定期購入商材で100%以上、単発商材で300%前後である。CPCは平均すると50円以下に収まるケースが多いが、競争の激しいキーワードでは高止まりすることもある。ただしROAS目標がクリアしているのならCPCが高くても許容範囲と考える。

広告運用の内製化は、コスト削減やスピード向上だけが目的ではない。顧客の課題に向き合い、考え抜いてクリエイティブにこだわり、検証するプロセスそのものが企業の資産になる。(川部氏)

この記事の筆者

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優秀な社員はどう獲得する? アルバイトから正社員へ新卒入社者に最大100万円支給する一休庵グループの採用施策

2 日 13 時間 ago
優秀な社員はどう獲得する? アルバイトから正社員へ新卒入社者に最大100万円支給する一休庵グループの採用施策
一休庵はグループの店舗でアルバイトとして勤務する学生を対象に、入社前に入社支度金として10万円を支給し、その後、入社6か月後、入社約1年後、入社約1年6か月後にそれぞれ30万円を特別賞与として支給する制度を創設した。
ohshima2026年8月19日

一休庵はこのほど、一休庵グループの店舗でアルバイトとして勤務する学生を対象に、正社員として新卒入社する際、最大100万円を支給する「アルバイトからの新卒入社お祝い金制度」を創設した。2027年3月卒業予定者から適用する。

一休庵はこのほど、一休庵グループの店舗でアルバイトとして勤務する学生を対象に、正社員として新卒入社する際、最大100万円を支給する「アルバイトからの新卒入社お祝い金制度」を創設
制度概要

「アルバイトからの新卒入社お祝い金制度」の特長

1. 条件を満たした新卒入社者に最大100万円を支給

対象条件を満たし、店長との個人面談を経て新卒入社者に、最大100万円を4回に分けて支給する。入社前に10万円、入社6か月後に30万円、入社約1年後に30万円、入社約1年6か月後に30万円を支給。入社前の10万円は、引っ越し、通勤準備、資格取得、パソコン購入など、新生活に向けた支度金として活用できる。

一休庵はこのほど、一休庵グループの店舗でアルバイトとして勤務する学生を対象に、正社員として新卒入社する際、最大100万円を支給する「アルバイトからの新卒入社お祝い金制度」を創設
支給スケジュールイメージ

2. 対象は一休庵グループで1年以上勤務した学生アルバイト

対象は、一休庵グループの店舗でアルバイトとして1年以上勤務している新卒者。大学生、短大生、専門学生、高校生を対象とし、面談を受ける条件として、月50時間以上、年間600時間以上の勤務実績があること、卒業時点で在籍していること、所属店舗の店長との個人面談を受けることを定めている。

3. 店長推薦を通じ、仕事への姿勢を重視

希望者は所属店舗の店長に申し出たうえで、店長との個人面談を行う。採用にあたっては、勤務年数や勤務時間だけでなく、仕事に対する姿勢、勤務態度、生活態度などを総合的に確認する。一休庵は、アルバイト時代に培った経験を生かし、社会人としてさらに成長したいと考える若者を応援する。

募集職種・働き方・初任給

募集職種は、接客係、調理係、将来の店長・料理長候補など。本人の特性や経験を生かせる職種も含めて検討する。入社後は、研修や現場経験を通じて適性を確認し、配属やキャリアの方向性を決定。キャリアは、店長や料理長をめざすコースと、専門性を高めていくコースに分かれる。

初任給は高卒が月給28万3488円、大卒が月給30万5674円。いずれも手当込みで、詳細な労働条件は、個別の求人票にて明示する。

背景:学生アルバイトの経験を社会で生きるキャリアに

一休庵グループでは、多くの学生アルバイトが学業やクラブ活動と両立しながら、接客、調理、清掃、チームでの連携など、日々の仕事を通じて社会に出るための経験を積んでいるという。

一方、店舗運営や外食産業の本質的なやりがいを十分に感じる前に卒業を迎える学生も少なくない。今回の制度は、学生時代に積み上げた経験を社会人としてのキャリアにつなげ、一休庵で育った若者を正社員として迎え、新生活の不安を減らしながら、さらなる成長を応援するために創設した。

一休庵はこのほど、一休庵グループの店舗でアルバイトとして勤務する学生を対象に、正社員として新卒入社する際、最大100万円を支給する「アルバイトからの新卒入社お祝い金制度」を創設
社内運動会の様子

アルバイト時代に培った経験をそのまま社会に生かすことができるという点では、双方にメリットが生み出せるのではないかと考えている。アルバイトとして一休庵を支えてくれた若い方々に、さらなるキャリアを積み、世界に飛び立つ機会をつくるために、会社として背中を押せる制度として、今回の祝い金制度を創設した。(一休庵代表取締役 上川悟史氏)

制度概要

  • 制度名:アルバイトからの新卒入社お祝い金制度
  • 対象者:一休庵グループの店舗でアルバイトとして1年以上勤務している新卒者
  • 対象年度:2027年3月卒業予定者から対象。2027年以降も継続予定
  • 対象学生:大学生、短大生、専門学生、高校生
  • 対象店舗:一休庵グループ全店舗
  • 支給総額:最大100万円
  • 申出方法:所属店舗の店長へ申し出
  • 申出期限:2027年4月1日入社の場合、2027年2月28日まで

※入社前の10万円は入社支度金、2回目以降は特別賞与として支給し、課税対象。支給後に退職した場合、支給済み分の返還は求めないが、退職以降の支給を受ける権利は放棄したものとみなす。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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大嶋 喜子

エージェンティックコマース最前線──「コンテキストギャップ」を解消する次世代CXデザイン

2 日 13 時間 ago
エージェンティックコマース最前線──「コンテキストギャップ」を解消する次世代CXデザインtakikawa2026年8月19日連載

日本でも本格始動が見込まれる「エージェンティックコマース(AIによる購買代行)」市場。外部の生成AIが把握している消費者の背景や状況が自社ECサイトに十分に引き継がれず、その意図やニーズが正しく伝わらない「コンテキストギャップ」への対応や、次世代の接続規格(MCPなど)への理解が重要です。さらに、SEOに代わるAI時代の対策「GEO(生成AI検索最適化)」も重要性を増していくでしょう。変化が激しい今、ルール定着を待つのではなく試行錯誤して知見を蓄積することこそが、エージェンティックコマース時代のECビジネスで戦うカギになります。

市場拡大への期待と、技術標準の模索

「エージェンティックコマース」は、AI(人工知能)エージェントが、人間の代わりに自律的に商品を探索・選定・購買まで行う仕組みです。この新たな市場について、日本でもここ数か月で急速に話題に上るようになってきました。欧米ではすでに2025年から多くの市場予測データが観測されており、マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)の予測によると、エージェンティックコマースの市場規模は、2030年までにグローバルで3兆〜5兆ドル(約450兆〜750兆円)に達すると試算されています

そして日本でもこのエージェンティックコマースの取り組みがいよいよ本格的に始まろうとしています。一方で、生成AIは進化や変化の激しいジャンル。これから実用化に向けてクリアすべき多くの課題が浮き彫りになってくると考えられます

たとえば、先行する議論のなかでは「MCP(Model Context Protocol)」(Anthropic社が提唱した、生成AIと外部サーバーがスムーズかつ安全にデータをやり取りするための共通接続規格)への取り組みが重要であるという指摘があります。しかし、このMCPが本当に業界のメインプロトコル(通信を行う際の共通のルールや規格)として広く定着するかどうかは、現時点では未知数です

実際、MCPは規格としてあまりに壮大すぎるため、「データ処理時のオーバーヘッド(システムにかかる余計な負荷や処理時間)が過剰になり、動作が重くなる」という懸念は、以前から開発者の間で指摘されていました。

「シンプルなWeb通信規格である『REST(レスト)API』を使い、AIへの作業依頼をひとまとめにした『skills(スキルズ)』を直接呼び出して処理すれば十分ではないか」という発想は、技術的にごく自然なものです。

しかし、技術がインターネット上で広く普及するためには、コンパチビリティ(互換性)、セキュリティ(安全性)、ポータビリティ(異なるシステム間での移植性・持ちやすさ)が欠かせません。そのため、MCPを巡る展開や技術の標準化争いは、今後も予断を許さない状況が続くでしょう。

かつて、インターネットを通じた音声通話技術である「VoIP」の黎明期において、「SIP」という通信制御プロトコルの研究開発が行われていました。しかし、この「SIP」も仕様があまりに壮大かつ複雑すぎたため、普及スピードを落とす結果となりました。 技術者の傾向として、あらゆる状況を網羅した完璧なプロトコルを作り上げようとしがちですが、俊敏さが求められるインターネットの世界と、機能が多すぎて複雑な規格は相性が良くないというのが、歴史の示す常と言えます。

AI時代のCXを左右する「コンテキストギャップ」という課題

現在、エージェンティックコマースにおいて(特に欧米のEC業界で)、最も議論が活発なトピックの1つが「コンテキスト」です

実は、エージェンティックコマースでは、ECにおけるCX(顧客体験)の向上において大きな将来性を期待されています。その最大の要因の1つが、AIとのやり取りを通じて、消費者の抱える「コンテキスト(背景、文脈、顧客が置かれている個別の状況)」を圧倒的に豊富に取得できる点にあります

コンテキストとMCPの有無による違いのイメージ(出典:秀和システム新社のプレスリリース
コンテキストとMCPの有無による違いのイメージ(出典:秀和システム新社のプレスリリース

「エージェンティック」という言葉が登場する以前は、ECサイトにおける「カンバセーショナルサーチ(会話型検索)」の活用が注目されていましたが、これは本質的に「コンテキストサーチ(文脈を考慮した検索)」と同義です。

「会話」という極めて自然なインターフェースが介在することで、ユーザーは従来の単語検索に比べ、より自然に自分の置かれている経緯や背景(=コンテキスト)をシステムに伝えることができるようになったのです。

たとえば、ECサイトの検索窓で単に「ワンピース」と入力して検索するのと、「来週末に軽井沢で友達の結婚式の二次会に出るのに良さげなワンピース」と会話形式でAIに伝えるのでは、システム側が得られる情報量が圧倒的に異なります

後者の会話検索には、「いつまでに必要なのか」「その場所の気候や気温はどの程度か」「どのようなTPO(時間・場所・場合)が求められるか」といった、商品選定に重要な顧客の背景(コンテキスト)が豊富に含まれているからです。

ECサイト内に設置された対話型AIであれば、この情報をダイレクトに生かして自社サイト内の検索システム(エージェンティックサーチ)を走らせ、文脈に完全に合致したワンピースを提案できます。 しかし、現実にはこうした日常的な会話はECサイト内ではなく、「ChatGPT」などの外部の一般的な生成AI上でカジュアルに行われるケースが圧倒的に多くなるでしょう。

その場合、生成AIは「AIフレンドリー(AIが情報を読み取りやすいよう最適化された構造)」なECサイトとバックグラウンドで通信して検索を実行し、文脈に沿った商品をユーザーに提示します。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。ユーザーが提案されたURLをクリックして自社ECサイトへ遷移した際、生成AI上で重ねてきた「会話の文脈(コンテキスト)」が引き継がれず、分断されてしまうケースがほとんどなのです

まだ、おすすめ商品の一覧ページであるPLP(Product List Page、商品一覧ページ)に遷移する設計であればユーザーの商品選択の意図をある程度推測できますが、特定の商品詳細ページであるPDP(Product Detail Page、商品詳細ページ)に直接着地し、もしユーザーがその商品を「イメージと違うな」と見送ってしまった場合、ECサイト側は「このユーザーがどういう背景でワンピースを探していたのか」を把握する術を失ってしまいます。

技術的には、生成AIに検索結果を返す際、渡された検索条件のパラメータ(数値や設定値)を保持し、セッションID(ユーザーを識別する一時的な管理番号)とセットにした専用URLを生成して返却すれば、ある程度の文脈維持は可能です。しかし、ユーザーが生成AI側で会話を深めれば深めるほど、最終的に自社ECサイト側がキャッチアップできるコンテキストはどんどん貧弱になってしまいます

このように、「AIチャット上での対話」と「実際のECサイトでの購買行動」の間で消費者のコンテキストが分断され、顧客体験に連続性が失われてしまう現象を「コンテキストギャップ(文脈の分断)」と呼びます

このギャップをいかにして埋め、一気通貫した心地よい顧客体験を提供できるかは、今後のECサイトにおけるCX向上において極めて重要な技術的・戦略的課題と言えるでしょう。

生成AI時代のEC戦略──変化を前提に「知見を蓄積すること」が最大の競争力になる

「ChatGPT」を展開するOpenAI社も、2025年はチャット画面内で買い物を直接完結させる「インスタントチェックアウト(外部サイトに遷移せずAIアプリ内で決済する仕組み)」というアプローチに注力していましたが、現在は「AIで購買を支援しつつ、最終的には提携ECサイトへユーザーを送客する」という方針へと明確にシフトしています

購入プロセスのどこまでを生成AI上で進め、どこからをECサイト側が担うべきか。これは扱う商品のジャンル(嗜好品、日用品など)によっても異なりますし、顧客それぞれのコンテキストによっても変化するため、現段階で絶対的な唯一の正解はありません。

しかし、確実に予測できる未来は、「生成AIは急速に『検索ポータル(ネット情報への玄関口)』としての役割を強めていく」ということです

生成AIは検索ポータルとしての役割を強めていくと予想されます
生成AIは検索ポータルとしての役割を強めていくと予想されます

2025年時点の「ChatGPT」は、できる限りLLM(大規模言語モデル、AIが言葉を処理するための基盤となる仕組み)の内部知識だけで質問に答えようと努めていました。同じテーマで10〜15分ほど対話を深掘りしていくと、やがてAIが回答に窮して外部のWebサイトを検索し始めるのですが、その際の待ち時間は長く、得られる情報も決して実用的とは言えませんでした。

この時期の生成AIは、ポータルではなく「何でも知っている万能の脳」をめざしていたと言えます。しかし、秒単位で変化する全世界のWebサイトの最新情報をすべてAIの内部に保持し続けることには、構造上無理があります。

現在の「ChatGPT」は、対話の初期段階からスムーズに外部のWebサイトをリアルタイム検索し、その内容をLLMが瞬時に要約して提示するスタイルに進化しています。これにより顧客体験(CX)は劇的に向上しました

つまり、AI自身が「すべてを脳内に記憶する」のではなく、「この質問の答えは、どのWebサイトへ検索に行けば得られるか」を把握してユーザーを導く、かつての検索エンジンのような「検索ポータル」へとシフトしているのです。これはテクノロジーの進化において、非常に合理的かつ当然の推移と言えます。

現在、OpenAI社は、以下の3つの役割の異なるクローラを同時に稼働させています。

  • GPTBot:AIの基礎知識や言語理解を向上させるための「LLM学習用クローラ」
  • OAI-SearchBot:最新の検索エンジン用データベースを構築する「検索インデックス(索引)用クローラ」
  • ChatGPT-User:ユーザーの質問に対してリアルタイムに情報を取得しに行く「リアルタイムクローラ」

ECサイト側からすれば、「AIに長期的に学習してほしい情報(商品コンセプトやブランドストーリーなど)」「検索のデータベースとして素早く登録してほしい情報(最新の商品リストなど)」「ユーザーの質問に応じてその場で瞬時に読み取ってほしい情報(リアルタイムの在庫や価格など)」は、それぞれ微妙に異なるはずです。

そのため、これからのAI時代の流入対策である「GEO(Generative Engine Optimization、生成AI検索最適化)」においては、これらの特性の異なるクローラに対してどのような情報を渡し、どのように巡回を制御するかという「クローラ挙動ポリシー」の細かいチューニングが不可欠なテーマとなっています。

もちろん、今後クローラの種類がさらに増えたり、巡回アルゴリズムが変更されたり、あるいは「ChatGPT」以外のAI(GoogleのGeminiなど)で異なる対策が必要になったりするため、サイト運営側の対応コストや技術的負担は決して小さくありません

これらを解決するために前述の「MCP」のような統一規格が模索されているわけですが、その最適な規格自体が日々アップデートされ変化しているのが現状です。EC事業者にとっては、「毎日ひたすら試行錯誤を繰り返す」ことこそが、今求められるリアルな対応手段となっています

規格が定まれば将来的に運用は落ち着きますが、その規格自体が生成AIの驚異的な進化スピードに追従できなくなるリスクも孕んでいます。変化が激しい現段階において、最先端をキャッチアップするためにはこうした手間をかけることもやむを得ないと言えるでしょう。

日本は欧米と比べて、「業界の共通規格やルールが落ち着いてから本格的に取り組む」という標準化重視の、安全で慎重な姿勢を取りがちです。

しかし、このエージェンティックコマースの劇的な変革期において、いち早く「コンテキストギャップの解消」や「GEOのチューニング」といった技術的課題に挑み、現場で主体的に「知見」を蓄積したECサイトこそが、生成AIのクローラからも、そして生身のユーザーからも選ばれる、圧倒的にCXの高い未来のECサイトとして、先行者利益を獲得することになるでしょう

この記事の筆者

[ 執筆 ] 山﨑 徳之

ZETA株式会社
ZETA株式会社 代表取締役社長 2006年にZETA株式会社を設立し、代表取締役に就任(現任)。現在はサイト内検索エンジンやリテールメディア広告エンジン、生成AI検索最適化サービス、EC向けAIチャットなどを含む、CX向上生成AIソリューション「ZETA CXシリーズ」の開発・提供に取り組む。コマースとCX(カスタマーエクスペリエンス)のリーディングカンパニーとして多数の国内大手サイトの売上向上と顧客体験の進化に貢献し、EC領域における新たな価値創出を支えている。
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ニールセン、ダブルベリファイを買収へ

3 日 11 時間 ago

ニールセンホールディングスがダブルベリファイを買収する。測定と検証の統合が広告主の意思決定を支援するという期待がある一方で、検証の独立性を不安視する声もあるようだ。

Nielsen to Acquire DoubleVerify, Creating a Leading, Independent Media Intelligence Platform
https://www.nielsen.com/news-center/2026/nielsen-to-acquire-doubleverify-creating-a-leading-independent-media-intelligence/
ニールセンがダブルベリファイを買収し、業界をリードする独立系メディア・インテリジェンス・プラットフォームを構築
https://www.nielsen.com/ja/news-center/2026/nielsen-to-acquire-doubleverify-creating-a-leading-independent-media-intelligence/

Kenji

終わらせたい「生理の貧困」。ジャパネット、グループ全拠点に生理用品常備サービス「どこでもソフィ」を導入、長崎県内の中学校へも寄付

3 日 13 時間 ago
終わらせたい「生理の貧困」。ジャパネット、グループ全拠点に生理用品常備サービス「どこでもソフィ」を導入、長崎県内の中学校へも寄付
ジャパネットグループ全拠点のオフィスに生理用品ディスペンサー「Office Sofy(オフィス・ソフィ)」を導入。職場での想定外の生理や生理期間の不安、集中力の低下を防ぐとともに、日々の出費に対する経済的な補助としての役割も担う。
ohshima2026年8月18日

ジャパネットホールディングスはこのほど、ユニ・チャームが展開する「どこでもソフィ」プロジェクトに賛同し、ジャパネットグループ全拠点のオフィスに生理用品ディスペンサー「Office Sofy(オフィス・ソフィ)」を導入した。従業員が心身ともに健康で、自分らしく働ける環境づくりの一環としている。

終わらせたい「生理の貧困」。ジャパネット、グループ全拠点に生理用品常備サービス「どこでもソフィ」を導入、長崎県内の中学校へも寄付
ジャパネットホールディングスは「どこでもソフィ」プロジェクトに賛同した

現在、経済的な困窮や家庭環境の複雑さ、知識の不足などから生理用品を適切に利用できない「生理の貧困」が社会問題となっている。「お金がかかるからトイレットペーパーで代用し、交換頻度を減らす」「生理のことが恥ずかしくて自分では買えない」「家庭環境が悪く大人に頼めない」といった悩みを抱える子どもたちもいるという。

ユニ・チャームが実施する「どこでもソフィ」プロジェクトは、生理用品を必要とする人が学校や職場、外出先などでいつでも利用できる環境づくりをめざす生理用品常備サービス。

ジャパネットグループは同サービスを全拠点のオフィスに導入。あわせて、NPO法人レッドボックスジャパンを通じ、長崎県内の中学校へ8月から12箱(5472枚)の生理用品を寄付する。今後も従業員の利用に応じて継続的に寄付する。

ジャパネットグループは、これまで働き方改革や生産性向上に取り組んできた。同サービスの導入により、職場での想定外の生理でも慌てることがなくなり、生理期間の不安や集中力の低下を防ぐほか、日々の出費に対する経済的な補助としての役割も担う。

利用者からは「常備されているだけで、『いつでも大丈夫』という安心感につながる」「急に生理がきても、どこにでもソフィがあって助かった」といった声が寄せられている。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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