【計算できる？】新卒採用、男性4割減・女性2割増で全体8人減。昨年は女性より男性が10人多い。さて今年の採用数は？

そうかもね、そういえば、うちの部署にも何人か来る予定だよね。

秘伝…嫌な予感しかしない…やめたほうがいいと思うなあ…。

なるほど。今年の採用数は、男性18人、女性24人だね。

インターン生の情報を聞いてくるね！ では！ その間に考えてみて！

すばらしい以心伝心！ 何が「何も言ってないのに先輩に伝わったん」ですか？

たしかに、今年の採用数は、男性18人、女性24人ですね。

大体のことは、表で整理するといいんですよ。本屋さんに行くと「〇〇なことは××に教えてもらった」みたいな本、たくさんあるじゃないですか。次、本をかくとしたら「文章題は表で解いてもらった」みたいな内容にします。

では、次のような表をかきます。

はい、クロスしました。では、ここにわかっている数値を入れましょうか。

落ち着きましょう。まず、わからない数値は、𝒳・𝒴とおきます。昨年の男性の採用数を𝒳人、昨年の女性の採用数を𝒴人とおき、表にかきます。

先入観を持たずに、解いていきましょう。こうすると、今年の採用数は男性と女性でそれぞれどうあらわせますか？

すっばらしいです。特に40%減を(1-0.4)、20%増を(1+0.2)と表現できたのが見事です。元の数（昨年の人数）を「1」と考えて、そこから増減分を足し引きする、という割合の最も大切なポイントをしっかり押さえられていますね！

生後すぐのゾウさんが立ち上がったときと、同じくらい感動しています。

次のヒント、「全体では8人減った」を式にしましょう。

その式、全部10倍すれば、すっきりしますね。

はい、ついでに、両辺を2で割りましょう。

素敵です。では、次の式です。「昨年は男性が女性より10人多かった」。これは、式にしてくれと言わんばかりの情報ですね。

多いのは男性？ 女性？

ピンポン！ ってことは、「男性は女性より10人多い」なので…。

比較をあらわす「より」は、間違えることが多いので、しっかり読みましょう。

「代入法」で解きましょう。代入法とは、入れ替わりの術みたいなもんです。

𝒳=𝒴+10 の式を、2𝒳-𝒴=40 の𝒳と入れ替えちゃいましょう。

うまく入れ替えられました。それを解きましょう。

ここで、𝒳=𝒴+10 の𝒴を20と入れ替えちゃいましょう。

あとは、計算で、今年の人数をそれぞれ求められますね。

数字の情報が文章にちりばめられた「文章題」が苦手な方は、どこから数字を整理していいかわからず、解けなくなる傾向があります。こういうときも、表にして冷静に情報を整理することで、あとは今までの知識で解けることが多いんですよ。

ゾウ。と、ゾウさんになったところで、宣伝です。この連載が本になりました！

「体系立てて学びたい」
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ぎくっ。本ではひかるさんという方と学習を進めます…。打ち合わせで「タコだそうよ、タコ！」と適当に言ったのが採用になり、タコ率多めです。読んだ人が皆タコ焼きが食べたくなると言っています。

その通りです。ビジネスで使える○○率、という項目もあります。大人の算数の教科書か～って感じですね。ぜひお手にとってご覧ください！ ではまた来月！

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