顧客行動分析のさらなる進化 : Google アナリティクスの新機能 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2016年5月26日(木) 11:57
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Better insight into your customer interactions with Google Analytics」 を元に構成しております。
数週間前にご紹介したように、サイト解析ツールとデジタル マーケティング ツールとの間でデータのやりとりを可能にすることは、カスタマー ジャーニーの全貌の把握に大きな効果を発揮します。パーソナル化や的確さといった面でユーザーが企業に期待する水準は高まり続けており、今日のビジネス経営には顧客に対する十分な理解が欠かせません。

顧客の理解とセグメント化を進めるにあたって主な情報源となるのは、サイトやアプリの解析データです。というのも、多くの企業にとってユーザーとの接触が最も頻繁に発生する場はサイトやアプリだからです。アナリティクスおよびアナリティクス 360 には、ユーザー群に対してライフタイム バリューの測定やエンゲージメント状況の分析を行う機能があらかじめ備わっていますが、特に重要な顧客の動向を明らかにするためには、さらに踏み込んだ分析が必要となることも珍しくありません。本日ご紹介する新機能「ユーザー エクスプローラ」は、まさにこういったニーズを想定した、ユーザー志向の分析ツールです。ユーザー エクスプローラでは、個々のユーザーがサイトやアプリで取った行動を、匿名性を維持しつつも個別的に分析することにより、オンラインで提供するユーザー体験の質の向上に活かすことができます。

たとえば、上位 10 人の顧客がサイトやアプリに対してどのような行動を取っているか調べたいとします。ユーザー エクスプローラを使用すれば、ある期間中の購入額や利用額が最も多かったユーザーたちに注目し、その期間に各ユーザーがサイト上でたどった経路(ジャーニー)を分析することができます。こういった分析によって個々のユーザーの行動や反応を明らかにすることで、総合的なユーザー体験やコンバージョン経路の最適化につながる新しい発見が得られる可能性もあります。またユーザー エクスプローラは、マーケティング活動の指針としても新たな可能性を秘めています。たとえば、最近コンバージョンに至っていないユーザーを(匿名のまま)特定し、手持ちのマーケティング チャネルを通して利用再開に向けた働きかけを行うような活用方法が考えられます。

ユーザー エクスプローラを既存のユーザー志向機能と組み合わせれば、さらに分析を深めるとともに、データの実用性を高めることができます。ユーザー エクスプローラで特定した高価値ユーザーを Google アナリティクスの「セグメント」として保存すれば、各種レポートでもこれらのユーザーに注目した分析を行い、サイトでの行動傾向を明らかにすることができます。セグメントをもとにユーザーリストを作成すれば、これらのユーザーにターゲットを絞ったリマーケティングも可能です。コホート分析レポートを利用すれば、作成したセグメントについて、ユーザー維持率をはじめとするエンゲージメント関連の主要指標のパフォーマンスを調べることができます。該当ユーザーを獲得した時期や、翌日再訪問してくれたユーザーの割合、1 日あたりの購入件数など、さまざまな分析が可能です。アクティブ ユーザー レポートは、過去 1 日、過去 7 日間などの期間を指定して該当セグメントのアクティブ ユーザー数を確認できるため、顧客基盤の規模やその変化の把握に役立ちます。

この新機能を分析の強化とユーザー体験の改善にご活用いただければ幸いです。皆様のご利用をお待ちしております。


投稿者: Gene Chan(Google アナリティクス チーム)
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