ネットショップ担当者フォーラム

補助金上限が450万円に拡大したITツール導入制度、支援事業者の登録申請4/15スタート

6 years 7ヶ月 ago

ITツールを導入した中小企業に政府が補助金を交付するIT導入補助金制度において、IT導入支援事業者の登録申請が4月15日(月)から始まる。

ITツール(ソフトウエア、サービスなど)の登録申請は4月19日(金)からの予定。

2018年度に行われたIT導入支援事業において、IT導入支援事業者として採択されていた事業者による移行申請も4月15日(月)から受付を始める。

2019年度のIT導入補助金制度の上限交付額は450万円。補助率は導入費用の50%。交付金の下限は40万円のため、導入費用が80万円未満では補助を受けられない。

補助金の対象となるITツールは、経理を効率化する会計ソフトや顧客情報を一元管理するクラ ウドシステム、職員間のコミュニケーションシステム、飲食店のセルフオーダーシステムなど。

補助金を受け取れるのは、中小企業や小規模な飲食、宿泊、小売り、卸、運輸、医療、介護、保育などの事業者。

IT導入補助金は、中小企業の生産性向上や販路開拓支援などを目的とした「中小企業生産性革命推進事業」の1つの事業。予算は1100億円で、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」「小規模事業者持続的発展支援事業」も含んでいる。

IT導入補助金の最新情報は以下のサイトで公開している。

IT導入補助金の公式サイト
IT導入補助金の公式サイト(画像は編集部がキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

「ダンボーバッテリー」を大ヒットさせたトーモの東さんが、メディアやブロガーと良い関係を作れる理由

6 years 7ヶ月 ago

漫画『よつばと!』の「ダンボー」というキャラクターを使用したモバイルバッテリー「ダンボーバッテリー」。シリーズ累計で350万台〜400万台という販売台数を誇る大ヒット商品だ。この「ダンボーバッテリー」の企画・PRを手がけたのが、トーモ 代表取締役の東 智美(ひがし・ともみ)氏。東氏が大事にしているのが広報活動。メディアやブロガーとの良い関係性を構築し、地道な努力で作り上げた「秘伝のプレスリスト」の作り方とは!?

※この記事は3月7日にフューチャーショップ主催開催されたトークイベントを記事にしたものです。

トーモ 代表取締役 東 智美氏
トーモ 代表取締役 東 智美氏

ダンボーバッテリーはなぜ売れたのか?

「ダンボーバッテリー」の販売元であるCheero(チーロ)は東さんのお父さんが経営する会社で、東氏が「ダンボーバッテリー」の企画とプロデュースを担当した。2013年6月にAppBank Storeのリニューアルオープンがあると知り、開店時の目玉商品として扱うという確約を得て、『よつばと!』を発行する現KADOKAWAも含めた3社でプロモーションを行うプランを立てた。

プレスリリースを出して迎えた発売日がどうなったかと言うと……

  • 6月4日 7:00 販売開始 → 9:00 1,000個完売。完売したことがまたニュースになって拡散。
  • 6月16日 10:00 時販売開始 → 10:15 7,000個完売 → 「買えない!」「売れるんだからもっと用意しろ!」とプチ炎上発生 → 当日はトルコに旅行中だったが、土日の間に炎上が大きくなるのを避けるため、50,000台の追加生産を即決。現地で増産のめどを立て、この日のうちにプレスリリースで告知 → 炎上鎮静
  • 6月25日  再販計画を告知 → 一連の流れがまた記事に。

「ダンボーバッテリー」は現在も続くロングラン商品に成長した。東氏自身はダンボーバッテリーが売れた理由を下記のように分析する。

  • スマホの普及と共にモバイルバッテリーの需要が高まっていた
  • 可愛いモバイルバッテリーが市場になかった。「モバイルバッテリーは飾り気がなく武骨なもの」という常識をくつがえす商品だった
  • 「ダンボー」というキャラクターに手垢が付いていなかった
  • 適切なタイミングで適切にPRを仕掛けられた

「いろいろ奇跡だった。もう1回仕掛けろと言われても無理」と語るが、そんな中で得た経験を、自社商品のスマホケース「RAKUNI(ラクニ)」に生かしている。

トーモ 代表取締役 東 智美氏

「秘伝のプレスリスト」の作り方

自社と自社製品を知ってもらうために、東氏はまずWebサイトやSNSで告知したり、PR TIMESなどのリリース配信サービスを利用して情報発信をしたりした。同時に、自社商品に合いそうなメディアやブログを探し、プレス連絡窓口にメールを送った

自分がプッシュしなくても記事を書いてもらえることがある。そういう記事を見落とさないために、製品名や社名でエゴサーチをし、取り上げてくれたお礼をメールで伝える

オフラインでは展示会やブロガーイベントに参加する。その場にライターや記者などがいたら名刺交換し、後日必ずコンタクトを取った。

これを2〜3年繰り返すと「秘伝のプレスリスト」ができます。秘伝のタレみたいに自分たちしか持っていないプレスリスト。リストの中で横のつながりができてくるので、それを丁寧に育てて増やしていく。実は狭い世界なので、リストの中の記者や編集者同士が知り合いだったりする。自分の名前が彼らの共通言語になれたら、飲み会に呼んでもらえたりしてまたつながりが増えます。

「紹介して」って言われることもあるんですが、それは全部断っています。なぜかと言うと彼らは私だから協力してくれるのであって、私が紹介する人は彼らにとっては負担にしかならないからです。(東氏)

トーモ 代表取締役 東 智美氏

恋愛も一緒だと思いますが、人間は顔を合わせてしゃべっていると好意が増えていく。足を使って会いに行って、会って、笑ってしゃべるだけで覚えてもらえる。(東氏)

「広告」と「PR」は似てるけど全然違う

「広告」も「PR」もどちらも自社の商品やサービスについて知ってもらい、応援してもらったりファンになってもらったりするための活動。では何が違うのか?

大きな違いはお金がかかるかどうか。「広告」はお金を払って広告枠を買って告知をすること。「PR」はお金を払わない。「 広告」は投入額に応じて情報を届けられる範囲が広げられたり露出を継続させられたりする。「PR」は相手とのコミュニケーションによる信頼関係がベース。関係の構築には時間がかかるが、関係が構築できればメディアに自社の情報を伝えたり、企画を提案しやすくなる。

この2つが混同されて起こるトラブルはよくある。PRで相手が自分の時間を使って無料で書いてくれるにもかかわらず「こういうことは書いて欲しくない」とか注文を付けて嫌われたり、トラブルの原因になることがよくある。ここはすごく理解してもらいたいポイント。(東氏)

東氏がメディアとの付き合いで重視しているのは「その情報にメディア側のメリットはあるか?」という点。

メディアが掲載するのは、①PVが上がる ②PVとは直結しなくても媒体価値が上がる(社会貢献的な意義がある) ③アフィリエイトサイトの場合はアフィリエイト収入が見込める この3つのどれかに合うかどうかを確認してからコンタクトを取る。他にも、「書くか書かないかは相手に任せる」「内容に注文を付けない」「自社都合に合わせて書いて欲しいときは広告出稿する」といったことに気を付けている。

媒体やブロガーのメリットを常に考える
一方的に押しつけない。書く書かないは相手に任せる
誤記表記以外はチェックしない
内容に注文を付けない
自社の都合に合わせて書いて欲しいときは広告出稿!
相手のインフラや時間やスキルにフリーライドしているという自覚を持つ

東流・メディアリレーションの勘所

「相手も人間」ということを忘れてしまうメーカーは多い。ただ単純に商品の内容を伝えて「書いて!」って頼む人が多いけど、メディアさんには日々色んなリリースがたくさん届いている※し、まずメールを開けない。開けたところでみんな同じようなことを書いているから読みたくない。そういう中で、「どうしたら自社のリリースに目に止まるか」というところを考えなきゃいけない。

絨毯爆撃のように同じ文面を送りつけるのではなく、相手のメディアを理解した上で「あなたのメディアはこうだから、こういう理由でこの商品を取り上げて欲しい」ということを伝える。そうすると「このメーカーはうちのメディアをよくわかってるな」と伝わると思う。

それでも、書く・書かないはメディアの自由。好きでもない相手から「好きだ好きだ」って言われても「気持ち悪い!」「連絡してこないで!」って思いますよね。でも、自分のペースを理解してくれて適切な距離感を保ちながら取ってくれるコンタクトは、誰でも嬉しいものだと思います。そこをすごく私は気を付けています。(東氏)

※編集部注:B向け・非ガジェット系の当サイトでも、1週間で5,000〜6,000通のリリースが届きます

東氏がリリースを出すときに気を付けている点についても明かした。

  • メディアをよく読んで特徴を知る
  • 編集者や書き手にも注目し、得意分野などを知る
  • 連絡するときは「私とメディア」ではなく「私とメディアの○○さん
  • 本文テキストをコピペしやすい状態にする
  • 情報解禁日は冒頭に明記
  • 連絡先もきっちり明記
  • 想定される質問の答えはすべて記載する(質問・回答のラリーを極力減らし、メディア側の手間をかけない)
  • 写真や動画などはできるだけたくさん用意する。宣材素材はまとめてダウンロードできるようにする
  • 「推しポイント」を入れ込みすぎない(「ここが新しい」「ここが良い」を考えるのは書き手。メディア側の視点を奪わない)
  • アフィリエイト対応ができている(AmazonのASINなどを記載)

ここまでもなかなか高度だが、メディアとの関係作りにおいて東氏がやっていることも、なかなか高度だ。

  • 製品の開発過程をチラ見せして開発に巻き込んだりフィードバックをもらったりする
  • リリースを出せるタイミングになったら製品を持って編集部に行く(キャラバン
  • 編集部やブロガー主催のイベント、他社の製品発表会などにも積極的に出席する(記者やブロガーと顔を合わせる機会を作る)
  • 仲良くなった相手とは日々連絡をとって飲み会などを開催しつつ情報交換をする

炎上も「結果オーライ」

メディアリレーションだけでなく、各種SNSアカウントの運営、執筆、YouTubeチャンネルの運営なども、1人で行っている。

東氏が実際におこなっている広報活動

炎上騒ぎも経験した。

東氏側に落ち度はまったくないが、騒ぎに乗じた一部から非難を浴びた。でも「結果オーライ」と笑う。「デザインやアイデアを盗用されても泣き寝入りする小さな会社は多いが、泣き寝入りはしたくなかった。この炎上騒ぎのおかげで知名度が上がり、取引先が増え、購入してくれたお客さんもいた。それに、“あそこを怒らせると炎上させられる”と、業界に知らせることになり、変なちょっかいをかけられることもなくなりました」(東氏)

トーモ 代表取締役 東 智美氏

自社発信は「資産」になる

Twitterはリリースとコミュニケーションのメインツールとして、Facebookはニュースアーカイブとして、Instagramは「映え」を狙った写真で世界観を作り、ジワジワとファンを作るため……というように各種SNSを使い分けている。しかも個人アカウントとブランド公式アカウントをそれぞれ運営している。

ラクニの公式SNSとブログ
個人の公式SNSとブログ

すべてのアカウントのフォロワーを合わせると12,000〜13,000くらいの数字になります。10年くらいの間にコツコツ貯めた数字です。インフルエンサーとは言えないかもしれませんが、効果がないとも言えない数字です。(東氏)

しかし、SNSで発信した情報はアーカイブされていく。メディアが出す記事がバズれば効果が出るが、それも連発はできない。そこで、地道にファンを増やし、ロングテールな資産を作りたいという思いで、去年からブログを始めた。ブログを始めるにあたっては自社製品と相性が良さそうなペルソナ※を設定し、そのペルソナに向けた話題を掲載している。
※編集部注:「ペルソナ」についてはコチラの記事をご覧ください。

PVを上げたい リピーターを増やしたい 新規のファンが欲しい ロングテールな資産にしたい
ブログの目的とペルソナ

忙しいのにそんなのいつやるんだ」って言われると思いますけど、社長とか経営陣が自ら運営することをおすすめします。なぜなら商品を一番わかっているし思いが強い。人に言葉を伝えて、人を動かす仕事をしていますよね。それに、文章や写真などのアウトプットが上手になると、仕事のいろんな領域で役に立ちます。

あと、「24時間働ける」っていうことも本気で思ってます。例えば夜中に「メディアの○○さんがあなたに興味があるから今からおいで」って言われたとして、部下に「行け」って言ったら完全にブラック企業ですよね(笑)。でも自分だったら行けますよね。24時間会社のことを考えて働けるのは社長だけなんです。(東氏)

トーモ 代表取締役 東 智美氏
内山 美枝子
内山 美枝子

アジア10都市のネット通販利用動向まとめ[2019年版] | トランスコスモス調査部公式ブログ「オウリー通信」出張所

6 years 7ヶ月 ago

トランスコスモスでは昨年に引き続き、アジアにおけるオンラインショッピングの利用実態と越境ECへの関心を探ることを目的として「アジア10都市オンラインショッピング利用調査 2019」を実施しました。この調査は、東京を含むアジア10都市におけるオンラインショッピング利用者3,200人を対象に、各都市の特徴やアジアに共通する傾向を明らかにしています。

この記事では、アジア各都市のオンラインショッピング利用者が、実店舗で商品を確認してオンラインで購入する「ショールーミング」と、オンラインショップで商品を確認して実店舗で購入する「ウェブルーミング」について紹介したいと思います。

注目ポイント

  • 「ショールーミング」の経験割合は、東京が62%に対して、ほかのアジア都市はいずれも80%以上だった
  • 「ウェブルーミング」の経験割合も東京の54%に対して、北京、台北は70%台、他の都市は80%以上だった
  • 「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の両方を行っている利用者(オムニチャネルショッパー)の比率は、東京が32%なのに対し、他のアジア9都市は70%~80%台(平均77%)と大きな差が見られた
  • どの都市でも「ファッション(アパレル、鞄、アクセサリーなど)」「家電・パソコン」「化粧品・医薬品」などの商品ジャンルで「ショールーミング」と「ウェブルーミング」が行われる傾向がある。
  • 「ショールーミング」は「実物を見て安心したい」「より安いECサイトで買いたい」という理由が多数を占める一方、「ウェブルーミング」は「レビューでの評判確認」「買物の手間軽減や探しやすさ」「送料をかけたくない」など、多様な理由があげられた

「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の経験者は8割!

アジア10都市の回答者に、最初に実店舗で欲しい商品を見たり触ったりして確認し、後からその商品をオンラインショップで購入する「ショールーミング」と、最初にオンラインショップなどで欲しい商品を探し、後からその商品が置いてある実店舗で購入する「ウェブルーミング」を行う頻度についてそれぞれ質問しました。

「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の経験を持つ回答者の割合は共通して約8割で、「頻繁にしている」割合も約2割を占めます(図表1)。

ショールーミング
頻繁にしている23%、ときどきしている60%、しない17%
ウェブルーミング
頻繁にしている24%、ときどきしている56%、しない20%
図表1 「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の利用状況

「ショーミング」と「ウェブルーミング」を行う理由についてそれぞれ尋ねたところ、「ショールーミング」は「店舗で実際に見たり触ったりすれば安心だから」「同じ商品でも実店舗よりネットが安い場合があるから」との回答が多く、「ウェブルーミング」については「ネットで評判やレビューを確認すれば安心だから」や「ネットの方が欲しい商品を探しやすい場合があるから」などが上位にあがりました(図表2)。

ショールーミングをする理由
店舗で実際に見たり触ったりすれば安心 57%
同じ商品でも実店舗よりネットが安い場合があるから 46%
店舗の方が欲しい商品を探しやすい場合があるから 34%
店舗で時間をかけて見て回るのが好きだから 23%
店舗から持ち帰るよりも宅配の方が楽だから 22%
ウェブルーミングをする理由
ネットで評判やレビューを確認すれば安心だから 46%
ネットの方が欲しい商品を探しやすい場合があるから 42%
店舗であまり時間をかけずにすぐに商品を購入したいから 34%
同じ商品でもネットより実店舗が安い場合があるから 30%
図表2 「ショールーミング」と「ウェブルーミング」を利用する理由トップ5

購入する商材について尋ねたところ、共通して「ファッション(アパレル、鞄、アクセサリーなど)」「家電・パソコン」「化粧品・医薬品」が上位にあがっています(図表3)。

ちなみに、男女別で比較すると同じ商材が上位にあがりますが、男性は女性よりも「家電・パソコン」を、また女性は男性よりも「ファッション(アパレル、鞄、アクセサリーなど)」と「化粧品・医薬品」で「ショールーミング」と「ウェブルーミング」を行う傾向が見られました。

ショールーミングで購入する商品
ファッション 50%
家電・パソコン 43%
化粧品・医薬品 27%
日用品・トイレタリー 23%
娯楽品(玩具、ホビー、DTY) 20%
ウェブルーミングで購入する商品
ファッション 44%
家電・パソコン 38%
化粧品・医薬品 28%
日用品・トイレタリー 25%
食品・飲料・酒類 22%
図表3 「ショールーミング」と「ウェブルーミング」で購入する商品トップ5

都市別で「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の経験を比較すると、東京を除くアジア都市では積極的に両方を行っています。

経験割合をみていくと、東京では「ショールーミング」が62%、「ウェブルーミング」が51%のところ、他のアジア都市ではそれぞれ70%~90%台となりました。全体的に「ウェブルーミング」の経験割合が高く、80%以上となっていますが、北京と台北は70%台でした。「ウェブルーミング」を特に頻繁に行う都市としては、マニラ(39%)とムンバイ(37%)があげられます(図表4)。

各都市のショールーミングとウェブルーミングの利用状況
図表4 各都市の「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の利用状況

「ショールーミング」と「ウェブルーミング」を行う理由については大きな差は見られません。購入する商品についても都市ごとの違いは多少ありますが、全体的にファッション関連、家電・PC、化粧品・医薬品が上位にあがっています。

アジア9都市平均「オムニチャネルショッパー」の割合は東京の2倍以上!

「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の両方を行う「オムニチャネルショッパー」をの割合を比較すると、アジア9都市ではその割合が多く、77%を占めました。一方で、東京では32%でした(図表5)。

ショールーミングとウェブルーミングの併用状況(クロス集計)
図表5 「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の併用状況(クロス集計)
アジア都市のオムニチャネル消費動向
図表6 都市別オムニチャネル消費動向

「アジア10都市オンラインショッピング利用者動向調査2019」について

  • 調査方法:インターネットによるパネル調査
  • 調査対象都市:日本(東京)、中国(上海)、台湾(台北)、インドネシア(ジャカルタ)、シンガポール(シンガポール)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)、ベトナム(ハノイ)、フィリピン(マニラ)、インド(ムンバイ)の10都市
  • 調査対象者:直近1年以内でオンラインショッピング利用(購入)経験がある10代〜40代の男女
  • 回収サンプル数:320サンプル×10都市=計3,200サンプル
  • 調査実施期間:2018年12月11日~2019年1月8日
◇◇◇

アジア都市のオンラインショッピング利用者は「ショールーミング」と「ウェブルーミング」を行う割合は高く、それぞれ約8割をしめます。また、東京を除くアジア9都市ではその両方を行うオムニチャネルショッパーの割合も約7割〜8割と高い傾向です。

一方東京は約3割にとどまっており、むしろ特殊な市場といえます。したがって、アジア各都市でのEC展開を行う際には、東京以上に実店舗とオンラインを自在に行き来するオムニチャネル消費行動を前提にした施策が必要となるでしょう。

オウリー(Owlry)
オウリー(Owlry)

I-ne大西社長が語る「ボタニスト」のヒット要因と次の一手「パーソナライズ施策」とは

6 years 8ヶ月 ago

売り上げを大きくすることが、社員にとっても幸せだと思った。売上10億円が見えるくらいまで成長したとき、日々満たされない状況が続いた。そんな時、ヘアアイロンブランド「SALONIA」を使ったユーザーの親御さんからの商品レビューで、「朝の数分で髪がストレートになるので、くせ毛だった娘は楽しく学校に行けるようになりました」といった投稿があった。大切なことに気付いた。会社は売り上げを伸ばすために存在しているのではない。売り上げをのばすことが喜びではなく、お客さまに喜んでもらうことが会社の成長につながる

「BOTANIST」開発のきっかけはユーザーの声とミッションの策定

ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」(ボタニスト)で知られるI-neの売上高が200億円超まで急成長した“きっかけ”をこう話したのは大西洋平社長。「BOTANIST」のヒットは会社としてのミッションの策定が1つの要因にある力説する。

「ボタニスト」で知られるI-neの売上高推移
I-neの売上高推移

ユーザーのレビューで気付きを得た大西社長は、「商品を通じて世界中を幸せにする」というミッションを策定した。そして、着手したのが独自シャンプーの開発。本格的に動き始めたのは2014年のことだった。

化粧品開発・販売の経験者はほぼ皆無という状況からのスタート。既存のシャンプーメーカーのような形ではなく、「ライフスタイルブランド」として展開していこうと企画・開発を進め2015年のローンチにこぎ着けた。

まずはネット通販を軸に商品販売を展開。大手モールでのランキング露出などがきっかけとなり、ドラッグストアやバラエティショップなど実店舗展開も実現。これまでの出荷本数は累計5000万本を超えた。

「ボタニスト」で知られるI-neのミッション
I-neのサイトでも掲示されているミッション(画像は編集部がI-neのサイトからキャプチャ)

消費の多様化、ニーズの変化に対応するパーソナライズシャンプー

そんなI-neは3月、1人ひとりの髪質に合ったパーソナライズシャンプー「My BOTANIST」の提供を発表した。

毛髪診断士によるパーソナライズシステム「My BOTANIST 診断システム」を独自に企画・開発。9個の質問(約2分)に答えると、独自のメソッドによって髪質を分析し、髪の悩みやなりたい質感に合ったシャンプーとトリートメントの組み合わせを提案する仕組み。

診断結果に合わせて頭皮美容液、ヘアミルク、ヘアオイルといったアウトバス製品も提案する。

パーソナライズシャンプー「My BOTANIST」のイメージ動画

価格は、シャンプーとトリートメントがそれぞれ4980円、アウトバス製品もそれぞれ3300円。販売には定期購入制度を導入。定期便購入の初回購入は40%、2回目以降は20%割引を適用する。配送までは注文から5日以内。使用頻度に合わせて30日、45日、60日の配送期間を選べる。

開発のきっかけは「消費の多様化」だ。I-neによると、「ボリュームアップが目的のスカルプと、ボリュームダウンが目的のモイストという真逆のシャンプーとトリートメントの組み合わせをリピートしているお客さまがいた。そこから他の購入データを分析してみると、毎月2000人以上の会員が、目的の違うシャンプーとトリートメントの組み合わせを購入していることに気が付いた」。

I-neは、想定していた使用分類にはとどまらずユーザーの利用方法は複雑に多様化していることを発見。ユーザーニーズに応えるためのプロダクトを用意したという。

「BOTANIST」のヒット、「My BOTANIST」の開発を踏まえ、大西社長は次のように語った。

戦後はモノを作れば売れる時代。1970年代以降は生活に便利な製品が開発され、機能性が似た商品が流通されるようになった。1990年代にネットが普及し、消費者は機能性に加え、社会貢献など精神的な価値を求めるようになった。無数のブランド、情報、価値観が存在する今、1人ひとりに合ったモノが手に入る時代になった。多くのデータを活用することで、ユーザー1人ひとり適したモノがすぐに作れて、すぐに届くようになる。パーソナライズするということは、大量生産しない。過剰生産による廃棄物の減少にもつながる。その大きな第一歩にしたい。

◇◇◇

ネットショップ担当者フォーラムが4月10日(水)に東京都中央区日本橋(コングレスクエア日本橋 3階ホール)で開催するセミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム2019春 eコマースコミュニケーションDay」に、I-neの販売本部ECセールス部 小松 悠部長が登壇。

「『ボタニスト』『よなよな』に学ぶデジタル時代のブランディング~ブームのきっかけはネット通販、熱狂的なファン、リアル展開……2社の共通点から探るヒットの秘訣~」をテーマに、「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングの責任者とデジタル時代のブランディングなどを解説する。

瀧川 正実
瀧川 正実

創業200年の船橋屋が挑む店舗のデータ運営、AIで来店客を可視化+データ分析

6 years 8ヶ月 ago

和菓子の製造販売を手がける船橋屋は4月1日、GMOクラウドが提供する来店客分析サービス「Diversity Insight for Retail byGMO」を、船橋屋こよみ広尾店に導入した。

店内に設置したカメラで来店客を撮影し、顧客の属性や店内での行動を人工知能が分析する。客層や来店数、来店客の行動などを分析し、接客や売り場作りなどに生かす。1カ月間の効果検証の後、今後の活用方針を検討する。

「Diversity Insight for Retail」は、実店舗に来店した顧客の年齢や性別を特定するほか、時間帯別の来店数や、店内での行動データなどを、匿名の状態で取得するという。

また、天候や近隣で開催された行事が、来店客の属性や来店数に与える影響などを定量的なデータとして計測。来店客の属性ごとの商品の好みや、時間帯別の来店客の男女比、リピーターの来店状況なども把握できるという。

船橋屋は4月1日、GMOクラウドが提供する来店客分析サービス「Diversity Insight for Retail byGMO」を、船橋屋こよみ広尾店に導入
AI分析サービスイメージ

船橋屋は「Diversity Insight for Retail」で得たデータを、売り場や販促施策などの改善に活用する。

GMOクラウドによると、「Diversity Insight for Retail」で取得した画像データは、性別や年齢といった特徴を抽出した後、速やかに破棄するという。また、個人を特定しない匿名データとして、プライバシーに配慮して活用するとしている。

船橋屋は創業214年の老舗和菓子屋。都内を中心に商業施設や駅構内などで店舗を展開している。

渡部 和章
渡部 和章

これからのECは「時価」!? eコマースに押し寄せるダイナミックプライシングの波【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

6 years 8ヶ月 ago
ネッ担まとめ

世の中の需給を見てタイムリーに価格を変えるダイナミックプライシング。航空チケットなどでは当たり前のこの手法が、eコマースにも流れ込んできそうです。データを持っていないショップは対応を今のうちから考えておきましょう。

AI値付けが当たり前になったら、人力じゃ勝てないかも

eコマースの新潮流がダイナミックプライシングに向かうとするなら何を考えていくべきか | note(大西 理)
https://note.mu/onisato/n/n703cab59dc89

まとめると、

  • 「SXSW2019」の講演によると、米国では次世代のeコマースの潮流として、価格変動(ダイナミックプライシング)するストックマーケット型が進んでいるらしい
  • ダイナミックプライシングとはエアチケットやライブ、スポーツ観戦、ホテルなどのように買うタイミング応じて価格を変動させ、需要を調整する手法のこと
  • ECではメルカリなど、定価がない二次流通の分野で実現している

「原価の積み上げでもなければ、競合他社の動向でもない。提供する商品やサービスに対し、顧客がどれだけ"お金を出してもいい"と価値を感じてくれるかの見極めだ。センサーやITの進化により、値決めは複雑になっている。ダイナミックプライシングが普及すれば、値決めにおけるAI活用の重要性は増す。しかし、顧客にとっての価値を理解するのが大切なのは変わらないだろう」

─サイモン・クチャーアンドパートナーズ名誉会長 ハーマン・サイモン氏の言葉

ダイナミックプライシングが流行るかどうかという話ではありません。引用文にあるように、「その時点の価値をどう把握して、どう値付けに反映していくか」という話です。他社が高値で売れているので値上げしたら、いつの間にか値下がりしていて自社の商品がまったく売れない……ということも出てきます。ビッグデータを持っている企業は対応してくるはずなので、データを持たない企業がどうするかは真剣に考えないといけないですね。

試着サービスもどんどん便利になってます

ファッションEC、4割が「試着サービスに興味あり」 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/63713

ヤマトシステム開発ら、EC購入アパレル商品の受け取り・試着・お直しがその場でできる新サービス開始 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/6526

「SHOPLIST」が手軽な商品返品施策を採用、ローソンに設置した専用ボックスへ投入 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6335

まとめると、

  • マーケティング・リサーチ・キャンプ調査によると、約4割が「ECの試着サービスに興味あり」
  • ECで購入した商品を洋服お直し店舗で受け取り、試着とお直しできる新サービス「Fittingステーション」を、ヤマトシステム開発などが開始
  • SHOPLISTはローソンに設置されている返品ボックスに投入するだけで返品が完了する仕組みを導入

こちらは試着の話題。失敗したくないから試着のニーズが高まるのは当然ですよね。返品もどんどんお手軽になって、ネットで買ったものを近くの店舗で試着してアドバイスが受けられる仕組みも出てきました。どのタイミングにどの場所で何をするのかを考えていくと、こういったサービスのアイデアが出てきそうです。

メルカリは便利さを追求して急伸中

「メルカリ」の利用率が、「ヤフオク!」超え | マーケティングリサーチキャンプ
https://marketing-rc.com/report/report-ecmonth-20190327.html

らくらくメルカリ便・PUDOキャンペ開始、宅急便グッズが当選 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/63550

メルカリ商品、梱包いらず発送へ 中国電力が新サービス | 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM3T4HWTM3TPLFA005.html

まとめると、

  • マーケティング・リサーチ・キャンプの調査によると、利用中のCtoCとして、メルカリを挙げた人は47.1%、ヤフオク!は46.2%
  • 中国電力はメルカリで取引される商品を指定のロッカーに入れておけば梱包や発送を代行するサービスを開始
  • メルカリは宅配便ロッカーPUDOで発送した人の中から抽選で200名に、ヤマト運輸オリジナルグッズが当たる「らくらくメルカリ便限定・PUDOキャンペーン」を実施
各種CtoCサービスの利用状況
マーケティングリサーチキャンプから編集部でキャプチャ

2018年に入って急激にメルカリが伸びてきましたよね。メルカリは売れやすいのは当然なのですが、出品もしやすくて、取り上げたニュースのように梱包や発送をしなくてもOKになってきました。売りたいけど手間が……というハードルをどんどん下げているので、メルカリはまだまだ伸びそうですね。こちらで取り上げた調査も参考に。

EC全般

「人」を起点に アンバサダー的アプローチの考えかたと効果の計りかたとは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/6513

「報酬はいらない」の声が多数 mineoが"アンバサダー制度"を始める狙い | ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1903/25/news058.html

「アンバサダーに活躍してもらうには、自社のサポートがとっても大切」というお話です。

Google、rel=prev/nextのサポートを終了……実は数年前からすでに使っていなかったというオチあり | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-no-longer-supports-rel-prev-or-rel-next/

商品一覧ページなどでこれに悩まされたことがある人が多いのでは? わざわざ外す必要はないですが、使ってないならもっと早く言ってよって思いますよね。

EC化率4割超のスニーカー販売「atmos」運営企業が仕掛けるデジタル施策とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6336

読めば読むほど丁寧さが伝わってくるサービスが多いですね。商材が違っても参考になるので読んでおきましょう。

サポート体制抜群なECプラットフォーム「futureshop」を使えば年商1億円も!? 真実が知りたいので担当者と利用者を問い詰めた | 東京上野のWeb制作会社LIG
https://liginc.co.jp/460579

個人的にfutureshopのサポートはカートASPで最高だと思っています。どんなことでも回答してくれますし、即答できないものは後からきちんと回答が返ってきます。どちらかというとカスタマーサクセスの部署のようです。

オムニチャネル化は「売り方革命」の幕開け ― アパレルと物流の潮流と未来について語る | ロジザード株式会社
https://www.logizard.co.jp/article/06.html

『日本では「守り」のITが主流ですが、GAFAに代表されるように海外の企業は「攻め」のIT投資をします』。まさにこれ、伸ばすためにITを使うのが世界の常識。

今週の名言

(野球は)頭を使わなきゃできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから。その野球がそうなってきているということに危機感を持っている人って結構いると思うんですよね

イチローが語った「頭を使わなくてもできてしまう野球」とは何か | BuzzFeed
https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/ichirotalk

AIなどが言うことを実現するのが人間というのはつまらない世界ですよね。

森野 誠之
森野 誠之

JETROの日本産品の販路拡大策――アリババ、JD、欧州各国、TPP11締結国などと連携【4月初旬に参加者募集】

6 years 8ヶ月 ago

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は4月初旬、海外のECサイトを通じて日本産品の拡大をサポートする「ジャパン・モール」事業の2019年度参加者の募集を始める。

2019年度は新たに中国、米国、欧州各国、TPP11締結国などと連携。「ジャパン・モール」事業の対象国、連携先を4月から世界18か国24のECサイトに拡大する。

  • 中国
    アリババや京東集団(JD.com)の越境EC直販部門の調達支援を通じた日本産商品の販路拡大。日本郵政グループの郵便局物販サービスやWalmartグループの西友と連携した事業を展開する。
  • 米国
    楽天が新たに設立する日本産商品特設コーナーで、現地有力インポーターなどと連携した日本産食品のECサイトにおける販売促進を実施。アジア最大級のコスメ・美容の総合サイト@cosmeを運営するアイスタイルと連携し、化粧品専業のECサイトとして米国最大級の「Beautylish」において、日本の化粧品や美容雑貨の販売促進を行う。
  • 欧州
    2019年2月1日に日EU・EPAが発効、日本産食品を中心に欧州における「ジャパン・モール」事業の展開を開始する。ドイツにおいては、有力インポーターを通じて、「METRO」や「REWE」など大手小売りでの販売促進を支援。英国では、食品分野のEC専業としては最大手(年商約20000億円)の「OCADO」が日本食特設サイトを開設し、販路開拓を支援する。「JFOODO」と連携し、英国、フランス、ドイツなどで各販売先やインポーターと連携した日本酒の販売促進を行う。雑貨や美容関連商品の分野でのEC事業の展開を実施予定。
  • TPP11締結国
    2018年12月30日に発効したTPP11締結国での「ジャパン・モール」事業を展開予定。チリの小売大手で南米ワイドに展開する「Falabella」と連携し、日本産の陶器など雑貨を中心とした商品のオンライン、店舗での販売促進を行う。ベトナムにおいてはこれまで実施してきた日系の流通企業との連携に加えて、新たにトランスコスモスと連携し、有力ECサイトでの日本産の食品や日用品の販売プラットフォームを構築する。

「ジャパン・モール」事業は2018年度にスタート。初年度はASEANを中心にシンガポール、マレーシア、インドネシア、香港などで実施し、7の海外ECサイトと連携、日本企業約150社の商品を採択した。

「ジャパン・モール」事業は海外の主要ECサイトで日本商品の買い取り販売を支援することで、売れ筋日本商品の創出をめざすジェトロのプロジェクト。ECサイトが売りたい日本商品の調達をジェトロが支援し、ECサイトが日本から買い取り、現地の自社倉庫にストックして直接販売する仕組み。

ジェトロはECサイトの日本での調達支援に加え、日本商品の特設サイト(ジャパン・モール)の開設と販売時のプロモーションを支援している。

瀧川 正実
瀧川 正実

通販・EC業界の面白いエイプリルフール企画まとめ【2019年】 | 忙しすぎて疲れているあなた。ちょっとしたECの小ネタでブレイクタイム

6 years 8ヶ月 ago

年に1度の“うそ”の祭典「エイプリルフール」。2019年はどんな素晴らしい“うそ”が繰り広げられたのでしょうか。4月1日に行われた通販・EC業界に携わる企業さんのネタ合戦をまとめました。

ディノス・セシール、念じて送る時空を超えたカタログを創刊

ディノス・セシールは紙媒体とECを融合させたDM施策の最新スタイルとして、社員が“念じる”ことで時空を超えてカタログを届ける『Dinos Cecile Times(ディノス セシール タイムス)』を創刊する。

時空を超えてカタログを届ける『Dinos Cecile Times(ディノス セシール タイムス)』
時空を超えてカタログを届ける『Dinos Cecile Times(ディノス セシール タイムス)』

紙のカタログ製作上で作成されたデータを印刷せず、“念じる”ことによってカタログを届けるという仕組み。送料コストは不要。新設した電脳ロジスティクス部門の担当者は、「データを自身にアップし、お客さまへ『お送りしたい』『お伝えしたい』という思いを込めて、一生懸命に“念じる”ことでカタログをお届けします。お客さまは目を閉じるとカタログが「キて」、受け取れる仕組みです」と説明する。

EC業界では『アナログ×デジタル』の取り組みが盛んですが、当社ではデジタルどころか、いっそ“時空”を超えてしまおうと検討してきました。これで一気に世の中のデジタルテクノロジーを超越していきます。(ディノス・セシールの石川森生CECO)

ディノス・セシールの石川森生CECO
ディノス・セシールの石川森生CECO

売れるネット広告社、新事業「モテるこんさる」をスタート

売れるネット広告社は4月1日、過去19年間で累計“200億回以上”のコンパを繰り返して得たモテるノウハウでモテ度をアップさせてきたという加藤公一レオ氏の経験を基にした新事業「モテるこんさる」を始めた。

新事業のスタートに伴い、社名を「モテるネット広告社」への変更も検討しているという。

売れるネット広告社、新事業「モテるこんさる」をスタート
「モテるこんさる」について

アイスタイル、全男性社員を美容インフルエンサー化

アイスタイルは、メンズコスメ市場の盛り上げをめざして、全男性社員を美容インフルエンサー化することを発表した。概要は次の通り。

まずSNSフォロワー数連動給与制を採用。男性社員の給与は、役職や年齢等とは一切関係なくSNSのフォロワー数と完全連動に移行するという。

4月1日付でメンズコスメ本部を発足。初代本部長には、アイスタイルの部活である「メンズコスメ部」の部長であった大橋実貴浩氏が就任。化粧品購入費用の会社補助を全社員に支給する。また、毎月の肌診断の義務化やメイクアプリのダウンロード義務付ける。

メンズコスメ本部の初代部長に就任した大橋実貴浩氏
メンズコスメ本部の初代本部長に就任した大橋実貴浩氏

【関連リンク】

ベガコーポ、お客の声に応え続けた新作は「ただの木」

ベガコーポレーションは家具・インテリアのECサイト「LOWYA(ロウヤ)」に新作を投入。「ミニマリスト専用家具」は消費者が求める必要最小限の機能に絞り込んでいるという。

たとえば、「ミニマリストのためのその辺から切り出してきた木」は、テレビを載せる事に機能性を集中。その他一切の機能とデザイン性を削ぎ落としたTV台に仕上げたという。

昨今、ファッション、食事、働き方等を極力シンプルに暮らす、いわゆる“ミニマリスト“が台頭してきていることを受け、お客様が求める最小限の機能を真面目に追求し、ミニマリスト専用家具が誕生いたしました。(ベガ・コーポレーション)

「ミニマリスト専用家具」は消費者が求める必要最小限の機能に絞り込んでいる
「ミニマリスト専用家具」は消費者が求める必要最小限の機能に絞り込んでいる

オズ・インターナショナル、恋愛RPG要素を取り入れたオンラインアプリを限定配信

オズ・インターナショナルは運営する自己治療の為の医薬品通販サイト「アイジェネリックストアー」で、女性向け恋愛RPG要素を取り入れた新たな薬局サービスを具現化するオンラインアプリ「おクスリのθ王子さま!」を4月1日限定で配信する。

「ちょっと熱っぽいかも」と感じる些細な体調の変化はもちろんのこと、「この気持ちの正体は…恋?」といった胸のドキドキや、GW(今年は10連休)明けの憂鬱な「あの気持ち」…そう、「五月病」さえもしっかりと感知。もうあなたを一人にはしません。高感度センサーと最新AIを搭載し、プレイヤーそれぞれの症状にあったアドバイスを会話の中で自然に表現します。(オズ・インターナショナル)

女性向け恋愛RPG要素を取り入れたオズ・インターナショナルのオンラインアプリ
女性向け恋愛RPG要素を取り入れたというアプリ

サンクトガーレン、深海生物を原料にしたビールを期間限定販売

サンクトガーレンはオオグソクムシを原料に使用したビールを、ECサイトで販売する。24時間限定。

オオグソクムシはダンゴムシの仲間で体長10センチメートル強の深海生物。かつては漁の網に紛れ込み魚を傷つけてしまう厄介者として、網に入っていても捨てられていた存在だったという。

気になる味だが、「ビールというより、もはやスープ!?エビ出汁を濃縮したような味わい」(サンクトガーレン)とのこと。

サンクトガーレンはオオグソクムシを原料に使用したビールを、ECサイトで販売する
深海生物「オオグソクムシ」を原料に活用したビール
ネットショップ担当者フォーラム編集部
ネットショップ担当者フォーラム編集部

有利誤認でTV通販大手ショップチャンネルに課徴金納付命令、何が問題だった?

6 years 8ヶ月 ago

消費者庁は3月29日、40型テレビなどの値引率を過大に宣伝したなどとして、テレビ通販大手のジュピターショッピチャンネルに対して景品表示法に基づき課徴金1534万円の納付を命じた。

消費者庁によると、同社は2017年3月に放送した「ショップチャネル」の番組内で、40型テレビの販売価格について「<51%OFF>明日以降 ¥224,640 ¥107,900」と宣伝していたが、「明日以降」と表示した販売価格を適用したのは、放送後3日間のみだったという。また、セール中の販売価格と同額程度や、安い価格の商品が複数存在していたとしている。

2016年12月に放送された通販番組では、ズワイガニの割引率を過大に表示していたという。

消費者庁は、ジュピターショップチャンネルが割引率を過大に宣伝した行為について、景品表示法の「有利誤認(商品・サービスの価格や条件などについて不当表示を行うこと)」に該当すると判断。不当表示によって得た売り上げの3%に当たる1534万円を、課徴金として納付するよう命じた。

課徴金の内訳は40型テレビが264万円、ズワイガニが1270万円。

景品表示法とは?

不当表示や不当景品から消費者の利益を保護するための法律が「景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)」。景品表示法は、商品・サービスの品質、内容、価格などを偽って表示を行うことを規制。また、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限している。

不当表示は大きく分けて3つの種類がある。

  • 優良誤認表示(商品・サービスの品質、規格、その他の内容についての不当表示)
  • 有利誤認表示(商品・サービスの価格、その他の取引条件についての不当表示)
  • その他 誤認される恐れのある表示(一般消費者に誤認される恐れがあるとして内閣総理大臣が指定する不当表示)

ジュピターショップチャネルのケースは有利誤認に該当。商品・サービスの価格や、その他の取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示は不当表示となる。

景品表示法に課徴金制度が導入されたのは2016年4月。課徴金制度は、法律に違反することで不当に利益を得た法人・個人から、その利益を没収するもの。課徴金の金額は違法表示によって得た売上額の3%。

消費者庁では、各種資料をまとめた景品表示法用コーナー、「不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック」(PDFが開きます)などで、景品表示法に関するさまざまな情報を提供している。

渡部 和章
渡部 和章

カクヤスが送料無料ラインを引き上げへ。注文金額2500円以上→4700円以上へ変更

6 years 8ヶ月 ago

カクヤスはECサイトの宅配便について、送料の消費者負担を0円とする“送料無料ライン”を4月15日に改定する。

従来(4月15日午前2時までの注文分)は注文金額2500円以上で送料0円、2500円未満は540円としていたが、改定後(4月15日午前5時以降の注文分)は4700円以上で送料を0円、4700円未満は540円とする。

カクヤスはECサイトで送料無料ラインの変更について次のように説明している。

昨今のネット通販の急速な利用拡大による荷物量増加と宅配業界の人手不足により配送費が高騰し、従来の宅配サービスを維持することが困難な状況となってしまった次第でございます。

また、一部商品の注文可能単位についてバラ(1商品)を停止し、ケースのみに変更する。

対象商品は次の通り。

  • ビール・RTDなどの缶/瓶商品
  • 飲料・ジュース類の缶/瓶/ペットボトル商品
  • その他酒類の一部商品
  • 食品・調味料の一部商

カクヤスによると管理コストの削減や物流の効率化などを行ってきたものの、「内部努力のみでは吸収しきれない状況となった」と説明している。

なお、カクヤス店舗からの配送は従来通りビール1本から送料無料で行うという。

瀧川 正実
瀧川 正実

UCC上島珈琲がサブスクEC、データに基づき嗜好に合わせたコーヒーを提案

6 years 8ヶ月 ago

ユーシーシー上島珈琲(UCC上島珈琲)は3月26日、顧客の嗜好に合ったコーヒーを毎月販売するサブスクリプションサービス「My COFFEE お届け便」を開始した。

16種類のコーヒー豆の中から、顧客の嗜好性に合わせて商品を組み合わる。コーヒーを選び方が分からない顧客のニーズに対応した。

4種類のコーヒーを詰め合わせにした「テイスティングキット」で、味の好みを調べる。

顧客は「テイスティングキット」を飲んだ後、味の感想を専用サイト「My COFFEE STYLE」に登録すると、自分の好みのコーヒーの傾向を把握できる。さらに、希望する淹れ方や飲む頻度、価格などに合わせて定期通販のコースを選択する。

ユーシーシー上島珈琲(UCC上島珈琲)は3月26日、顧客の嗜好に合ったコーヒーを毎月販売するサブスクリプションサービス「My COFFEE お届け便」を開始
「My COFFEE お届け便」の注文の流れ

定期通販のコースは3種類。価格は月額980~2580円。コーヒーメーカーをレンタルできるコースも4月下旬に開始する。

「テイスティングキット」は「My COFFEE STYLE」で、980円で販売している。

サービスの提供開始に先立ち、3月4日に「テイスティングキット」の申し込みを無料で開始した。その結果、約10時間で予定の注文数に達するなど好評だったという。

渡部 和章
渡部 和章

2019年10月の消費税増税を前に、前回8%増税時の消費マインドを振り返る

6 years 8ヶ月 ago

マクロミルはこのほど、「消費マインド」と「消費金額」の動向に関する定点調査「Macromill Weekly Index」の過去5年分(2013年4月から2018年12月)のデータを踏まえ、消費増税が消費マインドに与える影響などをまとめた。

「消費マインド」は毎年、年末にピークを迎え、年始に一気に下降する周期性がある。消費税が8%に上がった2014年4月は「消費マインド」が大幅に下落した。

マクロミルはこのほど、「消費マインド」と「消費金額」の動向に関する定点調査「Macromill Weekly Index」の過去5年分(2013年4月から2018年12月)のデータを踏まえ、消費増税が消費マインドに与える影響などをまとめた
「消費マインド」と「景況感」の時系列変化

個人の1週間の「消費金額」や「消費マインド」をベースに、季節変動などを除いた長期トレンドを抽出。そこに、総務省が発表している「消費者物価指数」を重ねて分析した。

その結果、2014年4月の消費増税後、「消費マインド」は2014年夏ごろに過去5年間で最低の水準まで下落している。その後、「消費マインド」緩やかに上昇を続け、2018年には2013年の水準まで回復した。

1週間の「消費金額」は、消費増税直前の水準を下回り続けている。「消費者物価指数」は、消費増税のタイミングで大きく上昇し、その後は横ばいから緩やかな上昇を続けている。

マクロミルはこのほど、「消費マインド」と「消費金額」の動向に関する定点調査「Macromill Weekly Index」の過去5年分(2013年4月から2018年12月)のデータを踏まえ、消費増税が消費マインドに与える影響などをまとめた
「消費マインド」と「消費金額」の長期トレンドの比較(対2013年4月比)

「Macromill Weekly Index」は、消費者のマインドや消費動向を把握することを目的とした定点観測調査。毎週水曜日、マクロミルモニタ1000人を対象に、「消費金額」「消費予想」「買ったもの」「買う予定のもの」「生活気分のポジ×ネガ」「景況感」「政治関心度」「関心のある政策テーマ」などを質問している。

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:20~69歳の男女1000人
  • 割付方法:地域・性別・年代で人口動態による割付
  • 調査日程:毎週水曜日
  • 調査機関:マクロミル
渡部 和章
渡部 和章

ブランド価値評価ランキング/スニーカー販売の「atmos」のデジタル施策【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

6 years 8ヶ月 ago
  1. Amazonが1位、楽天市場は10位。消費者が選ぶ価値が高いブランド価値評価ランキング

    日経BPコンサルティングが「ブランド・ジャパン2019」を公表、Amazonが3年ぶり2回目の首位だった

    2019/3/27
  2. EC化率4割超のスニーカー販売「atmos」運営企業が仕掛けるデジタル施策とは

    「アトモス」などスニーカーを中心としたセレクトショップを展開するテクストトレーディングカンパニーは、前期(2018年8月期)のEC化率が40%以上、EC売上高は40億円強で、自社運営サイトの構成比が過半を占める

    2019/3/26
  3. クレカ決済のセキュリティ対策を講じているECサイトは「実行計画」に取り組んでいると自己宣言を

    クレジット取引セキュリティ対策協議会は、情報漏えいやカードの不正利用などを防ぐためのセキュリティ対策を規定。EC事業者が実行計画に基づいてセキュリティ対策を実施したEC事業者に対し、取り組みの内容を自社のECサイト上で宣言することを求めている

    2019/3/25
  4. 「置き配」で再配達削減へ――国交省と経産省が検討会立ち上げ

    「置き配」の課題を整理し、関係省庁や業界各社に求められる対応策などを検討、楽天やアマゾンジャパンなど通販大手が参加する予定

    2019/3/22
  5. フジテレビのサブスク型動画配信サービス「FODプレミアム」が支持される理由。ユーザー拡大のキーワードは「Amazon」だった

    フジテレビが運営する「FODプレミアム」の利用者は右肩上がり。その1つの要因にあげられるキーワードが「Amazon」。躍進を続ける「FOD」の裏側を取材した

    2019/3/22
  6. 実店舗とECの対立を煽るのはやめませんか? 社内体制の問題でしかないんですから【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき、2019年3月18日〜24日のニュース

    2019/3/27
  7. ストライプのオムニチャネル戦略、6年で売上約100億円の事例など「ネッ担フォーラム2019春」の見所

    ストライプインターナショナル、オイシックス・ラ・大地、アンカー・ジャパン、カゴメ、アンファー、I-ne、ヤッホーブルーイングなどが登壇

    2019/3/25
  8. バイク用品EC大手「ウェビック」の差別化策――自社独自の「修理保証」「適合保証」でユーザーの不安解消

    最大2年間の修理保証や、適合車種にパーツが取り付けられなかった場合の返品交換などを行う。

    2019/3/22
  9. AR+AI搭載のディスプレイで仮想メイク、化粧品ECの課題を解決する中国の技術とは?

    京東集団は、AR(拡張現実)を活用してユーザー自身の顔で仮想メイクを施すことができるタッチパネル式のディスプレイ「AR化粧鏡」を日本の小売市場に投入する

    2019/3/26
  10. EC購入のアパレル商品を「受け取り」「試着」「お直し」する店舗サービス、三陽商会やワールドなどが参加

    ヤマトグループが、ECで購入したアパレルの店頭受け取りや試着、サイズ直しなどを行える実店舗サービス「Fittingステーション」の運用を開始

    2019/3/25

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「LINE Pay」と「メルペイ」が顧客開拓などでタッグ、加盟店アライアンスの構想も発表

    6 years 8ヶ月 ago

    LINE Payとメルペイは3月27日、モバイル決済事業で提携すると発表した。2019年初夏をめどに、「LINE Pay」と「メルペイ」の加盟店を相互に開放し、それぞれのサービスの利用者が両方の加盟店で決済できるようにする。

    スマホ決済サービスが乱立する中、加盟店の負担を軽減するとともに、ユーザーにとって利便性の高いサービスを提供することで、キャッシュレス決済の普及促進を図る。

    2社の提携が実現すれば、「LINE Pay」か「メルペイ」を導入した加盟店は、両ユーザーの利用を見込める。ユーザー側は「LINE Pay」と「メルペイ」を使い分ける必要がなくなる。

    LINE Payとメルペイは、他の決済サービス事業者と連携する方針も打ち出した。加盟店を相互に開放するアライアンス「MOBILE PAYMENT ALLIANCE(仮称)」を立ち上げ、参加企業を募っている。 

    相次ぐスマホ決済サービスへの参入

    QRコードやバーコードを使ったスマホ決済サービスは、ECモールや通信キャリア、IT企業などによる参入が相次いでいる。

    今回提携した「LINE Pay」と「メルペイ」のほか、「楽天ペイ」「Amazon Pay」「d払い」「PayPay」などが加盟店とユーザーの開拓を急いでいる。今年4月にはKDDIが「au PAY」を開始する。

    こうした中、事業者同士の提携も進み始めている。KDDIとメルペイは、それぞれが提供するスマホ決済サービスの利用店舗を共同で開拓する方針。

    楽天は、「楽天ペイ」などの決済プラットフォームや加盟店網をKDDIへ提供。KDDIは楽天グループが契約している全国約120万か所(2018年11月の発表時点)の加盟店などを生かして「au PAY」を展開する。

    渡部 和章
    渡部 和章

    Instagramのインスタ内で決済まで行う新機能「Checkout(チェックアウト)」とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    6 years 8ヶ月 ago

    Instagram(インスタグラム)ショッピングの最も大きな障害は、外部の小売事業者のサイトで決済しなくてはならないことです。新機能の「Checkout(チェックアウト)」を利用すれば、インスタグラム上で決済まで可能になります。 インスタグラム経由で商品を購入する時の最も大きな障害を取り除く機能です。

    この数か月間、フェイスブック傘下のインスタグラムは、写真共有アプリからECプラットフォームへの転換を模索してきました。

    「チェックアウト」と呼ばれる買い物機能をテストしているという先日の発表は、今までで最も大きな動きです。すでにNike(ナイキ、インターネットリテイラー社発行『全米EC事業 トップ1000社データベース 2018年版』第27位)、メガネブランドのWarby Parker(同 174位)、アパレルブランドのZARA(同500位)などが参加しています。

    「チェックアウト」機能を利用すれば、インスタグラム上で決済まで可能になります。画像内の商品タグをタップして商品詳細ページを見ると、その中に「インスタグラムでチェックアウト」という表示が出ます。 一番初めに決済する時は、氏名、メールアドレス、請求書の送り先住所、配送先などを入力しますが、その後はインスタグラム上にそれらの情報が保管されます。消費者はインスタグラム内で発送や配達の情報を受け取ることになります

    Instagramの「Checkout(チェックアウト)」機能
    「Checkout(チェックアウト)」機能のイメージ(Instagramのブログから編集部でキャプチャ)

    決済はVisa、Master、Discover、PayPalの利用が可能で、今後機能が拡張すれば、「Shpify」やECプラットフォームの「BigCommerce」とも直接連携できるようになります。現在はまだ23の小売事業者しか参加していませんが、数か月後にはより多くのブランドを追加する予定だそうです。

    見るだけの人を買う人にするかもしれない機能

    情報を求めてインスタグラムやPinterest(ピンタレスト)にアクセスする人数と、実際に購入する人数の溝を「チェックアウト」機能が埋めるかもしれません。インターネットリテイラー社とBizrate Insightsの調査では、18%の消費者がプレゼントのアイデアをソーシャルメディア上で探すものの、そのうち6%しか購入に至らないという数字が出ています。

    ただ、インスタグラムの買い物機能を使う消費者の数は増えており、毎月1億3000万人の消費者が商品タグをタップしています。その数は2018年9月の9000万人から44.4%アップしています。インスタグラムは昨年1年間で、ストーリーズに買い物機能を追加したり、後で買う予定の商品を保存しておけるようにしたりと、複数の買い物関連機能をリリースしていました。

    Pinterestも買い物機能を強化中

    今年後半にIPOを控えるピンタレストも買い物機能を強化しています。3月初めに小売事業者がプラットフォーム上で販売を促進するためのアップデートをいくつか発表しました。そのうちの1つが、ユーザーの保存した情報に合わせてスタイル、ホーム、ビューティ、DIYボードに表示されるカスタマイズされたオススメ商品です。

    在庫ありのプロダクトピンが、検索結果のトップに表示されます。また、プロダクトピンの下に表示される「このブランドで買い物する」セクションでは、リーバイスのようなブランドが、カタログの他の商品も一緒に紹介しています。

    Pinterest
    買い物機能を強化しているピンタレスト(Pinterestのニュースから編集部でキャプチャ)

    インスタグラムもピンタレストも、検索分野の巨人Google(グーグル)との激しい競争にさらされています。グーグルは先日、「shoppable ads on Google Images」という名称の新しい広告メニューをテストしていることを発表しました。グーグルの画像検索結果に、複数の商品を掲載した広告を掲載し、そこから購入が可能になります。

    Googleは、画像検索の結果に表示されるスポンサー広告内で、複数の商品情報(製品名や値段)を画像内で強調表示する新しい広告フォーマット「shoppable ads on Google Images」をテストしていると、ブログ内で公表した
    Googleは、画像検索の結果に表示されるスポンサー広告内で、複数の商品情報(製品名や値段)を画像内で強調表示する新しい広告フォーマット「shoppable ads on Google Images」をテストしていると、ブログ内で公表した(編注:画像は編集部が追加)

    インスタグラムの買い物機能は、フェイスブックのニュースフィード内広告の成長が鈍化し、インスタグラムやメッセンジャー「WhatsApp」などに成長を求める動きの中で強化されてきています。

    Internet RETAILER
    Internet RETAILER

    ストライプのオムニチャネル戦略は、「EC化率を追わないデジタルシフト」を進めること

    6 years 8ヶ月 ago

    2018年にEC化率が10%台に達したストライプインターナショナル。ここ数年、デジタルシフトを推進してきたストライプは2019年、一転して「EC化率は追わない」という方針に切り替えた。

    デジタルシフトは進めるが、EC化率は追わない……相反するように見えるこの方針転換が、ストライプが推進するオムニチャネル戦略の成功のカギを握っている。

    ストライプが考えるEC化率を追う弊害

    EC化率をうたうことで、実店舗のお客さまをクーポンなどでやや強引にECへ誘導してしまうといった弊害が出てくる。実店舗とネットの両チャネルを利用されるお客さま、つまりオムニチャネルで商品購入するお客さまは顧客ロイヤリティが高いと言われるが、当社もその傾向が顕著。いま取り組んでいるのは、リアル店舗をお客さまのエンゲージメントを高める体験の場、ECを購入の利便性を提供する場と、使い分けしやすくすることだ。

    こう話すストライプの執行役員である佐藤満氏(グローバルファッション本部 本部長)は、KPI(重要業績評価指標)にEC化率を入れる弊害をこう説明。重要視するのは、ネットと実店舗の両チャネルでLTV(顧客生涯価値)を向上させること、と強調する。

    EC関連の部署では売上予算は設定しているものの、「例年の10~20%成長といった数値ではなく、伸び率を最重要視せず、お客さまのLTVを重視することとした」(佐藤氏)。

    従来、ECサイト限定クーポンやタイムセールといった施策を積極的に行っていたが、2018年の後半から「無茶な販促はやらないようにした」(佐藤氏)と言う。

    ストライプグループの売上高推移など
    ストライプグループの売上高推移など(ストライプインターナショナルのサイトから編集部がキャプチャ)

    その影響を受け安売り競争からも撤退。ストライプインターナショナルは、従来から廃棄率は0.2%未満と低く、消化率を上げることに重きを置いていたが、現在はAI(人工知能)で在庫調整をしながら生産量を調整。余った在庫は値引き販売するといった戦略から、「最適な生産量を実現し、プロパー価格で販売する」といった方針にかじを切った

    その意気込みを示すのが、主力ブランド「earth music&ecology」のブランドメッセージを2019年から「エシカル」に決定したこと。これには、洋服を生産する立場の責任を改めて考えるという意味が込められている。

    これまで、過剰在庫は、ECサイトでのクーポン提供や割引販売などの価格施策で解消してきたが、2018年後半以降はこうした販促を抑えた。それによって「粗利率は2018年前半と比べ、2018年後半以降は大きく改善した」(佐藤氏)と言う。

    株式会社ストライプインターナショナル 執行役員 グローバルファッション本部 本部長 兼ストライプデパートメント 専務取締役 兼 COO 佐藤 満 氏
    株式会社ストライプインターナショナル 執行役員 グローバルファッション本部 本部長 兼ストライプデパートメント 専務取締役 兼 COO 佐藤 満 氏

    店舗は体験もできる場へ。

    ECサイトでの過剰なクーポン提供、割引販売を抑える一方で着手したのが、LTVを向上させるための顧客とのコミュニケーション強化。2019年、ネットとECを含めた会社全体でLTVを向上させるミッションを担うCRM室を新設した。

    たとえば主力ブランドの「earth music&ecology」。2019年春の新CM「エシカルへ」篇では、「日本国内外274店舗を展開するアースは常に誠実な姿勢を持ち、生地の選定から洋服をお客さまに届けるまで、製造工場、地球環境への配慮を今まで以上に取り組んでまいります」というメッセージを込めている。

    2019年春の新CM

    今の消費行動を見ると、安いから買うという消費よりも、購入するための理由を考える消費者が増えている。「earth music&ecology」の旗艦店「earth music&ecology TOKYO 東京ソラマチ」では、オーガニックコットンに触れる体験ができる。体験を重視し、店舗の在り方を変えようという試みを始めている

    外部のECプラットフォームを利用するメリット

    EC業界では古くから、「自社EC強化」といった方針が声高に叫ばれている中、ファッションEC業界では「ZOZO離れ」がキーワードになってきている。この大本の考え方が「脱モール」である。

    ストライプは自社で手がけるECサービスとして、自社ECサイトの「STRIPE CLUB」、子会社が運営するベビー服などのECサイト「smarby」、ソフトバンクとの合弁会社が運営するECサイト「ストライプデパートメント」、レンタルECの「メチャカリ」を運営している一方、「ZOZOTOWN」「オンワード・クローゼット」といった外部ECプラットフォームへの出店も行っている。

    ストライプの自社ECサイト「STRIPE CLUB」。「earth music&ecology」などさまざまなブランドを横断的に購入できる場をコンセプトとしている
    ストライプの自社ECサイト「STRIPE CLUB」。「earth music&ecology」などさまざまなブランドを横断的に購入できる場をコンセプトとしている(編集部がキャプチャ)

    自社ECも強化するが、外部ECサイトも強化する――ストライプではこんな方針を掲げる。その背景にあるのは「チャネルごとにそれぞれお客さまがおり、そのチャネルで販売することでよりお客さまに喜ばれる」(佐藤氏)という考え方。そして、佐藤氏はこう付け加える。

    気を付けているのは収益のバランス。外部のECプラットフォームを利用するメリットも大きい。外部サービスを使っているお客さまがブランドを知って、店舗で商品を購入するといった効果も生まれている

    ◇◇◇

    ネットショップ担当者フォーラムが4月10日(水)に東京都中央区日本橋(コングレスクエア日本橋 3階ホール)で開催するセミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム2019春 eコマースコミュニケーションDay」に、ストライプの佐藤氏が登壇。

    「EC化率は追わない――ストライプのデジタルシフト戦略」をテーマに、ストライプのオムニチャネル戦略を解説する。

    ネットショップ担当者フォーラム編集部
    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    統計データ&市場分析から学ぶ、人口減少時代を勝ち抜くビジネスの作り方【ホワイトペーパー無料提供】 | Impress Business Library

    6 years 8ヶ月 ago

    日本の人口は5972万人」「世界の人口は112億人」「アフリカの人口が世界人口の40%を占める」――。約80年後の2100年。世界と日本の人口について衝撃的な予想を示したのが野村総合研究所発表の「NRI未来年表 2019-2100」である。

    日本は少子高齢化、人口減少時代に突入しており、将来にわたって消費のけん引役である生産労働人口も減っていくと考えられる。野村総研の調査通り人口の右肩下がりが続けば、小売全体の市場規模は縮小していくだろう。

    こうした環境下、将来にわたって事業を継続するためには、日本の小売り・EC企業にどんな対策が求められるのか。本書は、市場規模の推移、人口減少などの統計データを用いながら、販売チャネルの拡大、新マーケット挑戦の課題を考察し、EC企業やメーカー、小売企業、卸企業などがビジネスを広げるための方策に関するヒントを提供している。

    詳しい資料をダウンロードできます

    人口減少時代を勝ち抜くためには「ビジネスの多角化」を

    出生数から死亡数を引いた人口の自然増減数が戦後初めてマイナスとなったのは2005年(厚生労働省調査)。その後、自然減のマイナス幅が広がっている。その影響も受け、総人口は2008年をピークに右肩下がりへ。日本は人口減少時代に突入した。

    少子高齢化の進行で、生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年をピークに減少に転じた。総務省「国勢調査」によると、2015年の総人口(年齢不詳人口を除く)は1億2709万人、生産年齢人口は7728万人。14歳以下の推計人口は1982年から連続減少が続いているという。

    日本の総人口の長期的な推移と将来の推計
    日本の総人口の長期的な推移と将来の推計(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局「地方への新しいひとの流れをつくる現状と課題について 平成30年2月」より、「総人口の長期的推移と将来推計」を元に作成

    少子高齢化、労働人口の減少、消費力の減退などによって日本の小売市場は縮小傾向に陥る可能性が高い。IT技術の進化によってEC化率は上昇を続けるものの、全体的な"消費"はシュリンクする――つまり、小売企業やEC事業者など事業者同士での競争がさらに激化すると考えられる

    そんな環境下、海外マーケットへの進出BtoC-EC企業によるプライベートブランド(PB)によるメーカー化BtoB市場への参入などで、新たな収益源を確保し成長へつなげようとする動きが活発化。先細る日本市場において、「ビジネスの多角化」によって新たな成長戦略を築こうとしている。

    今後、大きく変わるであろう小売市場で戦い抜くにはどうすればいいのか? 本書では、将来浮上するであろうこうした課題を解決するためのヒントを提供している。「ビジネスの多角化」を進めたい企業は、ぜひ一読してもらいたい。

    本書の内容

    • 人口の減少や消費の減退が小売業を直撃
      • 人口減少で消費力が減退
      • 小売市場の減退、BtoC ECだけでいいのか?
      • 購入方法の多様化
      • 既存ビジネスだけで成長は可能なのか?
      • BtoB市場も 拡大傾向にある
    • 販売チャネルの拡大、新マーケット挑戦の課題
      • 課題① 人材を確保 できない
      • 課題② 管理が複雑になる
      • 課題③ オムニチャネルゆえの問題が発生する
      • 【番外編】 IoT家電と連携したオム二チャネル
    • ビジネス拡大を支援する「TEMPOCLOUD」とは?
    PDFのご案内
    少子高齢化、消費力の減退、進むIT化 
――これからのビジネス環境で成長を続けるためには何が必要か
【統計データ&市場分析から解決方法を提案】

    少子高齢化、消費力の減退、進むIT化

    ――これからのビジネス環境で成長を続けるためには何が必要か
    【統計データ&市場分析から解決方法を提案】

    PDFの掲載内容
    • 人口の減少や消費の減退が小売業を直撃
    • 販売チャネルの拡大、新マーケット挑戦の課題
    • ビジネス拡大を支援する「TEMPOCLOUD」とは?
    PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します
    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    Amazonが1位、楽天市場は10位。消費者が選ぶ価値が高いブランド価値評価ランキング

    6 years 8ヶ月 ago

    日経BPコンサルティングが実施したブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2019」で、消費者が選んだ価値の高いブランド(BtoC編)の1位は「Amazon」だった。AmazonがBtoC編で1位になったのは3年ぶり2回目。上位50ブランドのうち、EC系では「楽天市場」が 10位だった(前回は13位)。

    ブランド・ジャパン2019の「総合力」ランキング 上位50ブランド
    ブランド・ジャパン2019の「総合力」ランキング 上位50ブランド。消費市場(BtoC編(では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1000ブランドを対象都市、一般消費者が評価した。「フレンドリー」「コンビニエント」「アウトスタンディング」「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。ブランド・ジャパン2018がないものは、「-」と表記。

    消費市場(BtoC編(では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1000ブランドを対象都市、一般消費者が評価した。「フレンドリー」「コンビニエント」「アウトスタンディング」「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。ブランド・ジャパン2018がないものは、「-」と表記。

    ブランド・ジャパンのBtoC編は、1000ブランドを対象に、「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利さ)」、「アウトスタンディング(卓越性)」、「イノベーティブ(革新性)」の4つの指標でブランド価値の「総合力」を算出した。

    1位のAmazonは「イノベーティブ」が1位、「コンビニエント」が4位、「アウトスタンディング」が7位と評価が高い。

    ブランド・ジャパン2019 消費者編(BtoC編):「Amazon」4因子スコア(偏差値)
    消費者編(BtoC編):「Amazon」4因子スコア(偏差値)

    日経BPコンサルティングはAmazonの強みについて、次のように指摘している。

    当日配達などのEC・流通サービス面だけでなく、映画・ドラマ・音楽・本などが使い放題となる月額制サービスAmazonプライム、注文だけでなく家電の制御も可能にしてくれるスマートスピーカーなど、まさに革新的であり、かつ、便利なサービスが根付き始めているブランドといえる。

    BtoC編のベスト10はこのほか、2位が「YouTube」、3位が「NISSIN 日清食品」、4位が「MUJI 無印良品」、5位が「Google」、6位が「TOYOTA トヨタ自動車」、7位が「ニトリ」、8位が「DAISO ダイソー」、9位が「SUNTO RY サントリー」。

    O

    「ブランド・ジャパン」は2019年で19回目。一般消費者から回答を求める「BtoC編」と、有職者にビジネスパーソンとしての立場から回答を求める「BtoB編」がある。

    調査概要(BtoC編)

    • 調査期間:2018年11月7日~12月5日
    • 調査対象:18歳以上の男女
    • 調査方法:Web調査。日経BPコンサルティングの調査協力者に対するメールでの告知と、他社モニターへの告知を併用
    • 回収数:4万1000サンプル
    渡部 和章
    渡部 和章

    実店舗とECの対立を煽るのはやめませんか? 社内体制の問題でしかないんですから【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    6 years 8ヶ月 ago
    ネッ担まとめ

    オムニチャネル時代。何をどこで買おうとユーザーの自由です。それはECのスタッフも店舗のスタッフもわかっていること。問題が生じるとしたら、原因は会社側にあります。

    販売員はオムニチャネル時代の接客に一生懸命

    ファッション・コスメ販売員にとってECは「敵」か。「EC購入を店頭で勧めない」88.8%「ECが脅威だと思う」53.5%ファッション業界に特化した【iDAファッション総研】設立(ワールド・モード・ホールディングス) | PR TIMES
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000010360.html

    まとめると、

    • 「ECは便利で割引などがあるので、接客したお客様がネットで買うのは仕方がない」と思っている
    • 来店が減った・試着だけで退店する人が増えた」などと感じる販売員は53.5%
    • 接客時にECをすすめる販売員は11.2%、在庫がない場合にECをすすめる販売員は32.1%

    「在庫がない場合などは積極的におすすめしています。 在庫がない事で他店に流れるよりは、ネットで購入していただければ最終的には売上につながるからです」

    「届けてもらえるから、お客さまが持ち帰らなくて良いから」

    「ネット通販よりもメリットがあると思うような接客と信頼関係を目指しているから」

    「せっかく来ていただいているので、実際商品を見て触ってご購入いただきたいです」

    ※「店頭で接客をする際、ネット通販(EC)での購入を勧めていますか」の自由回答から抜粋

    この回答を読むと、販売員の皆さんはお客様のことを考えて、プライドを持って接客していることがわかりますよね。わざわざお店に足を運んでいただいたんだから、気持ちの良い接客をして楽しんで買ってもらいたいと思っているようです。その前提で、お客様の要望に合わせてECもすすめているようです。

    オムニチャネル時代はチャネルをまたいだ人事評価システムを

    ビームスの自社ECはなぜ「ビームスらしい」のか 矢嶋さんに運営について詳しく聞く | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/6490

    「楽しくておしゃれだから」ビームスの自社ECにコーディネート画像が豊富な理由を矢嶋さんに聞く | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/6491

    まとめると、

    • ビームスではZOZOを中心にECを立ち上げたが、お客様のからの要望で自社ECを立ち上げ、店舗経験者でECチームを作っていった
    • 商品画像やコーディネートなどのコンテンツを含め、店舗での接客の延長のような感じで制作している
    • ここ数年でお客様が店舗在庫の取り寄せや試着機能のようなオムニチャネルのサービスを使いこなし始めていると感じている

    具体的には、商品の企画や仕入れかたを最適化していってほしいですし、チャネルをまたいだ評価も必要ではないかと。すでに在庫は行き来していますし、オンとオフの関与比率も見えてきていますから、それをもとに評価制度を変えていったり。たとえばECが予算を達成したら、関与した店舗スタッフも評価されるし、その逆も、といったことですね。

    「楽しくておしゃれだから」ビームスの自社ECにコーディネート画像が豊富な理由を矢嶋さんに聞く

    冒頭のデータを見てから読むとなかなか面白い記事です。自分たちのブランドのイメージを大切にしながら、ネットと実店舗でどう接客し、どう買ってもらうかという試行錯誤の連続なんですね。時代の変化が早いので、そこにいち早く対応したショップが生き残っていく時代なんでしょう。

    画像ショッピングが激戦区に

    Instagram内でショッピングが完結する「Checkout」β開始 | ITmedia NEWS
    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/20/news058.html

    Googleがスタートした画像検索結果からショッピング可能な新広告機能の狙い | eコマースコンバージョンラボ
    https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/58434

    フリマアプリ「メルカリ」、「写真検索機能」を導入 | 株式会社メルカリ
    https://about.mercari.com/press/news/article/20190318_image_search/

    まとめると、

    • Instagramを離れずに購入できる新機能「Checkout」について、米国でクローズドβがスタートした
    • Googleの画像検索結果に表示されるスポンサー広告内で、購入可能な複数の商品をハイライト表示する機能のテストが始まった
    • メルカリはスマホでから写真を読み込むだけで、同じ商品や似ている商品を検索できる写真検索機能を導入した

    「PinterestとInstagramのショッピング機能は成功している。そして今回、ブランドと小売業者は、Googleの新広告商品をどのように活用するのか、とても楽しみにしている」。

    「Googleが検索の最適化に優れているのに対し、Instagramユーザーは、フォローするブランドと密接な関係を持っている傾向があるため、今後のGoogleとInstagramを比較するのは非常に興味深い」と、Hollerbach氏は述べた。

    Googleがスタートした画像検索結果からショッピング可能な新広告機能の狙い

    画像を使った販売で競争が激化しているようです。欲しいものを検索した時には、画像や動画で見えた方が良いですもんね。当然そのまま画像から似たものを見て比較したくなるのも自然な流れ。ユーザーが欲しいものに最短距離でたどり着ける仕組みを作っていきましょう。

    EC全般

    アドビ、日本人のデジタルコンテンツ消費に関する5つのトレンドを発表 | Adobe Blog
    https://blogs.adobe.com/japan/dx-japan-consumer-content-survey-2019/

    「消費者はブランド企業を信頼しているものの、用心もしている」。誠実さが伝わらないと買ってもらえません。

    数字でふりかえるカラーミーショップ 2018 大公開! | ネットショップ作成サービス カラーミーショップ
    https://shop-pro.jp/?mode=infographic2018

    カラーミーを使っている人には参考になりそうなデータ。「○○Pay」は必須のようですね。

    Wowma!ベストショップアワード、2年連続で西松屋がGPに | 通販通信
    https://www.tsuhannews.jp/63295

    楽天と同じようにモール内企画を活用するのが良いようです。

    ファッションアイテムは「ショッピングモール」と「ECサイト」で主に購入/楽天インサイト調べ | ECzine
    https://eczine.jp/news/detail/6527

    今週はアパレル系の記事が多いのでこんなデータも。着なくなった服はまだまだ捨てる人が多いです。

    小橋重信コラム 第1回「便利なだけの物流からの脱却」 | 物流倉庫プランナーズ ジャーナルオンライン
    https://www.chuko-matehan.com/logiplanners/blog/kobashi-01/

    「物流費を下げるには、物流倉庫の中だけでは決まらない、むしろ物流倉庫の外で決まっていることが多い」

    Tポイント消滅の序章か。アルペン「楽天ポイントへの乗り換え」がもたらす業界再編=岩田昭男 | マネーボイス
    https://www.mag2.com/p/money/654505

    ポイントと電子決済が相まって混とんとしてきましたね。ユーザーからすると貯まりやすければなんでも良いのですが(笑)。

    「置き配」で再配達削減へ――国交省と経産省が検討会立ち上げ | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/6326

    荷物は受け取れないという前提で考えるとこうなってきますね。

    今週の名言

    いつも言っていることですが、「おいしい料理をつくった人よりも食べた人のほうが偉い」という考え方が大嫌いなんです。売り方がいいから売れるのではなく、商品自体がどれだけ価値があるかということが一番大事なんじゃないでしょうか。

    「"バズる"が大嫌い」 ケーブルバイト開発者が語るヒット秘話 ドリームズ添谷徹氏インタビュー前編 | 日経トレンディネット
    https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1063592/031400035/?P=3

    売れる方法ばかりを知りたがる人っていますよね。売れるものを作るのが一番早いと思うんですが……。

    森野 誠之
    森野 誠之

    ヴィレヴァン通販にAIがお薦めする新機能、「通販はじめて9年目、ヴィレヴァン進化するってよ。」

    6 years 8ヶ月 ago

    ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは3月26日、顧客の好みに合った商品や、お薦め商品などをレコメンドするチャットボット「AI新機能」を公式通販サイトに実装した。

    ユーザーがサイト上で簡単なアンケートなどに答えると、回答を踏まえてAIが5万品目以上の中から商品を選定する。

    パソコンやスマホの通販サイトの画面端に表示されるチャットのアイコンをクリックすると、チャットボットが起動する。「AIに選んでもらう」を選択すると、商品がランダムに10種類表示され、ユーザーはそれぞれの商品について「興味あり」または「興味なし」を選択。すべて解答すると、お薦め商品が複数表示される。

    ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは3月26日、顧客の好みに合った商品や、お薦め商品などをレコメンドするチャットボット「AI新機能」を公式通販サイトに実装
    画面下の「ボタン」をクリックするとAI機能が出現する

    「AI新機能」で商品を探す方法は、「AIに選んでもらう」のほか、「あなたにおすすめ」「人気急上昇中」「お宝発掘」「新商品」「再入荷」「プレゼント探し」「クリエイター探し」がある。

    「あなたにおすすめ」をクリックすると、行動履歴に応じて商品が表示される。価格帯やカテゴリーで商品を絞り込むことも可能。

    「AI新機能」はチャット上でクーポンを予告なく配布することもあるという。

    ヴィレッジヴァンガードコーポレーションのEC事業は、100%子会社のVillage Vanguard Webbed(VVW)が手がけている。VVWの2018年5月期における売上高は、前期比4.2%増の8億3800万円。グループの連結売上高に占める比率は2.45%。

    渡部 和章
    渡部 和章
    確認済み
    8 分 53 秒 ago
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