PR におけるレポーティングの新たな展望: 成果の伝達と意思決定の推進 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2016年6月7日(火) 10:00
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「The New PR Reporting Landscape: How To Show Value and Drive Decisions」 を元に構成しております。
執筆者: Rajagopal Sathyamurthi(AirPR 社 CTO 兼共同創業者)、Leta Soza(AirPR 社 PR エンジニアリングおよびオペレーション担当ディレクター)

PR(パブリック リレーションズ、広報)で常に問題となるのは、活動の成果を、企業の幹部や経営者層から見て説得力のある形で提示できるかどうかという点です。

PR Tech」という概念が登場し、PR 活動とビジネス目標との関連付けが始まるまで、PR 業界で成果を伝える尺度として使用されていたのは、主にアウトプット志向の指標(インプレッション、プレスヒット数、AVE(広告価値換算)など)でしたが、これらはビジネス目標と連動しないことも多く、その後の意思決定にはあまり役立ちませんでした。

PR 業界がアウトプット ベースのレポートよりもデータ志向の成果判定を重視するようになってきたことで、こういった状況も変化しつつあります。サイト訪問者数、エンゲージメント、メッセージの「プルスルー」といった指標が、PR の成果測定の新しい基準として急速に台頭してきています。しかしながら、これらの指標が幅広く受け入れられるためには、まずこういったデータを効果的かつ効率的にレポート化できるメカニズムがなければなりません。

業界全体が共有するこの課題を解決するため、AirPR では新しいレポーティング スイート(「Reporting Suite」)をリリースしました。同じく当社の測定・分析ソリューションである「Analyst」から PR 活動のアウトプット データを受け取り、任意の成功指標に基づく実用的なレポートを自動作成するというものです。

レポーティング スイートが威力を発揮する鍵と言えるのが、Google アナリティクスとの独自の統合です。これによって、Google アナリティクスのデータからサブセットを切り出して、分析や視覚化を行うことが可能になっています。

Google アナリティクスの Core Reporting API では、ユーザー数と目標 / イベント コンバージョンという、いずれも PR のプロフェッショナルにとってきわめて有用な指標にアクセスできるようになっています。この指標データを前処理してレポーティング スイートに取り込むことで、データの推移を観察し、PR コンテンツによって促進されたトラフィックやエンゲージメントがどのような影響を及ぼしているか調べることができます。

PR 担当者がこういったデータを手軽に参照できるようになっていれば、「カバレッジの増加とトラフィックの増加に対応関係はあるか?」というようなレベルではなく、「トラフィック、エンゲージメント、拡散性といった面で最も効果があるのはどういったナラティブ、掲載先、あるいはトピックか?」というレベル、ひいては「成功パターンを敷衍・反復するにはどうすればいいか?」といったところまで議論を進めることができます。


こういった重要な指標を AirPR のデータ、分類機能、そして独自のアルゴリズムと組み合わせることで得られるもうひとつのメリットは、複雑なデータを手軽にさまざまな切り口で分析・視覚化できる点です。

完全なリファラー(コンテンツ ソース)や日付(時間のサブセット)といったディメンションは、さまざまな時間的スパンの中でどういったメディア アウトレットやコンテンツが最も効果を発揮しているのか理解する上で欠かせない切り口です。


AirPR の測定・分析ソリューション「Analyst」では、Google アナリティクスのダイレクト アトリビューション データに PR 関連のデータを加味することで、ウェブサイトへのリンクを含むコンテンツのパフォーマンスはもちろん、リンクを含まない記事、あるいはリンクがクリックされなかった記事の影響力も追跡・表示することができます。

AirPR のレポーティング スイートの狙いのひとつは、PR における成功の定義のあり方を問い直すことです。PR 担当者自身が自社やクライアントの PR に最も実効性がある手法を把握できることは言うまでもないメリットですが、ビジネス リーダー層に PR の成果を伝える際、主要なデータポイントを材料に簡潔に語ることができるというのも重要な点です。

以下、PR 担当者の努力の成果を経営者や上司にわかりやすく伝えるための簡単なヒントをいくつかご紹介します。いずれも使用しているテクノロジーや手法を問わない内容ですので、ぜひご活用ください。
最大の成功と最終的な成果を伝える
  • この月に指標 X の観点で最も優れていたのはコンテンツ Y でした。それによって得られた成果は Z です。
ストーリーは数字で語る
  • X において前月比 Y% の変化が見られました。これは当社にとって Z という意味を持ちます。
ビジネス上の成果をアピールする
  • アクティビティ X はビジネス目標 Y にこのような効果をもたらしました。
次の一手を共有する
  • データ X を踏まえ、今後は Y に注力していきます。
PR のプロフェッショナルに残された課題は、今後の意思決定にどういった指標が重要かという点で、意識を改革していくことです。インプレッションやプレスヒットは、「アクティビティ ベースの指標」という観点では確かに重要ですが、全体像の把握には必ずしも役立ちません。重要なメッセージを伝え、目的のユーザー層にリーチし、商機を呼び込み、ビジネス目標を達成していく上で、最も効果的なのはどういったメディアやコンテンツでしょうか。豊富に得られる情報を有効利用し、正確に評価し続けることが求められています。


投稿者: Google アナリティクス テクノロジー パートナー AirPR
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