「59×61」を暗算で計算できるか挑戦!
アユムさん、突然だけど「59×61」ってパッと計算できる?
確かにそうです。でも、先輩、何のために呼び止めたんですか。
でも、今の計算どうやってそんなに速く解いたんですか? 根性?
工夫すれば簡単に計算できるよ。帰宅中に考えてみて! では、お疲れさま!
昔から、算数も数学も苦手なアユムは、希望が叶ってマーケティング部門に異動してきました。Web担で見るような「すごいマーケターになりたい!」と胸を躍らせていたが、配属後、理想と現実のギャップに苛まれることに。データ、数字、%、小数。うわぁーん、どうしたら、数字に強くなれるのでしょうか……。
そこに現れたのが、大人向け数学教室「大人塾」を運営し、数学苦手な社会人に対して指導をしているアジアゾウをこよなく愛するモリさん。
この記事を読むべき人:暗算が苦手な方、計算の工夫を知りたい方
この記事を読む必要がない人:面積図を使った計算の工夫を知っている方
この記事でわかること:面積図を使った掛け算の工夫
掛け算を「縦×横の長方形」で考える【面積図】
えっ。海鮮ラーメンもびっくりするくらいあっさり解けましたね。
それ、味付けのあっさりじゃなくて、あさりが入っていてあっさり?
面積図ですね。掛け算を長方形の面積だと思って、図にして考える方法ですよ。
そうです。ただ、いきなり59×61だと図が複雑なので、まずは簡単な問題で面積図に慣れていきましょう。
21×21は「20×20」に帯を足す
では、20×20の正方形を描いてください。その後、縦にも横にも1ずつ広げてみましょう。何が増えますか?
右側に「縦20・横1」の帯、下側に「縦1・横20」の帯……あと、右下の角に「縦1・横1」の小さな正方形ができます。
全部合わせた大きな正方形の面積が、21×21の答えです。
ということは、20×20の「400」に、20×1の帯が2本、あとは角っこの1×1が1つ……。
正解です。この右下の角の1×1、心のスミに留めておいてください。
99×99は「100×100」から帯を引く
99は100に近いですね。今度は100×100の正方形から削ったほうがよさそうですね。
そうですね。100×100の正方形から外の2辺をぺりっと剥がすイメージです。
幅1の帯を上と右で2本切り取るから、10000-100-100=9800……あれ?
気づきましたね! 上の帯と右の帯、角の1×1が重なってます。
2回引いちゃってるから、1回分戻して9801です!
すばらしいです。面積図だと、引きすぎや足し忘れが目で見えていいですね。
59×61は「60×60の正方形」から考える
では、いよいよ先輩の問題「59×61」に挑戦です。この59と61という数字、よーく見ると何か気づきませんか?
どっちも60に近いですね。60より1小さいのと、1大きいの。
いいところに気づきましたね。では60×60はいくつですか?
3600です。あ、わかった! 片方が1減って、もう片方が1増えたんだから、プラマイゼロで3600!
ひっかかりました。答えは3599でしたよね。1、余計に多いです。
あ!! その余分な1って、さっき角っこに出てきた「小さい正方形」のことですか? 今回は図のどこになるんだろう。
面積図で確かめましょう。「縦60・横60」の正方形から、上の端を「幅1の帯」だけ切り取ります。
これで、縦が59に減って「縦59・横60」の長方形になりました。
次に、その切り取った幅1の帯を、右側に縦にして「縦60・横1」としてくっつけて、横を61にします。
いま縦は59に減っているから、そこに長さ60の帯をくっつけようとすると、1だけはみ出しますね。
そうなんです。はみ出した1×1の小さな正方形は、「縦59・横61」の長方形には入りきりません。
また角の1×1! だから、60×60から、はみ出した1×1を引いて、3600-1=3599なんですね!
どっちも50から2ずれているから、50×50の正方形から、はみ出す2×2を引けばいいんですね。2500-4=2496です!
その通りです。「ある数より同じだけ小さい数と大きい数」を掛けるときは、その数の2乗(同じ数を2回掛けること)から、ずれた分の2乗を引けばいいんです。
980円×12個もキリのいい数で
最後に、お仕事で使いそうな計算です。1個980円の商品を12個売ると、売上はいくらですか?
980円って、よくある値段ですね。1000円から20円少ないから……1000×12=12000から、20×12=240を引いて、11760円!
その通り。「縦12・横1000」の長方形から、「縦12・横20」の部分を切り取った面積図で考えましたね。
面積図、会議中に頭の中で描けたらかっこいいですね。
私は会議中にとても眠たくなり、眠らないためにウサギを描いていたら、上司に見つかって怒られたことがあります。まあ、黒歴史ですね。お後がよろしいようで。よろしくない気もしますが。ではまた来月。
ポイント
- 掛け算は、縦×横の長方形の面積として図にできる。
- 「21×21」の計算:20×20をベースに、帯2本と角の1×1を足す。
- 「99×99」の計算 :100×100から帯2本を引き、重なった角の1×1を足し戻す。
- 「59×61」の計算:ある数(60)から同じだけ小さい数と大きい数の掛け算 は、その数の2乗から、ずれの2乗を引く(60×60 - 1×1)。
- 「980円×12個」の計算 :キリのいい1000円を基準にして、差額分(20円×12)を引くと計算が楽になる。
今日の問題をおさらい
Q1. 「21×21」はいくつですか。
400+20+20+1=441
答え:441
Q2.「99×99」はいくつですか。
100×100-100-100+1=9801
答え:9801
Q3.「59×61」はいくつですか。
60×60-1×1=3600-1=3599
答え:3599
Q4.1個980円の商品を12個売ったときの売上はいくらですか。
1000×12-20×12=12000-240=11760
答え:11760円