インゲージが実施した「ビジネスコミュニケーションツールとAI活用調査」によると、顧客とのやり取りでAIを活用している企業は全体の41%だった。対顧客・対社内のコミュニケーションツールはメールが最も多く、電話、有人のチャットが続いた。
AIの活用率は社内外ともに無人のチャットボットが最多。メール、SMS、電話でもAI活用が進んでおり、既存のコミュニケーションチャネルにAI機能を付加する動きも見られた。
調査対象は業務でコミュニケーションツールを利用するビジネスパーソン452人。調査期間は2025年8月8~22日。
顧客とのコミュニケーションツールは「メール」「電話」が圧倒的な利用率
顧客とのやり取りに使っているツールで最も多かったのは「メール」で79%、続いて「電話」が65%、「チャット(有人)」が33%、「チャットボット(無人)」が27%だった。

顧客とのやり取りで使っているツール(複数回答可)
社内間でのやり取りに使っているツールは、最多が「メール」で74%、続いて「電話」が59%、「チャット(有人)」が41%だった。有人チャットの利用率が対顧客よりも高くなっており、リアルタイムでのコミュニケーションのニーズが見られる。

社内でのやり取りに使っているツール(複数回答可)
58%の企業が何らかの形でAIを導入
顧客や社内でのやり取りでAIを使用しているかを聞いたところ、「いずれもAIを使用していない」が42%、続いて「対顧客のやり取りのみでAIを使用している」が22%、「対顧客、対社内のやり取り両方でAIを使用している」が19%、「対社内のやり取りのみでAIを使用している」が17%だった。合計すると58%の企業が何らかの形でAIを導入していることがわかった。対顧客のみに注目すると、41%がAIを活用している。
インゲージは「AI技術の成熟とともに、企業がコミュニケーション効率化の有効な手段としてAIを認識し始めている」と考察している。

顧客や社内でのやり取りにAIを使用しているか
対顧客では無人チャットボットでのAI活用が進む
「対顧客のやり取りでAIを活用している」と回答した人に、対顧客のコミュニケーションツールにおけるAI活用について聞いたところ、「チャットボット(無人)」が最多の40%、続いて「チャット(有人)」が35%、「フォーム」と「FAQ」がそれぞれ33%だった。
このほか、メール、SMS、電話でもAI活用が進んでいる。AI機能を付加する動きが広がっていることがわかった。

対顧客のコミュニケーションツールにおけるAI活用
「対社内のやり取りでAIを活用している」と回答した人に、対社内のコミュニケーションツールにおけるAI活用について聞いたところ、「チャットボット(無人)」が最多の19%、続いて「FAQ」が17%、「電話」が17%だった。

対社内のコミュニケーションツールにおけるAI活用
調査概要
- 調査方法:オンライン調査
- 調査期間:2025年8月8日~22日
- 調査対象:業務でコミュニケーションツールを利用するビジネスパーソン452人
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オリジナル記事:顧客とのコミュニケーションでAIを活用している企業は41%。「チャットボット」「フォーム」「FAQ」で多い傾向【企業のAI活用調査】
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