Google Analytics 日本版 公式ブログ

すべての企業のためのタグ管理 : ワークスペースのご紹介

9 years 3ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Enterprise-Class Tag Management: Announcing Workspaces」 を元に構成しております。
Google タグマネージャは様々な規模の企業でご利用いただいていますが、大規模な企業では他とまったく異なるニーズが生まれることも少なくありません。そこで Google では昨年より Google タグマネージャ 360 の提供を開始し、あらゆる企業のニーズを満たす機能の開発に取り組んでまいりました。

そしてこのたび、Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の新しい機能として、ワークスペースの提供を開始します。

これまでは 1 つのコンテナ ドラフトにすべてのタグ変更を加えてから、バージョンとして保存して公開する必要があったため、複数の担当者が作業する場合や代理店にとってはワークフローや対応策が複雑になっていました。新しいワークスペースの機能では複数の場所で作業できるため、複数の担当者が同時にタグを変更し、作業内容をすべて公開することなく、すばやく変更を加えることができます。必要なプロセスは新しいワークスペースを作成し、変更を加えて公開するだけです。他のワークスペースで作業中のタグやトリガー、変数はそのまま保持されます。

新しいワークスペースは、新たなバージョンを構成する一連の変更の作業場所となります。ワークスペースをバージョンとして保存するか公開すると、ワークスペースの名前、メモ、変更リストがそのバージョンに引き継がれ、コンテナで加えた変更の内容と日時の全履歴が記録されます。
あるワークスペースで作業しているタグが、別のワークスペースで変更されたとしても、心配はいりません。新たなバージョンの作成時に競合するタグがある場合は、自動的にその旨の通知を受け、使いやすい競合解消ツールでタグを一致させたうえでワークスペースに取り込むことができます。



また Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の管理画面も速く、使いやすくなりました。タグの作業時に組み込み変数を有効にする必要がある場合は、画面をスライドすれば編集フローを中断せずに、関連するタグ、トリガー、変数を設定できます。また、特定のトリガーが適用されるタグを確認したい場合も、トリガーと変数の画面でこれらの使用場所を正確に把握できるようになりました。サイトのデータを取得する変数の型がわからない場合は、見やすくなった設定画面のインライン ガイドでご確認いただけます。

タグマネージャ 360 をご利用のお客様は、現在コンテナでワークスペースをいくつでも作成していただけます。これは大規模な企業のニーズを満たすだけでなく、タグマネージャ 360 が目的とする複雑な共同作業の実現にとっても不可欠な機能です。タグマネージャ 360 や他の Google アナリティクス 360 スイート サービスをご利用のお客様は、ぜひアカウント マネージャーに詳細をお問い合わせください。

タグマネージャの標準版をご利用のお客様も、すべてのコンテナで最大 3 つのワークスペースを同時に使用できるようになります(現在のコンテナ ドラフトに似たデフォルトのワークスペース 1 つと、2 つのカスタム ワークスペース)。また、管理画面も改善され、公開時にどのような変更が行われるかを詳しく確認できるようになります。

Google では引き続き効率的なタグ管理の方法を模索してまいります。今後も Google タグマネージャとタグマネージャ 360 のワークスペースや他の機能について、より使いやすく充実したものになるよう改善を予定しております。近く詳細をお知らせしますので、ぜひご期待ください。

Google タグマネージャ の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

投稿者: Scott Herman - Google タグマネージャ担当プロダクト マネージャー
noreply@blogger.com (Bruna)

データスタジオ: Google Cloud SQL と MySQL の新しいコネクタ

9 years 3ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Data Studio: New Google Cloud SQL and MySQL connector」 を元に構成しております。
※日本国内における、Google データスタジオ (無償版含む)のサービス提供時期、価格は未定です。

Google データスタジオのビジョンは、データがある場所を問わず、あらゆる自社データへのアクセス、視覚化、共有を可能にすることです。そこでこのたび人気の高い Google Cloud SQL と MySQL データベースを新たにサポートすることになりました。データスタジオで自社データを利用できるようにする取り組みの第一歩としてぜひご活用ください。

Google Cloud SQL と MySQL の新しいコネクタを使用すれば、自社データベースのデータを使用して、画期的なレポートやダッシュボードを作成できます。 

MySQL データベースの営業担当者別の販売データを使ったレポート例
コネクタを使うには、新たに提供されるコネクタの中からお選びください。
Cloud SQL と MySQL が追加されたコネクタの最新リスト
データベース名、URL、ユーザー名、パスワードを指定し、[接続] をクリックします。
SQL データベースへのアクセス設定画面
データの視覚化をかつてないほど容易にするこれらの新しいコネクタは、データスタジオをお使いのすべての方にご利用いただけます。このコネクタの詳細については、MySQL コネクタ Google Cloud SQL コネクタのヘルプ記事をご覧ください。

データスタジオの新しいコネクタをご希望の場合

データスタジオでの利用や視覚化を希望されるデータサービスがございましたら、サービス実現に向けて優先的に取り組めるよう、データスタジオのコネクタに関するフィードバック フォームを使ってお知らせください。

投稿者: Anand Shah および Nick Mihailovski(プロダクト マネージャー)
noreply@blogger.com (Bruna)

2016 年オリンピック、テレビ広告部門の「メダリスト」は?

9 years 3ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Which TV Ads Made the Podium During the 2016 Olympics?」 を元に構成しております。
注: 2016 年オリンピックが閉幕したため、大会期間中のテレビ広告の成果を反映して、開会式についての最初の投稿の分析情報を更新しました。

約 2 週間前に閉幕した 2016 年夏季オリンピック、大会期間中はアメリカ国内だけで推定 2,790 万人もの視聴者を獲得しました。そのテレビ広告では、目的のユーザー層に的確なアピールができたかどうか、多くの広告主たちは手に汗握りつつ見守っていたことでしょう。成果を確認するために広告主たちが注目する要素は、主に次の 3 つです。
  1. 視聴者に認知された広告は?
  2. 関心の向上、認識の変化、購買意欲の強化に貢献した広告は?
  3. 消費者から実際にレスポンスを引き出すことができた広告は?
こういった点に光を当てるため、Google は大会期間中に NBC ネットワークで CM を放映したブランドの中から上位 12 社を選んで、合計 35 億回を超えるインプレッションを対象に評価を行いました。分析のもとになっているデータは、Google Consumer Survey の結果と、セカンド スクリーン(携帯電話、PC、タブレット)でのレスポンスのデータを組み合わせたものです。Google データスタジオのダッシュボードとして公開されている分析結果を見てみると、評価対象の広告のパフォーマンスを目標到達プロセス全体にわたって捉えた、ユニークな視点が得られます。

認知

オリンピックのように大規模なスポーツ イベントの生放送では、視聴者数の多さとイベントのコンテキストを活かすため、しばしば専用のコマーシャルが製作されます。個々のアスリートの物語を紐解くものから、自分の国の選手を応援する気持ちを刺激するものまで、アプローチはさまざまですが、いずれも視聴者の感情に訴えること、楽しませること、注目させることなどが狙いです。

認知度向上においては Nike の「Unlimited」広告が文句なしの金メダルです。回答者の 35% 近くが広告を見た記憶があると答えています(助成想起)。四肢欠損者による初のキリマンジャロ登頂を題材とした広告を含め、Nike の優れた広告の想起率は一般的な水準である 20~25% を大きく上回っています。惜しくも 2 位となったのは、オリンピックと日常の瞬間を織り交ぜて描いた Coca Cola の「That's gold」広告です。トップ 5 の残りを占めるのは TideMcDonald'sSamsung で、いずれもかなりの想起率を記録しています。この上位 5 社の広告想起率は、開会式後の最初の分析時と比べ平均 3 ポイント上昇しました。

回答者の 35% が Nike の広告を見た覚えがあると回答
なお、広告で取り上げられていた商品やサービスを具体的に思い出すことができたのは、広告を想起できた回答者の 37% にとどまっています。ある広告のブランドと商品の両方を思い出すことができる視聴者は、正味 13% 程度ということになります。商品の想起率が最も高かったのは、Tide の「Small can be powerful」広告で、50% を少し上回りました。

関心

広告には、視聴者の認識を変化させ、商品やサービスに対する関心を創り出す目的もあります。今回の調査では、広告を見なかった視聴者(Unexposed)と見た視聴者(Exposed)の両方を対象にすることで、各広告のメッセージやクリエイティブが及ぼした影響の強さを分析することができました。結果は全体としてかなり優れたものでした。平均して、広告を目にした回答者が該当ブランドに対して持つ印象は、そうでない回答者と比べて 27% 好意的なものになっています。同様に、宣伝されていた商品について情報収集または購入する可能性も、広告を目にしていない回答者と比べて 32% 高くなっています。

大会期間中の好感度と購買意欲の伸びは、開会式中に測定された伸びと比べて、それぞれ 10 ポイント、12 ポイントと大幅に上回りました。

広告を目にした消費者は、そうでない消費者と比べて該当ブランドに対する印象が 25% 好意的で、
広告の商品について情報収集または購入する可能性は 28% 高い
興味深いことに、基本的な好感度と購買意欲については、オリンピックの公式スポンサーとそうでない企業との間に大きな差はありませんでしたが、スポンサーでない企業はスポンサー企業と比べて好感度の伸びが 3 ポイント、購買意欲の伸びが 7 ポイント上回りました。

意欲

これらのコマーシャルは、視聴者を笑わせたりブランドに対する好感度を高めたりするだけでなく、視聴者による検索やウェブサイト訪問を促進する効果も持ちます。いわゆる「セカンド スクリーン」での検索(広告との再エンゲージメント、目にした商品についての情報収集など)は、購買意欲の指標として非常に有効です。Google でアトリビューションによって広告との関連付けが可能な語句の検索が放送中にどれくらい増加したか調べることで、消費者のレスポンスへの影響も分析に含めることができます。オリンピック放送でのテレビ広告による検索の増加は、ほぼ完全にモバイルで起きています。その割合は実に 83%。同じブランド群でこれらの広告を放映していない時期の平均は 55% であり、大きな差が見られます。このことから、テレビでの露出の確保は、小型スクリーン向けの戦略としても一定の意味を持つと言えるでしょう。
広告を目にした結果として Google で行われた検索の 83% がスマートフォン、10% がタブレットでのものであることから、効果的なセカンド スクリーン戦略がテレビ広告の成功の鍵となります。
ここでの金メダリストは BMW で、「Performance wheelchair」など複数の商品を広告で取り上げ、反応強度指数は 3.21 でした。これに次ぐ成績で表彰台に立ったのは McDonald’s Samsung。反応強度指数はそれぞれ 2.01 と 1.57 でした。「感情に訴える広告は商品の広告と同じ効果はあるのか?」という命題がありますが、今回の調査の範囲では答えは「イエス」でした。どちらのタイプの広告も、平均で 50% の検索数増加を引き起こしています。また、興味深いことに非スポンサーの広告によって発生した検索は、公式スポンサーの広告による検索を 17% 上回りました。

BMW の広告によって得られた検索数は、
調査対象となった 12 種類の広告の平均を 3.2 倍上回る
最後に、目標到達プロセス全体を通したパフォーマンスという観点では、プロセスの 3 つのステージすべてでトップ 3 に食い込んだ Coca Cola の広告が総合優勝となりました。

オリンピックであれ普段の番組であれ、テレビを見ていて気になる情報があれば、視聴者はスマートフォンに手を伸ばします。広告主はこうしたマイクロモーメントを確実に捉えて広告を表示し、役立つ情報を提供して、視聴者の関心に応えられるようにする必要があります。つまり、テレビ広告を展開する際に、消費者アンケートやデジタルでのレスポンス追跡を組み合わせれば、目標到達プロセスの各段階でのパフォーマンスを見通す新たなデータを、それもわずか数日のうちに入手できるのです。こういった新しい分析手法を活用することで、テレビ広告をはじめとするさまざまなマーケティング活動の成果について理解を深め、デジタル メディアとの連携を前提に改良を加えていくことができます。

データ収集

Google Consumer Survey を広告の認知度と関心度の調査に利用し、2016 年 8 月 19~21 日の期間に、検証済みの代表サンプル(最小回答者数 700)を対象とするオンライン調査をアメリカで実施しました。レスポンスについてのデータは、放送期間中にテレビ広告によって Google で生じた検索数の増加に基づくもので、対象となったのは Google アトリビューション 360 を使ったモデリングによってコマーシャル放映の影響を受けたものと特定できる検索語句です。レスポンス データは、放送中の各広告主の広告インプレッションの合計を基準に正規化したものです。

Happy Analyzing!

投稿者: Casey Carey(Google アナリティクス マーケティング担当ディレクター)
noreply@blogger.com (Bruna)

2016 年オリンピック、テレビ広告部門の「メダリスト」は?

9 years 3ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Which TV Ads Made the Podium During the 2016 Olympics Opening Ceremonies?」 を元に構成しております。
昨日感動の閉幕で終えた 2016 年夏季オリンピック。8 月 5 日に行われたその開会式には、アメリカ国内だけで推定 2,650 万人もの視聴者を獲得するイベントとなりました。そのテレビ広告では、目的のユーザー層に的確なアピールができたかどうか、多くの広告主たちは手に汗握りつつ見守っていたことでしょう。成果を確認するために広告主たちが注目する要素は、主に次の 3 つです。
  1. 視聴者に認知された広告は? 
  2. 関心の向上、認識の変化、購買意欲の強化に貢献した広告は? 
  3. 消費者から実際にレスポンスを引き出すことができた広告は?
こういった点に光を当てるため、Google は開会式の生放送中に広告を配信したブランドの中から上位 10 社(広告の再生時間に基づく)を選んで評価を行いました。分析のもとになっているデータは、Google Consumer Surveys の結果と、セカンド スクリーン(携帯電話、PC、タブレット)でのレスポンスのデータを組み合わせたものです。Google データスタジオのダッシュボードとして公開されている分析結果を見てみると、評価対象の広告のパフォーマンスを目標到達プロセス全体にわたって捉えた、ユニークな視点が得られます。

認知

オリンピックのように大規模なスポーツ イベントの生放送では、視聴者数の多さとイベントのコンテキストを活かすため、しばしば専用のコマーシャルが製作されます。個々のアスリートの物語を紐解くものから、自分の国の選手を応援する気持ちを刺激するものまで、アプローチはさまざまですが、いずれも視聴者の感情に訴えること、楽しませること、注目させることなどが狙いです。

認知度向上においては Coca Cola が文句なしの金メダルです。回答者の 35% 近くが広告を見た記憶があると答えています(助成想起)。これは一般的な水準である 20~25% を大きく上回る成績ですが、消費財のトップブランドとしては驚くにはあたらないでしょう。トップ 5 の残りを占めるのは Samsung、Chevrolet、UnitedVisa で、いずれもかなりの想起率を記録しています。
回答者の 35% が Coca Cola の広告を見た覚えがあると回答
なお、広告で取り上げられていた商品やサービスを具体的に思い出すことができたのは、広告を想起できた回答者の 40% にとどまっています。ある広告のブランドと商品の両方を思い出すことができる視聴者は、正味 8% 程度ということになります。多くの広告はこのときが初放映だったため、今後数週間で露出が増えるにつれ、これらの数値も大幅に向上するものと考えて間違いないでしょう。

関心

広告には、視聴者の認識を変化させ、商品やサービスに対する関心を創り出す目的もあります。今回の調査では、広告を見た視聴者(Exposed)と見なかった視聴者(Unexposed)の両方を対象にすることで、各広告のメッセージやクリエイティブが及ぼした影響の強さを分析することができました。結果は全体としてかなり優れたものでした。平均して、広告を目にした回答者が該当ブランドに対して持つ印象は、そうでない回答者と比べて 18% 好意的なものになっています。同様に、宣伝されていた商品について情報収集または購入する可能性も、広告を目にしていない回答者と比べて 16% 高くなっています。
広告を目にした消費者は、そうでない消費者と比べて該当ブランドに対する印象が 18% 好意的で、
広告の商品について情報収集または購入する可能性は 16% 高い

興味深いことに、基本的な好感度と購買意欲については、オリンピックの公式スポンサーとそうでない企業との間に大きな差はありませんでした。また、この 2 つの要素に対する広告の影響力も、スポンサーと非スポンサーとで概ね同等でした。

意欲

これらのコマーシャルは、視聴者を笑わせたりブランドに対する好感度を高めたりするだけでなく、視聴者による検索やウェブサイト訪問を促進する効果も持ちます。いわゆる「セカンド スクリーン」での検索(広告との再エンゲージメント、目にした商品についての情報収集など)は、購買意欲の指標として非常に有効です。Google や YouTube で、アトリビューションによって広告との関連付けが可能な語句の検索が放送中にどれくらい増加したか調べることで、消費者のレスポンスへの影響も分析に含めることができます。開会式中のテレビ広告による検索の増加は、ほぼ完全にモバイルで起きています。その割合は実に 94%。同じブランド群でこれらの広告を放映していない時期の平均は 56% であり、大きな差が見られます。このことから、テレビでの露出の確保は、小型スクリーン向けの戦略としても一定の意味を持つと言えるでしょう。
広告を目にした結果として Google や YouTube で行われた検索の 94% が、モバイル端末でのものです。
ここでの金メダリストは McDonald’s で、調査対象ブランドの平均と比べて 42% も多い検索数を記録しています。これに次ぐ成績で表彰台に立ったのは BMW Samsung。検索数の平均を BMW は 14%、Samsung は 12% 上回っています。「感情や感性に訴える広告に効果はあるのか?」という命題がありますが、今回の調査の範囲では答えは「イエス」でした。しかし、商品についての広告も同様です。どちらのタイプの広告も、平均で 10% の検索数増加を引き起こしています。また、公式スポンサーの広告によって得られた検索数は、非スポンサーの広告による検索数を 14% 上回りました。

McDonald’s の広告によって得られた検索数は、
調査対象となった 10 種類の広告の平均を 42% 上回る
最後に、目標到達プロセス全体を通したパフォーマンスという観点では、プロセスの 3 つのステージすべてでトップ 3 に食い込んだ Samsung Galaxy Note 7 の広告が総合優勝となりました。オリンピックであれ普段の番組であれ、テレビを見ていて気になる情報があれば、視聴者はスマートフォンに手を伸ばします。つまり、テレビ広告を展開する際に、消費者アンケートやデジタルでのレスポンス追跡を組み合わせれば、目標到達プロセスの各段階でのパフォーマンスを見通す新たなデータを、それもわずか数日のうちに入手できるのです。こういった新しい分析手法を活用することで、テレビ広告をはじめとするさまざまなマーケティング活動の成果について理解を深め、デジタル メディアとの連携を前提に改良を加えていくことができます。

データ収集

Google Consumer Surveys を広告の認知度と関心度の調査に利用し、2016 年 8 月 6 日~9 日の期間に、検証済みの代表サンプル(最小回答者数 750)を対象とするオンライン調査をアメリカで実施しました。レスポンスについてのデータは、放送期間中にテレビ広告によって Google および YouTube で生じた検索数の増加に基づくもので、対象となったのは Google アトリビューション 360 を使ったモデリングによってコマーシャル放映の影響を受けたものと特定できる検索語句です。レスポンス データは、放送中の各広告主のコマーシャル放映時間の合計を基準に正規化し、平均値を基準に指数化したものです。

Happy Analyzing!

投稿者: Casey Carey(Google アナリティクス マーケティング担当ディレクター)
noreply@blogger.com (Bruna)

データスタジオ: さらに使いやすくなった新しい AdWords コネクタ

9 years 3ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Data Studio: New, Simplified, AdWords Connector」 を元に構成しております。
※日本国内における、Google データスタジオ (無償版含む)のサービス提供時期、価格は未定です。

Google データスタジオは、データの利用、視覚化、共有を簡単にする Google の新しいビジネス インテリジェンス サービスです。本日、Google データスタジオの AdWords コネクタが更新され、さらに柔軟にかつ簡単に使用できるようになりました。

AdWords コネクタを使うと、データスタジオで AdWords アカウントにアクセスできるほか、データをわかりやすく視覚化したレポートを作成して組織内の関係者と共有できます。
Google データスタジオで AdWords コネクタを使って作成したレポート
今回の更新で AdWords コネクタには 100 種類以上の AdWords の項目と指標がリストとして組み込まれ、視覚化するデータを簡単に選択できるようになりました。

新しいコネクタで利用できる 100 種類以上の項目と指標のうち 20 種類
新しいコネクタでは、その他にも多くの項目と指標の組み合わせがサポートされ、レポートの作成がずっと簡単になっています。

レポート エディタでの AdWords データを使った表のカスタマイズ
データスタジオで AdWords レポートを作成する場合でも、すべての機能がそのままお使いいただけます。たとえば、計算指標、派生項目、カスタムの視覚化、リッチスタイル、カスタムのブランド、Google ドライブを使った共有、リアルタイムの共同作業などでデータを利用できます。

現在、新しい機能は、データスタジオ 360 とその他のバージョンのデータスタジオでご利用いただけます。新しいコネクタを使うには、データスタジオのデータソースを新しく作成する必要がありますが、以前のコネクタを使って作成したデータソースも引き続き使用できます。新しいバージョンへ移行する方法については、ヘルプ ドキュメントをご覧ください。

今後は、更新されたコネクタをレポートの作成にご活用ください。

投稿者: Nick Mihailovski - Google データスタジオ担当チーム
noreply@blogger.com (Bruna)

Google アナリティクス デモアカウントのご紹介

9 years 4ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Introducing the Google Analytics Demo Account」 を元に構成しております。
理論的には理論と現実は一致する。しかし、現実的には理論と現実は一致しない。
- アルベルト アインシュタイン

Google アナリティクスを学ぶには、Google 提供の学習コースやトレーニングを受講したり、アナリティクス コミュニティでアドバイスを受けたり、Google アナリティクスに関するさまざまな書籍やガイド、記事などを参考にしたりする方法があります。しかし、机上で得た知識を実際に使って学べるリソースを求めるご意見も数多く寄せられていました。Google アナリティクスを使っていても、完全に実装されたアカウントにアクセスできなければ、実務で通用する経験を得るのが難しいからでしょう。そこで、こうした問題を解決するため、Google アナリティクスのすべての機能を備えたデモアカウントの提供を開始することになりました。このアカウントは、どなたでもご利用いただけます(ご利用はこちらから)。

このデモアカウントには、Google ブランドの商品を実際に販売している e コマースサイト Google Merchandise Store のデータが含まれており、AdWords とのリンク、目標、拡張 e コマースなど、Google アナリティクスで一般的に使われる機能がすべて備わっています。そのため、実際のビジネスデータを使って、さまざまな機能を実践的にお試しいただけます。

デモアカウント: 決済行動に関する分析レポート
「現実の世界において、人々は理論に通じた人よりも実践に通じた人に引き付けられます。つまり、残念ながらユーザーにとっては、アナリティクスを解説した私のベストセラー本だけでは不十分なのです。だからこそ、アナリティクスを実際に試すことができるソリューションが全世界で提供されることは実に喜ばしいことです。ぜひ、私が作成したセグメント、マイレポート一覧、カスタム レポートの数々をダウンロードして、実践に即した学習をスタートしてください。」
- Avinash Kaushik、「Web Analytics 2.0」および「Web Analytics: An Hour a Day」の著者


自習に最適

デモアカウントを利用すると、次のように Google アナリティクスの特徴や機能を実践的に学習できます。
  1. あらゆる標準レポートを作成し、自分にとって有益なレポートを見極める
  2. 事前に定義されたマイレポート一覧や、ソリューション ギャラリーからインポートしたセグメントを確認することで、独自のレポートを作成するためのヒントを取得
  3. 表のフィルタやセカンダリ ディメンションを追加したり、レポートの種類を変更したりして、レポートをカスタマイズ
  4. ユーザー、集客、行動、コンバージョンの各データを、期間で比較する方法を確認
  5. カスタム レポート、メモ、ショートカット、カスタム アラートなど、自分だけの個人的なアセットを作成
  6. 既定のアトリビューション モデルをよく理解できるほか、独自のモデルを作成することも可能
  7. AdWords や Search Console との統合など、まだ実装していない機能について、使うメリットがあるかどうかをチェック
  8. トレーニング コースと併用して、学習に役立てる

教育プログラム

Google アナリティクスの使い方を教える立場の皆様は、ぜひ教育ツールとしてデモアカウントを活用し、テストや教材の作成にお役立てください。既に一部の組織では、教材の 1 つとしてデモアカウントを使った教育を始めています。

General Assembly はオンラインと世界中のキャンパスで、デザイン、マーケティング、テクノロジー、データの各分野における最新スキルの習得をサポートする講座を開設しています。その Digital Marketing(デジタル マーケティング)コースには、Google アナリティクスのデモアカウントを利用した Marketing Analytics(マーケティング分析)の講座があります。

また、E-NORLoves Data などの Google アナリティクス パートナーは、アナリティクスの初心者から上級者までを対象にデモアカウントを利用したトレーニングをオンラインとオフラインで提供し、アナリティクスを設定、実装し、マーケティングの成果を改善する実用的な教育を行っています。

デモアカウントのご利用方法

デモアカウントのご利用方法や詳細については、こちらのヘルプ記事をご覧ください。ご不明な点や、デモアカウントの便利な使い方がございましたら、ぜひ Google アナリティクス コミュニティにご質問やご意見をお寄せください。Google アナリティクスの新機能を学ぶための実践的なツールとして、デモアカウントをお役立ていただければ幸いです。

Happy analyzing!

投稿者 : Deepak Aujla (アナリティクス プログラム マネージャー)
noreply@blogger.com (Bruna)

Google アナリティクスと検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)で最適なユーザーを呼び込む

9 years 5ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Attracting the Right Audiences with Google Analytics and Remarketing Lists for Search Ads」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス認定パートナーの LunaMetrics で検索部門のマネージャーを務める Andrew Garberson 氏によって寄稿されたものです。同社の事例紹介の全文では、Teach For America が LunaMetrics と提携して、検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)と Google アナリティクスを活用し、多様性に富む優れた人材を呼び込むことに成功した経緯が詳しく紹介されています。併せてご覧ください。

ウェブサイトのユーザーは、コンバージョンに至るまでの間に、ニーズや好みについての情報を提供してくれます。たとえば大学を受験するユーザーであれば希望する専攻分野、住宅の購入を考えているユーザーなら価格帯、アナリティクスのトレーニング参加希望者ならアクセスしやすい都市といった具合です。

このように自発的に提供された情報は、カスタム ディメンションという形で Google アナリティクスに収集・蓄積することができます。上の例に当てはめれば、それぞれ次のようになります。
  • 出願者 A は生物学を研究したいと考えている。
  • 購入希望者 B は $200,000 の住宅を探している。
  • 参加希望者 C は横浜で受けられるトレーニングを探している。
同様のコンセプトを、あるビジネスに対して関心を示したユーザーすべてに当てはめてみましょう。大学受験生や、住宅の購入を考えているユーザーや、トレーニング参加者の情報が、1 人ではなく何千人、あるいは何万人、何十万人といった規模で集まることになります。カスタム ディメンションをこのように利用することで、共通点のあるユーザー群をオーディエンス(ユーザーリスト)としてまとめることができます。


作成したオーディエンスをマーケティングに利用すれば、さまざまなユーザーを効果的に目標達成へと導くキャンペーンを作成することができます。検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)はそういった手法のひとつで、既にコンバージョン プロセスに着手しているユーザーに対して、専用にパーソナライズされた検索広告を表示することで、コンバージョン完了へと導くというものです。

Teach For America にとってもこういったコンセプトは魅力的なものでした。Teach For America は世界でもトップクラスの人材を求めていますが、高給を提示する大企業と争いながらこういった人材を確保するのは簡単なことではありません。厳しい選抜プロセスの間も応募者の関心を保ち続ける工夫が必要です。

LunaMetrics と組んだ Teach For America は、優秀な応募者からの認知度を保つべく、ユーザーが自己申告した情報に基づく広告メッセージのパーソナライズとターゲティングの調整を行いました。その結果、オーディエンス ターゲティングを使用しないキャンペーンと比べてコンバージョン率が 57% 上昇し、優秀な応募者の識別とターゲティングの精度も向上しました。詳しくは事例紹介の全文をご覧ください。

「最適なユーザーに最適なタイミングと場所でアプローチできているという確信が得られることは、マーケティング担当者として理想的な状況でしょう。成果は一目瞭然です。Google アナリティクスと RLSA という相性抜群のコンビネーションにより、最適な応募者に最適なメッセージを伝えることができました。」 
—Teach For America、デジタル集客およびチャネル成長担当シニア マネジング ディレクター、Stacey Jaffe 氏

投稿者: Daniel Waisberg(Google アナリティクス チーム所属アナリティクス アドボケイト)
noreply@blogger.com (Bruna)

キャンペーンのタグ設定を効率化

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Efficient Campaign Tagging」 を元に構成しております。
キャンペーンの成果を評価し、さまざまなメディア チャネルの効果を分析するためには、あらゆるトラフィックの参照元を特定する必要があります。現在では、トラフィックの参照元の特定には、Google アナリティクスと AdWords アカウントのリンクを設定する方法や、他の購入チャネルのリンクをカスタム キャンペーン パラメータを使ってカスタマイズする方法が用いられています。キャンペーン パラメータを含むこうしたリンクの生成には、Google の URL 生成ツールがよく使われています。

大規模な組織では、複数の部門がウェブサイトへのトラフィックの購入、促進を行うことも珍しくありません。ある部門が有料検索、別の部門がアフィリエイト、また別の部門がソーシャル メディアからのトラフィックを担当するといった具合です。こうした分業では、メッセージが伝えられたすべてのチャネルを分析対象として、さまざまなメディア チャネルを比較したり、特定のキャンペーンの総合的な効果を確認したりする場合に、効果的にデータを整理する必要があります。

組織内の多くのスタッフが名前付けのガイドラインに従う必要がある状況では、キャンペーンの命名規則を設定したり、すべてのメディア チャネルの命名方法を決めたりすることが難しくなります。サイトのトラフィックの参照元を定義する方法に一貫性がないと、信頼性の確保に高品質なデータが求められるアトリビューション モデルの構築も困難になります。

そこで Outfox(Google アナリティクス認定パートナー、Google アナリティクス 360 販売パートナー)は、Google アナリティクス キャンペーン URL という Google スプレッドシート用アドオンを開発しました。一貫性を保ちながら、カスタム キャンペーン パラメータでタグを設定したリンクを簡単に生成できるツールです。このツールで作成したタグ用のシートでは、使用するパラメータを指定したり、メディアや参照元、キャンペーンなどをプルダウン リストから選択可能にしたりできます。このスプレッドシートは複数のユーザーで簡単に共有できるほか、アクセス権を割り当ててプルダウン リストの値を追加、変更できるユーザーを管理できるため、社内のニーズや各部門の業務に合わせてタグ用のシートを作成できます。


詳細については、ヘルプセンターの Google アナリティクス キャンペーン URL の使用方法と、Google スプレッドシートへのインストール方法をご覧ください。


投稿者: Christoffer Lutheran (Google アナリティクス360 認定リセラー Outfox、アナリティクスディレクター)
noreply@blogger.com (Bruna)

PR におけるレポーティングの新たな展望: 成果の伝達と意思決定の推進

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「The New PR Reporting Landscape: How To Show Value and Drive Decisions」 を元に構成しております。
執筆者: Rajagopal Sathyamurthi(AirPR 社 CTO 兼共同創業者)、Leta Soza(AirPR 社 PR エンジニアリングおよびオペレーション担当ディレクター)

PR(パブリック リレーションズ、広報)で常に問題となるのは、活動の成果を、企業の幹部や経営者層から見て説得力のある形で提示できるかどうかという点です。

PR Tech」という概念が登場し、PR 活動とビジネス目標との関連付けが始まるまで、PR 業界で成果を伝える尺度として使用されていたのは、主にアウトプット志向の指標(インプレッション、プレスヒット数、AVE(広告価値換算)など)でしたが、これらはビジネス目標と連動しないことも多く、その後の意思決定にはあまり役立ちませんでした。

PR 業界がアウトプット ベースのレポートよりもデータ志向の成果判定を重視するようになってきたことで、こういった状況も変化しつつあります。サイト訪問者数、エンゲージメント、メッセージの「プルスルー」といった指標が、PR の成果測定の新しい基準として急速に台頭してきています。しかしながら、これらの指標が幅広く受け入れられるためには、まずこういったデータを効果的かつ効率的にレポート化できるメカニズムがなければなりません。

業界全体が共有するこの課題を解決するため、AirPR では新しいレポーティング スイート(「Reporting Suite」)をリリースしました。同じく当社の測定・分析ソリューションである「Analyst」から PR 活動のアウトプット データを受け取り、任意の成功指標に基づく実用的なレポートを自動作成するというものです。

レポーティング スイートが威力を発揮する鍵と言えるのが、Google アナリティクスとの独自の統合です。これによって、Google アナリティクスのデータからサブセットを切り出して、分析や視覚化を行うことが可能になっています。

Google アナリティクスの Core Reporting API では、ユーザー数と目標 / イベント コンバージョンという、いずれも PR のプロフェッショナルにとってきわめて有用な指標にアクセスできるようになっています。この指標データを前処理してレポーティング スイートに取り込むことで、データの推移を観察し、PR コンテンツによって促進されたトラフィックやエンゲージメントがどのような影響を及ぼしているか調べることができます。

PR 担当者がこういったデータを手軽に参照できるようになっていれば、「カバレッジの増加とトラフィックの増加に対応関係はあるか?」というようなレベルではなく、「トラフィック、エンゲージメント、拡散性といった面で最も効果があるのはどういったナラティブ、掲載先、あるいはトピックか?」というレベル、ひいては「成功パターンを敷衍・反復するにはどうすればいいか?」といったところまで議論を進めることができます。


こういった重要な指標を AirPR のデータ、分類機能、そして独自のアルゴリズムと組み合わせることで得られるもうひとつのメリットは、複雑なデータを手軽にさまざまな切り口で分析・視覚化できる点です。

完全なリファラー(コンテンツ ソース)や日付(時間のサブセット)といったディメンションは、さまざまな時間的スパンの中でどういったメディア アウトレットやコンテンツが最も効果を発揮しているのか理解する上で欠かせない切り口です。


AirPR の測定・分析ソリューション「Analyst」では、Google アナリティクスのダイレクト アトリビューション データに PR 関連のデータを加味することで、ウェブサイトへのリンクを含むコンテンツのパフォーマンスはもちろん、リンクを含まない記事、あるいはリンクがクリックされなかった記事の影響力も追跡・表示することができます。

AirPR のレポーティング スイートの狙いのひとつは、PR における成功の定義のあり方を問い直すことです。PR 担当者自身が自社やクライアントの PR に最も実効性がある手法を把握できることは言うまでもないメリットですが、ビジネス リーダー層に PR の成果を伝える際、主要なデータポイントを材料に簡潔に語ることができるというのも重要な点です。

以下、PR 担当者の努力の成果を経営者や上司にわかりやすく伝えるための簡単なヒントをいくつかご紹介します。いずれも使用しているテクノロジーや手法を問わない内容ですので、ぜひご活用ください。

最大の成功と最終的な成果を伝える

  • この月に指標 X の観点で最も優れていたのはコンテンツ Y でした。それによって得られた成果は Z です。

ストーリーは数字で語る

  • X において前月比 Y% の変化が見られました。これは当社にとって Z という意味を持ちます。

ビジネス上の成果をアピールする

  • アクティビティ X はビジネス目標 Y にこのような効果をもたらしました。

次の一手を共有する

  • データ X を踏まえ、今後は Y に注力していきます。
PR のプロフェッショナルに残された課題は、今後の意思決定にどういった指標が重要かという点で、意識を改革していくことです。インプレッションやプレスヒットは、「アクティビティ ベースの指標」という観点では確かに重要ですが、全体像の把握には必ずしも役立ちません。重要なメッセージを伝え、目的のユーザー層にリーチし、商機を呼び込み、ビジネス目標を達成していく上で、最も効果的なのはどういったメディアやコンテンツでしょうか。豊富に得られる情報を有効利用し、正確に評価し続けることが求められています。


投稿者: Google アナリティクス テクノロジー パートナー AirPR
noreply@blogger.com (Bruna)

Google アナリティクスを活用してオンラインから実店舗への流れをトラッキングした Petit Bateau

9 years 6ヶ月 ago
多くの消費者が実店舗で商品を購入する前にオンラインで情報収集している事実を踏まえ、フランスの衣料小売業者 Petit Bateau は、自社の顧客のオンラインとオフライン(実店舗)をまたいだ購入行動について理解を深めたいと考えました。そこで同社は Google アナリティクスを導入。強固な機能であるUser ID Measurement Protocol を活用して実態解明に取り組みました。

Petit Bateau のフランス国内の顧客は、153 か所ある実店舗に加え、同社のサイト Petit-bateau.fr にもアクセスしています。ログインしたユーザーがその後、実店舗でポイントカードを使用して商品を購入した場合は、サイトでの行動とその取引をマッチングさせることが可能です。


同社が個人の特定につながらない実店舗データを Google アナリティクスにアップロードしたところ、以下のとおり、実店舗での購入を促進するうえでデジタルが重要な役割を担っていることが明らかになりました。

  • 店舗内で購入した顧客の 44% が購入日までの 1 週間の間にサイトにアクセスしていた。
  • 店舗内で購入した顧客の 9% が購入日当日にサイトにもアクセスしていた。

さらに分析を進めていくと、オンライン ユーザーを実店舗に誘導することがモバイルでは特に重要であることが判明しました。モバイル ユーザーが店舗内で購入に至った割合は PC ユーザーよりも 11% 高く、その際の消費額も 8% 上回ったのです。

Google アナリティクスを活用してオンラインとオフラインをまたいだ購入行動を測定したことで、Petit Bateau は、オンライン マーケティングが実店舗での売上に与える効果をより的確に把握できるようになりました。また、分析データに基づき AdWords の広告費用対効果を再計算してみたところ、実店舗での売上を合算すると 6 倍向上することもわかりました。このように実店舗での取引について再考することは、Petit Bateau にとってさまざまなメリットがあります。具体的には、自社ブランドのデジタル マーケティング プログラムを改善する、メディア関連の予算配分に関する判断をより多くの情報に基づいて下す、ショッピングの際にデジタル環境と物理環境をシームレスに行き来する消費者に優れた利便性を提供する、といったことが可能となっています。

事例紹介の全文と詳細については、こちらをご覧ください。


投稿者:Google アナリティクス チーム
noreply@blogger.com (Bruna)

アトリビューション 360 のご紹介: Google アナリティクス 360 スイート製品群

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Spotlight on Attribution 360, part of the Google Analytics 360 Suite」 を元に構成しております。

マルチチャネル型のマーケティング戦略にはマルチチャネル対応の測定手法を

マーケティング活動の成果をチャネル別に捉える考え方は、もはや意味をなしません。マイクロ モーメントが支配し、ユーザーがデバイス間を自由に行き来する今日の複雑な環境においては、各種マーケティング活動を隔てる境界線は薄れつつあります。デジタル マーケティングの領域と従来型マーケティングの領域が重なり合い、オフラインでの成果を求めてオンラインに投資することも、あるいはその逆も、決して珍しくなくなっています。クロスチャネル型のマーケティングに取り組むことは、チャネル別の枠組みに沿った考え方から脱却し、総合的なマーケティング戦略の最適化に向けて理解を深めるチャンスとも言えるでしょう。

Google アトリビューション 360 を使うと、オンラインとオフラインのすべてのチャネルについて、マーケティングの投資効果をまとめて分析し、予算配分を最適化できます。分析の強化、カスタマー ジャーニーの改善と活性化、投資収益率の向上にご活用ください。


アトリビューション 360 では、デジタル アトリビューション、マーケティング ミックス モデリング、そしてテレビ アトリビューションの 3 機能により、あらゆるデータ ストリームを分析し、さまざまなマーケティング活動を包括する正確なアトリビューション モデルを構築することができます。
  • デジタル アトリビューションは、サイロ化したさまざまなデータソースの統合と解釈、データ主導のアトリビューション モデリング、そしてデジタル マーケティング ミックスの最適化をサポートします。最初または最後の接点を偏重するモデルや、根拠に乏しいルール型のモデルに頼るのではなく、カスタマー ジャーニーの中で発生したタッチポイントをもれなく捉え、それぞれの貢献度に応じた正確な評価を行います。
  • マーケティング ミックス モデリングは、ラジオ、テレビ、印刷物、OOH(屋外広告)、デジタルなど、さまざまなチャネルのパフォーマンスを総合的に俯瞰する視点を提供します。また、経済状況、季節性、競合状況といった外的要因がマーケティング活動に与える影響も分析の対象となります。
  • テレビ アトリビューションは、認知度向上や需要促進をテレビに頼っている企業に、デジタル広告のデータと放送広告のデータを統合し、チャネルをまたいだパフォーマンス把握を行う手段を提供します。テレビ広告の放送状況を分刻みで記録した正確なデータを、ウェブサイトや検索サイトに掲載したデジタル広告のデータとともに分析することにより、個々のテレビ広告枠の貢献度を明らかにします。
アトリビューション 360 をテレビ広告とデジタル広告の橋渡しに活用している例として、Open Colleges の事例をご紹介します。

Google アトリビューション 360 を活用してテレビ広告がオンラインでの集客に及ぼす効果を明らかにした Open Colleges

オーストラリアを代表するオンライン教育組織 Open Colleges は、テレビ広告はターゲット層に働きかける上で強力なツールになり得ると考えていましたが、データ主導型でリード(見込み顧客)獲得数という具体的な成果を重視する組織風土もあり、実際の効果を測定し、投資を正当化するのが難しい点が導入のハードルとなっていました。テレビ広告が実際どの程度のリード獲得につながるのか調べ、チャネルをまたいだカスタマー ジャーニーのあり方を理解し、マーケティング ミックスの新たな展開を模索する必要がありました。そこで浮上したのが Google アトリビューション 360 の採用です。

担当チームは 2015 年に、3 か月間にわたってアトリビューション 360 のテスト運用を行いました。テストの舞台となったテレビ広告キャンペーンのターゲットは、キャリアの強化や転換を目指す 25~54 歳の女性。Open Colleges の主要ユーザー層です。料理番組、シリーズ番組、連続ドラマ、ニュース、モーニング ショーなど、さまざまなテレビ番組で広告放映が試みられました。

テスト運用の結果

アトリビューション 360 のおかげで、テレビ視聴者を引き付けたり情報の検索を促進したりするためにどういった番組の放送枠が有効かは一目瞭然でした。大量のインプレッション(広告の閲覧数)を稼げるのはニュースやモーニング ショーですが、リード獲得に大きな効果を発揮するのは「エレンの部屋」や「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」などの軽い娯楽番組でした。また、最もエンゲージメントが活発なのは土曜日でしたが、費用効率が高い(平均 12%)のは月曜日と火曜日の放送枠であることがわかりました。

「時間帯別の成果、CM の 15 秒版と 30 秒版の比較、フライティングなど、キャンペーンのさまざまな面について、これまでは難しかったような深い分析が得られました」と Open Colleges のブランド&コミュニケーション責任者 Matt Hill 氏は話します。

また、テレビを見ながら別のデバイスを眺めるユーザーにあっては、エンゲージメントは PC よりもモバイルのほうが、またタブレットよりもスマートフォンのほうが、はるかに活発であることがわかりました。

「ソファーに座ってテレビ広告を見ている人は、気になることがあったからといってノートパソコンをテレビの前に運んできたりはしません」と Hill 氏は話します。「スマートフォンを引っ張り出して、その場で当社の情報を検索するのです。」たとえばゴールデンタイム(18~22 時)のテレビ広告放映によるものとされるアクセスのうち、81% がモバイル由来のものでした。

戦略への反映

テスト運用の結果が出始めると、Open Colleges の担当チームは得られた知見を活用し、キャンペーン、広告購入、クリエイティブなどに反映していきました。発見のひとつは、テレビ広告の放映によってユーザーからの反応が生じているときは、「オンライン講座」などのキーワードに対して最上位またはそれに近い掲載順位で検索広告を表示する必要があるという点でした。「検索広告の入札戦略はテレビ広告と連動させる必要があります」と Hill 氏は言います。「テレビ広告によって、オンラインの教育コンテンツについて検索するモバイル ユーザーが増えているときに、検索広告が表示されていなければ、せっかくの投資を十分に活用できないことになります。」

最初の 3 か月間で、Open Colleges の主要ターゲット層(25~54 歳の女性)において大幅な成果向上が見られました。これを受けて担当チームは、西オーストラリア州で小規模なユーザー層をターゲティングしたり、オフピークの時間帯の番組での CM 放映を試みたり、15 秒版の CM の投資収益率が最も高くなる時間帯を探るなど、さまざまな新しいアプローチを試しているところです。

「従来の指標だけではもう不十分と言うほかありません」と Hill 氏は話します。「マーケティングへの投資が具体的にどういった成果を生んでいるのか知る必要があります。テレビ アトリビューションはそれを明らかにするとともに、テレビ広告はビジネス指標の面で確実な成果をもたらす手法だという確信を与えてくれました。コンバージョンへの道筋を理解し、オフライン広告への投資がもたらす効果を把握して投資収益率を高めたければ、アトリビューション 360 は必携のツールです。」
Open Colleges の事例について詳しくは、事例紹介の全文をご覧ください。

アトリビューション 360 では今後もさらに革新的な機能の充実に努めていく予定ですので、引き続きご注目いただければ幸いです。

投稿者: Dave Barney(Google アトリビューション 360 担当プロダクト マネージャー)
noreply@blogger.com (Bruna)

データスタジオのご紹介:新しいデータ の可視化

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Announcing Data Studio: our free, new, Data Visualization Product」 を元に構成しております。
Google は今年初め、Google アナリティクス 360 スイートのリリースを発表した際に、データの可視化とレポート作成を行える新しい大規模企業向けプラットフォーム、データスタジオ 360 もご紹介しました。

そして先週の Google Performance Summit では、個人や中小規模企業のお客様に最適な無料版のデータスタジオを発表しました。データスタジオを使用すると、あらゆるマーケティング データに接続してわかりやすいレポートを作成できます。また、レポートの共有も簡単で、自由にカスタマイズすることも可能です。以下に、データスタジオのメリットを簡単にまとめます。

組織内のみならず、世界規模で容易にデータを共有可能

データには、組織内のすべてのユーザーが容易にアクセスできるようにするべきである。これこそが、データスタジオの根底にある考えです。Google では、データにアクセスできるユーザーが増えれば、より的確な意思決定を下せると考えています。

複数のデータコネクタを使用することで、さまざまな種類のデータから容易にマイレポートを作成し、組織全体で共有できます。1 つのレポート内で組み合わせるデータソースは自由に選べます。たとえば、Google アナリティクスのデータと Google AdWords のデータを 1 つのレポートにまとめることが可能です。


Google では現在、複数のデータコネクタをご用意しており、Google アナリティクスや Google AdWords、Google スプレッドシートなど、多くの Google サービスに接続していただけます。一方、データスタジオでは幅広いデータソースとの統合が可能です。BigQuery 用のコネクタもご利用いただけるほか、自社の独自データへのアクセスを可能にする SQL データベースに対するコネクタもまもなく提供できる見込みです。

他のユーザーとのレポート共有だけでなく、真のコラボレーションを実現する点もデータスタジオの大きなメリットです。Google ドキュメントと同じインフラストラクチャを採用しているため、レポートの編集をリアルタイムかつ共同で行えます。複数のチームからのデータを結合したり、各ユーザーがそれぞれ分析データやコンテキスト情報をレポートに追加したりできるので便利です。

レポートやデータをさまざまな形式で表示できる視覚化ツール

データスタジオでは、共有やコラボレーション ツールだけでなく、データの表示方法を柔軟にカスタマイズすることも可能です。棒グラフや円グラフ、時系列表示はもちろんのこと、新しい視覚化機能もいくつか搭載しています。ビジネス目標の達成に向けた進捗状況の周知に役立つブレットグラフはその一例です。

また、表形式のデータを使用してヒートマップを作成できる高度な機能もご利用いただけます。こうした視覚化機能により、データ表に異常値が存在する場合も、すばやく簡単に特定することが可能です。


他にも、データスタジオには、データの表示方法のカスタマイズに役立つさまざまな機能が搭載されています。優れたツールを多数ご利用可能で、特定のブランドに特化したレポートを作成できます。また、インタラクティブなコントロール要素も用意されており、たとえば日付選択機能や動的なフィルタを使用すれば、閲覧者に対するレポートのインタラクティブ性が高まります。

たとえば、ユーザーがレポートを国別に分割できるようにする場合は、レポートの上部にコントロール要素を追加するだけで、データを動的に分割できます。下の画像ではチェックボックスを設置しており、ユーザーが選択した内容に基づいて地図やデータ表内のデータが変更されます。


なお、社内の他のユーザーによるデータの理解を支援するツールは他にも多数ご用意しています。

組織の規模に応じて選べる 2 つのバージョンを提供

データスタジオ 360 と無料版のデータスタジオの最大の違いは、アカウントごとに作成できるレポートの数の上限です。無料版では 5 件までとさせていただいております。ただし、データソースへのアクセスや、レポートの表示、編集、共同作業については、どちらのバージョンでも制限なく行えます。詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。

ご利用方法

ご利用を開始する準備が整ったら、最初のレポートの作成方法について解説した短い動画をご覧ください。

続いて、インタラクティブなチュートリアルをご覧ください。こちらは、データスタジオと併せて作成されています。アカウント内のレポートのリストで [データスタジオへようこそ(ここから開始)] を選択すれば、ご覧になれます。

データスタジオは現在、米国で先行リリースしておりますが、年内中に他の地域でもご利用可能になる見込みです。皆様のさらなるデータ共有と効果的なビジネス上の意思決定の一助となれば幸いです。

Happy Dashboarding,

投稿者: Nick Mihailovski、Nathan Moon (データスタジオ担当チーム)
noreply@blogger.com (Bruna)

AdWords でラストクリック型以外のアトリビューションも活用する

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Move beyond last click attribution in AdWords」 を元に構成しております。
ユーザーは多くの場合、複数のデバイスでさまざまな広告を見てから、商品の購入や航空券の予約、アカウントの開設に至ります。そのため、ラストクリック型のアトリビューションだけでは分析が不十分な場合もあります。2014 年には、AdWords にアトリビューション モデリング ツールが導入され、ユーザーが広告にどのように反応しているかを示す分析データを参照できるようになりました。そして今月中には、さまざまなアトリビューション モデルをコンバージョン データや単価設定と連動させることができるようになります。

各コンバージョン タイプで、コンバージョンの設定時にシンプルなメニューを使い、6 種類のアトリビューション モデル(ラストクリック、ファースト クリック、線形、減衰、接点ベース、またはデータドリブン)から選択できます。新しいモデルを選択すると、Google 検索上の検索広告とショッピング広告に対するすべてのクリックを対象として、コンバージョン経路全体に貢献度の再割り当てが行われます。以降はそれに応じてコンバージョンのデータも変化します。コンバージョンの新しい計測方法に合わせて単価設定を調整できるほか、検索広告向けの自動入札機能を使用している場合は、新しいモデルに合わせて入札単価が自動的に最適化されます。詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。


AdWords に十分なデータの蓄積がある広告主様であれば、新しいデータドリブン アトリビューション モデル(公開ベータ版)も選択できるようになります。このアトリビューション モデルは、アナリティクス 360アトリビューション 360DoubleClick でも利用できます。ルールベース型のモデルとは異なり、データドリブン アトリビューションでは、機械学習によってアカウント全体でコンバージョンに至った経路と至らなかった経路がすべて評価され、各接点に適切な貢献度が割り当てられます。このモデルでは、広告のインタラクション数、接触の順序、広告のクリエイティブなどの多数の要素を基に、コンバージョンの獲得に最も効果的なキーワードやクリックが割り出されます。

広告主の皆さまにアトリビューションを効果的に活用していただくために、新しい運用ガイドの「ラストクリック型のみのアトリビューションからの脱却」を作成しました。このガイドでは以下の内容を解説しています。
  • ラストクリック型のみのアトリビューションから脱却することの重要性を見極める
  • ニーズに合ったモデルを選択する
  • 初期段階での貢献度が高いキーワードの価値を適切に評価する
  • アトリビューションを行動に生かす
  • アトリビューションの手法を発展させて測定データの質を高める
この新しい機能と運用ガイドを、マーケティング キャンペーンの最適化や成果の向上に生かしていただければ幸いです。また、近いうちに検索広告以外にもこの機能の対象範囲を拡大していこうと考えています。


投稿者: Joan Arensman (プロダクトマネージャー)、Wilfred Yeung (プロダクトマネージャー)
noreply@blogger.com (Bruna)

マーケティング分析におけるイノベーション: さらなるスマート化、効率的なデータ共有を実現

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Announcing: Smarter, more sharable analytics innovations」 を元に構成しております。
先日の Google Performance Summit では、新しいマーケティング分析サービスにおけるイノベーションについてご紹介しました。今回のイノベーションにより、Google アナリティクス 360 スイートの統合性や協調性は一層強化されています。高いインテリジェンスも備えており、今日のマルチスクリーン、マルチチャネルの時代において従来以上に高速なデータ処理を実現します。

まずは今回のイノベーションに至った背景についてお話ししましょう。Google アナリティクスを利用するウェブサイトは膨大な数に上りますが、そのウェブ トラフィック全体の半数以上がスマートフォンやタブレットに由来しています1。そして毎年、何兆件もの Google 検索のうち半数以上がモバイルで発生しています2。

こうしたモバイルへの移行に伴い、マーケティング担当者の業務はますます複雑になっています。1 日を通して消費者にアプローチできるチャンスや、知りたい、行きたい、あれがしたい、買いたい、といったマイクロ モーメントにおける消費者の行動を測定できる機会は大幅に増加しています。一方で、すべてのチャネルや接点を整然と管理することもより難しくなっています。デスクトップ中心の環境向けに設計された商品やサービスでは、今日のマルチスクリーン時代にマーケティングを効果的に展開することは困難です。

Google では 2 か月前、Google アナリティクス 360 スイートのリリースを発表しました。この最新のエンタープライズ クラスの成果測定ソリューションは、企業のマーケティング担当者や分析担当者が今日のマルチスクリーン時代において成功を収められるように一から開発されています。

サミットは、3 つのテーマに重点を置いた新たなイノベーションについて発表しました。


それらの分析サービスの重要ポイントを以下にまとめましたので、ぜひご一読ください。

企業によるマーケティング分析を再創造

Google アナリティクス 360 スイートは、既に既存のお客様を対象にリリースが開始されています。このスイートには、Google アナリティクス 360(旧 Google アナリティクス プレミアム)、アトリビューション 360(旧 Adometry)、オーディエンス センター 360、タグマネージャ 360(アナリティクス 360 の一機能)が含まれます。今後数か月にわたって、段階的にリリースされていく予定です。利便性や連携、デザインが一層向上したアナリティクス 360 スイート内の各種プロダクトをぜひお試しください。

Google オプティマイズ 360 は、ウェブサイトのテストとカスタマイズを行えるプロダクトで、現在、有料のベータ版を全世界で順次リリースしています。限定ベータ版をお試しいただいたあるお客様の環境では、従来は 3 日を費やしていたサイトテストの導入を 10 分で完了できました。アナリティクス 360 との綿密な連携により、テストのアジリティが高まるだけでなく、設定に要する時間が短縮されます。アナリティクス 360 で作成したユーザーリストや目標を使用でき、数回クリックするだけでウェブテストを行えます。

Google データスタジオ 360 はデータを視覚化するプロダクトで、有料ベータ版が米国でリリースされます。これはエンタープライズ版で、ユーザー ライセンス(ユーザー 200 人以上)が付属します。多くの Google サービスとのネイティブ統合により、Google サービス以外のデータも含めたあらゆるデータにアクセスできます。データは視覚性の高いマイレポートにまとめることができるほか、組織全体でリアルタイムで共有することも可能です。

Google データスタジオは、先日リリースされたデータスタジオ 360 の無料版は、まったく新しいプロダクトです。すべてのお客様がレポートを 5 件まで作成でき、共有や編集、共同作業も制限なく行えます。米国でベータ版のリリースを開始し、他の地域でも年内にご利用可能になる見込みです。

企業の成功を後押し

分析サービスの開発において基盤となるのは、さまざまなスクリーンやチャネル、接点で生成される膨大な量のデータに基づく、優れたインテリジェンスです。これにより、大幅な省力化が可能となっており、企業の皆様からもご好評の声を多数いただいております。たとえば、アナリティクスのスマートゴールは、現時点で 6 万人以上の広告主様による AdWords の掲載結果の改善に貢献しています。今後も、より一層充実したサービスを提供していく予定です。

消費者がオンラインのときとオフラインのときの境目が曖昧になっている今日、新たな方法でビジネスを構築することがかつてないほど重要になっています。Google では今後もマルチスクリーン、マルチチャネルの時代に即したサービスを投入し、皆様をサポートしていきたいと考えております。Google アナリティクス 360 スイート内の新しいプロダクトの詳細については、専用サイトをご覧ください。

先日の発表では、この他にも広告や解析に関するさまざまなイノベーションをご紹介しました。全容
については、こちらで Google Performance Summit 基調講演の映像をご覧ください。

投稿者: Paul Muret - Google アナリティクス、ディスプレイ、および動画プロダクト担当副社長

1 Google アナリティクス(2016 年)
2 Google(2016 年)
noreply@blogger.com (Bruna)

Search Console と Google アナリティクスの連携を強化

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Deeper Integration of Search Console in Google Analytics」 を元に構成しております。
Google アナリティクスは、企業があらゆる参照元のトラフィックを分析してウェブサイトやマーケティング戦略の最適化に生かすことができるツールです。一方、Search Console は、ウェブサイトの所有者が Google のオーガニック検索結果で自分のサイトをどのようにアピールするかを管理できるツールです。このたび、この 2 つのツールの指標を同一のレポートに表示することで、サイトがオーガニック検索結果でどのように表示され、どの程度の成果を上げているかを詳細に把握できるようになりました。

これまでは、Search Console と Google アナリティクスの両方を使用しているユーザーは、両者のプロパティのリンクを設定し(手順)、Search Console の指標を Google アナリティクスで個別に確認することが可能でした。しかしオーガニック検索でのサイトのパフォーマンスをさらに詳しく分析するためには、ユーザーがサイトを訪問するまでの経路と、訪問後の行動も把握できれば効果的です。

今回のアップデートにより、Search Console と Google アナリティクスの指標を同一のレポートに並べて確認できるようになります。この 2 つのツールのデータがランディング ページ単位で組み合わせられ、オーガニック検索トラフィックを対象とした [集客]、[行動]、[コンバージョン] レポートのさまざまな指標を確認できます。なお、この機能は今後数週間で段階的に導入されるため、すべてのユーザーの方がすぐに利用できるわけではありません。

Search Console と Google アナリティクスの指標を組み合わせて確認できる新しい [Search Console] レポート

新しい分析データ

この新しいレポートでは、オーガニック検索のデータを細かく分析し、実用性に優れた独自の分析データを確認できます。Search Console の集客関連の指標(表示回数、平均掲載順位など)を、Google アナリティクスの行動、コンバージョン関連の指標(直帰率、セッションあたりの閲覧ページ数など)と組み合わせて参照できるようになりました。

この連携の強化により、以下のような新しい分析方法が可能になります。
  • Google のオーガニック検索経由で多くのユーザーが訪問しているものの(表示回数が多い、クリック率が高いなど)、ウェブサイトでのエンゲージメントの獲得にはつながっていないランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、ランディング ページの改善を検討します。
  • サイトでの多数のエンゲージメント獲得にはつながっているものの、Google のオーガニック検索経由で訪問するユーザーは少ない(クリック率が低いなど)ランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、検索広告の見出しや広告文の改善を検討します。
  • オーガニックのランディング ページごとに、どの検索クエリで掲載順位が高いかを把握できます。
  • 新しい [デバイス] レポートで、オーガニックでのパフォーマンスのデータをデバイスのカテゴリ(パソコン、タブレット、モバイル)別に分割できます。
Search Console と Google アナリティクスの指標を確認できる新しい [ランディング ページ] レポート


その他の情報

これらの新しいレポートでは、オーガニック検索経由のトラフィックがどの程度の成果につながっているかを確認できます。データはランディング ページ単位で組み合わせられるため、[ランディング ページ]、[国]、[デバイス] のレポートには Search Console と Google アナリティクスの両方のデータが表示されますが、[検索クエリ] レポートには個々の検索クエリを対象とした Search Console のデータのみが表示されます。Search Console に表示されているものと同じ検索クエリが Google アナリティクスにも表示されます。

Search Console のヘルプセンターで説明されているように、ユーザーのプライバシーを保護するため一部のデータは表示されません。たとえば Search Console では、検索頻度の低い一部のクエリはトラッキングされず、個人情報やデリケートな情報を含むクエリも表示されません。

データは並べて表示できますが、セグメントなど、Google アナリティクスの一部の機能は Search Console のデータでは使用できません。データが結合された新しいレポートにセグメントを追加しても、Google アナリティクスのデータにしか適用されません。また、Search Console のクリック数のデータは、Google アナリティクスの合計セッション数とは食い違う場合があります。

Search Console と Google アナリティクスのデータが結合された新しいレポートを利用するには、プロパティのリンクが設定されていることを確認してから、新しい [Search Console] セクションに移動します。このセクションには、Google アナリティクスの左側のナビゲーション パネルにある [集客] からアクセスできます。

投稿者: Joan Arensman (プロダクトマネージャー) 、Daniel Waisberg (アナリティクス アドボケイト)
noreply@blogger.com (Bruna)

新時代マーケティングのためのメジャメント戦略

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Adapting Measurement Strategies for Modern Marketing」 を元に構成しております。
先日ニューヨーク市で Forrester Research が開催した Forum for Marketing Leaders で、私はトップクラスの企業役員の方々とデータや解析の戦略についてお話しする機会に恵まれました。主なテーマとなったのは、新しいデバイスやチャネル、ユーザー層の細分化といった要因で生じるデータ量の加速度的な増加に対応し、実用的な分析を引き出すにはどうすればいいのかという点です。

モバイルの台頭により、あらゆるものが変化しています。マーケティング担当者にとってモバイルは、顧客行動についての理解を大幅に深めるチャンスです。得られた情報をうまく活かせば、ニーズ発生の瞬間に垣間見えるユーザーの意図を捉え、有用なブランド体験を提供できるでしょう。

しかしそれは簡単なことではありません。モバイルの台頭により、かつては比較的単純だったカスタマー ジャーニーが(データの面でも)無数の小さな断片へと細分化してしまっており、従来のシステムではこういったデータの整理や処理、解釈を行うことが難しくなってきています。データの増加があまりに急速なので、人員を増やしてデータ マイニングに当たってもらう方法も現実的ではありません。現在世界に存在するデータのうち、実に 90% が過去 2 年間に生成されたものであるという推計さえあります。

最近実施した調査では、モバイルが支配する世界で大企業のマーケティング担当者が対面している主な課題が明らかになりました。Google はこれらの課題について研究を重ね、トップ企業の幹部との話し合いや、社内のエンジニアを交えたブレインストーミングなどを経て、今日のマーケティングを制するのに役立つ戦略やサービスの設計に取り組んできました。

  1. カスタマー ジャーニーを理解する。カスタマー ジャーニーの全体像を把握するには、包括的なデータが必要です。セッション、デバイス、チャネルなどの枠内のパフォーマンス データだけでは、もう十分ではありません。これからのパフォーマンス分析では、顧客を中心に据えたマーケティング戦略が求められます。そのためには、さまざまなチャネル、タッチポイント、デバイスなどのデータをまとめて扱える統合的なツールセットが必要です。
  2. 単なるデータ以上の実用的な分析情報を入手する。日々生成される膨大な量のデジタル情報を消化し、有用な解釈を導き出すには、高い演算能力、科学的なデータ処理手法、そして高度なアルゴリズムが必要です。常に流入するデータを自動的に分析し、隠れたビジネス チャンスに光を当てることができるツールの存在が今後のマーケティングの明暗を分けます。
  3. 分析情報を幅広く共有する。誰もが手軽にデータを扱えるようにすることで、社内の認識のばらつきを防ぎ、部門横断的な取り組みを強化し、意思決定の質を高めることができます。データはもはやアナリストだけのものではありません。多くの人が分析情報を活用でき、幅広いメンバーの参画が優れたアイデアを醸成するような環境作りが必要です。データの視覚化と即時的な情報共有を可能にするツール群が、データ主導の企業風土を育てます。
  4. ターゲット ユーザーに魅力的な体験を提供する。ユーザーとの接触の際に、パーソナルで的確なアプローチによって価値を実感してもらうことができれば、マーケティングのパフォーマンスもおのずと向上します。消費者と企業の双方にとって有益なこの状態を実現するためには、テクノロジーやプラットフォームの枠にとらわれないシームレスなデータ統合、そして遅延のない遂行が必要です。ツール間のスムーズな相互連携が勝負を分けます。

この 4 つの戦略により、マーケティング上の成果と競争優位性を生み出す好循環を確立することができます。Google アナリティクス 360 スイートは、これらの戦略の遂行を助け、今日のマーケティングに特有の課題をクリアして、マルチスクリーン時代の成功をサポートします。

次の動画では、Progressive による活用事例をご紹介しています。顧客体験を改善し、閲覧者を購入者に変えるため、同社が Google アナリティクス 360 スイートをどのように利用しているかご覧ください。



投稿者: Paul Pellman(Google、データおよび測定担当ディレクター)
noreply@blogger.com (Bruna)

顧客行動分析のさらなる進化 : Google アナリティクスの新機能

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Better insight into your customer interactions with Google Analytics」 を元に構成しております。
数週間前にご紹介したように、サイト解析ツールとデジタル マーケティング ツールとの間でデータのやりとりを可能にすることは、カスタマー ジャーニーの全貌の把握に大きな効果を発揮します。パーソナル化や的確さといった面でユーザーが企業に期待する水準は高まり続けており、今日のビジネス経営には顧客に対する十分な理解が欠かせません。

顧客の理解とセグメント化を進めるにあたって主な情報源となるのは、サイトやアプリの解析データです。というのも、多くの企業にとってユーザーとの接触が最も頻繁に発生する場はサイトやアプリだからです。アナリティクスおよびアナリティクス 360 には、ユーザー群に対してライフタイム バリューの測定やエンゲージメント状況の分析を行う機能があらかじめ備わっていますが、特に重要な顧客の動向を明らかにするためには、さらに踏み込んだ分析が必要となることも珍しくありません。本日ご紹介する新機能「ユーザー エクスプローラ」は、まさにこういったニーズを想定した、ユーザー志向の分析ツールです。ユーザー エクスプローラでは、個々のユーザーがサイトやアプリで取った行動を、匿名性を維持しつつも個別的に分析することにより、オンラインで提供するユーザー体験の質の向上に活かすことができます。

たとえば、上位 10 人の顧客がサイトやアプリに対してどのような行動を取っているか調べたいとします。ユーザー エクスプローラを使用すれば、ある期間中の購入額や利用額が最も多かったユーザーたちに注目し、その期間に各ユーザーがサイト上でたどった経路(ジャーニー)を分析することができます。こういった分析によって個々のユーザーの行動や反応を明らかにすることで、総合的なユーザー体験やコンバージョン経路の最適化につながる新しい発見が得られる可能性もあります。またユーザー エクスプローラは、マーケティング活動の指針としても新たな可能性を秘めています。たとえば、最近コンバージョンに至っていないユーザーを(匿名のまま)特定し、手持ちのマーケティング チャネルを通して利用再開に向けた働きかけを行うような活用方法が考えられます。

ユーザー エクスプローラを既存のユーザー志向機能と組み合わせれば、さらに分析を深めるとともに、データの実用性を高めることができます。ユーザー エクスプローラで特定した高価値ユーザーを Google アナリティクスの「セグメント」として保存すれば、各種レポートでもこれらのユーザーに注目した分析を行い、サイトでの行動傾向を明らかにすることができます。セグメントをもとにユーザーリストを作成すれば、これらのユーザーにターゲットを絞ったリマーケティングも可能です。コホート分析レポートを利用すれば、作成したセグメントについて、ユーザー維持率をはじめとするエンゲージメント関連の主要指標のパフォーマンスを調べることができます。該当ユーザーを獲得した時期や、翌日再訪問してくれたユーザーの割合、1 日あたりの購入件数など、さまざまな分析が可能です。アクティブ ユーザー レポートは、過去 1 日、過去 7 日間などの期間を指定して該当セグメントのアクティブ ユーザー数を確認できるため、顧客基盤の規模やその変化の把握に役立ちます。

この新機能を分析の強化とユーザー体験の改善にご活用いただければ幸いです。皆様のご利用をお待ちしております。


投稿者: Gene Chan(Google アナリティクス チーム)
noreply@blogger.com (Bruna)

Firebase Analytics でアプリ中心の分析が可能に

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「App-First Analytics with Firebase Analytics」 を元に構成しております。
Firebase Analytics とモバイルアプリ向け Google アナリティクスは異なるソリューションではありますが、どちらも同じチームによって、Google アナリティクス、Google タグマネージャ、Google アナリティクス 360 スイート、Firebase Analytics がシームレスに連携するよう開発されました。Firebase の優れたアプリ分析機能の詳細をご紹介するため、Firebase ブログに掲載された Firebase Analytics の解説記事をこちらにも改めて投稿いたします。Google アナリティクス サービスと Firebase Analytics の連携方法について詳しくは、アナリティクス 360 と Google アナリティクスの概要をご覧ください。

Firebase ブログへの投稿を引用: Russell Ketchum - グループ プロダクト マネージャー

デベロッパーの皆様、Firebase へようこそ!Firebase プラットフォームには、1 回のブログ投稿ではお伝えしれきれないほど多くの特長があります。そこで今後数週間にわたって、Firebase の一つひとつの機能をブログ記事としてご紹介してまいります。その初回となるこの記事では、無料で無制限に使える分析ソリューションである Firebase Analytics の概要をご案内いたします。

アプリで成果を上げるには情報分析が不可欠です。そこで Google が Firebase の機能拡張を実施した際には、アプリ開発とアプリビジネスの発展をサポートできるよう、極めて小規模なスタートアップ企業から既存の大規模企業まで、あらゆる規模のアプリ デベロッパーのニーズを満たす分析ソリューションの構築に力を入れました。

そうして出来上がった Firebase Analytics は、モバイルアプリのために一から開発された、無料で無制限に使える分析ツールです。Firebase プラットフォームの中核を成す Firebase Analytics は、成果を生むアプリを開発するために必要な分析情報を提供します。

1 つのソリューションであらゆるアプリ分析が可能

アプリ内でのユーザー行動を分析して把握できる Firebase Analytics には、そのために必要なあらゆる指標(ユーザーあたりの平均収益額、アクティブ ユーザー数、ユーザー維持率、イベント数など)が備わっており、ユーザーによるアプリの使用方法を示すユーザー プロパティ データ(デバイスの種類、アプリのバージョン、OS のバージョンなど)と組み合わせて分析することが可能です。

データの収集は簡単で、複雑な設定は不要です。Firebase をアプリに導入すると、初回起動(インストールと同様の指標)やアプリ内購入といった主要なイベントが自動的に測定されます。また、最大 500 種類のイベントを測定できるほか(イベントごとに最大 25 個の Key-Value ペア パラメータを設定可能)、ほんの数行コードを追加すれば、ご自身のアプリに固有の推奨イベントやカスタム イベントを測定することも可能です。

アイテムの購入や他のユーザーとのアプリの共有など、お客様にとって他より価値の高いアプリ内イベントがある場合は、そうしたイベントをコンバージョン トラッキングで定義して専用の目標到達プロセスを設定すれば、ユーザーがそのプロセスのどこで離脱しているかを把握できます。



しかし、Firebase Analytics の機能はユーザー行動の分析だけではありません。地域情報やユーザー属性、ユーザーの興味や関心といった豊富なデータセットを使って分析することで、アプリの機能を改善し、マーケティングの取り組みを効果的に改善できます。

アプリ分析には標準的なユーザー属性データも役立ちますが、ご自身のアプリに固有のユーザー プロパティを把握することも重要です。Firebase Analytics を使うと、アプリのすべてのユーザーに対してカスタムなユーザー プロパティを設定できます。フィットネス アプリであれば各ユーザーの好みのエクササイズを記録したり、音楽アプリであれば各ユーザーのお気に入りのジャンルを記録したりできるのです。また、Firebase Analytics は Google が完全管理するデータ ウェアハウス「BigQuery」とも統合されているため、Firebase の生データを BigQuery にエクスポートすれば、カスタムデータを使ってさらに詳しい分析も可能です。

アプリ マーケティングの効率と効果を向上

ユーザー行動の把握は Firebase Analytics の重要な機能の 1 つですが、広告掲載やマーケティングによってユーザー行動にどのような影響が出ているかを把握するための機能も欠かせません。Firebase Analytics では、アプリ内でのユーザー行動とトラフィック ソースが自動的にリンクされ、価値の高いユーザーの参照元がわかります。Google AdWords など 20 種類以上の主要な広告ネットワークと連携して機能するため、新しい SDK を導入する手間をかけずにマーケティングや広告掲載の費用対効果を簡単に把握できるのです。また、Firebase Analytics のコンバージョン イベントを Google AdWords に直接インポートすれば、アプリで発生する特定のユーザー イベントに、個別の入札単価を簡単に設定できます。

Firebase の要は Firebase Analytics

実用的な分析データが得られるように開発された Firebase Analytics では、ユーザーリスト機能を使用して、ユーザーのイベントデータやユーザー プロパティに基づいてユーザー セグメントを構築できます。たとえば、カートにアイテムを追加したものの購入に至らなかったユーザーや、200 曲以上のクラシック音楽を聴いたユーザーなどのユーザーリストを構築できるのです。

リモート設定といった Firebase の他の機能でこうしたユーザーリストを利用すれば、特定のリストのユーザーだけを対象にアプリのデザインを変えることが可能です。また、ニュースレターの配信登録を行ったユーザーや、フィットネス アプリで一定のレベルに達したユーザーなどに対して、表示するホーム画面をカスタマイズすることもできます。こうしたアレンジは、Firebase Analytics のリモート設定とユーザーリスト機能を使って、Firebase コンソールから直接行うことができます。

Firebase Analytics のユーザーリストは通知機能でも利用可能で、任意のユーザーリストのみを対象にアプリ内通知を送信できます。たとえば、ゲームアプリ内のショップに新しい鎧を追加したら、過去にアプリ内でアイテムを購入したユーザーだけに、その情報を通知することができます。また、Firebase アカウントを AdWords アカウントにリンクすれば、広告キャンペーンでユーザーリストを使って休眠ユーザーに再アプローチすることも可能です。Firebase Analytics のアプリ分析機能の詳細については、こちらの動画をご覧ください。


Firebase は単体でも優れた機能を発揮しますが、その真価は Firebase Analytics によって Firebase の他の機能にもたらされるユーザー分析情報にあります。この分析情報こそが、モバイルアプリの開発、改善、収益化をサポートする要なのです。

投稿者: Russ Ketchum - グループ プロダクト マネージャー(Google アナリティクス チームおよび Firebase チーム一同)
noreply@blogger.com (Bruna)

Firebase へようこそ: モバイルアプリ向け Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の次世代ソリューションのご紹介

9 years 6ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Welcome to Firebase: Introducing the next generation of Google Tag Manager and Tag Manager 360 for Mobile Apps」 を元に構成しております。
Google タグマネージャは、ウェブサイトやアプリにおける分析やリマーケティング、コンバージョン トラッキングなどで使用される、さまざまなタグの実装と管理を容易にするソリューションです。このたび、iOS と Android 向けのモバイルアプリ開発用に Google が提供を開始した新しいプラットフォーム Firebase の登場によって、タグマネージャやタグマネージャ 360 を使ったアプリ内測定が、かつてないほど簡単でパワフルなものになります。

先週の Google I/O でお知らせしたように、Google では Firebase の機能を拡張し、Google のプロダクトやサービスを使ったアプリ開発をこれまで以上に容易にする統合型モバイル開発プラットフォームへと進化させています。そして、その対象サービスの 1 つが Google タグマネージャです。モバイルアプリ向けのタグマネージャとタグマネージャ 360 の最新バージョンは Firebase との連携によって、開発とマーケティングの両方の機能を拡張できるように設計されています。

統合型のアプリ内ソリューション

Firebase の中核を成す Firebase Analytics は、モバイルアプリ専用に開発された、無料で無制限に使える分析サービスです。しかし、単なる分析サービスではありません。ビジネスに貢献している重要な要素から、ユーザー行動の詳細に至るまで、アプリ内で発生するあらゆる要素をくまなく測定できる統合型サービスです。Firebase Analytics を使えばアプリ内のあらゆるデータを一元的に把握して、Firebase のさまざまな機能や Google サービスと共有できます。これにより、タグマネージャでは Firebase Analytics が新たなデータレイヤーとなります。つまり、Firebase Analytics をご利用の方はどなたでも、コード変更なしでタグマネージャをすぐにお使いいただけます。

Google タグマネージャやタグマネージャ 360 をご利用いただくには、Firebase にお申し込みのうえ、タグマネージャにログインします。そして、新しい Firebase コンテナを設定してから、Firebase Analytics Google タグマネージャの両方をアプリに追加してください。Firebase Analytics で測定したデータはすべて、タグマネージャのタグ、トリガー、変数でご利用可能です。

アプリ測定を動的に管理

Firebase Analytics を使うと、アプリ内でのあらゆるユーザー行動を簡単に測定できます。イベントに間違ったラベルを付けたり、重要なパラメータを追加し忘れたりした場合でも、タグマネージャやタグマネージャ 360 を追加しておけば、アプリを更新せずに、測定に必要な設定を適切に変更できます。

マーケティングのご経験が長い方はご存じかと思いますが、タグの設定変更は、たとえ簡単なものであっても多大な時間と労力を要します。マーケティング部門と開発部門との調整が必要になり、他のプロジェクトからリソースを奪うことにもなります。そこでタグマネージャと Firebase を使用すれば、測定に必要な設定変更とアプリの開発サイクルを切り離すことができます。それにより、開発部門とマーケティング部門との連携も効率化されます。

1 つの SDK で複数の選択肢

Firebase は、アプリ開発とユーザー行動の測定をかつてないほど簡単にするよう作られています。ただし、汎用ソリューションではありません。アプリの開発やマーケティングの現場では、複数のベンダーのソリューションが使われることが少なくありません。そのような場合は、Google タグマネージャやタグマネージャ 360 を使えば他社のツールにも対応できます。

Firebase Analytics では、アプリ内でのユーザー行動を簡単に分析できるうえ、測定ツールが 1 種類に限定されません。Google タグマネージャやタグマネージャ 360 を使ってデータを収集し、Google アナリティクスなどの Google の分析ツールや、Google のパートナーが提供するさまざまな分析ツールにデータを送信できます。タグベンダー パートナーには、Kochava、Tune、adjust、AppsFlyer、Apsalar など、先駆的なアプリ アトリビューション ソリューションを提供する複数のベンダーが登録しています。Google タグマネージャは、ウェブ測定ベンダーを限定しない取り組みが長く評価されてきましたが、その取り組みがモバイルアプリ測定にも拡大され、Google だけでなくパートナーも意気込んでいます。
「Kochava は常に優れたツールとの連携によってデベロッパーの皆様をサポートできるよう全力で取り組んでいます。Firebase を通じて Google タグマネージャに画期的なサポートを提供できることになり、社内の士気も上がっています。」 
- Kochava CEO、Charles Manning 氏
ご利用中のパートナーが登録されていない場合でも、今後にご期待ください。今後も Vendor Tag Template プログラムを通じて、パートナーを継続的に拡大してまいります。

ご利用はお早目に

既にモバイルアプリで Google タグマネージャやタグマネージャ 360 をご利用の場合もご安心ください。既存のコンテナと現在の SDK は、引き続きこれまでどおりご利用いただけます。ただし、機能変更に伴う大きなバージョン アップの常として、モバイルアプリ向けの Google タグマネージャをなるべく早く最新バージョンにアップグレードされ、Firebase のご利用も開始されることをおすすめします。それにより、モバイルタグ管理の利便性を改善していただけます。

Google タグマネージャの詳細をご確認のうえ、ぜひご利用してください。


投稿者: Scott Herman - Google タグマネージャ担当プロダクト マネージャー
noreply@blogger.com (Bruna)
確認済み
1 時間 12 分 ago
News, Tips and Tricks from the Google Analytics Team.Unknownnoreply@blogger.comBlogger394125
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