算数が苦手なマーケター向け「算数基礎講座」

【計算できる?】度数5%・500mLのハイボールを作るには、度数40%のウイスキーが何mL必要??|意外と忘れている「濃度の計算」

【大人の算数塾】ハイボール500mL、度数5%と40%のアルコール量の計算をしてみよう。実はこれ、小学校5年生で習う「濃度の計算」そのものなんです。

モリマミコ(大人塾)[執筆], 995[イラスト], 井上薫[編集]

7:05

まずは基本から!500mLのハイボール(度数5%)に含まれるアルコール量を計算

先輩

暑くなってきたね〜。最近ハイボールにハマっててさ。居酒屋のジョッキって、500mLあるじゃない。ハイボールのアルコール度数5%だとしたら、何mLのアルコールが入ってるか、計算できる?

アユム

カンタンでっす! 500×0.05=25mL!(ドヤ)

先輩

おっ、正解。

アユム

先輩は、そんなことを計算しながら飲んでるんですか?

先輩

計算ができなくなったら、酔っ払ってるということだから、帰るんだよ。

アユム

うわー、ハイボールより冷えてますね。

先輩

じゃあ、もう1問。その500mL・度数5%のハイボールを作るのに、度数40%のウイスキーは何mL使われていると思う?

アユム

えっ? 25mLじゃなくて……?

先輩

度数40%のウイスキーは、量の40%がアルコールなんだよね。

アユム

500×0.05×0.4=10mL??

先輩

ちがうなー。じゃあねー。ちょっと飲んで帰ろっと。

アユム

違うんですか。先輩も、飲みすぎにお気をつけて……。

昔から、算数も数学も苦手なアユムは、希望が叶ってマーケティング部門に異動してきました。Web担で見るような「すごいマーケターになりたい!」と胸を躍らせていたが、配属後、理想と現実のギャップに苛まれることに。データ、数字、%、小数。うわぁーん、どうしたら、数字に強くなれるのでしょうか……。

そこに現れたのが、大人向け数学教室「大人塾」を運営し、数学苦手な社会人に対して指導をしているアジアゾウをこよなく愛するモリさん。

この記事を読むべき人:アルコール度数の計算が気になる方、濃度算の復習をしたい方 
この記事を読む必要がない人:濃度算を解ける方 
この記事でわかること:アルコール度数の計算方法、濃度の逆算の考え方 

アルコール度数の計算は「食塩水の濃度」と同じ

アユム

モリさん! 先輩から宿題が出ました。度数5%のハイボール500mLに、ウイスキー(度数40%)を何mL使っているか、という問題です。1問目の「アルコールは25mL」は自力で解けたんですけど、この問題がわからなくて。

モリ

おお、1問目は解けたんですね。

アユム

えへへ。

モリ

以前、食塩水を使った濃度の計算を学びました。覚えていますか?

アユム

覚えているかと言われたら、覚えてない寄りで……。

モリ

食塩水の濃度の計算式は以下の通りです。

食塩水の濃度(%)=食塩の量食塩水の量 ×100

アルコール度数も考え方はまったく同じです。

アルコール度数(%)=アルコールの量飲み物全体の量 ×100

アユム

食塩が「アルコール」に、食塩水が「飲み物全体」に変わっただけだ!

モリ

そういうことです。この式を変形すると、
アルコールの量=飲み物全体の量×アルコール度数(小数)
アユムさんが自力で解いた1問目は、まさにこの計算を使っていたわけです。実際に当てはめると 500×0.05=25mL となりますね。

アユム

そうです! 「〇〇の△%」と言われたら、もとの量に割合をかければいいんだなって、うっすら覚えていました!

モリ

すばらしいです。「構成比の計算」でも学びましたね。

度数5%・500mLのハイボールには、度数40%のウイスキーが何mL入っている?

モリ

では、宿題について考えましょう。度数5%のハイボール500mLに度数40%のウイスキーは何mL入っているか、ということでした。前提の確認となりますが、ウイスキーにソーダを入れたものがハイボールです。ウイスキーには、アルコールが含まれています。この問題では、ウイスキーのアルコール度数は40%です。

アユム

ハイ~。

モリ

そして、1問目で、ハイボール500mLに含まれるアルコールは25mLとわかっています。では、このハイボールにウイスキーは何mL入っているか、わかりますか?

アユム

ウイ~。

モリ

アルコールの量(25mL)、ウイスキーの度数(40%)、ハイボール全体(500mL)……登場人物が増えましたね。

アユム

モノが増えて混乱してます……。

モリ

1問目はハイボール全体を見ていましたね。2問目は、ハイボールの中身のうち「ウイスキー部分だけ」に注目します。何がわかっていて、何を求めますか?

アユム

アルコールの量(25mL)と、ウイスキーの度数(40%)がわかっていて、ウイスキーの量を求めるんですね。

モリ

すばらしいです。式にするとこうなります。
アルコールの量=ウイスキーの量×度数
つまり、
25=ウイスキーの量×0.4
となります。

アユム

ウイスキーの量を𝒳 とおくと、0.4𝒳 = 25
よって、両辺を0.4で割って、ウイスキーの量 𝒳 =25÷0.4=62.5mL

モリ

正解です。度数5%のハイボールを500mL作るためには、度数40%のウイスキーが62.5mL必要なんですね。

アユム

となると、残りのソーダは……500−62.5=437.5mL。ジョッキのほとんどがソーダなんですね。

モリ

そーだね。この「もとにする量(ここではウイスキーの量)」を求める方法は、著書『コレ解ける? 数字がこわくなくなる おとな算数ゆるトレ』の180ページもご参照ください!

【応用問題】ウイスキー30mL(度数40%)で6%のハイボールを作るならソーダは何mL必要?

モリ

では、おまけ問題です。ウイスキー30mL(度数40%)を余すことなく使って、度数6%のハイボールを作るとき、ソーダを何mL入れればいいですか?

アユム

わかっているのは、ウイスキーの量(30mL)、ウイスキーの度数(40%)、そして目標の度数(6%)です。何を求めるんですっけ?

モリ

求めるのは、ソーダの量です。

アユム

ソーダソーダ。

モリ

そうだ……。順番に求めましょうか。まず、ウイスキー30mLに含まれるアルコールの量を求めましょう。

アユム

アルコールの量=全体の量×度数でしたね。30× 0.4=12mL。

モリ

次に、全体の量を𝒳 とおくと、度数6%のハイボールに入っているアルコールの量12mLは、どう表せますか?

アユム

先ほどと、同じ感じですね。アルコールの量=全体の量(𝒳)×度数だから……
12=0.06𝒳 
𝒳を求めるために両辺を0.06で割って、
全体の量𝒳=12÷0.06=200mL

モリ

そーだー! 全体が200mLとわかりました。ソーダの量は?

アユム

全体の量からウイスキーの量を引けばいいので、200−30=170mL!

モリ

正解だゾーウ!

アユム

ゾウさんキター!

モリ

ではまた来月~!

ポイント

  • アルコールの量=ハイボールの量×度数(小数)
  • アルコールの量からウイスキーの量を求めるとき、ウイスキーの量=アルコールの量÷度数で求められる

今日の問題をおさらい

Q1. 度数5%のハイボールが500mLあります。アルコールは何mL含まれていますか。

500×0.05=25

答え 25mL

 

Q2. Q1のハイボールに使われているウイスキー(度数40%)は何mL、ソーダは何mLですか。

ウイスキーの量:25÷0.4=62.5mL 
ソーダの量:500−62.5=437.5mL

答え ウイスキー62.5mL、ソーダ437.5mL

 

Q3. ウイスキー30mL(度数40%)で度数6%のハイボールを作るとき、ソーダは何mL必要ですか。

アルコール量:30×0.4=12mL
全体の量:12÷0.06=200mL 
ソーダの量:200−30=170mL 

答え 170mL 

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