アトリビューション 360 のご紹介: Google アナリティクス 360 スイート製品群 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2016年6月3日(金) 10:00
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Spotlight on Attribution 360, part of the Google Analytics 360 Suite」 を元に構成しております。
マルチチャネル型のマーケティング戦略にはマルチチャネル対応の測定手法をマーケティング活動の成果をチャネル別に捉える考え方は、もはや意味をなしません。マイクロ モーメントが支配し、ユーザーがデバイス間を自由に行き来する今日の複雑な環境においては、各種マーケティング活動を隔てる境界線は薄れつつあります。デジタル マーケティングの領域と従来型マーケティングの領域が重なり合い、オフラインでの成果を求めてオンラインに投資することも、あるいはその逆も、決して珍しくなくなっています。クロスチャネル型のマーケティングに取り組むことは、チャネル別の枠組みに沿った考え方から脱却し、総合的なマーケティング戦略の最適化に向けて理解を深めるチャンスとも言えるでしょう。

Google アトリビューション 360 を使うと、オンラインとオフラインのすべてのチャネルについて、マーケティングの投資効果をまとめて分析し、予算配分を最適化できます。分析の強化、カスタマー ジャーニーの改善と活性化、投資収益率の向上にご活用ください。


アトリビューション 360 では、デジタル アトリビューション、マーケティング ミックス モデリング、そしてテレビ アトリビューションの 3 機能により、あらゆるデータ ストリームを分析し、さまざまなマーケティング活動を包括する正確なアトリビューション モデルを構築することができます。
  • デジタル アトリビューションは、サイロ化したさまざまなデータソースの統合と解釈、データ主導のアトリビューション モデリング、そしてデジタル マーケティング ミックスの最適化をサポートします。最初または最後の接点を偏重するモデルや、根拠に乏しいルール型のモデルに頼るのではなく、カスタマー ジャーニーの中で発生したタッチポイントをもれなく捉え、それぞれの貢献度に応じた正確な評価を行います。
  • マーケティング ミックス モデリングは、ラジオ、テレビ、印刷物、OOH(屋外広告)、デジタルなど、さまざまなチャネルのパフォーマンスを総合的に俯瞰する視点を提供します。また、経済状況、季節性、競合状況といった外的要因がマーケティング活動に与える影響も分析の対象となります。
  • テレビ アトリビューションは、認知度向上や需要促進をテレビに頼っている企業に、デジタル広告のデータと放送広告のデータを統合し、チャネルをまたいだパフォーマンス把握を行う手段を提供します。テレビ広告の放送状況を分刻みで記録した正確なデータを、ウェブサイトや検索サイトに掲載したデジタル広告のデータとともに分析することにより、個々のテレビ広告枠の貢献度を明らかにします。
アトリビューション 360 をテレビ広告とデジタル広告の橋渡しに活用している例として、Open Colleges の事例をご紹介します。
Google アトリビューション 360 を活用してテレビ広告がオンラインでの集客に及ぼす効果を明らかにした Open Collegesオーストラリアを代表するオンライン教育組織 Open Colleges は、テレビ広告はターゲット層に働きかける上で強力なツールになり得ると考えていましたが、データ主導型でリード(見込み顧客)獲得数という具体的な成果を重視する組織風土もあり、実際の効果を測定し、投資を正当化するのが難しい点が導入のハードルとなっていました。テレビ広告が実際どの程度のリード獲得につながるのか調べ、チャネルをまたいだカスタマー ジャーニーのあり方を理解し、マーケティング ミックスの新たな展開を模索する必要がありました。そこで浮上したのが Google アトリビューション 360 の採用です。

担当チームは 2015 年に、3 か月間にわたってアトリビューション 360 のテスト運用を行いました。テストの舞台となったテレビ広告キャンペーンのターゲットは、キャリアの強化や転換を目指す 25~54 歳の女性。Open Colleges の主要ユーザー層です。料理番組、シリーズ番組、連続ドラマ、ニュース、モーニング ショーなど、さまざまなテレビ番組で広告放映が試みられました。

テスト運用の結果アトリビューション 360 のおかげで、テレビ視聴者を引き付けたり情報の検索を促進したりするためにどういった番組の放送枠が有効かは一目瞭然でした。大量のインプレッション(広告の閲覧数)を稼げるのはニュースやモーニング ショーですが、リード獲得に大きな効果を発揮するのは「エレンの部屋」や「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」などの軽い娯楽番組でした。また、最もエンゲージメントが活発なのは土曜日でしたが、費用効率が高い(平均 12%)のは月曜日と火曜日の放送枠であることがわかりました。

「時間帯別の成果、CM の 15 秒版と 30 秒版の比較、フライティングなど、キャンペーンのさまざまな面について、これまでは難しかったような深い分析が得られました」と Open Colleges のブランド&コミュニケーション責任者 Matt Hill 氏は話します。

また、テレビを見ながら別のデバイスを眺めるユーザーにあっては、エンゲージメントは PC よりもモバイルのほうが、またタブレットよりもスマートフォンのほうが、はるかに活発であることがわかりました。

「ソファーに座ってテレビ広告を見ている人は、気になることがあったからといってノートパソコンをテレビの前に運んできたりはしません」と Hill 氏は話します。「スマートフォンを引っ張り出して、その場で当社の情報を検索するのです。」たとえばゴールデンタイム(18~22 時)のテレビ広告放映によるものとされるアクセスのうち、81% がモバイル由来のものでした。
戦略への反映テスト運用の結果が出始めると、Open Colleges の担当チームは得られた知見を活用し、キャンペーン、広告購入、クリエイティブなどに反映していきました。発見のひとつは、テレビ広告の放映によってユーザーからの反応が生じているときは、「オンライン講座」などのキーワードに対して最上位またはそれに近い掲載順位で検索広告を表示する必要があるという点でした。「検索広告の入札戦略はテレビ広告と連動させる必要があります」と Hill 氏は言います。「テレビ広告によって、オンラインの教育コンテンツについて検索するモバイル ユーザーが増えているときに、検索広告が表示されていなければ、せっかくの投資を十分に活用できないことになります。」

最初の 3 か月間で、Open Colleges の主要ターゲット層(25~54 歳の女性)において大幅な成果向上が見られました。これを受けて担当チームは、西オーストラリア州で小規模なユーザー層をターゲティングしたり、オフピークの時間帯の番組での CM 放映を試みたり、15 秒版の CM の投資収益率が最も高くなる時間帯を探るなど、さまざまな新しいアプローチを試しているところです。

「従来の指標だけではもう不十分と言うほかありません」と Hill 氏は話します。「マーケティングへの投資が具体的にどういった成果を生んでいるのか知る必要があります。テレビ アトリビューションはそれを明らかにするとともに、テレビ広告はビジネス指標の面で確実な成果をもたらす手法だという確信を与えてくれました。コンバージョンへの道筋を理解し、オフライン広告への投資がもたらす効果を把握して投資収益率を高めたければ、アトリビューション 360 は必携のツールです。」
Open Colleges の事例について詳しくは、事例紹介の全文をご覧ください。

アトリビューション 360 では今後もさらに革新的な機能の充実に努めていく予定ですので、引き続きご注目いただければ幸いです。

投稿者: Dave Barney(Google アトリビューション 360 担当プロダクト マネージャー)
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