ネットショップ担当者フォーラム

お客様が何語でも(多分)大丈夫。インバウンドのコツは開き直り!?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

6 years 6ヶ月 ago
ネッ担まとめ

先週は「越境ECでは相手に合わせた方が上手くいく」というお話を取り上げましたが、今週は「インバウンドは気合で何とかなる(笑)」というお話。人それぞれ違うのかもしれませんが、この違いは興味深いです。

インバウンド対策は悲観的にならないことかも

日本人だけではうまらない 平日対策に始めたインバウンドで大成功!「まちのキャンピングカー屋さん」 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7160

まとめると、

  • 香港、台湾からの観光客をターゲットにキャンピングカーの貸し出しをしている「まちのキャンピングカー屋さん」代表の町野さんは、中国語どころか英語すらできないが、メールのやり取りで対応ができている
  • 日本では観光シーズンしかキャンピングカーの需要がなかったので、『インバウンド入門講座』を読んでインバウンドに取り組んだ
  • 台湾の旅行博に出店したところまったく売れず、背水の陣でじゃんけん大会を開いたら1台売れた。振り返ってみるとここでの宣伝効果もあって数百万の投資も回収できた

旅行博には300万円分のホログラム付きのチケットを作って行ったのですが、4日期間があったのですが、初日が終わった段階で売上0円、2日以降もまったく売れず……、最終日、もうとにかく人が集まることをしなければだめだと思い「ジャンケン大会」を開いたんですよ。知り合いが連れてきた台湾の方が一生懸命にやってる日本人を台湾人は好きなんだという話を聞いていたので。もう馬鹿になって帰ろうと。

町野さんの口調が穏やかというか楽観的なので、それほどシリアスに感じないのですが、実際に読んでみるとかなりハードな経験をされています。引用した事例とか「静まり返った湖のよう」に予約が入らなかったとか……。それを打ち破ったのは一生懸命さ。売れないと嘆くよりも行動あるのみですね。

CtoCは安いだけではもう売れない時代

指値注文と本物鑑定でスニーカー売買に変革を、「モノカブ」が2.2億円を調達 | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2019/11/11/brhino-fundraising/

まとめると、

  • CtoCのスニーカー売買プラットフォーム「モノカブ」を展開するブライノは、総額で2.2億円を調達した
  • モノカブは購入者・販売者の双方が「指値」で取引できる板寄せ方式を採用している
  • すべての商品をモノカブが鑑定し、偽物を排除する体制を構築している。特に高額商材の偽物問題はCtoCプラットフォームにとって課題だが、偽物を排除する仕組みを設けることで安心して売買できる場所を作ってきた

モノカブという名の通り、このプロダクトの背景には「モノの株式化」というテーマがある。

濱田氏は前職の証券会社時代に「株式における『指値での取引』を、他のモノの売買にも転用することでフェアな仕組みを作れないか」を考えていたそう。当初は商材として家電なども検討していたそうだが、「個人間で活発に売買されていて、なおかつ値段の動きが激しいモノ」の方が相性が良いと考え、まずはスニーカーから始めることに決めたという。

CtoCは偽物だったり商品が届かなかったり入金されなかったりと、いろいろな問題が出てきますが、やはりそこは人間が介在しないといけないようです。それによって信頼性が担保され、その上に便利なシステムが乗ることで活性化する流れです。成熟しつつあるCtoCのシステムなので、後発の場合はこうした工夫が必要ですね。

1日で7兆円が動く中国という国

4.2兆円の取扱高を1日で記録したアリババ「独身の日」、楽天の年間流通総額の1.2倍 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6974

中国「独身の日」直販EC大手「JD.com」の取扱高は約2.8兆円、2018年実績を超える | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6973

中国で行われたネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)で、中国のECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の取扱高(GMV)が、過去最高となる2684億元(日本円で4兆1870億円、1元15.6円換算)を記録した。伸び率は前年比25.7%増。
https://netshop.impress.co.jp/node/6974

「JD.com」運営の中国直販EC最大手「京東集団」が展開しているキャンペーン期間中の取扱高が、11月11日14時37分に1794億人民元を突破した。
https://netshop.impress.co.jp/node/6973

合わせて7兆円ですか……。注文する方もすごいのですが、受注処理をして発送しているものすごいし、そもそもそれだけの在庫があるということがすごい。しばらくすると日本メーカーの売上も出てくると思いますので、それがどれだけ伸びているのかも気にしておきましょう。

EC全般

「ナイキ」がアマゾンから撤退 | WWD JAPAN
https://www.wwdjapan.com/articles/977888

「消費者とより直接的で緊密な関係を築いていくためにアマゾンでの販売終了を決定した」。モールから撤退する理由はこれが多いです。

アマゾン「ほしい物リスト」で被災地支援 避難所の要望を支援者が購入 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20191109/k00/00m/040/076000c

Amazon出品者必見!「早期レビュー取得プログラム」でレビュー獲得! | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/column/24184/

海外Amazonのはじめ方 ~基本編~ | 世界へボカン
https://www.s-bokan.com/blog/post-19003/

問題になりそうなアマゾンの「偏った商品検索」 | Yahoo!ニュース(小久保重信)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kokuboshigenobu/20191108-00150064/

相変わらず良いところと悪いところが混在するAmazon。いろいろなものを飲み込みながらこのまま成長を続けそうです。

チャットボット相手に値引き交渉!?インド大手ECサイトによるユニークな取り組み『Hagglebot』 | AdGang
https://adgang.jp/2019/11/178448.html

これは面白い! 日本でもイベント的にやってみては?

コーヒーを購入しなくてもトイレ使用OKにしたスターバックス その後どうなったのか? 米大学が研究報告 | Yahoo!ニュース(飯塚真紀子)
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20191113-00150766/

代引きをやめたら利益が増えたというニュースと同じようなことが起きていました。

楽天・三木谷社長が配送面で「大きな投資を用意している」。独自配送サービスで人口カバー率年内6割をめざす方針 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6955

送料無料ラインの統一に向けて、楽天本体も頑張っているようです。

政府、GAFAから意見聴取 菅長官「国が取引の透明性の大枠示す」 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/13/news052.html

「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法」が検討されているんですね。どんな企業が対象になるのかが気になるところです。

ファーストリテイリングの、無駄なものは「つくらない」「運ばない」「売らない」サプライチェーン改革とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6982

世界を見るとこの流れは止められないですよね。

今週の名言

自社ECを顧客とのコミュニケーションやデータを取得する場にするという考えはあるが、データがあるから売上は二の次でいいというロジックは通用しない。なによりEC単体では全体のマーケティングにインパクトを与えるほどのデータが取れる母数がない。

「実店舗から見れば EC は『売れない店』にすぎない」:日本のあるEC事業責任者の告白 | DIGIDAY[日本版]
https://digiday.jp/brands/ec_vs_realretail/

ECだけを見ているとわかりにくいですが、これが実態なんでしょうね。店舗数などがわかりませんが、売上が8:2から9:1とあっては当然といったところ。ただ、ちょっと先はどうなるのか……。

森野 誠之
森野 誠之

ECサイトのリニューアルで失敗しないための「6カ条」。アダストリアやUAの不具合&メガネスーパー川添氏に学ぶ | 通販新聞ダイジェスト

6 years 6ヶ月 ago

アダストリアやユナイテッドアローズといったアパレル大手企業が自社通販サイトのリニューアルに際して不具合を起こした。通販サイトの刷新は巨額の費用がかかるだけでなく、EC責任者や関連部署の人的リソースを割く必要もあり、ミスがあればその代償は大きいものになる。リニューアルを成功させるために企業が気をつけるべき点は何か。メガネスーパーのECを統括し、アドバイザーとして他社のEC支援も手がける川添隆氏にポイントを聞いた。通販サイトのリニューアルを円滑に進める上で欠かせない「6カ条」を紹介する。

通販サイトのリニューアルを円滑に進める上で欠かせない「6カ条」
通販サイトのリニューアルを円滑に進める上で欠かせない「6カ条」

リニューアル時に成功するポイントの1つ目は「失敗するポイントを知っておく」ということ。

リニューアルはリスクとの戦いとも言える。リニューアルによって改善されることに目が行きがちだが、いかにリスクを減らしていくかが成功の秘訣となる。

そうなると、経験が多いほうが有利となり、それほど経験のない企業は失敗する確率がおのずと上がる。仮に経験がない場合は外部からEC運営を理解するプロを入れるのもお薦めだという。

もし自力でやるという企業は、成功するポイント2つ目が参考になるだろう。それは「規模が小さい時から内製化しておく」という戦略だ。

例えばECの規模が年商で数億円という段階で、徐々に内製に切り替える。いきなりすべてを自社で手がけずに、ささげ業務だけなど部分的に外注するという手もある。システム系を自社で理解し、実現したい顧客体験を構築するという運営方針に徐々に移行するのだ。

これが数十億円規模のECサイトになると、運営に必要な人員や関わる人員が増え、それぞれのチームが動くことになる。結果、チーム同士で遠慮して意見交換されなくなる可能性も出てくる。つまり絡む人数が増えるほどマネジメントが大変になる。その意味でも早めに内製化してシンプルな形でリリースするというわけだ。

とはいえ、サイトの規模が大きくなってから内製に切り替えるというケースもあるだろう。そこで大事になるのが3つ目のポイントだ。それは「システムの連携先を減らす」という方法

川添氏によると、アパレルの案件の場合、ECのみの運営でリニューアルするのであればほぼ事故は起こらないという。しかし、WMS(倉庫管理システム)などの物流に加え、基幹システム、さらにそこにPOSが連携し、加えて在庫連携も絡んでくるとなると、難易度が一気に高くなってしまう。連携先が増えれば増えるほど不具合が生じる確率も上がるのだ。

不具合の内容も、サイトのフロント的な部分、つまりレコメンドエンジンや決済、サイトパフォーマンス向上ツールなどに関しては、それほど深刻な問題にならないが、やっかいなのが在庫連携の仕組みや基幹システムの不具合。実店舗など他のチャネルにも影響を及ぼすため、場合によってはEC側を切り捨てて基幹システムを守るという選択が必要になってくるようだ。

こうした事態に陥らないためにも、連携先が多い場合はリニューアル時にこれまでやっていないことをあまり盛り込みすぎず、安定稼働させることを優先することも大事になる。

4つ目の成功のポイントは「コミュニケーション」。これは関わる人が増えるほど重要になってくるという。リニューアルに関わる社内外の人員は遠慮しあってはっきりと言わないのではなく、積極的に意見を交換することが求められる。

プロジェクトの統括者はリニューアルを成功させるために、おかしいと感じたら相手に伝えなければいけないという方針を徹底させるのが肝心だ。

先述したようにリニューアルはリスクとの戦い。リスクチェックをどんどんやる必要があるため、プロジェクトの早い段階でコミュニケーションを活性化させることが求められる。

また、社内のEC担当者と店舗担当者との間で、同じ言葉を用いていても違う解釈をしている場合もある。このように連携する部署が増えるほど、「イメージのずれ」も生じやすくなるため具体的な言葉で話を進めたい。

これは社内だけの話ではなく、業務を請け負うベンダーとの間でも同様で、パートナーのマネジメントも手を抜かず、互いに連携を密にしておく必要があるようだ。

このように積極的に意見を言う姿勢は、上層部に対しても重要と言える。そこで5つ目のポイントが「経営層に判断させてはならない」だ。

川添氏は「短期的に見るとリニューアルでは売り上げは伸びない」と指摘する。もちろん複数のサイトを統合すれば集客が増えるので購入者が増加するということはある。ただ、一般的には検索の順位が落ちるなどネガティブな要素もあり、従来のサイトから使い勝手が変わるのはリスクになりえる。

リピーターが多ければリニューアルによる売り上げの落ちこみは少ないとみられるが、新規に依存するサイト、言い換えると検索依存度が高いサイトは気をつけるべきだろう。

そうした事情も踏まえずに経営層や上層部から「売り上げを伸ばしたいのでとりあえずリニューアルをしよう」というような提案があっても、EC担当者は「サイトのリニューアルは短期的に売り上げが下がる可能性もある」ということをはっきりと伝えなければいけない

つまるところ、リニューアルの是非を経営層のみに判断させてはいけないということになる。

そして成功のポイント最後の6つ目は「優先順位を明確にする」ということ

リニューアルを行うに当たって、「100億円規模まで耐えられるサイト」「スマホファーストで」「実店舗のような顧客体験」などさまざまな構想を持って進めるが、使える予算は決まっている。そこで構想がいくら大きくても、リニューアル時はある程度絞るという発想も大事になる。

それは決められた予算にコミットするという意味合いが強いが、それだけではなく3つ目のポイントで挙げた「(新規の)連携先を減らす」という観点とも関連する。最初にすべてを実現できず、例えば顧客連携を見送ったとしても後から徐々に連携先を増やしていくという方法も可能ということだ。

壮大な構想が先行してしまい、やり直しを繰り返したり、予算との折り合いがつかずリニューアルができないということは避けるべきだろう。実現性の高いものやその時点での自社の戦略を踏まえ、何から優先的に進めればいいかを明確にすることが大事だ。

既存のシステムから新しいものに入れ替える際に、一気にいろいろな機能を足すのではなく、まずはシステムの移行をするだけと割り切ることも必要になる。不具合を起こさず、安定稼動することを最優先に考えて、追加でやりたいことは次のフェーズでプラスしていくというくらいのマインドで臨むのがいいのではないか。

いきなり100%の達成を目指すのではなく、冒頭に記したように何よりもリスクを減らすことがリニューアル成功の秘訣だろう。

<リニューアルで大事な点は?>小さく作り大きくする、「リリース後に部分的な改修を」

リニューアルで注意すべきはどのような点か。川添隆氏に聞いた。

リニューアルの進め方について説明する川添隆氏
リニューアルの進め方について説明する川添隆氏

――リニューアルで大事な点は。

リニューアルはリスクとの戦い。いかにリスクを減らすかが成功の秘訣。リスクを減らすには外部から経験豊富なプロを入れるか、規模が小さいうちに内製化するのがお薦め。リニューアルはそもそも失敗するものと思っておいたほうがいい。成功するなんて安易に考えてはいけない

――大成功を望んではいけないということか。

「多くのケースで、リニューアルして完全に納得できるものにはならない。60%や70%くらいの出来になる。無理に100%を目指すとリスクがどんどん膨らんでしまう。むしろリニューアルしてから機能や連携先を追加したほうがリスクは少ない。よく『小さく作って大きくしましょう』と言うのだが、リリース後に部分的な改修をしながら売上拡大に向けて動くのがいいと考えている」

――リニューアルすればすぐに売り上げが伸びると思いがちだ。

「そうではないということがなかなか理解されない。それ以外でよくある勘違いは『ECだからすぐに更新できるんでしょう』というもの。通販サイトのリニューアルというのは、HTMLを更新するような話ではなく、データベースやサーバなども絡み、事前に要件定義を行って設計している。注文が入るとデータとしてどのように蓄積されるかなどすべてを事前に細かく決めなければいけない。いわば建築のようなもので、外側で生じたものを入れる箱を作っている。建築も外装は変えることができるが、柱の位置や骨組みを変えるのは大変。リニューアルも一緒で後戻りはできない。だからこそ慎重に行うべき

――その意味では、システムの連携も最小限に抑えるべきか。

「連携先が増えれば増えるほど不具合が起こる可能性は高くなる。特に基幹システムとの連携は大事故にもつながる。相当慎重にやるべきだろう。連携先が多くなるほどリスクは高くなるので、まずは無事にオープンさせることを優先するのも戦略の1つだろう。安定稼動を最初のフェーズで実行し、第2フェーズではやりたいことを追加で増やしていくのがいいのではないか」

――不具合はリニューアルで連携してみないと分からないのか。

「やってみないと分からないことが多い。例えばECと店舗でポイント制度を連携するとして、ポイントの計算方法がそれぞれで微妙に違っていたりする。それがテスト直前などで明らかになる。そうしたことはよく起こる。EC単独であればあまり失敗が少ないのは、チーム内の共通認識ができていることが大きい。ここに別のシステムやチームが加わると、認識のずれが生まれ、失敗の要因になる」

――計画をまとめる責任者も重要だ。

プロジェクトリーダーは上司や経営層の指示に捉われると失敗する。経験がある責任者であれば、過去の失敗を踏まえて『こういうベンダーと組みたい』といったビジョンを持てるが、上司の判断をあおぐだけだと、見積もりを見て『安いところにしよう』『他社もやっているのであそこを使おう』という選択の仕方になる。リニューアルはリスクが大きいため、事業責任者は成長のために必要な措置を自分の判断で行うべきだろう」

通販新聞

ヤフー親会社のZホールディングスとLINEが経営統合で正式合意

6 years 6ヶ月 ago

ZホールディングスとLINEは11月18日、両社グループの経営統合に向けた資本提携に関する基本合意書を締結することを決議したと発表した。

2019年12月をメドに、法的拘束力のある最終契約の締結をめざして協議、検討を進めていく予定。

Zホールディングスの親会社ソフトバンクと、LINEの親会社であるNAVERは共同でLINE株式のTOB(株式公開買付け)を実施。LINEを非上場化する。その後、ソフトバンクとNAVERはLINEをジョイントベンチャー(JV)化し、その傘下に、Zホールディングスを置く。そして、その配下にヤフー、LINE事業を承継するLINE承継会社を置く。

ZホールディングスとLINEは11月18日、両社グループの経営統合に向けた資本提携に関する基本合意書を締結することを決議したと発表
本経営統合実施後のストラクチャー図

今回の経営統合は、Zホールディングスグループ、LINEグループがそれぞれの経営資源を集約し、本経営統合後の統合会社グループにおいてシナジーを追求。AI、コマース、フィンテック、広告、O2O、その他の新規事業領域における成長をめざして事業投資を実行する。

そして、競争が熾烈なIT業界を勝ち抜くことができる企業グループへと飛躍することを目的として、ZホールディングスとLINEが対等で経営統合するとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

ヤフー親会社がZOZOを連結子会社化、約4000億円のTOBが成立

6 years 6ヶ月 ago

ヤフーなどを傘下に持つZホールディングスが、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOを11月13日に連結子会社化した。9月30日から実施していた株式公開買付(TOB)が成立した。

TOBでは約1億5295万株の買付予定数に対して、2億4592万株の応募があった。買付価格は1株あたり2620円。予定数を買い取った場合、4000億円規模の買収となる。

今後、「ZOZOTOWN」が「PayPayモール」に出店するほか、Yahoo!JAPANのユーザーやソフトバンクの携帯電話ユーザーを「ZOZOTOWN」に送客することでグループのシナジーを見込む。

ZホールディングスのEC事業はヤフー、アスクル、一休などがある。Zホールディングスの2019年4~9月期(2020年3月期 中間期)における「eコマース取扱高」は前年同期比10.4%増の1兆1887億円だった。

「eコマース取扱高」はYahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACO、アスクルのBtoB事業、Yahoo!トラベル、一休など、Zホールディングス傘下のEC取扱高の合計値。

渡部 和章
渡部 和章

アマゾンジャパンが「Amazonブラックフライデー」を日本で初開催

6 years 6ヶ月 ago

Amazonは11月22日9時から11月24日(日)23時59分まで、「Amazonブラックフライデー」を開催する。他国のAmazonではブラックフライデーを例年開催しているが、日本での開催は今回が初となる。

10月に販売を開始したAmazonのキッズ向けタブレット「Fire HD 10 キッズモデル」などのAmazonデバイスがセール対象となるほか、人気の食品・飲料・日用品、ファッション、家電・キッチン用品、冬向けのアウトドア用品など、数万種類の商品を特別価格で販売する。

「ブラックフライデー」の初開催を記念して、“クロ”にちなんだ商品がセール価格で登場する「クロいものセール」を実施。抽選でAmazonポイントが5000ポイント当たるキャンペーンや、セール期間中のAmazonでのお買い物で最大5000ポイント獲得できるポイントアップキャンペーンに加え、「Amazon Mastercard」の入会、条件達成で2000ポイントを獲得できるキャンペーンも行う。

「クロいものセール」は「名前がクロ」「色がクロ」「価格がクロ」の3つのカテゴリーで商品を紹介する「ブラックフライデー」にちなんだ限定セール。「名前がクロ」のカテゴリーでは黒毛和牛の特上牛ロースや黒帯の生ズワイガニなどの人気商品、「色がクロ」のカテゴリーでは、XYZプリンティングの3Dプリンターや、LGのAlexa搭載4Kテレビ、シャープの加湿空気清浄機などが登場する。

11/15(金)12:00から「ブラックフライデー」セール終了まで、抽選で5000ポイントが当たるキャンペーンを実施。5000人に5000ポイント、12万5000人に100ポイントを抽選で付与する。

「ブラックフライデー」セール期間中に合計1万円以上注文した顧客には、通常よりも多くポイントが獲得できるポイントアップキャンペーンも行う。プライム会員の顧客やAmazonショッピングアプリで注文した顧客にはポイント還元率をアップし、最大5000ポイントを付与する。

石居 岳
石居 岳

消費者が選ぶ2020年のヒット予想は「東京オリンピック・パラリンピック」、キーワードは「変化本番」

6 years 7ヶ月 ago

博報堂はこのほど、生活者が2020年にヒットや話題になると予想する商品・出来事のラインキング「2020年ヒット予想」を発表した。上位には「東京2020オリンピック・パラリンピック」「ドライブレコーダー」「キャッシュレス決済」「高齢ドライバーの事故防止策」「QRコード決済」などがランクインした。

「2020年 ヒット予想」のキーワードは「変化本番」。2020年は東京オリンピック・パラリンピックが行われるほか、キャッシュレス決済の普及や通信規格「5G」の開始など、社会に変化をもたらすイベントや最新技術の実装が予定されていることから、「変化に向き合う商品・サービス」に注目が集まっているという。

博報堂が発表した2020年ヒット予想ランキング
2020年ヒット予想ランキング

小売業界では「キャッシュレス決済」(3位)、「QRコード」(5位)、「無人レジ・無人店舗」(8位)、「フリマアプリ」(17位)などが入った。

前回調査(2018年10月公表)では4位に「宅配ボックス」、6位に「フリマアプリ」、8位に「QRコード決済」、9位に「レジなし店舗」、23位に「SNSショッピング」などがランクインしていた。

「2020年ヒット予想」と同時に公表した「2019年 ヒット商品」のランキングでは1位が「タピオカ(台湾文化)」、2位が「ドライブレコーダー」、3位が「消費増税」となっている。

博報堂が発表した2020年ヒット予想ランキング
2019年ヒット商品ランキング

調査概要

  • 調査概要:新聞・雑誌・Webなどから、今年、生活者が関心を示した、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、 コンテンツ、出来事などを収集し、うち80項目について調査
  • 調査地域:首都圏、京阪神圏
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査対象:15~69歳の男女1008人(有効回収数)
  • 調査時期:2019年9月27日~10月1日
  • 企画分析:博報堂生活総合研究所
  • 実査集計:株式会社 H.M.マーケティングリサーチ
渡部 和章
渡部 和章

ヤマトの「デリバリー事業」が36億円の営業赤字、人件費上昇と大口客の宅急便低調で

6 years 7ヶ月 ago

ヤマトホールディングスの2019年4~9月期(2020年3月期中間期累計)連結決算における「デリバリー事業」の営業損益は、35億6200万円の赤字だった。前年同期は149億8000万円の黒字。

「宅急便」の取扱個数が微増だったほか、値上げによる単価上昇で営業収益(売上高)は増加。ただ、人件費などが上昇したことに加え、「宅急便」の取扱個数が想定を下回ったことなどから、営業費用の増加分を増収効果で吸収できず赤字に転落した。

ヤマト運輸の「デリバリー事業」営業費用総括表
「デリバリー事業」営業費用総括表(ヤマトホールディングスが公表した決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

「デリバリー事業」の人件費は社員給料の増加などに伴い、前年の同じ時期と比べて196億7700万円増えている(前年同期比5.6%増)。

「デリバリー事業」は「宅急便」や「クロネコDM便」を扱う事業。2019年4~9月期の営業収益(売上高)は前年同期比2.8%増の6404億2200万円だった。

取扱個数は「宅急便」が8億7900万個(前年同期比0.6%増)、「クロネコDM便」は5億1900万冊(同17.1%減)。「宅急便」は大口の法人顧客の取扱個数が減少したことなどから想定を下回ったという。

ヤマト運輸の宅急便(ネコポス除く)の数量動向
宅急便(ネコポス除く)の数量動向(ヤマトホールディングスが公表した決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

「宅急便」と「クロネコDM便」の単価は、段階的に値上げを実施してきたことから前年同期を上回った。

ヤマト運輸は11月1日の決算説明会で、下期の取り組みとして「集配体制整備の見直しなど、 業務量に応じたコストコントロールの強化」「宅急便はプライシングの適正化を継続的に推進するとともに、取扱数量の増加に取り組む」としている。

2019年3月期は値上げ効果で増益だった

ヤマトホールディングスの2019年3月期連結決算における「デリバリー事業」の営業利益は、前期比503.6%増の407億8700万円だった。

宅急便の取扱個数は前の期を下回ったものの、単価が約14%上昇したことで利益率は改善していた。

渡部 和章
渡部 和章

「独身の日」2019まとめ/楽天「Rakuten EXPRESS」の対象地域を拡大【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

6 years 7ヶ月 ago
  1. アリババ「独身の日」は1時間で取扱高1.5兆円、中国向け販売国1位は日本

    中国で行われたネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)で、中国のECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の取扱高(GMV)が、スタートから1時間3分59秒で1000億人民元に達した

    2019/11/11
  2. 楽天・三木谷社長が配送面で「大きな投資を用意している」。独自配送サービスで人口カバー率年内6割をめざす方針

    楽天は10月31日、「Rakuten EXPRESS」の対象地域を北海道と熊本県の一部地域へ拡大したと発表。配送エリアは現在、13都府県、人口カバー率は約36.5%。残り2か月足らずで25%ほど対象地域を広げる必要がある。三木谷会長兼社長は具体的な投資内容については言及を避けた

    2019/11/8
  3. 中国「独身の日」11時間で2.7兆円の取扱高、ユニクロは1時間で1億元の売り上げ

    Uniqlo、Apple、Philips、Siemens、Dyson、Adidas、Skechers、Fila、Gap、L'oreal、Lancome、Estee Lauder、Shiseido、Aptamilなど84のブランドが「独身の日」スタートから1時間で売上高1億人民元を超えたという。

    2019/11/11
  4. イオンモールがテナントのECサイトから自動収集したモール内商品を店舗横断で一括検索できるシステムの実証実験

    各店舗会社が運営するECサイトから、商品の画像・概要・価格などの各種情報を自動収集してショッピングモールの商品データベース(DB)を構築。モール内に設置された端末からDBに蓄積された商品を検索できるサービスを提供する

    2019/11/12
  5. 1日で約7.3兆円の取扱高を生み出した中国EC大手アリババ+JDの「独身の日」まとめ

    アリババグループの取扱高は過去最高となる2684億元(日本円で4兆1870億円、1元15.6円換算)で、伸び率は前年比25.7%増。中国直販EC最大手「京東集団」の取扱高も過去最高となる2044億元(日本円で3兆1886億円、1元15.6円換算)。伸び率は前年実績比28.0%増

    2019/11/12
  6. 4.2兆円の取扱高を1日で記録したアリババ「独身の日」、楽天の年間流通総額の1.2倍

    2019年は2018年実績を上回るスピードで取扱高が拡大。スタートから1時間3分59秒で1000億人民元に達し、11時間で1766億1000万人民元(252億5000万ドル)を超えた。2000億人民元を超えたのはスタートから14時間21分後。そして、スタートから16時間31分12秒後、2018年に記録した取扱高2135億円を突破した

    2019/11/12
  7. 【楽天ヒット番付2019】増税前駆け込み消費や元年消費関連商品がヒット。2020オリンピックが期待株に

    楽天が11月5日「楽天ヒット番付 2019」を発表

    2019/11/12
  8. 「Yahoo!ショッピング」などZホールディングス傘下のEC取扱高は1.1兆円で10%増[2019年中間期]

    「Yahoo!ショッピング」や「LOHACO」、ペット用品ECを手がけるチャームなどを含む「ショッピング事業」の取扱高は同19.2%増の4156億円。「ヤフオク!」の取扱高は前年同期から横ばいの3926億円だった

    2019/11/8
  9. アリババ「独身の日」取扱高が約3.3兆円に、16時間半で2018年実績の2135億元超え

    楽天の2018年度におけるEC流通総額は3兆4310億円。16時間31分で楽天の2018年流通総額に迫る取扱高を記録した

    2019/11/11
  10. 返品は当たり前、確認ページを読む習慣なし。越境ECはここに注意【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき、2019年11月4日〜10日のニュース

    2019/11/12

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    1日で4.2兆円を売ったアリババ「独身の日」の最新情報+分析+進出方法などが学べる無料セミナー【11/29開催】

    6 years 7ヶ月 ago

    ECモールのデータを可視化するマーケティングツール「Nint ECommerce」など販売するNintは11月29日、「独身の日」の最新情報、中国EC参入などが学べるセミナー「中国越境EC『独身の日(W11)』セミナー2019」を開催する。場所は日中友好会館 大ホール(東京都文京区)。

    「中国越境EC『独身の日(W11)』セミナー2019」はこちら

    11月11日に中国で行われたネット通販の買い物の祭典「独身の日」で、中国のECプラットフォーム最大手のアリババグループの取扱高は、過去最高となる2684億元(日本円で4兆1870億円、1元15.6円換算)を記録。伸び率は前年比25.7%増となった。

    「中国越境EC『独身の日(W11)』セミナー2019」は3部制。「独身の日」のビッグデータから人気カテゴリなど、具体的な数値を踏まえて解説するセッションなどを用意している。セッション内容は次の通り。

    ●第1部:2019年「独身の日」(11月11日)速報~越境ECを中心に~
    (Nint 代表取締役 吉野順子氏)
    世界最大のECショッピングイベントである中国の「独身の日」(11月11日)について、ビッグデータから具体的な数値・売上ポイント(人気カテゴリ、ベストセラーなど)を含め詳細に解説。

    ●第2部:今から始める中国越境EC~独身の日の事例とリスク少なくノウハウを蓄積しながら中国進出をする方法~
    (Supership 中国事業推進室室長 小林賢太朗氏、クロスシー 渡辺大介社長)
    日本との商習慣やメディア環境の違いなどのリスクを踏まえ、中国進出をする方法を解説。

    ●第3部:中国への商品販売~独身の日(11月11日)越境ECチャネル・ライブコマースなどの活用
    (Coloreego Limited 事業戦略企画室執行役員 若林勇司氏)
    中国越境EC・ライブコマース、中国越境EC販売チャネル、訪日中国人旅行者限定の情報配信などを中心としたマーケティングについて解説。

    イベント概要

    • 日時:2019年11月29日(金)14:00~17:10(受付13:30~)
    • 会場:日中友好会館 大ホール(地下1階)
    • 主催:株式会社Nint
    • 定員:150名(抽選制)
    • 詳細と申し込みhttps://china.nint.jp/cs/w11_seminar_2019.html
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    ECモールと出店者の取引ルールを定めた「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法案」(仮)、政府が次期通常国会に提出へ

    6 years 7ヶ月 ago

    政府主導で国や地方の成長戦略を議論する「未来投資会議」は11月12日、大手ECモールなどデジタル・プラットフォーマーを規制する新たな法案「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法案 」(仮称)について議論した。

    新法案には、ECモールと出店者が取り引きする際のルールを盛り込むことも検討している。政府は2020年通常国会への提出をめざす。

    「未来投資会議」はデジタル・プラットフォーマーと利用事業者(出店者・出品者)の取り引きにおける課題として、「契約条件やルールの一方的な押しつけ」「サービスの押しつけや過剰なコスト負担」「データへのアクセスの過度な制限」などが生じる可能性があると指摘。

    こうした取り引きの実態を透明化するため、新たな法案を2020年の通常国会に提出する方針だ。

    「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法案 」(仮称)による規制対象は、大規模なオンラインモールやアプリストア。個別の取引事業者に対する取引条件の開示を求めるとしている。

    開示を求める取引条件の例

    • 取り引きを拒絶した理由
    • 検索の表示順位を決定する主な要素
    • 自社優遇の内容や条件
    • データへのアクセスの可否

    違反事業者に対する行政措置として 勧告や改善命令などを検討。独占禁止法違反の可能性が高い事例は、公正取引委員会に対応を要請するとしている。また、 オンラインモールとアプリストア以外のデジタル・プラットフォーマーに対しても、実態調査する権限を設ける。

    未来会議が公表した資料 オンラインモール、アプリストアにおける取引実態
    オンラインモール、アプリストアにおける取引実態(未来会議で公表された資料を編集部がキャプチャ)

    会議に出席した安倍総理は「未来投資会議」の議論を踏まえ、新法について次のように言及した。

    インターネット上で取引する大規模なオンラインモールや、アプリストアについては、出店手数料などの一方的変更や自社の商品の優先的な表示などの問題が指摘されています。新たな法律においては、取引を拒絶した理由の開示など、取引の透明化を求めていきます。この際、イノベーションを阻害しない形で、可能な限り自主性を尊重したルールとします。

    同日の「未来投資会議」ではこのほか、個人情報保護法の見直しや、デジタル広告市場の競争状況について評価を行うことなどを議論した。

    渡部 和章
    渡部 和章

    ファーストリテイリングの、無駄なものは「つくらない」「運ばない」「売らない」サプライチェーン改革とは

    6 years 7ヶ月 ago

    ファーストリテイリングは11月13日、グローバルパートナーシップを締結しているダイフクに加え、産業用ロボットの知能化を実現するソフトウェア企業であるMUJIN、ファクトリーオートメーション(FA)関連機器のExotec Solutions SASと、サプライチェーン領域における戦略的グローバルパートナーシップに関する合意書を締結したと発表した。

    今回の契約締結で、ファーストリテイリングはさらなる倉庫の自動化とグローバル展開を加速。各社それぞれの豊富な専門知識と経験を支えに、サプライチェーン改革を進めていく。

    ファーストリテイリングが進めるサプライチェーン改革全体像
    サプライチェーン改革全体像(画像はファーストリテイリングのHPから編集部がキャプチャ)

    ファーストリテイリングは、今回のグローバルパートナーシップ締結に伴い、次の取り組みを加速していく。

    ① さらなる倉庫の自動化を推進

    形状が柔らかく、商品種類が多いアパレル製品のピッキング作業は、これまで自動化が困難とされてきた。ファーストリテイリングは、ロボット自身に動作を考えさせるモーションプランニングAI搭載の「知能ロボットコントローラ」を持つMUJINと協業し、モーションプランニングAIを用いたピッキングロボットを開発。全世界の倉庫に導入し、倉庫の自動化を加速させる。

    ② 自動倉庫をグローバルに展開

    海外でも倉庫自動化の展開を加速度的に推進する。ダイフクとは、すでに国内2拠点、海外2拠点の計4拠点、MUJINとは海外1拠点、Exotec Solutionsとも海外1拠点の倉庫自動化に着手。今後もこの取り組みを拡大していく。

    ③ 戦略的パートナーシップの拡大と人材採用の加速

    究極のサプライチェーンの実現に向け、今後も最先端の技術を持つ企業とのパートナーシップをさらに拡大。サプライチェーン改革の推進をリードできる人材の採用も積極的に進める。

    ファーストリテイリングの神保卓也グループ上席執行役員は、次のようにコメントしている。

    各社の卓越した専門性と経験を活用し、倉庫の自動化と、グローバルでの変革を強化することで、さらなるサプライチェーンの強化をめざす。適切な商品を、適切な時期に、適切な場所、適切な量、適正なタイミングでお客さまにお届けする。この究極のサプライチェーンの実現をめざす」とコメントしている。

    サプライチェーン改革のための3つの取り組み

    サプライチェーン改革を加速化させるため、「計画領域へのアルゴリズムの導入」「徹底した自動化の推進」「情報の把握・一元化による経営コックピット活用」の3改革手段に注力するという。

    アルゴリズム~めざすは統計分析や機械学習技術を活用した高度な需要予測と計画連動

    ファーストリテイリングが進めるサプライチェーン改革全体像 サプライチェーン情報の可視化・一元化
    サプライチェーン情報の可視化・一元化

    販売開始前の販売計画立案時から過去の販売実績を基に、「統計分析」や「機械学習技術」を活用し、週別の売上数量を予測。販売開始後は販売実績をリアルタイムで自動収集し、予測したデータを多頻度で更新しながら精度を向上させる。

    最新トレンド、値引きの影響、気温、販促イベント、TVCMなどの外部要因、消費者や販売員の声を含めた売場情報などさまざまな方向から情報を常時解析。最適な推奨値を瞬時に算出し、進化し続ける販売計画を立案するとしている。

    精緻化された販売計画を基に、複雑な条件を満たしながら最適な計画を立案することができる「数理最適化技術」を活用。サプライチェーンの各領域の計画を連動させていくという。

    工場の生産や倉庫の入出庫、保管のキャパシティ、輸配送リードタイム、店舗の在庫状況など、サプライチェーン全体にあるさまざまな制約・ルールを守りながら、販売計画と完全連動した最適な生産計画・物流計画を自動生成。天候不順による輸送遅延や売り上げの急激な上振れなどの突発的な事象にも、アルゴリズムを用いて各領域の計画を即座に修正することで、グローバルサプライチェーンを常に全体最適な状態にしていくとしている。

    自動化~徹底した自動化の追求で人海戦術から脱却、サステイナブルなサプライチェーンを実現

    ファーストリテイリングが進めるサプライチェーン改革全体像 リードタイムの削減
    リードタイムの削減

    先端技術を有するパートナー企業と協業して新ソリューションを開発し、全世界の倉庫を自動化する。商売ニーズに最適化されたWMS(Warehouse Management System)とWCS(Warehouse Control System)を開発。システム開発期間とコストの削減を両立しながら、全世界の倉庫に導入し、世界中の倉庫オペレーションを統一・高度化させていくという。

    倉庫従業員の作業品質のバラつきに左右されることなく、高い水準で均質なサービスを提供できる体制を整備。店舗や消費者への迅速な商品配送が実現できるとしている。

    生産工場でも同様で、人に依存している作業を可能な限り自動化。高品質・低コストの生産プロセスを維持・向上させながら、増産・減産にフレキシブ対応できる生産体制を構築する。

    経営コックピット~サプライチェーンに関わるすべての情報を把握、一元化、経営の意思決定に活用する

    ファーストリテイリングが進めるサプライチェーン改革全体像 過剰在庫/欠品の削減
    過剰在庫/欠品の削減

    年間生産約13億点の商品にRFIDタグを取り付ける。素材産地、工場情報、配送路線、配送タイミングなど消費者のほしい商品が「今」「どこに」「どのステータス」であるかを正確に把握できるようにする。また、棚卸しなどの社内業務の効率化、商品情報のトレーサビリティの仕組みにも活用する。

    各部署最適となっていたこれまでのデータベースを、サプライチェーン全体最適の観点でアップデート、一元管理できるようにしていく。サプライチェーンに関わるすべての情報を、全社員が同じ目線・尺度で閲覧できるようになり、意思決定がサプライチェーン全体にどのような影響を与えるかまで把握できるようになるとしている。

    一元化したサプライチェーンに関わるすべての情報を、常にモニタリング。経営に関する重要な意思決定を「即断即決即実行」する。このサイクルを高速で回し、スピード感と高精度を両立させた「コックピット経営」を実現するとしている。

    石居 岳
    石居 岳

    DtoCビジネスを成功に導く「ヘッドレスコマース」とは | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    6 years 7ヶ月 ago

    ヘッドレスアプローチでは、Webサイトの個々の要素を分離することで、小売事業者がCMSやデジタルプラットフォームを使用して独自のフロントエンドエクスペリエンスを提供できます。

    一方、バックエンドの処理はコマースプラットフォームで行うことができます。ヘッドレスアプローチによる「ヘッドレスコマース」の成功事例をいくつかご紹介します。

    成功しているDtoC企業は何に取り組んでいるのか

    ヘッドレスコマースというコンセプトは、ほんの1年前までオンライン小売業界の多くの人々から疑問視されていました。業界の専門家や影響力のある人たちの間で、この非伝統的な用語が話題になるまでに時間はかかりませんでしたが、小売業の文脈における「ヘッドレス」の本当の意味は、多くの人にとって曖昧なままです。

    コンテンツ体験を通じてサイトへのエンゲージメントを高めようとするブランド、特に消費者との持続的なつながりを確立することに焦点を当てて成功している無数のDNVB(Digitally Native Vertical Brand)と競争せざるを得ないブランドには、ヘッドレスコマースプラットフォームとそのアプローチが最も効果的です。

    ヘッドレスコマースの図解プレゼンテーション層
顧客がブランドと関わりを持ち、関係が構築されるタッチポイント。APIエコシステム
ブランドのビジネスアプリケーションとタッチポイントとの間の通信チャネルの技術的な定義。
オペレーション層
カスタマーエクスペリエンスとビジネスオペレーションをサポートするビジネスアプリケーション。
    Headless Commerce (ヘッドレス コマース)〜エクスペリエンス・コマース戦略への アプローチの差別化』(Dentsu isobar)よりネットショップ担当者フォーラム編集部でキャプチャ

    急速に有名になると同時に、成功しているDtoC小売事業者を検証することで、ヘッドレスコマースシステムの仕組みを説明できます。

    また、ヘッドレスアーキテクチャが提供する柔軟性と利便性が、事業の規模や種類と関係なく、eコマースでの目覚ましい成功にどのように導くのかを教えてくれます。

    DtoCがカスタマージャーニーをコントロールできる理由

    大手ブランドや持ち株会社でさえ、成長するアジャイルDNVBに対抗するために、戦略を更新したり、スタートアップスタジオを作ったり、人気のDtoCマーケティング戦略を模倣したりしています。

    DtoCが最近、eコマース業界の寵児として注目されているのは驚くことではありません。消費者に直接販売することに集中し、マーケットプレイスや卸売業者にはあまり重点を置かないことで、DtoCはカスタマージャーニーをコントロールしています。消費者はこれまでになく洗練されてきていますが、ついにテクノロジーが追いついたのです。

    今の消費者は、オンラインで買い物をする時も、常にクールなデジタル体験を求めています。彼らはARやVRのような最新のアプリケーションを試すことに熱心で、ソーシャルショッピングも利用し、すべてが問題なく機能し、さらに見栄えもよくなることを期待していますオンライン通販利用者の38%は、魅力的でなければすぐにサイトを離れます)。

    競争が激化する中、複雑なトランザクションのすべてのタスクがシームレスに実行されるバックエンドオペレーションを維持しながら、DtoCは消費者の高い期待に応えることができているのです。

    「ヘッドレスコマース」とは何か

    ヘッドレスアプローチでは、本質的にWebサイトの個々の要素を分離することで、小売事業者がCMSやDXPを使用して、消費者が望むユニークなフロントエンドエクスペリエンスを提供できます。一方で、バックエンドの処理は、コマースプラットフォームで可能です。

    eコマースプラットフォームからプレゼンテーションレイヤーを分離することで、コンテンツ管理、UX、およびSEOの柔軟性が向上します。eコマースプラットフォームはそのままにして、APIを介してすべてのバックエンドニーズに接続した状態で、事業者はWebサイトのアップデートを簡単に実行できます。

    従来のeコマースプラットフォームは非常にコストがかかり、設計上、急速に変化する今日の消費者の期待に応えるのに苦労しています。小売事業者がデザインや機能に少しでも変更を加えたい場合、柔軟性が低いインフラストラクチャーでは、かなりの調整が必要になってしまうのです。

    ヘッドレスの実装により、小売事業者は優れた魅力的なオンラインショッピング体験を簡単に提供できます。また、ヘッドレスシステムは柔軟なので、新しい体験を簡単に作成できます。将来の変化や成長にも対応可能です。そして、分離されたeコマースプラットフォームでは、支払い、セキュリティ、コンプライアンス、ERP、配送などの重要なバックエンドニーズを満たすために、その道の最高のベンダーと組めるのです。

    デジタル・ネイティブ・ブランド成功の背景

    最も人気のあるDtoCは、ブランドを立ち上げて商品を販売するという現状に依存するのではなく、ユニークで革新的で、存在感を出すことで消費者の心をつかみました。話題を作り、他者と共有する価値のある体験を提供しています。eコマースで成功するための特別な方法や秘密のレシピはありませんが、急成長しているDtoCブランドのいくつかを見てみると、共通したカスタマーエクスペリエンスを提供していることがわかります。

    • 印象的なUX、隙のないデザインと機能性
    • 素晴らしいカスタマーサービス
    • マルチチャネル戦略
    • ブランドとつながるための複数の選択肢
    • 購入から配送までのスムーズな取引

    ①家具メーカー「Burrow」

    これらの要素が組み合わされた素晴らしい例が、革新的なモジュール式家具メーカーの「Burrow」です。彼らは家具を「組み立てる」という行為を、楽しいものに変える方法を見つけました。その魅力的な体験は、シャープなデザインのWebサイト、ユニークなコンテンツ、5つ星のカスタマーエクスペリエンスにも反映されています。それらを実現するのにヘッドレスが役立ちました。

    モジュール式家具メーカーの「Burrow」
    https://burrow.com/よりネットショップ担当者フォーラム編集部でキャプチャ

    ②トレーニングアプリ「Zwift」

    ヘッドレスが活用されているもう1つの例は、サイクリストやその他のアスリート向けの在宅トレーニング用アプリ「Zwift」です。Zwiftは文字通りコンテンツを販売しているため、サイトを正確に、そしてユーザーが期待する品質を保たなければなりません。ヘッドレスコマースは、Zwiftが企業の成長や変化に応じて、ユーザーとの関係を構築し、それを維持するのに役立っています。

    ③イタリアンレストラン「Carluccio」

    英国で人気の高いイタリアンレストラン「Carluccio」の最近のデジタルトランスフォーメーションは、ヘッドレスモデルへの移行が老舗ブランドにとっても有効な戦略であることを表しています。

    レストラン業界ではカスタマーサービスが生き残りの決め手ですが、Carluccioはサイトの訪問者がレストランと同じような素晴らしい体験を得られるようにしたいと考えていました。

    新しいサイトでは、コンテンツとコマースをシームレスに融合し、最新のコンテンツを頻繁に訪問者に提供しています。

    ◇ ◇ ◇

    eコマース事業者がこれらすべての要素を効果的にコスト面とスケール面で成功に導くことを可能にする技術は、比較的最近まで存在していませんでした。BigCommerce社の柔軟性と選択肢の提供を見習って、今では多くのプラットフォームやベンダーが、さまざまなCMSやDXP(WordPress、Drupal、Sitecore、Adobe Experience Managerなど)をサポートするヘッドレスコマースオプションを提供しています。

    この業界の変化は、オンライン小売事業者に適応と成長の無限の可能性をもたらしました。コンテンツとコマースが衝突し、eコマースに新たな期待をもたらしています。ヘッドレスを覆っていた霧が消えていく中、無限の選択肢と俊敏性を持つこの新しい時代を、小売事業者がどう利用して次のイノベーションを起こすのか、ワクワクしながら見守りたいと思います。

    Internet RETAILER
    Internet RETAILER

    ECモールと出店者の取引に関する独禁法上の問題点、モール内検索順位の不透明性などを公取委が指摘

    6 years 7ヶ月 ago

    公正取引員会(公取委)は10月31日、ECモールなどデジタル・プラットフォーマーの取り引きに関する実態調査の結果を公表した。独占禁止法や公正な競争政策において問題になるおそれがある取引慣行として、プラットフォーマーが出店者に対する取引条件を一方的に変更することや、モール内検索アルゴリズムを明示しないことなどを上げた。

    一方的な規約変更による取引条件の変更

    出店料の引き上げや、新たなサービスの利用を義務化して利用手数料を設定するといった規約変更を一方的に実施し、出店者に不利益を与える場合には、独占禁止法上問題になるおそれがあると指摘している。

    公正な競争環境を確保するには、プラットフォーマーは規約を変更する際に、「変更内容を事前に通知し、十分に説明する」「規約変更について出品者から合理的な意見が寄せられた場合には、その意見をできる限り考慮する」「規約変更の通知から適用までに十分な期間を設ける」といったことが必要だとしている。

    公正取引員会(公取委)は10月31日、ECモールなどデジタル・プラットフォーマーの取り引きに関する実態調査の結果を公表
    取引実態と評価―取引先に不利益を与え得る行為について(画像は公正取引員会が公表した資料を編集部がキャプチャ)

    検索結果や手数料などで自社・関連会社を優遇

    モール内検索の表示順位や決済方法、手数料などの条件について、プラットフォームを運営している会社や、その関連会社を優遇した場合、独占禁止法上問題になる可能性があるとしている。

    公取委は、プラットフォーム運営事業者が取引の公正性や透明性を高めるために必要なこととして、「検索順位を決定する主なパラメータと、そのウエイトを明らかにする」「検索順位の上位を広告枠や自社関連商品にする場合、消費者に誤認を与えないよう、そのことを明らかにする」「手数料や表示方法などについて、自社や関連会社と、出品者との間で公平に取り扱う。異なる条件にする場合には、その内容や理由を出品者と消費者に明示する」といった見解を示している。

    公正取引員会(公取委)は10月31日、ECモールなどデジタル・プラットフォーマーの取り引きに関する実態調査の結果を公表
    取引実態と評価―競合事業者を排除し得る行為について(画像は公正取引員会が公表した資料を編集部がキャプチャ)

    直販を有利にするためのデータ利用

    ECモールなどの運営事業者が直販事業を有利にするために、プラットフォームを運営・管理する立場で得た販売データや顧客情報などを利用した場合、独占禁止法上問題となる可能性があると指摘した。

    公正な競争環境を保つには、プラットフォーマーや関連会社は、デジタル・プラットフォームの運営管理を通じて得た販売情報や顧客情報などの利用の有無、利用目的、利用範囲などについて、出品者や消費者に明示する必要があると指摘している。

    公正取引員会(公取委)は10月31日、ECモールなどデジタル・プラットフォーマーの取り引きに関する実態調査の結果を公表
    取引データを利用した運営事業者の直接販売について(画像は公正取引員会が公表した資料を編集部がキャプチャ)

    政府はプラットフォーマー台頭時代のルール整備目指す

    政府は2018年6月に閣議決定した「未来投資戦略2018」において、プラットフォーマー型ビジネスの台頭に対応するために必要なルールを整備する方針を打ち出した。これを受け、公取委と経済産業省、総務省は「デジタル・プラットフォーマーを巡る取引環境整備に関する検討会」を2018年7月に発足。2018年12月に「プラットフォーマー型ビジネスの台頭に対応したルール整備の基本原則」を策定し、プラットフォーマーの取引実態に関する調査を実施するとした。

    公正取引員会(公取委)は10月31日、ECモールなどデジタル・プラットフォーマーの取り引きに関する実態調査の結果を公表
    本実態調査の要点について(画像は公正取引員会が公表した資料を編集部がキャプチャ)

    公取委はオンラインモールやアプリストアの運営事業者を対象に、出品事業者との取り引きの実態を調査した。2019年1月23日に公取委のウェブサイト上に情報提供窓口を設置。2019年9月末までに、オンラインモールに関する情報は795件、アプリストアに関する情報は20件、その他の情報は99件が寄せられたという。

    また、2019年2月から3月にかけて、出品事業者や消費者に対するアンケート調査を実施。さらに、プラットフォーマーや出品事業者に対する聴き取り調査も実施した。

    渡部 和章
    渡部 和章

    「デジタルだけでは顧客価値を担保できない」――ディノス・セシールが印刷プラットフォームのグーフに出資した理由

    6 years 7ヶ月 ago

    ディノス・セシールは11月8日、パーソナライズされた訴求力の高い紙メディアの印刷を実現する印刷プラットフォームサービス事業のグーフに対して、第三者割当増資引受により出資したと発表した。

    グーフとはすでに、ECサイトの買い物カゴに商品を入れても購入に至らないカート離脱対策で協業。カート離脱した顧客データをすぐにハガキDMの印刷につなげ、メールと同等のスピード感で送付して購入促進を図る施策を実施、メールのみ送付の顧客と比較した購入率が20%高いという結果を得ている。

    ディノス・セシールは11月8日、パーソナライズされた訴求力の高い紙メディアの印刷を実現する印刷プラットフォームサービス事業のグーフに対して、第三者割当増資引受により出資したと発表
    カートに商品を入れても購入に至らない「カート離脱」の顧客に対し、最短24時間で紙のDMを印刷・発送する取り組みのスキーム

    ディノス・セシールでは、コストに左右されない最適な印刷数量、印刷場所が選べるといった配送距離の短縮などの環境対策面も含め、今後も紙メディアが事業戦略の中心となることが想定される。

    アナログとデジタルの融合を加速させる新たなソリューション提供企業として、グーフが今後の重要なビジネスパートナーになると判断。成長性も踏まえ資金調達に応じることにした。CECO(Chief e-Commerce Officer)の石川森生氏は次のようにコメントしている。

    「デジタルだけではディノス・セシールの顧客価値を担保できない」―EC責任者としてそう感じた瞬間から、紙によるコミュニケーションをデジタルテクノロジーを使ってアップデートする探求が始まりました。グーフ社はその誰も踏み入れたことのない未知の領域への水先案内人であり、ディノス・セシールの価値を未来へ繋げるためのミッシングピースかもしれません。私たちはこれから互いのアセットを掛け合わせ、いつもお客様に喜んでいただける持続可能なサービスを追求していきます。

    グーフは、長年培ったデジタル印刷のノウハウをもとに、クライアント企業のMAやECなどのデータと連携してパーソナライズされた印刷データを生成。最短24時間での印刷を可能とするAPIサービス「Print of Things」を提供している。

    「Print of Things」を利用することで、顧客ごとの属性に応じた印刷が可能になる。発送までの時間や発注ロットに左右される費用といった印刷課題の解決にもつながり、紙メディアを有する企業にとって自由度の高い印刷を実現するという。

    さらに今後、クラウドで全国のさまざまな印刷会社の印刷機をフラットにつなぐネットワークサービスの構築もめざしている。

    たとえば、クライアント企業の最寄りの印刷会社や配送拠点で出力。紙メディアの配送コスト、配送時間の削減が見込めるなど、グーフのテクノロジーが紙メディアにさらなる価値をもたらすことが期待できる。

    ディノス・セシール7月、サイバーセキュリティ関連サービスを提供するFlattの第三者割当増資を引き受けたほか、9月にはファッションに特化したSNS型採用プラットフォームを提供しているREADY TO FASHIONにも、第三者割当増資を引き受ける形で出資している。このほか、10月9日にはファッションAI事業を展開するニューロープに対して、第三者割当増資の引き受けにより出資することを明らかにした。今期、スタートアップ企業への出資は4社目。

    石居 岳
    石居 岳

    ナイキがデジタル+ショッピングの新店舗「実店舗でデジタル主導の体験を」

    6 years 7ヶ月 ago

    スポーツブランドのナイキは11月1日、ナイキメンバー(会員)の意見や会員データを活用して品ぞろえやサービスを変える新店舗「NIKE BY SHIBUYA SCRAMBLE」を東京・渋谷に出店した。

    ネットで注文した商品の店頭受け取りや、アプリを通じた特典の提供など、デジタル技術を活用したサービスを展開。実店舗でデジタル主導の体験を提供する。

    「NIKE BY SHIBUYA SCRAMBLE」は「Like Live」と呼ばれる新しいコンセプトストア。会員データなどをもとに、消費者のニーズに対応した商品やサービスを提供する。ナイキによると米国以外で「Like Live」を出店するのは今回が初めて。

    アプリを活用して実店舗の買い物体験を変える「NIKE アプリ・アット・リテール」のコンセプトを採用。店頭の商品バーコードをスマホアプリで読み込むことで、商品情報を閲覧できる。商品の店頭受け取りや、取り置きもアプリで行える。

    「NIKE アプリ・アット・リテール」を採用している実店舗は、日本では「NIKE HARAJUKU」(東京・原宿)に続く2店舗目。

    「NIKE BY SHIBUYA SCRAMBLE」ではこの他、アプリ内のメンバーパスを使ってデジタル自動販売機「Nike Unlock Box(NIKE アンロック ボックス)」から無料ギフトを3週間に1回の頻度で受け取れるサービスなども提供している。

    渡部 和章
    渡部 和章

    DtoC+実店舗+サブスクで成長の「FABRIC TOKYO」。森CEOに聞く成功要因と次の一手 | 通販新聞ダイジェスト

    6 years 7ヶ月 ago

    FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)は、初回のみ店舗で採寸し、2回目以降は簡単にオーダースーツやシャツなどをウェブ注文できるD2Cブランド「ファブリックトウキョウ」が好評だ。今年5月には丸井と資本業務提携を結び、実店舗展開も加速している。足もとでは同ブランドでサブスクリプションサービスも開始。「物販にとどまらず、より付加価値の高い小売りのサービス化に挑む」と語る同社の森雄一郎CEOに、D2Cの事業環境や取り組み状況を聞いた。

    旧態依然とした業界にメス、カテゴリー絞って品質担保

    ――米国ではD2Cブランドでユニコーン企業が誕生しているが、事業環境の違いは。

    「まずは資金力が違う。日本ではこれまでメディアサイトやC2C、プラットフォーム事業にベンチャーキャピタルや投資家が出資することが多く、大きく資金調達できる物作り企業はなかった。また、日本では起業家や経営者、幹部クラスの人材の流動性が低く、優秀な人材が物作りの会社に入ってこなかった。いまは少し変わってきていて、一定の認知度と規模感のある当社には、大きな企業の転職組も注目してくれている。ただ、起業直後のベンチャーが優秀な人材を確保できるかというと難しい」

    ――環境の変化は。

    「実店舗の出店に際して日本の百貨店では、出店料は売上歩率で徴収するケースが多いが、丸井さんのような有力小売り企業が賃貸テナント型に転換したことは大きな変化だ。また、最近は日本の資金調達も数億円規模では驚かない水準になってきた。ベンチャーマーケットが非常に活況なため、ベンチャー企業に流れ込む投資がこの数年で倍増している」

    FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)の森雄一郎CEO
    森雄一郎CEO

    ――投資先は。

    「インターネットセクターだけでなく、リアルの場が絡むようなベンチャー企業にも資金が流れ始めている。足もとではインターネットで完結するビジネスではなく、OMOと呼ばれるリアルなものをオンラインとマージ(併合)して新しい事業モデルを作ろうという機運が盛り上がりつつある。現状、GDPの6%くらいが小売り産業で、そのうち約10%がECチャネルということは、インターネットをメインにした小売りはGDPの0.6%くらいにしかなっていない

    「いま何が起こっているかというと、DGPの大半を占める部分にもインターネットやデジタルドリブンなやり方が入り始めていて、この部分はインターネット業界の人たちだけが取り組むのではなく、既存産業の人たちも一緒になって改革していく必要があり、そこにいち早く動き始めたのが丸井さんだ」

    ――D2Cブランドが次々と誕生しているが、成功に不可欠な要素は。

    「4つあって、ひとつはプロダクトが差別化可能かどうかで、これが大前提になる。消費者に選んでもらえ、メリットがある商品かどうかだ。ふたつ目はLTVがしっかり出せるプロダクトであるかが利益ベースでは大事になる。売って終わりではなく、継続して利用してもらえるとか、1回の利益が大きいなどで、LTVを確保できることが重要だ」

    「3つ目は、リプレイスすべきモンスター企業がいるかどうか。ライバル企業が数百億円、数千億円の売り上げ規模を持っている場合、大企業であるが故に卸に頼っていたり、マス広告だけに投資していてデジタルを活用できていなかったり、デジタル領域に長けた人材の採用が進んでいない企業がシェアを持っていれば、リプレイスするチャンスがある」

    ――最後の要素は。

    「4つ目は創業メンバーがなぜその事業を行うか、ストーリーがあるといい。また、ストーリーだけでなく、D2Cはパラメーター(変数値)が大きい事業モデルで難易度が高いため、勢いだけでなく、人材やサプライチェーンのマネジメントなどさまざまな要素が経営に求められる。そうした部分をしっかり管理できる経営層かどうかも大事だ」

    ――利用者がITリテラシーの高い人だけで終わらせないようにするには。

    「最初のプロダクトは作れても、顧客数が5倍、10倍と増えたときに、それに耐えられるオペレーションを構築できているかが問われる」

    ――ゾゾもPBで失敗した。

    「ゾゾさんは質を担保できるようになる前に広げ過ぎたことが敗因として大きいのではないか。ゾゾさんとしても初めての物作りだったわけで、第1弾のデニムパンツとTシャツの時点でしっかりノウハウを貯め、サプライチェーンまわりが安定してから横展開すれば良かった」

    ――御社も意識的に商品カテゴリーを広げていない。

    『ファブリックトウキョウ』はスーツとシャツに特化しているし、新たに始めるブランド『スタンプ』では、当面はデニムパンツに徹して認知度を高める戦略をとるのも、品質面で信頼を獲得し、しっかりとノウハウを貯める必要があるからだ」

    サブスクサービスを開始、無人店舗の新ブランドも

    ――丸井との資本業務提携は店舗展開や人的交流も含めて有益だ。

    「当社にとって非常に大きな影響がある。実店舗は現状の16店舗のうち、丸井さんには7店舗でお世話になっている。ただ、丸井さんが一番の協力者ではあるが、それだけではなく、三井不動産グループのコレド日本橋やパルコさんの名古屋パルコなどにも出店している。丸井さんは『自社の施設だけで』と制限を設けるような企業ではなく、業界全体のために中心的な役割を担いたいと考える会社だ」

    FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)は2019年5月に丸井グループを割当先とする第三者割当増資を完了した
    2019年5月に丸井グループを割当先とする第三者割当増資を完了した(画像は編集部が追加)

    ――人材交流は。

    「すでに始まっていて、丸井さんから7人が当社に出向し、実店舗のスタッフとして働いてもらっている。人材交流以外でも、丸井さんは店舗でエポスカードを使用するとポイントを付与するなどの施策を行っているが、当社サイトでもユーザーがそういったメリットを享受できるようにしていきたい。丸井さんにとってはカード決済が使われ、当社にとっても2着目以降のオーダーがサイトで完結することでオペレーション効率が上がるなどのメリットがある」

    ――実店舗は20年9月末までにほぼ倍増となる合計30店舗体制を計画している。

    「そのうち千葉など4店舗は決まっていて、まずは早々に20店舗体制になる。来年から残り10店舗の整備を進める」

    ――物販だけのD2Cから脱却を図る。

    物があふれている時代にあって、物で差別化することはもちろん大事だが、それ以上にサービスとして選ばれる存在にならなければいけない。D2C事業を運営していると顧客情報が貯まっていき、お客様のことがよく分かるようになり、サービス面にも取り組みやすくなる」

    ――サブスクリプションサービスもそうか。

    「『ファブリックトウキョウ』でサブスクサービスを始めたのも、実店舗などを通じて顧客ニーズを把握できたからだ。まずは月額398円で加入できるプランとして、9月26日に『保証・交換・補修』とったサポート領域に焦点を当てたサービスを始めたが、10月以降は『着こなし・スタイリング』と『クリーニング・保管』の領域にも順次広げる予定だ」

    ビジネスウェアの日常課題を解決する・月額型の新しいサブスクリプションサービス「FABRIC TOKYO 100(Hundred)」
    ビジネスウェアの日常課題を解決する・月額型の新しいサブスクリプションサービス「FABRIC TOKYO 100(Hundred)」の公式ページ(画像は編集部が追加)

    ――新ブランド「スタンプ」は無人店舗に3Dスキャナーを設置して計測してもらう店舗を目指している。消費者には難しくないか。

    「難しいことを考慮し、最初のポップアップストアは完全招待制にした。友人や知人などのキーオピニオンリーダーを巻き込んで、まずは理解のある人に体験してもらい、発信してもらうことで『自分も試してみたい』という潜在ニーズが顕在化される。いきなり誰でも作れるのではなく、最初は限られた人からアプローチしていくことが大事だ」

    3Dスキャンによる採寸でジーンズがオーダーできる新サービス「STAMP」の新店舗
    3Dスキャンによる採寸でジーンズがオーダーできる新サービス「STAMP」の新店舗(画像は編集部が追加)

    ――「ファブリックトウキョウ」のスタート時もそうか。

    「最初はクラウドファンディングから始めた。それまではネット上に自分の身体のデータを預けてオーダーメードの商品を作るという発想はなかった。今では大手さんも取り組んでいるが、当社が始めた14年にはなかった」

    ――新ブランドのMD展開については。

    「当面はデニムパンツのブランドとして定着を図り、その後に商品を広げていきたい。実店舗は10月25日に新宿マルイ本館の『ファブリックトウキョウ』店舗の隣りに出店する。将来的な構想としては、世界に向けて無人型3Dスキャンの店舗をパッケージ化し、プリントシール機や証明写真ボックスのように数千、数万の店舗を出せるようにしたい

    ――採寸はリアル店にこだわる。

    「ゾゾスーツは無料でインパクトがあったが、届いたのに開けていない人が多いと聞く。結局、リアル店舗に行きたい人は多いのだと思う。アップルストアもオンラインで買えるが、店内は混雑している。アパレルも同じで、リアルで体験する楽しさと安心感はいつまでも残るし、デジタルが加速することで人間味が失われていくことに違和感を持つ人は多い。当社はデジタルでは終わらないOMOを進める

    通販新聞

    三陽商会、ドスパラ、ビジョンが実装した「Alexa」を通じて配送状況を知らせる「Amazon Pay」のスゴイ取り組み

    6 years 7ヶ月 ago

    冬の寒さが近づいてきた11月上旬。三陽商会の自社ECサイト「SANYO iStore」で長袖シャツを探し、Amazon.co.jpのアカウントで決済できる「Amazon Pay」で購入。後日、商品が届くのを待っていると、「Amazon Echo Dot」のランプが点滅している。「ん、なんだ?」。「アレクサ、通知は何?」と話しかけるとこう返ってきた。「SANYO iStoreから商品が発送されました」。音声で配送状況を教えてくれるなんて、なんて便利な時代になったんだ――。

    配送状況の音声通知を三陽商会、ドスパラ、ビジョンが先行導入

    「アレクサ、通知を読んで」
    「Alexa(アレクサ)」に「通知を読んで」と声をかけると、
    「Amazon Payから通知があります。SANYO iStoreから商品が配送中です。」
    三陽商会の運営するECサイト「SANYO iStore」から商品が配送されたことのお知らせが音声で届いた

    「Amazon Pay」を使って自社ECサイトで商品を購入すると、商品の配送状況を音声で通知するこの機能は「Alexa Delivery Notifications」と呼ばれ、米国で2019年5月にスタート。日本では「Amazon Alexa配送通知機能」と呼ばれている。

    購入した商品の配送状況を音声で通知する取り組みは日本の「Amazon.co.jp」でも2019年夏頃からスタート。Amazonのクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」を始めとしたAlexa搭載デバイスを通じ、Amazonの顧客に音声を使った配送状況の通知を行っている

    三陽商会は自社ECサイトでの商品購入後に音声で配送状況を通知できる「Alexa配送通知機能」を、「SANYO iStore」へ先行して実装。「Amazon Alexa」搭載のデバイスを持ち、「Amazon Pay」で買い物した「SANYO iStore」ユーザーへの音声による配送状況の通知を11月からスタートしたのだ。

    この仕組みを先行して導入したサイトは他にもある。PCなどを販売するドスパラの自社ECサイト、「グローバルWiFi」を展開するビジョン。これらの有名企業が導入した「Alexa配送通知機能」は、消費者に対してどんな価値を提供するのだろうか。

    「Alexa配送通知機能」を使用した配送通知の動画イメージ

    「Alexa配送通知機能」が消費者に提供する価値

    現在、Amazon Echoシリーズから音声で通知する「Amazon Pay」で買い物した商品の配送関連情報は次の通り。

    • 配送中になった際の通知
    • 配送済みになった際の通知

    スマートフォンのAlexaアプリから通知機能をオンにしておくと、「Amazon Pay」を通じた配送通知が届いた場合に、スクリーン付きのEchoシリーズであればスクリーン上部に通知バナーが表示され、スクリーン付きでなければライトインジゲーターが点滅。「アレクサ、通知は何?」と話しかけると配送状況をAlexaが音声で教えてくれる。

    黄色に点滅するアレクサ
    配送通知が届くとライトが黄色に点滅する

    消費者のネット上での商品購入チャネルはパソコンから始まり、現在はスマートフォンに移行。今後は音声が台頭するという声もある。もちろん、今後、どれか1つの方法で商品を購入するというわけではない。場所、時間、さまざまな状況に応じて多様な商品購入方法が選べるようになり、その流れは今後、さらに加速すると考えられる。それに合わせて、商品の配送状況も多様な方法で通知を受けたいという消費者は増えると予測される

    事実、Amazonがフランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、スペイン、英国、米国の1万297人の消費者を対象に実施した「Amazon Pay Connected Commerce Survey」によると、今後3年以内に音声サービスを利用して配送状況を確認したいといった意向を示した回答者の割合は43%にのぼったという。

    「Alexa配送通知機能」を導入した狙い

    「Alexa配送通知機能」を先行導入した企業はどのような狙いで音声通知機能を取り入れたのか。三陽商会、ビジョンが編集部の質問に回答してくれた。

    三陽商会が「Alexa配送通知機能」を導入した理由

    「Alexa搭載デバイス」などの家庭用スマートデバイスの普及によって、天気やニュースなどの生活に必要な情報収集方法の変化が起きていると感じていました。「SANYO iStore」ではメール配信での配送通知を行っていますが、お客さまがメールアプリを立ち上げるタイミング次第で多くのメールに配送通知メールが埋もれてしまうなど、確実にお届けしたい情報が埋もれてしまっているのではないかと懸念していました。

    「Alexa」を活用した新たな通知手段である“音声での配送通知”を使うことで、料理中で手が離せない方、育児で目が離せない方へも必要な情報を届けることができます。私たちはECサイトでお買い物する場面だけでなく、お届けに至るまでの利便性向上を目的として実装を決定しました

    「SANYO iStore」の買い物カゴ
    「SANYO iStore」の買い物カゴ(画像は編集部がキャプチャ)

    ビジョンが「Alexa配送通知機能」を導入した理由

    「グローバルWiFi」のレンタル顧客のうち90%以上は空港カウンター受取を利用されますが、出張利用や代理申込などの理由から宅配受取を希望される顧客も多数いらっしゃいます。出荷完了時にメールでの配送通知は行っていますが、配送状況についてのお問い合わせがコールセンターに入ることも多く、通知方法に課題を感じていました

    そんな折、「Alexa」を活用した音声通知のご紹介をいただき、メールと合わせて音声でも配送状況の通知ができれば、旅行準備で多忙なお客さまの不安解消と満足度向上につながると思い実装を決定しました

    「グローバルWiFi」のレンタル利用サイト
    「グローバルWiFi」のレンタル利用サイト(画像は編集部がキャプチャ)

    2社に共通する導入理由は、商品のお届けに関する体験の向上配送状況についても積極的なコミュニケーションを消費者と交わすことで、消費者の不満や不安を解消。最終的には顧客ロイヤリティ、ブランドロイヤリティの向上につなげようとしているのだ。

    2015年に国土交通省が発表した「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会 報告書」において、再配達問題に関する次のような記述がある。

    配達が来ることを知らなかった、といった再配達が発生した原因のアンケートの回答結果が多く見られたことは、まさに具体的な配達スケジュールに係る宅配事業者等から消費者への通知について、消費者のニーズに充分応えられていないことを証明している。

    メッセンジャーアプリなどのコミュニケーションが普及し、情報の伝達・受取は多様化。メールを開封しないユーザーも増えている。確実に情報を届ける方法として、音声による通知ニーズは今後、高まる可能性を秘めている

    「Alexa配送通知機能」を導入するにはどうすればいい? 工数は?

    「Alexa配送通知機能」の導入には、自社ECサイトの決済手段として「Amazon Pay」を導入することが必要。「Amazon Pay」が提供するAPI「Amazon Pay Delivery Tracker API」を使用することで、Alexaを通じて「Amazon Pay」での購入者に配送状況を通知する仕組みとなっている

    実装の工数・負荷について、三陽商会とビジョンに聞いたところ、「事前にAmazonが用意した仕様書とAPIを利用することで、ECサイト側は容易に実装することができた」(三陽商会)。「仕様書の確認から実装作業、テストまでおおよそ25時間前後だった」(ビジョン)。

    三陽商会とビジョンでは、想定よりも工数・負荷があまりかからなかったようだ。Amazon Alexa搭載のデバイスが音声で配送状況を通知するAlexaスキルをゼロから開発するには、自社で開発者を抱え、かつAmazonのテクノロジーに対応できる開発スキルが求められる。

    今回の取り組みは、「Amazon Pay」が提供する「Amazon Pay Delivery Tracker API」を使用するので、「Amazon Pay」導入企業であれば開発の工数・負荷をかけずに配送状況を音声で通知させることが可能になる

    なお、日本の「Amazon Pay」では、APIに関する情報を公開。EC事業者に加え、数多くのEC企業を抱えるECプラットフォーム側でも実装できる環境が整っている。

    「Alexa Delivery Notifications」
    米国では5月から「Alexa Delivery Notifications」がスタートしている(画像は編集部が「Amazon.com」からキャプチャ)

    「Alexa配送通知機能」実装に必要な「Amazon Pay」とは

    Amazonが日本で「Amazon Pay」の提供を開始したのは2015年5月(当時の名称は「Amazon ログイン&ペイメント」)。2020年5月にリリース5周年を迎る中、現在、導入事業者数は1万社を超えている

    「Amazon Pay」はログインと決済の機能を備えており、顧客が初めて利用するECサイトにAmazonアカウントでログインすれば、クレジットカードカード番号や住所などを入力することなく決済でき、商品を受け取ることができるのが特長。そのため、入力画面でユーザーが離脱することがなく、顧客が同意すればAmazonアカウントに登録されている情報を活用した新規会員登録の促進も期待できる決済サービスだ。

    「Amazon Pay」を導入しているECサイトでは未導入サイトに比べ、新規会員登録率が高いことを示すデータもある

    多くのECサイトで導入が進んでいる「Amazon Pay」は、自社ECサイトの音声ショッピングへの対応支援も進めている。2018年、「Alexa」搭載デバイスで音声による注文を可能にする「Amazon Payに対応したAlexaスキル」が利用可能となった。自宅で家事や朝の身支度をしながら、Alexaデバイスを通じて音声で注文するといった買い物体験を提供している。

    編集長の体験記

    「SANYO iStore」で購入したシャツは無事届きました。普段、個人のメールアドレスをほぼ開かないため、これまで配送通知を見ることはほとんどありませんでした。今回、「Alexa」による配送状況の確認という体験を通じて、ECサイト側と消費者における配送状況に関するコミュニケーションの重要性を感じることができました。

    また、「Amazon Pay」は「買い物体験」を向上させる決済サービスへの進化を遂げていることも実感。2019年10月には配送先情報やクレジットカード情報の入力フォームで表示されるポップアップウィンドウやチャット内などで、Amazon.co.jpのアカウントを使って簡単にログイン・支払いができることを提案するWeb接客型の機能の提供を開始しました。そして今回、音声を使った配送状況の通知機能です。決済サービスでありながら、配送通知機能を付加することで顧客の買い物体験のさらなる向上にアプローチしようとしています

    「Amazon Pay」は「買いやすさ」といった利便性以外にも、多くの付加価値を消費者に提供し買い物体験を向上させるサービスへと進化を遂げています。(編集長 瀧川正実)

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    イオンモールがテナントのECサイトから自動収集したモール内商品を店舗横断で一括検索できるシステムの実証実験

    6 years 7ヶ月 ago

    イオンモールは11月11日、日立製作所と共同で、複数の店舗が集まるショッピングモール向けに、入居店舗の取扱商品を自動収集し、店舗横断で商品を一括検索できるシステムの実証実験を開始すると発表した。

    一括検索システムは、各店舗会社が運営するECサイトから、商品の画像・概要・価格などの各種情報を自動収集してショッピングモールの商品データベース(DB)を構築。モール内に設置された端末からDBに蓄積された商品を検索できるサービスを提供する。

    これにより、実店舗がショッピングモール専用の商品DBを構築・管理することなく、顧客はモール内の端末でキーワードを入力するだけで、ショッピングモール内での商品の一括検索を行うことが可能になる。

    イオンモールは11月11日、日立製作所と共同で、複数の店舗が集まるショッピングモール向けに、入居店舗の取扱商品を自動収集し、店舗横断で商品を一括検索できるシステムの実証実験を開始すると発表
    店舗横断で商品を一括検索できるサービスの名称は「お買い物ナビ(店舗横断型商品検索)」

    本システムには、日立が開発した高速類似画像検索技術「EnraEnra(エンラエンラ)」を搭載。検索した商品や、顧客のスマホに保存された画像に似た商品(形や色など)を検索して一覧表示することができ、類似商品の比較検討が行える。

    さらに、購入したい商品の販売店舗の場所の表示、お薦め商品やタイムセール情報も確認できる。

    これらにより、顧客の買い物の利便性向上、およびショッピングモール内店舗での購買機会向上への貢献をめざすとしている。

    イオンモールと日立は2019年11月1日から12月末ごろは、靴・鞄を対象とした本システムの実証実験をイオンモール幕張新都心で実施。2019年11月20日から12月末ごろまで、アパレル商品を対象とした実証実験をイオンレイクタウン(埼玉・越谷市)で行う。

    イオンモールでは、顧客の利用状況などに鑑み、今後、本システムの本格導入と他ショッピングモールへの展開をめざしていく予定。

    石居 岳
    石居 岳

    【楽天ヒット番付2019】増税前駆け込み消費や元年消費関連商品がヒット。2020オリンピックが期待株に

    6 years 7ヶ月 ago

    楽天は11月5日、「楽天 ヒット番付 2019」を発表した。今年は「東西の横綱」「大関」「関脇」「小結」に加え、来年の「期待株」として2つのキーワードを楽天トレンドハンターの清水淳氏が発表。「楽天 ヒット番付 2019」の詳細をまとめた。

    楽天ヒット番付 2019 元年消費 増税前駆け込み需要 サウンドジェニック ゆるサス消費 60代のアクティブ消費 20代の投資消費 チル消費 教育改革先回り消費 2020暮らし方改革 裏スポーツ特需
    「2億点にのぼる商品の購買データを分析する」楽天市場トレンドハンター清水淳氏

    東の横綱「増税前駆け込み消費」

    楽天ヒット番付とは楽天グループサービスの購買・予約データを分析して消費動向や社会情勢を振り返り、その年を象徴するキーワードを抽出したもの。

    高額商品やリフォーム、自動車教習所など

    消費税率の引き上げで毎回注目を集める「駆け込み消費」。2019年は日用品のまとめ買いのほか、4K対応テレビや冷蔵庫などの高額家電製品、リフォームや自動車教習所へ入校の前倒しなどの「駆け込み消費」が盛り上がった。

    楽天ヒット番付 2019 東の横綱 増税前駆け込み需要 4K対応テレビ リフォーム 家電 美容家電 キッチン家電 トースター ドライヤー お掃除ロボット 2019 ドライヤー 
    3万超のロボット掃除機、2万超のトースターなどの高額家電製品が売れた

    高まるキャッシュレスへの関心

    「消費税率の引き上げによる家計負担を少しでも軽減したいという生活者心理を反映して、ポイント還元が期待できるキャッシュレス決済を利用する人が急増した」(清水氏)という楽天ブックスでは、基礎から応用までを学べるガイドブックなどキャッシュレス関連本がヒットした。

    楽天ヒット番付 2019 キャッシュレス キャッシュレス関連本 クレジットカード スマホ決済 電子マネー ポイント決済
    キャッシュレス関連本やクレジットカードのケースがヒット

    増税後はフリマアプリに期待

    増税前に楽天のフリマアプリ「ラクマ」利用者を対象に実施した意識調査では、「増税を機に消費税がかからないフリマアプリで買い物をする気持ちが高まったか」という質問に対し、約6割(58.3%)が「はい」と回答した。特に洋服、コスメ・美容品などを増税後に賢く節約したいという消費者の意識が高まったことがわかった。

    楽天ヒット番付 2019 フリマアプリ ラクマ アンケート結果 増税 消費税かからない 非課税
    「増税を機に消費税がかからないフリマアプリで買い物をする気持ちが高まったか」
    (調査期間:2019年9月18日~20日、n=8,293名)

    西の横綱「元年消費」

    伊勢参りや御朱印帳が人気

    4月18日、当時の天皇皇后両陛下が伊勢神宮を参拝されたことにより、旅行では伊勢方面が人気を博し、参拝に欠かせない御朱印帳を求める人も増加した。

    駆け込み婚

    1つの時代の締めくくりと共に結婚の時を迎えたいという「駆け込み婚需要」を反映し、「令和」の文字が印刷される婚姻届に注目が集まった。「祝賀ムードのなかで人生の大切なイベントを迎えたいというニーズを捉えた商品が売れた」(清水氏)

    令和引用元への熱視線

    『初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭の珮後の香を薫らす』。令和の典拠となった万葉集や関連本は、古典文学では他に類を見ないほどの驚異的な売れ行きを記録したという。

    改元に伴い、記念硬貨のコインアルバムや印鑑の需要が高まった。ゴールデンウィークには車中泊に注目が集まり、車中泊グッズが人気を博した。(清水氏)

    御朱印長は前年同期比28%増、伊勢・二見エリアへの宿予約は同110%増、婚姻届けは同40%増、万葉集関連本は同948%増の大ヒット

    東の期待株「裏スポーツ需要」

    リモートワーク推進でPCやルーターが売れる?

    2020年はオリンピックにより都内を中心に通勤への多大な影響が出ると見られることから、モバイルPCやWi-Fiルーターなど、リモートワークに欠かせないアイテムの需要拡大が期待できるという。

    テレビ観戦で家ナカ消費が増加

    自宅でオリンピックを観戦する人たちを中心に、ミールキットやオードブルのデリバリーを活用した「家ナカ消費」が活性化することが予想される。

    PC、Wi-Fiは前年同期比51%増、オードブルは同48%増加した

    東京から沖縄や北海道に脱出

    大会期間中の都内は混雑が予想されるため、沖縄県や北海道など東京外へ旅行を計画する都民が増えると見られる。

    西の期待株「2020暮らし方改革」

    次世代テクノロジーで一歩進んだテレビ観戦

    オリンピックを契機に、VRゴーグルなどIoT商品の普及が期待される。

    楽天ヒット番付 2019 西の期待株 2020暮らし方改革 AI家電 VRゴーグル 5G IoT
    VRゴーグルは前年同期比34%増と好調
    藤田遙
    藤田遙

    返品は当たり前、確認ページを読む習慣なし。越境ECはここに注意【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    6 years 7ヶ月 ago
    ネッ担まとめ

    日本のWebサイトに慣れていると海外のサイトってとても使いづらいですよね。でも、現地の人はそれが当たり前。越境ECでは日本のECで当たり前とされていることを忘れないといけないですね。

    越境ECでは日本の商習慣を忘れましょう

    300社以上支援したプロが「海外Webマーケティング実践ガイド」を大公開!! | Web幹事
    https://web-kanji.com/posts/overseas-web-marketing

    まとめると、

    • 海外のWebマーケティング/Eコマースは、言語、文化・商習慣、配送の3つが日本と異なる
    • 越境ECで成功するには、現地調査と現地に合わせたECサイトの制作が必要
    • ただの翻訳でコンテンツを制作してしまうと失敗する

    海外配送する際は、関税についても配慮が必要となります。
    基本的にはお客様に関税を負担していただく必要があるからです。

    しかし、初めて購入する人は、関税を理由に受け取りを拒否する場合も。
    また関税を不当に請求されたとクレームになることも多々あります。

    言語の違い、文化・商習慣の違い、配送の違い。この3つは絶対に押さえておきましょう。ここを知らずに越境ECを始めると200%失敗します。引用文にあるように気軽に返品してきますし、配送中に商品がなくなることも多々あります。「日本が異常だ」くらいの感覚で対応しましょう。翻訳はもっと後の話です。

    関連記事

    リユース市場はまだまだ拡大中

    「中古トラクター」がネットでバカ売れする理由 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/311921

    まとめると、

    • マーケットエンタープライズは「高く売れるドットコム」を中心に、鉄道模型、オーディオ、エアガンなどを買い取っている。中でも中古の農機具が大きく成長している
    • 買い取った商品は複数の販路で販売するが、「ヤフオク!」への出品が最大の販路。トラクターは数万円から200万円、コンバインは10万円から180万円程度で売れることが多い
    • トラクターの買い取り依頼が多かったことから事業に着手。わずか2か月で自社の人材だけで仮サービスを開始した

    ドローンやロボットなど、スマート家電はさらに進化し、リユース品も増えていくだろう。リユースに回ってくるものはユーザーが一度購入し、イエスを出したもの。だからその次でも買いたい人がいる。また、リユース品に対するハードルは想像以上に下がっている。

    「誰か使ったものだから良いものだろう」という判断はありそうですね。特に高額商品やニッチな商品であればなおさらですし、CtoCだと不安な商品も買い取り業者がいれば安心です。リユースのジャンルはまだまだすき間がありそうな感じ。

    2020年はオリンピックと嵐ロス

    【楽天市場】楽天年間ランキング2019 | 楽天ヒット番付2019
    https://event.rakuten.co.jp/rankingyearly/banduke/

    2019年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30 | 日経クロストレンド
    https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00002/

    2020年ヒット予測ランキング 「嵐ロス」が全国を覆う見込み | 日経クロストレンド
    https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00243/00001/

    まとめると、

    • 楽天ヒット商品番付2019が発表され、東の横綱が「増税前駆け込み需要」、西の横綱が「元年消費」だった
    • 日経トレンディが発表した2019年ヒット商品ベスト30で、1位はワークマン、2位はタピオカ、3位はPayPayだった
    • 同じく日経トレンディが発表した2020年ヒット予測ランキング、1位は「どこでも東京五輪&応援村」、2位は「嵐ロス」、3位は「SUPER NINTENDO WORLD」だった

    活動休止に向けて、史上最大の応援と感謝の渦が巻き起こる。ファンクラブ会員は活動休止発表後30万人増。ツアーやアルバムなどによる一連の経済効果を3000億円と見積もる声も
    https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00243/00001/

    ヒット予測ランキングで思ったのは「祭り」です。日本人は祭り好きなので、何かしら祭りになりそうなネタがあれば盛り上がることを知っておきたいですね。しかし、嵐ロスの経済効果が3000億円ですか……。先日の5大SNS解禁のニュースを見てもすごいと思ったんですが、ここまでとは思いませんでした。ちなみにラグビーW杯の経済効果は4,300億円でした。

    EC全般

    【2019年最新版】Shopify Experts認定企業オススメのアプリ12選(一覧あり) | CommerceMedia
    https://commerce-media.info/blogs/ec/shopify-app-2019

    Shopifyはアプリがたくさんあるので、こういった記事がとっても助かります。

    ポスト投函での商品受取希望は6割、楽天がポスト投函ギフトを特集 | 通販通信
    https://www.tsuhannews.jp/75335

    受け取りの手間を考えるとポスト投函に人気が出るのはわかりますよね。

    アマゾン「置き配」の衝撃 「お客様が神様で無くなった世界」で起こり得る“格差問題” | ITmedia ビジネスオンライン
    https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/06/news038.html

    上記に関連して。受け取りやすさが求められる時代。

    AI+電力データの活用で不在配送問題を解消へ。佐川急便や東大大学院らが共同研究開発 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/6941

    送る側の工夫も進化しています。

    楽天に怒り爆発、「送料改革」に出店者が反旗 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/311951

    楽天市場出店者の味方 楽天の現実を社会に知らせよう | 楽天ユニオン
    https://rakuten-union.com/

    先週の記事と関連して。こういった組織があればある程度の抑止力になりそうです。

    アマゾンで偽レビュー作りまくる不届者の正体 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/308926

    こういった記事を見るとモール側も厳しくしたくなるのもわかります。

    女性の約半数が「彼氏のプレゼントを喜んだフリ」!2割はフリマに出品 | 通販通信
    https://www.tsuhannews.jp/75433

    こんなところにリユース市場が……。男性の皆さん、頑張りましょう(泣)

    今週の名言

    外に向けての発信力がある人なんて、社会に出たらいっぱいいますよ。そうじゃなくて、チーム内での発信力を上げることをやっていかないと、サッカー選手をやっている意味がないと僕は思います。
    ─サッカー解説者 岩政大樹氏

    岩政大樹、渡邉大剛が語る「引退後のリアル」 アジアへの挑戦で学んだ“本質”とは? | REAL SPORTS (リアルスポーツ)
    https://real-sports.jp/page/articles/321583515328054107

    SNS担当者は社内広報を兼ねている人もいますよね。発信先はどこがあるのか? を考えてみましょう。

    森野 誠之
    森野 誠之
    確認済み
    29 分 21 秒 ago
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